いよいよ待ってましたのGWに突入な訳だが、今回は出発までの成り行きを軽く御紹介。
~ プロローグ ~
4月14日からの一連の熊本・大分の震災が気になって(被害そのものでは無くて)九州に向かう事を早々に決めた訳だが、昔、九州ツーリングに行く度に関西の方から口々に言われた「えっ!?関東から自走で九州!?フェリー使えばいいのに!」という言葉をふと思い出した。
2度目の大きな地震(これが本震という事になった)直後は大阪←→新門司のフェリーは車両が満車状態で予約出来なかったのだが…日が経つにつれ、帰りに丁度いい新門司発、大阪行きのフェリー(5/7早朝 大阪着)にキャンセルで空きが出て来たので予約。
その後もチェックをしていたら…これまた行きに丁度いい大阪発、新門司行きのフェリー(4/30夕方 大阪発)にキャンセルで空きが出来たのでこれまた予約。
俺自身、ボランティアという柄では無いし、そもそもそう言う状況では無い&旅行のキャンセルが大量に発生して困っていると言う事なので…伝家の宝刀を抜く事に決めたのであった。
「俺の潤沢なパナママネーを使ってやるぜっ!」(どこのパナマだよ)
そんな訳で長崎のハウステンボスにあるロボットだらけの「変なホテル」からチェック開始。確かに空きは有るんだが…
価格帯がもろセレブ…(パナママネーはどうしたっ!)
数日後…
価格帯が準セレブに下落…(お前にはまだ早い…)
そんな訳で「変なホテル」は諦めまして、いつもの「じゃらん」で長崎&「価格の安い」順で検索開始。すると5/1~5/3、2連泊出来る1泊2500円のゲストハウスを発見!
「俺のターン!ドロー!パナママネーを攻撃表示で召喚してターンエンドだっ!」(弱いなぁ…)
「じゃらん」では隣接する地域の空室数が一覧出来るんだが…大分県の空室数が凄まじい。何だよこれ。そんな訳で、普段は泊まらない(泊まれない)ところを思い浮かべてみたところ…別府温泉が浮上。
再び「じゃらん」で別府温泉&「価格の安い」順で調べてみると…別府駅目の前&駐車場付きのビジネスホテルが1泊4000円。
間違い無く温泉に浸かって酒飲める環境なので即決!(5/3~5/4の1泊)
残り2泊はテントで野宿かなぁ~などと思いつつ、我が生まれ故郷の大分県竹田市の空き情報を眺めてみるが…微妙にセレブ価格なので回避(おいっ!)
ところが、湯布院のユースホステルに5/4~5/6の2泊空きが有る事が判明。湯布院って若い女性二人組が歩いてるお洒落な街だろ確か?
行くよ行く行くっ!1泊4000円なんて安いもんだろ!(アホ)
そんなこんなで何と九州滞在中の宿泊先が全て事前に決定&更に前後はフェリー泊というお気楽極楽プランが出発前に決まったのであった。ふっ…今回の俺は金遣いがひと味違うぜ。
GWに5泊で総額17000円とか、いつもと大して変わらんだろうがっ!(脱パナママネー)
まぁ冗談めかしてあれこれ言ってるけど、熊本・大分の地震には心を痛めているのだよ。俺の生まれは九州大分で、今は亡きばぁちゃんの家は竹田の隣の緒方にあって、夏休みにはブルートレイン富士に乗って帰省して、阿蘇山に行ったり高崎山の猿に追いかけ回されたり、原尻の滝で釣りをしたり…(以下省略)
だから、いっつも前置きが長ぇんだよ!そろそろ走れや!
~ プロローグ終了 ~
首都高の渋滞にはハマりたくないので朝4時に目覚ましを掛け、4時15分に茨城県鹿嶋市の自宅を出発。
東関道、湾岸線はともかくとして、大井JCTからの山手トンネルも拍子抜けするほど渋滞せずに東名へ。海老名SAを過ぎて御殿場辺りがようやく渋滞している模様。
ま、明日の夕方までに大阪に着けばいいというお気楽極楽プランの俺なので、小田厚&箱根新道経由の箱根峠越えを楽しんで、沼津ICから再び旧東名へ合流。まぁ人それぞれ考え方は色々あると思うけど、大型連休中はとにかく運転慣れしていない文字通り以上のサンデードライバーだらけになって生きた心地がしないので、走りやすいと人気の新東名は使わない俺。普通の週末は使うけどね。
その後も特に渋滞は無く、由比PAで最初の休憩。冒頭の写真にようやくなるんだけれど…いい天気なのは確かだが、海からの南風が強くなってきた。この後どうすっかだなぁ…。
この後、牧ノ原SA辺りからは強烈な横風が吹き始めたのでスピードダウンの安全モード開始。横風には弱いんだよねこのバイク。多分リアのパニアがまともに風を受けちゃうからだろうけど。
そして…浜名湖SAの手前、浜名湖の上に出た瞬間の突風で「これはヤバいっ!」と確信。浜名湖SAでちと一人作戦会議。このまま普通に先に進むと伊勢湾岸道…
あんな吹きさらしの海の上の高速は走りたくありませんっ!(珍しくマジ)
とは言え、名古屋市内の高速を走るのもあんまり気が進まないので…愛知県の伊良湖と三重県の鳥羽を結ぶ海上のバイパス、伊勢湾フェリーの運行状況をチェック。すると…
「本日は通常運行しております」(えっ!そうなの?!キターっ!)
豊川ICで東名とお別れし、豊橋市内を抜けて渥美半島の南を国道42号で西へ西へ。いつものパターンだとこの道、妙に眠くなるという事で苦手意識がありありなんだが…寝てる場合じゃねぇよ!ってな強風が南側(左側)から吹き抜ける。右足ズレたら終わりだなこれ。
信号待ちの停車がホントにヤバい!(珍しくマジ…で恋する五秒前)
ホントにこんな状況でフェリー走ってんのかよ?と思いつつも伊良湖フェリーターミナルへ到着。フェリーターミナルの建物で風が遮られているから何とかなってるけど、最初の正面駐車場だとバイクが倒れそうな風がビュービュー吹き荒れている伊良湖フェリーターミナルのバイクの待機列最後尾へ。何だこれ?こんなに沢山のバイクが待っているのは見た事無いんだけど。
係員さん「今日は時化が酷くてねぇ…まともに潮を被る所にはバイク積めないんで…兄ちゃんは3便後ね。」
(俺)「3便後だと!?」(別に急いでない)
まぁのんびり行きましょうって事で、乗船手続きをした後は昼飯を。
フェリー乗り場の岬亭にて 「しらす丼セット&特大あさり」。かなりのんびり食べたけど、待ち時間はまだ1時間近く(笑)
1時間あればどこかに出掛けられると思うかも知れないが、バイクの乗船待ちでバイクで走れないと言うより、あまりの強風でもはやバイクでは走れない伊良湖フェリーターミナル周辺。伊良湖、気象庁によると伊良湖にて風速25メートルとか観測中らしい…台風かよ!(汗)
まわりのバイク乗り達と色々話をしたりして…いざ乗船!何処に行くかは知らないけど、皆様いい旅を!
伊良湖港を出港。伊良湖港の堤防の働きっぷりに感謝。お陰様で港の中は結構穏やかだったよ。
伊勢湾フェリーとかの片道1時間位のフェリーだと普段展望デッキに陣取りっぱなしなんだけど…伊勢湾フェリーでは今まで経験した事の無い時化っぷりでレンズまで潮をかぶっちゃって、使える写真が少ないのがちと残念。凄かったよ実際(笑)
防水スマホなので全身に潮水を浴びつつも写真は撮ります(笑)こちらはただでさえ強い風で傾いているフェリーが更に旋回した時の写真。攻める伊勢湾フェリーは好きだよ!(喜)
鳥羽港は風こそ強いが湾内はいたって穏やか。車両甲板では色違いのお仲間が縛られてた(笑)それではいい旅を!
さて、鳥羽からどうするかなんだが…今回ばかりは海岸線を走ると横風でずっ転けそうな予感がするので内陸方面へ。伊勢二見鳥羽ラインで伊勢市内を抜け、伊勢自動車道で更に西へ。途中、多気PAで作戦タイム。どうやら夕方には今の強い風も程々に収まるみたいなので、快活クラブとかへのビバークは無しで良さそうだな。
更に西の方に向かうと「道の駅 美杉」ってのがあるみたいなので、勢和多気ICからは下道で。国道368号~国道166号~若干酷道気味な国道368号と乗り継いで、やや暗くなってきたタイミングで道の駅 美杉に到着。
名前からして分かるように杉の産地でして、道の駅だけど杉の板やら丸太なんかも売られている。
切られた杉の木は好きだけど、花粉の季節は辛そうな一帯だよなぁ…(汗)
半額シールの貼られた「あまごごはん」なる物を買ったりして、更に西へ向かう事に。ここも静かで良さそうな場所だったんだが、食材を仕入れていない&流石にまだ早い訳でして(笑)
ツバメちゃんもお元気で。そろそろ巣作りの季節だね。
国道368号の残りを走り、途中で晩飯の材料と酒を買い込んで、関西のバイク乗りの方にはお馴染み「道の駅 針テラス」に辿り着いた。相変わらずバイクのお仲間が多いよなここ。
夕日を浴びて輝く「せんとくん」に挨拶したり、開店セールで200円だった揚げタコ焼きをパクついたりしながら、今宵のねぐらを検討開始。ここで野宿して何かあったりしたらバイク野郎共に袋叩きにされてしまうので流石にここは無理だわな。来た道をちょっと戻ったところに「道の駅 宇陀路室生」ってなのがあるみたいなので、ここに行ってみるかな。
良さげな場所が見つかったので、今宵はここで寝る事に。横風が凄かったけど、渋滞無し&いい天気って事で上々の滑り出しってなところだな。それでは乾杯!
三重産の牡蠣があったので焼き牡蠣にしたりなんかして、夜は更けていくのでありました。ところで…
何で俺のいるここだけが寒いんだよ~~~っ!(アホ)
こちらは今回のGPSログ。走行距離は596キロでした。