「道の駅 宇陀路室生」の裏手でお目覚め。清々しい朝だ。
風も収まってきたので九州から帰ってくるまで出番の無いテントを干しつつ、早朝の道の駅を見物開始。おもむろに建物入り口正面に鎮座するせんとくん。
完全に深夜の不審者除けとして使ってんだろこれ(爆)
ベンチに腰掛けながら今日の行き先を軽く検討。奈良ってのは歳食ってから魅力が分かる場所って事は分かってきたお年頃ではあるが、今回全然下調べをしていないので何だかんだで久々となる奈良観光の鉄板コース、奈良公園を選択。
昔、奈良公園にバイクで来た時には何処かにバイクをねじ込んで散歩したはずなので、取り敢えず東大寺近くの駐車場の係員の方にバイクを停められるか聞いてみると…「この先の高畑観光駐車場に停められますのでそちらにどうぞ!」との事だった。まぁこう言う巨大観光地では、質問されまくっているであろう駐車場の係員の方に聞いてしまうのが一番手っ取り早いやね。
そんな訳で高畑観光駐車場(バイクは1日300円)にバイクを停めてお散歩開始。奈良公園を散歩しはじめてすぐに感じるのは、京都とは違う開放感。まぁ奈良公園と比べるからってのはもちろん有るかもだけど、奈良って自然の地形を活かした大らかな観光地というか、お寺とかが多い印象があるよな。
奈良公園と言えば鹿せんべい屋さんが軒を連ね始めるこの辺りからが有名処。観光客がキャッキャし始めるのもこの辺りから。ちなみにバイクの停められる駐輪場は流石に無いが、自転車の停められる駐輪場ならここにもある。
自転車乗りからも、鹿さんからも利便性の面で大好評!(ガブッ)
奈良と言えば大仏って事で迷う事無く東大寺へ。しっかし人力だけでこの大きさの建物を作るってのは凄い事だよな。タイムスクープハンターになれたらこういう現場の見学がしてみたいよ。
神様ってのは今イチ効果がないなぁ…と、ここ数年正直感じている無神教徒の俺ではあるが、困った時の神頼みってのもまた確かだったりするので、牛久大仏の「次」に大きいと噂の奈良の大仏様にペコリ。その後は修学旅行生のガイドさんの解説を…
ちゃっかり一緒に聞いちゃう俺なのであった(毎度お馴染みのコバンザメ戦法)
再び奈良公園に戻ると…
「一頭の鹿が何か言いたそうにこちらを見ている…どうしますか?」(…えっ?)
- 仲間にする
- 鹿せんべいをやる
- 悩みを聞く
- ジビエ料理にする
何だこれ。ドラクエか何かか?じゃぁ………4番で(おいっ!)
かつて鹿島神宮からの神の使いとしてやって来た鹿の末裔がここ奈良公園の鹿。俺からただならぬオーラを感じたのに違いない。そりゃそうだわな。
ちなみに俺は…鹿島神宮の方から来ましたっ!(それ詐欺の手口だから)
のんびりと奈良公園を散歩した後、この後の過ごし方をツーリングマップルを眺めながら考えて…やって来たのがこちら天保山公園。夕方乗船する予定の名門大洋フェリー新門司行きが待っている大阪南港までは目と鼻の先。
バイクは大観覧車の下に用意されている無料駐輪スペースに停めまして、まずは昼飯を…という事で天保山マーケットプレイス内のフードコートへ。
揚げたこ焼きと明石焼きのハーフ&ハーフにミックスお好み焼きをパクつきながらサンタマリア号なる観光遊覧船を眺める。あれに乗るのもいいな。凄い大混雑してるけど。
まぁその前に大観覧車に乗ってみようと言う事で大観覧車へGo!
床まで透明な観覧車は人気で30分待ちだったので、待たずに乗れる普通の観覧車に乗り込む俺。観覧車なのでノンビリしたスピードで最高点に到達した後、同じスピードでノンビリ降りてくる。スカッとした青空では無かったものの、大阪の湾岸地区も結構川が多い事が良く分かったよ。それとあの赤い橋渡った先が大阪南港だな多分。
大観覧車の後はサンタマリア号の乗り場に行ってみたんだが…思いのほか遊覧ルートが短い上にやたら混んでいるのでまたの機会と言う事で。適当に散歩をしていると「キャプテンライン」なる船乗り場が。何々…10分ほどの船旅で、USJの入り口方面に行けるとな。まぁまだまだ時間はあるので、USJの入り口とやらを眺めに行く事にしてキャプテンラインでレッツゴー!
いや~激混みのサンタマリア号よりノンビリ出来ていいんじゃないのかこの船(喜)
昨日の強風を完全に忘れる穏やかな青空の下、10分程の船旅。海側から眺める大観覧車もいいもんだね。
どうやらUSJの入り口は敷地を挟んだ対角線の反対側にあるみたいでやたらと遠そうなので、雰囲気のいい海沿いの遊歩道をお散歩開始。この遊歩道、USJの裏側、いわゆるバックヤードが丸見えでして、整備中のパレードマシンとかを柵越しに見物したり、USJ関係者専用入場口を眺めたりしたのでありました。
まだ一度もUSJに来た事無いのに裏側見ちゃったよ(汗)
そして遊歩道の先には桜島駅なる駅が。
…ここってもしかして「桜島」っていう島なのか?大阪なのに?
謎は深まるばかりだが、何にせよ天保山にバイクを停めてあるので再び天保山に戻らなければならない。同じ船で戻れるのは確かだが、どうせなら違う手段で戻りたい。路線バスとか無いのかな?とスマホでググってみますと…
えっ?この近くから無料ポンポン船で天保山に行けるってか?
そんな訳でポンポン船乗り場(正しくは天保山渡船場)にやって来た。地元の方が自転車で待っているのでここで間違い無さそうだ…等と思っていたら、盛大にドリフトしながらポンポン船がやって来た(笑)そんなこんなで地元の方々と一緒にポンポン船に乗り込みます。
何だよこの大都会大阪とは思えない離島感!(笑)
桜島←→天保山を最短距離で結んでいるのに加え、最大出力で突っ走るのであっという間に天保山側に到着。そもそも天保山と呼ばれるからには「山」な訳でして、数々の登山家を拒み続けてきた天保山山頂を目指して登頂開始。
俺達、第三千七百七十六次登山隊の長い1日が始まった…(続きはWebにて)
ものの数分で「日本一低い山」天保山山頂へのアタック完了(標高4.53m)。三角点もある本物の山なのだ。
下山時に事故が多いので各自注意するように(そもそもバイク置き場まで上り坂だろっ!)
フェリーの集合時間まであと1時間少々。折角なので大阪城でも眺めてから港に向かうかなっで事でポータブルナビに大阪城をセット。ナビの案内に従って到着した大阪城は…
あろう事か「コーナン」になっていた…(ボロナビてめぇマジで分解すんぞっ!)
仕方が無いのでツーリングマップルをガイドに有視界航法に切り替えまして、大阪城のまわりをグルッとまわって大阪南港へ。
フェリーターミナルで乗船手続きをして(名門大洋フェリーをWeb予約してバーコード付きの乗船引換券を印刷してきた場合、バイク置き場で係員の方にバーコードリーダーで乗船手続きして貰うだけでいいそうな)バイクの集合場所には20台位のバイクが集結中。このフェリーに乗る方々は、ほぼ九州ツーリング目当てのバイク乗りだからお仲間感があるやね。
今回乗るのは名門大洋フェリーの「きたきゅうしゅうⅡ」。昨年11月に就航したばかりの新造船という事で期待が高まる。
乗船時が丁度日が沈む頃合いでして、夕日に染まった車両甲板が美しい。
乗船後は後になると混みそうな予感がするので、今宵の寝床に荷物を置いたら速攻でシャワー(新造船なのでやたらと綺麗。言葉は悪いがホルムアルデヒドを感じる程)を浴びまして、まずは缶ビールをグビグビ。
ぷは~っ!やっぱ最高だぜフェリーは!(酒)
そしてこれまた後になると激混みが予想されるレストランにて夕食バイキング。朝晩のバイキングセット料金だと合計で2100円。こういうバイキングってどうしてもあれこれ盛り過ぎちゃうよね。ちなみに生酒は別料金。
食後のデザートを取りに行ったら、何やら魅力的な噴水が。
夢のチョコレートフォンデュ、キターーーっ!(激甘党)
何だこれ?と立ち尽くすガキンチョにやむを得ずお手本を示す俺。そこにあるマシュマロとベビーカステラを刺して、こうやるんだよ。
やっぱ最高だぜフェリーは!(チョコレートフォンデュまである)
ビールに夕食バイキングに生酒、果てはチョコレートフォンデュまで楽しんだ後は甲板へ。
さらばだ大阪南港!…ってか、出航前に既に出来上がってんじゃねぇかっ!(爆)
行きのフェリーの寝床は「ツーリスト」という横から入るカプセルホテル的な個室。どことなくブルートレインの寝台車っぽいやね。新造船という事でドリンクホルダーに網棚、ACコンセント(一つ)が有る辺りが新設計の新造船らしい便利ポイント。
瀬戸内海を走るフェリーなので明石大橋・瀬戸大橋・来島海峡大橋の下をくぐる。ちなみにこの写真は明石大橋通過中。完全に夜なので写真撮るのは難しいけど、フェリーから眺める夜の橋もいいもんだな。さて、いよいよ明日からは九州だ。
そんじゃぁ飲みますかっ!(やっぱ酒)
こちらは今回のGPSログ。走行距離は131キロ。フェリーは走行距離じゃ無いので距離には含めないって事で。ま、酒飲んで寝てるだけだしね(笑)