朝まで飲んだ勢いで、何故か真岡鐵道のSLへ

「真岡鐵道の蒸気機関車C12 66」 (G1 nFD 50mm F1.4)

前日のサッカーをテレビで見ながら飲み続け、ふと気が付けばもうすぐ夜明けが迫ってきた。バイクで出かける訳にはいかないので酔った頭で今日の過ごし方を考えたところ…まだ乗った事のない真岡鐵道が思い浮かんだ。秋のときわ路パスももうすぐ終わりだから行っときますかと言う事で、始発電車で下館へ。

みどりの窓口で今日のSLの整理券&乗車券を往復分買ったはいいが、あまりの早さに国道50号沿いのガストまで歩いて行って、各テーブルに備え付け?の新聞を読みながら朝食など。

久々にnFD50mm一本で撮ろうと思ったのはいいんだが、マウントアダプターのネジが緩んでいたり…携帯充電用の電池はあるが充電器&ケーブルを持ってきていなかったりともはやグダグダ状態(汗)仕方が無いので9:30開店のホームセンターで精密ドライバーやら何やらを買い込みまして、二度と緩まないようにアロンアルファをネジに垂らしたりなんかしたりして、いざ下館駅の真岡鐵道ホームへ。おっ!近くに今日乗るSLが停車中。

さっそく準備万端のnFD50mmで撮ってみたのが冒頭の1枚。「C12 66」とプレートが付いているので「C12 66」で間違い無いかと思います(笑)最近いつも使っている標準ズームより撮影結果的にはいいような気もしますが、今回撮る対象がでかい事もあり速攻で標準ズームにチェ~ンジ!(オバマ大統領風味)

結果…朝の誓いは瞬殺で葬られる結果に…(アホだ…)

「真岡鐵道 茂木行きSL車内」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6) ホームに入線してくるまで待ちまして、いざ客車の中へ。小さな子供連れの家族で程良く埋まったボックスシート。端っこにロングシートもありますが、ここはやっぱりボックスシートを確保したいところ。時期や天候次第だとは思いますが、10時頃にはホームから見える場所にSLがやってくるので、ちと早めに並んでおくのが良さそうです。ちなみに発車時刻は10:37なので、雨さえ降っていなければ子供達でもそんなに苦にはならない時間かと。

発車時刻になると、汽笛を豪快に鳴らしながらゆっくりと進んで行きます。乗ってみて初めて分かったんだが、真岡鐵道ってのは国道294号沿いを走っていたのか。見覚えのある車窓を楽しみながら進んで行くのはいいんだが…この路線ってほとんど直線だったのね。世界の車窓からが、今回は不発に終わったよ(汗)

それにしても窓から外を眺めていると、畑のあぜ道で写真を撮っているお仲間達が目に入ってくるだけでなく、運悪く?踏切でつかまってしまった車の人達までも「お~っ!」てな嬉しそうな顔をしていたのが印象的。基本的にSLは土日祝全てで走っているので地元の方にはお馴染みかもしれないが、目の前を突然踏切をSLが駆け抜けていったらそりゃ驚くわな。

「真岡鐵道 笑顔のSLの運転手」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)途中、真岡駅では7分少々の停車時間(写真は帰路にて)。恐らく毎週毎週似たような質問を浴びせられているんでしょうが、笑顔で受け答えをされている運転手さん。石炭と煤で黒ずんだ笑顔が素敵です。

「真岡鐵道 蒸気に包まれるSL」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)ちょっとした停車時間のたんびに写真を撮りに外へ出たりなんかして、終点の茂木駅へ到着。写真の出来はともかく、やっぱSLは煙モクモクなのがそれっぽくていいね。

「真岡鐵道 茂木駅 転車台へ入線するSL」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

茂木駅には転車台がありまして、到着してしばらくするとさっきのSLがやってきます。ちなみに撮影ポジション的に良さそうな場所は、すでに子供達に占拠されていました(笑)旗を持って誘導する駅員さん?と一緒にやってきました。

「真岡鐵道 茂木駅 転車台を廻るSL」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードを彷彿とさせる「乙女の祈り」(ごみ収集車の音楽と言った方がピンと来る地域があるかも…)をBGMにグルッと廻ります(笑)

SLを見送ったあとは、全く何も考えていなかった茂木の街巡りへ。

【栃木県茂木市】 道の駅 もてぎ 「ゆず&イチゴソフト」「茂木周辺の台風での水害を示す標識」

電車で来たのに何故か道の駅「もてぎ」で「ゆず&イチゴソフト」を食べたり、1986年8月5日の台風10号の浸水被害の標識にビックリしたりしながら駅前へ。

【栃木県茂木町】 まんなカフェ 「カレー&サラダ」【栃木県茂木町】 まんなカフェ 店構え

茂木街の商工会議所のアンテナショップ「まんなカフェ」なるお店でお昼ご飯のカレーを頂きました。500円とは思えない(この時は何と謝恩セール?で400円)スパイシーさに感激です。

「真岡鐵道 C12 66」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)帰りのSLは真岡までは結構ガラガラな客車を引いて汽笛と共に走り出しました。ホントノンビリしていていい路線ですな。写真はイメージと同じ感じに撮れていた「黒さ」を御紹介したいだけの一枚(汗)。蒸気機関車は真っ黒けだから、撮り慣れていない俺みたいなのには露出補正が難しい。そうそう、この車両は日立製作所製造の一台。ご近所の工場で作られたのかな?せっかく日立市に住んでいるんだから、ここいら辺を今度調べておこう。

「西日を浴びる真岡鐵道のSL」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

心地よい揺れに時折寝ちゃったりなんかして…(笑)西日の差し始めた下館駅に定刻の15:57に到着。SLと言うと遠くに行かないと乗れないようなイメージがあったが、こんなに近くを走っていたのね。大人片道500円、子供片道250円の整理券をプラスするだけで乗れるので、この路線は家族連れに最適なのかも。

途中益子駅で降りれば(実際そういう方が多かったです)益子の街歩きも楽しめたりして、休日のちょっとしたお出かけにピッタリですな。こりゃまた乗りに来る事決定です!(喜)

今回のGPSログはこちら。帰りの車内で読んだ小柴っちの「ニュートリノ天体物理学入門」の続きの心地よさと言ったらなかったなぁ…(笑)

2011_11_23_ルート

 

あこがれについて

酒飲みながら暇なので「あこがれ」についてちと考えてみたりしてみる。

知らない世界をちょこっとかじってみたりなんかすると、その世界全体があこがれ…多分これが俺にとっての基本な気はしている。ただ正直な話、こんなに美しくはない「あこがれ」の方が実は多いんでは無いかという気もしてくる。

字が上手い人には憧れる。俺、字が下手なんだよねぇ。
絵が上手い人には憧れる。俺、絵が描けないんだよねぇ。

歌が上手い人には憧れる。素敵な事を言える人には憧れる。格好いい人には憧れる。素敵な生き方をしている人には憧れる。美しい人には憧れる。素敵な生き方を始めようとしている人には憧れる。別にキリスト教徒じゃ無いがレクイエムをラテン語でそのまま聴ける人には憧れる。

ここいら辺はまだ美しい…。

若者の持っている若さについて憧れる。おいおい…小言を言う大人にそろそろ仲間入りってか?でも憧れる。

スターバックスで「ダーク モカ チップ フラペチーノをグランデで」。…それってコース料理の名前か何かか?でも憧れる。

「パンプス」実を言うと5年程前までは女性の穿くズボンの一種だと思ってた。ん?これはあこがれの話とは関係ないか。

俺の中での純粋な意味でのあこがれと、羨ましさから発するいわゆる「妬み」が由来のあこがれの感情。実は恐らく表裏一体。

他人がやっている事は羨ましい。他人が出来る事は尚更羨ましい。今の自分が出来ない事だらけだから、毎日羨ましい事ばっかりだ。いや…「今の」ではなく「未来の」自分にも出来はしないと思うからきっと羨ましいんだろう。

でも…それでも毎日慎ましく自分に出来る事をもう一度考え直した時、俺達のやっている事は果たして「あこがれ」に値しない事なのだろうか?「○○水道の制御システム作っています」「○○鉄道の運行システム作っています」「○○病院のシステム作ってます」「実はここでは言えないもの作ってます」等々。

世の中的には笑っちまう程地味かもしれないが、笑っちまう程あなたの枕を毎日支えてる。心のどこかで俺達も「あこがれ」の対象であって欲しい。そう願いたい。それがもしも妬みであっても構いはしない。

いい夢を…

(注)逃げたな…お前…