吹きすさぶ風がよく似合う ~飛ばされちゃうだろ後志(しりべし)編~

大成野営場にて

大成野営場にてお目覚め。曇り空だけどこれ位ならいいんではないかな。てな訳で歯を磨いて顔を洗って出発。

道道740経由で海沿いを抜けていこうかと思ったがあまりに横風が強いので内陸側の国道229号へ。内陸側を走っている間は良かったんだが、せたな町の中心部から再び海沿いに出るとこれまた凄まじい横風が。時折現れる橋の上とかでとにかくバイクごと横に振られまくり。途中弁慶岬で記念写真でも…と思ったが、風がグルグル回っている状態でどう停めてもひっくり返りそうなので駐車場をグルッと回って通過。

岩内町で遠く泊原子力発電所が見える頃にようやく風も収まって、セブンイレブンで現金引き出しついでに休憩。コンビニでウオッシャー液売ってるあたりが北国って感じだな。それからエルニーニョ現象がどうこうとかNEWSで言ってるな。ま、北海道に梅雨なんて無いんで念の為。

さてこれからどうすっかなんだが…う~ん…やたらと塩っ辛い温泉998に行っとくか?という事でさらに北上。

【北海道神恵内村】 温泉998初めて来た時には道道998号沿いにあるから温泉998とか名前の付け方安直過ぎるだろ?と思ったりもした温泉998に到着。全然定休日とか気にせずにやって来てしまったが幸い営業中。

海水よりも1.3倍濃いという塩分濃度が相変わらずの塩辛温泉。この温泉、何かそのまんま料理に使えそうな気がするのは俺だけだろうか?貝の塩抜きとかには間違いなく使えそう。

パスタを茹でると…硫黄の匂いにやられそう(アホ)

のんびりと温泉に浸かった後は今宵のねぐら探し。今回写真が全然無いのは途中風が強すぎて停まって写真を撮っていられなかったと言うだけの話でして、すでに夕方ちと手前。そうだなぁ…神威岬や積丹岬はスカッと晴れている時に行きたいんで…倶知安町の旭ヶ丘公園キャンプ場ってのが良さそうだな。無料だし買い出しする街もありそうだしと。

旭ヶ丘公園キャンプ場そんな訳で泊原子力発電所の隣を再び通って国道5号を突っ走って旭ヶ丘公園キャンプ場へ到着。小田原から来た連泊中の自転車乗りのおじさんと東村山からカブでやってきたおじさんとあれこれ会話。焼き場で火を起こすから焼きたい物があったら買ってきな、一緒に飲もうぜという話になってスーパーへ買い出しに。

ホタテがデカい&安いスーパーで目を付けたのはこちらのホタテ。やたらとデカいのに一個100円という北海道価格。

ホッケ焼きこちらも300円少々の羅臼のホッケ。連泊中のおじさんから頂いたゼンマイやら何やらと一緒に皆でつまんで美味しく頂いたのでありました。色々お話を伺ったんだが、お二方とも北海道との付き合いは長いそうで国鉄時代の周遊券が発売されていた頃にまで遡るとの事。ほぇ~。

~夜中気が付いたら焼き場で大の字になって寝ていた俺なのであった~

2014_06_09ルート

本日のGPSログはこちら。雨こそ降らなかったが、あらゆる山の山頂がガスっていて見えない天気だったな。

松前半島をグルッと一周 ~青函トンネルは男のロマン編~

東大沼野営場にてキャンパーのおじさま達のタープの下で目覚めた東大沼野営場の朝は結構冷え冷え。どのみち雨には降られそうなので最初っからカッパ装着(半分は防寒)。

東大沼野営場 GPS盗難防止装置付きの台車?無料キャンプ場なのに台車完備と至れり尽くせりなんだが、その台車がセコムとタイアップした位置通報機能付きハイテク台車という事になっている。本当なのかハッタリなのかは不明。

ま、どっかに持っていくなと言う事なのは確かだな(当然)

今日は函館の西側に位置する松前半島だろうなぁ…と適当にあたりをつけて出発。

久々のソフトカツゲン函館のお隣に位置する北斗市に入ると「歓迎!北海道新幹線!」的な看板が目立ち始める中、俺は稚内出張以来となるソフトカツゲンを飲み飲み。

青函トンネル記念館そんな訳で適当~に走っていると、福島町で青函トンネル記念館なるものに目が留まり…入場。

青函トンネル記念館 シールド工法のドリル先端記念館の入り口にはシールド工法のドリル先端部が鎮座。さすがにデカいやね。

北海道新幹線の新聞記事北海道松前線の廃線反対運動新聞記事

青函トンネル建設の機運が高まった青函連絡船の事故の模様や、当時の新聞記事やらで色々学ぶ。松前線の廃線反対運動の写真が何故か微笑ましい。

青函トンネルのケーブル類青函トンネルの架線構造

黒部ダム建設を彷彿とさせるドキュメンタリー映像を観たりなんかして、トンネルの中の構造も勉強。架線はともかく、電力ケーブル類は交換可能な構造なんだろうな多分。で、最後の方に青函トンネル工事を描いた高倉健主演の映画「海峡」のポスターが。「北緯41度。海底を風が吹き抜ける……男は初めて涙を見せた。」

…泣けるわ~っ!(男のロマン)

【北海道松前町】 道の駅 北前船松前 「松前マグロ三色丼」天候回復 いいお天気

この後は海沿いを走って松前町入り。道の駅 北前船松前で昼飯。「松前マグロ三色丼」を。そう言えば松前漬けってここ発祥だろうと調べてみると、松前の松前漬けはニンジンとか唐辛子が入っていない松前漬けらしい。今となってはどっちが本物の松前漬けなのか良く分からんが今晩のつまみ用に買っていく事に。それからここから先は天気が良くなってきたのでインナーとカッパのズボンを脱ぎ脱ぎ。Gパンが何となく臭いのでこれは嬉しい展開。

軍艦 開陽丸

ありがとう江差駅になった江差線江差駅ありがとう江差線 コースター

江差では軍艦 開陽丸見学と廃線になって間もない江差駅前へ。開陽丸のお土産物屋さんで「ありがとう江差線コースター」が売られていたので江差駅のを購入。

松前半島の西海岸線を行く国道228号、229号共に程良いアップダウンのある快走路ながら横風が凄まじく、ジャラジャラ音のし始めたチェーンにチェーンルブをスプレーしていたら蓋が50メートル先にコロコロと。

お~い待ってくれ~っ(俺は999の車掌か何かか?)

平田内温泉熊の湯そろそろ夕暮れ時が迫ってきたので、大成野営場に狙いを定めて風呂探し。平田内温泉の湯ってな丁度いい無料露天風呂があったので入湯。到着した時はアベックが足湯代わりに楽しんでいたのだが、邪魔するのも何なので脱衣所から…

「帰るぞ帰るぞ帰るぞ帰るぞ…」と念を送りまくったら無事に帰って行った…(悪)

大成野営場晩飯の買い出しに失敗して結局大成野営場の途中にセイコーマートが一件だけしかなかったり、キャンプ場には俺一人だけだったりとありがちな展開ではあるがプチ宴会開始。

今宵の食材何だか喰えないものも混じってるが、今宵はこんな感じ。

今宵はサッポロソフトのソフトカツゲン割りがメインTwitterで教わった「サッポロソフトのソフトカツゲン割り」を早速試してみたのだが…俺これ好きだわな。俺って乳酸飲料と眼鏡には目が無いからな。

2014_06_08ルートこちらは今回のGPSログ。いや~ようやく北海道ツーリングっぽくなってきた感じだな。

北海道で初「なまら」体験 ~また一つ思い出が出来ました編~

函館朝市何とか雨は降っていない函館の朝がやってきた。手始めに朝飯を食いに函館朝市へ。

【北海道函館市】 きくよ食堂 「元祖函館巴丼」【北海道函館市】 きくよ食堂 店構え

行く店は決まってまして、きくよ食堂にて「元祖函館巴丼」。いや~北海道に来ましたねってな実感をお腹でも味わっていよいよ北海道ツーリング開始。昨日ビールを飲みながら水無海浜温泉の入浴時間情報を調べていたら、何と長潮なので昼間12時間程入れる模様。近くには強酸性のお湯が売りの恵山温泉旅館ってのも有るみたいなので、函館周辺の道南を濃い目に巡る事に決定。

道の駅 なとわ・えさん途中道の駅 なとわ・えさんでちと休憩。やたらと寒いので3シーズンジャケットの下にゴアテックスインナーを装着して、ふと道の駅の壁に掛かっていた温度計を見ると12℃。霧が凄くて実質的に雨降っているのと変わらずウゲ~な展開。

函館の東側に飛び出た亀田半島は恵山岬の部分に道が無いので成り行き上、恵山温泉旅館に先に行く事に。

恵山温泉旅館 風呂恵山温泉旅館 店構え

こちらが恵山温泉旅館。そう言えばツーリングマップル北海道2014版は温泉の営業時間の情報とかが全く無くなってしまっていて今一だな。ネットで自分で調べろって方針なのかな?ま、そりゃそうとpH2.1の強酸性で10円玉がピカピカになると聞いたんじゃ試さずにはいられないってのが人情な訳でして、お湯に浸けておいた結果がこちら。

恵山温泉旅館 お湯に浸ける前の10円玉恵山温泉旅館 お湯に浸けた後の10円玉

一皮剥けたんじゃね?ってな具合に確かにピカピカに。確かにサンポール並だな(笑)

お次は亀田半島をぐるっとまわって水無海浜温泉へ。

水無海浜温泉水無海浜温泉は上から見るとこんな感じ。満潮だと完全に水没してしまうらしい。近くの駐車場に車を停めて温泉の様子を見に来ていたおじさんとちとお話などをして入湯。俺以外に誰もいない。

水無海浜温泉の湯船湯船からの眺めはこんな感じ。今回から防水スマートフォンになったので便利と言えば便利なんだが、画面が濡れると結局操作出来ないのが微妙ではある。一応ルール的に全裸での入浴は禁止となっていたので短パンをはいて入ったんだが、遅れてやって来た地元のおばちゃんは思いっ切り全裸だった…

何だかおばちゃんに負けたような気がして悔しかった…(アホ)

道の駅 縄文ロマン南かやべ道の駅 縄文ロマン南かやべ つまみ付きナイフ

温泉で折角温まった体があっという間に冷えるお天気の下、道の駅 縄文ロマン南かやべにやって来た。北海道唯一の国宝「中空土偶」ってのがあるそうで、道の駅と言うよりは博物館的な建物。早速見学を始めた訳だが、出土品として展示されていた「つまみ付きナイフ」とかはキャンプツーリングで使えそうな代物。自作の石のナイフってのも話のネタ的にいいかもな。

道の駅 縄文ロマン南かやべ たて穴式住居道の駅 縄文ロマン南かやべ 大珠

たて穴式住居と自らのテント暮らしを比較してみたり…その穴どうやって開けたの?的な大珠を眺めたりなんかしまして…

道の駅 縄文ロマン南かやべ 中空土偶中空土偶と御対面。ほぉ…これは思っていた以上にデカい。これを上手く焼き上げるのは大変だったんではなかろうか。そんな事を思いながらグルッと中空土偶を一廻りガン見。

道の駅 縄文ロマン南かやべ おやつ手頃なおやつを買って食べたりなんかして北上再開。今日は森駅でいかめしを食って、東大沼野営場ってのがいいのではないかと漠然と思いつつツーリングマップルを眺めていると砂崎灯台ってのが途中にある事が判明。「途中砂地有り、スタック注意!」とか書かれてますが、まぁヤバそうだったら引き返すって事で。

一度砂崎灯台に向かってみるものの辿り着けず、ガソリンスタンドで給油がてら場所を教わり再出発。途中砂地なんてねぇじゃん!と思いつつ灯台に近づくと灯台周辺が砂地。あれっ?途中じゃなくて?

砂崎灯台にて写真のアングル的にはこの辺がいいのでは?という事でバイクを降りて記念撮影。その結果…

砂崎灯台にて埋まるの図「なまら悲しかったよ!」(C)大泉洋

…この2時間後、JAFに救助されました…(涙)

まさかこんな形でJAFにお世話になるとは思いもよらず(後ろからJAFの方に押して頂いて脱出)、そうこうしている間にも時は流れ…

森駅駅前の柴田商店でもいかめし売り切れ森駅ではいかめし売り切れ。駅ロータリーの柴田商店でも売り切れ。あぁ…(報)

気を取り直して森駅近くのスーパーで晩飯の材料の買い出し開始。根野菜以外は北海道産(根野菜は茨城県産が多い)なのが小さな発見。物流の関係もありそうだな。

東大沼野営場にて72歳と75歳のキャンパーの方と酒を飲む展開に東大沼野営場に到着して、駐車場近くにテントを張ろうとしていたら奥の方にいた70代のキャンパーお2人に「そこの若いの!こっちで一緒に飲もうぜ!」と誘われる。

断る理由がありません(笑)

そんな訳で72歳と75歳のキャンパーのお二方と御一緒に宴会スタート。徳島からやって来た方(75歳)を苫小牧から迎えにきて(72歳)二晩目との事。このお二人、オフ会で出会ったってのがちとビックリ。キャンピングカーの趣味のページのオフ会で知り合ったらしい。

焚き火を囲んでの話題は…「70代の恋愛話」ってなんだそりゃっ!(笑)

夜も更けて最終的に俺がキャンプ用具の見張り役。寝るのはキャンピングカーって事らしい(笑)

蟹を茹でる振り返ってみれば結構充実していた一日なので、スーパーで買ったズワイガニを茹でてみたりなんかして過ごした実質的な北海道一夜目なのでありました。やっぱりカニは旨いね。

2014_06_07ルートこちらは今回のGPSログ。いや~東大沼野営場はいい場所だね。

「えっ?砂に埋まった?何の話ですか?」(C)大泉洋