F・Rスプロケとチェーンの交換だけなら大したことないんだが、今回は「パイロット・ベアリングプーラー」という工具でベアリングを抜く作業が個人的に「エポックメイキング」になりそうな気がして、この日を「も~いくつ寝ると~メンテの日~♪」と楽しみに待っていたのだ。
ホイールのベアリング交換なんぞバイク屋でもない限りそうそうやらないとは思うが、この工具が無いと滅茶苦茶面倒な作業になる。バイクのホイールの場合、左右のベアリングの間にカラーが入っている関係で反対側から棒か何かで打ち抜こうにも引っかかりがやたらと少ないんで大変なのだな。
ところが「パイロット・ベアリングプーラー」を使うと、驚きの短時間で見事にベアリングが抜けるのだっ!
皆さんにも是非一緒にこの感動を味わって欲しい。ホントに一瞬でベアリングが抜けるから。工具をセットして…
六角ボルト側を固定した状態でモンキー側のねじを締め込んでいくと…
はい抜けたっ!…って…
写真じゃ感動出来ねぇよっ!(爆)
冗談はともかくとして「パイロット・ベアリングプーラー」をベアリングにセットするのに2分、ねじ込むのに2分もあれば、あっけなくベアリングが抜けます。今までの苦労を知る身としては感動的ですらありますな。
片側を抜いてしまえばもう片方のベアリングは棒か何かを突っ込んでハンマーで叩けば抜ける訳ですが、そんな事をする気にもならない簡単さなので反対側ももちろんこれで抜きました。買って良かった度120%(当社比)です。こいつはマジでお薦めです。
(注)「パイロットベアリングプーラー」だと後ろ側に障害物(今回のようにカラー等)が有るとセットできません。「パイロットベアリングプーラーセット」をお買い求め下さい。
ちなみに工具屋のチェーン店?「ストレート」でこの「パイロットベアリングプーラーセット」を買ったんだが、この工具の仕組みを全く理解せずにハブで最初に試した時は…実を言うと20分くらい悩み続け…ようやくベアリングが抜けたのはここだけの秘密である(笑)そもそも先端のアタッチメントのサイズ選択を間違えていて「あたふた」していた位だからなぁ。
「これって、どうやってもベアリングに引っかからないじゃん…」(俺&涙)
仕組みを理解した今となっては、単なる「アホ」としか思えない…(爆)
組み立て作業も「ベアリングレースシールドライバー」なる専用工具を導入した事もあって、ベアリング本体の打ち込みやグリスを詰め込んだシールの圧入もあっという間に完了です。
Rスプロケも新品を装着しまして…
こんな感じに「スプロケだけ」が輝いています(汗)この後は、Fスプロケ周辺や、リアホイールが付いたままだと手の届かない所を重点的に掃除していたら…何と夕方になってしまいました。作業時間のほぼ全てがリア廻りの掃除だったという衝撃の結末…(笑)
そんなこんなで無事元通り。汚れたホイールは、近いうちに強力なホイールクリーナーでも買ってきてキレイにしますかね。ちなみに下の写真は交換した古いベアリング。一番右は春先に南海部品で交換してもらった物なんで全然問題無いと思う(開け方が分からなかった…)んだが、左と真ん中のは10万キロ程走ったベアリング。
左のはグリスに錆色が混じり始めているような状態で、真ん中のはグリスが何故だか真っ黒け。どちらも新品の時は同じ色だったはずなので、明らかにおかしな状態になっているのは確か。どちらも指で廻すとゴリゴリいってました。いやぁ…交換して良かったなこりゃ。