2011東北ツーリング六日目 ~花巻→錦秋湖→まんが美術館→山形→七ヶ宿~

「道の駅 とうわ」で迎えた朝は、昨日に引き続きとっても穏やか。ここから花巻市街方面へ2~3キロ行ったところに「宮沢賢治記念館」をはじめ色々な施設があることは分かったんだが、今回は時間の関係もあり断念。ま、また来りゃいいだけの事でして。

岩手の探し物は昨日のうちに見つけてあるんで、今日は宮城か山形方面に向かう訳なんだがどうすっかなぁ…まっすぐ国道4号を南下すればもちろん宮城県入り出来るのは確かなんだが…。
それだとあまりに安直すぎるので、ちょっくら山形側から山を越えて宮城入りして、二日目に通行止めになっていた蔵王エコーライン経由で山形方面に抜けっかな?

国道456号というちょうどいい道で南下した後、国道107号で西へ向かいます。

途中「錦秋湖」というダム湖に沿って走るんだが、風が吹いていないこともあってエメラルドグリーンの湖面への映り込みがとても美しい。

更に西へ進みますと、岩手県西和賀町で北海道ばりの「直線道路」に遭遇。「この写真、北海道で撮ったんだよ!」などと大ボラこいてもバレないかもね(笑)

このままさらに西に走りまして、焼きそばで有名な「横手市」へ。昔「秋田ふるさと村」にやって来た時は、やたらと暑かった記憶があるから来たのは夏だったっけかな?

この後は県境へ向けて走ることになるので、トイレに寄っておこうと案内板が目にとまった「まんが美術館」なる場所へやって来たんだが…トイレを借りるだけにしてはずいぶんと立派な建物へやって来てしまったなぁ…

当初の目論見通りトイレを借りた後は、開催されていた「矢口高雄画業40周年特別原画展(4月23日~5月29日)」を見学。釣りキチ三平の作者はここの出身なのかぁ。あの漫画に描かれている豊かな自然はこの地そのものって事なんだろうな。それから「サイボーグ009」だらけの街「石巻」の被害状況にもふれられていた。
石巻にも石ノ森章太郎の作品が展示されている「石ノ森萬画館」があるんだが、相当な被害を受けてしまっているようだ。

ちと話は変わるんだが、今となってはどういう経緯で作る事になったのか良く覚えていないんだが、テントも何も持たないツーリング?の時に仮眠所代わりに利用している「快活クラブ」の会員証を作ったのが石巻店で、「快活クラブ石巻店は閉店することになりました」というメールが来た時にはやはり切なかった。

原画は「釣りキチ三平」に限らず沢山展示されてました。個人的には入場口にも使われていたこの一枚が一番印象に残ったなぁ。

思いもよらず漫画の原画鑑賞をしたあとは、国道342号で宮城県との県境を目指します。標高が上がってくると…

こうなります。少々寒いが天気がいいので気分は最高。

この後もグリグリ山道を登っていって、再び現れた岩手県の標識の下で記念写真を撮って更に進もうとすると…

見事に通行止めでした…ガ~~ン。。。

南側を走る国道398号へつながる県道282は全く除雪されてないので、今来た道を50キロ戻る事が確定です…(涙)

ただ、天気は良いので戻り道でも気分的は絶好調。

この後、湯沢市から国道398号で山越えに向かうも、電光掲示板では「夜間通行止め」、道路情報の標識には「冬期通行止め」と異なる情報が。ちょっと考えたが、ここも上まで行って通行止めだったりするとさすがに時間的にまずいので、安全策を取って国道13号を南下して山形へ行ってしまうことに。

12時過ぎに「小野小町のふるさと」という触れ込みの「道の駅 おがち」へ到着。

    

「皆喜多亭」というお店の出店で「横手やきそば」を、お菓子の泉栄堂の出店では「若がえりまんじゅう」を購入。横手やきそばは麺の腰も特徴的だが、やっぱりとろっとした玉子が味の決め手と言うことを再認識。「若がえりまんじゅう」は、単に名前の響きだけで買ったのではあるが、実際に口にしてみると、薄皮というか饅頭全体が絶妙なしっとり具合。甘さ控えめなあんこが入っていて、今まで食べたことの無かった食感の饅頭でした。これは、きっかけさえあれば大ブレイクの予感がするなぁ。ご馳走様でした。

この後も国道13号を南下して山形県入り。特に渋滞することもなく順調に進みまして…新庄市・尾花沢市を通って村山市の「道の駅 むらやま」で小休止。

結構大きな道の駅のフードコートへ行ってみると「板そば」なる一品が。一風変わった見た目なので食べてみることに。注文してしばらく待ちますと、「板そば」が出来上がりました。確かに木箱に盛られてますな。もう少し蕎麦が多いと嬉しい気もするが、感想は食べてからにすべきですかね。それではつゆの準備をしましてと…頂きま~す!

んんっ!こりゃ無茶苦茶腰が強い蕎麦ですな。

茹で方が足りない訳ではもちろん無いんですが、もぐもぐ噛まないと食べ進められないくらい腰が強いです。そんな訳で蕎麦自体の量はそんなに多くはありませんが、十分食べた気分になれる蕎麦でした。ご馳走様でした。

「板そば」で満足したので出発しようと思ったんですが、「山形牛の牛すじ煮込み」なるものを見掛けてしまい、食べずにはいられませんで…(笑)牛すじ自体の旨さはもちろん、大根やらゴボウやらが具だくさんでして、飲み屋の煮込みもこれくらいたっぷりにして欲しいなぁと思ったり。飲み屋の煮込みって何故か少ないんだよね。

おやつにしては結構がっつり食べてしまった「道の駅 むらやま」を後にして、お隣の天童市に一風変わった建物が。こちら天童市は将棋の駒の生産が盛んだそうです。ちと今回はあんまり余裕がないので、次回是非ゆっくり見物してみたいと思います。

さらに南に走りまして、川を越えるとついに山形市入り。国道からちと逸れまして、駅前まで行ってみたんだが…探している例の物が無いなぁ…実はここ、山形にあるかどうかが一番気になってたんだが…無いのかなぁ。。。ん?いいのがあるじゃん!これでOKだよ。

よっしゃ、後は宮城に向かえばいいなと国道286号を東に向けて走り出したはいいんだが、途中の標識情報によるとこの道も県境付近は冬期通行止めのままらしい。東北の山道が開通するのはもう少し先なのね。

いっそのこと高速道路で抜けちまおうかとも思ったりしたんだが、まぁのんびり行っても何とかなるだろうと国道13号で南陽市まで南下して、その後国道113号で七ヶ宿を通って白石へ。ちょうどツーリング二日目に走った場所だぁね。

白石に辿り着いた後は国道4号をちょっと北上して大河原町で探し物を無事見つけまして、スーパーで晩飯の材料や酒を買って「道の駅 七ヶ宿」へ。

今日スーパーで普通に買ってきたお酒は「蔵王」「浦霞」「蔵の華」。それぞれ「蔵王酒造」「浦霞」「ほまれ酒造」のお酒です。

まぁ今回のツーリング最後の夜となりますが、キャンプシーズンの入り口ですのでしんみりせずに行きましょう。では宮城に乾杯。

2011東北ツーリング五日目 ~十和田→八甲田山→キリストの墓→馬仙峡→花巻~

今回の宿泊地「道の駅 奥入瀬」にて迎えた朝。
東北ツーリング、5日目にしてようやく爽やかな朝がやって来た。そんな訳で沸かしたコーヒーを飲んでテントを撤収するまでの間、ジャケットの内側やら何やらを日に当てて干している。ちなみに昨日の夜からフライシートの上に広げておいた雨に濡れた室内着用のジーパンはほぼ乾いた。

よっしゃ~っ!今日は気分良く走れそうだぜっ!

今日は取りあえず青森市街でちと探し物をしなければならないので北上するのは決定なんだが、どういうルートで向かいますかねぇ。十和田湖←→青森は過去も含め何度も走ってるから、ちと大回りにはなるけれど、国道4号を使って「陸奥湾」と「青森湾」を眺めながら行きますか。

しかしまぁ、晴れてりゃどこ走っても気分がいいもんだぁね。下北半島の付け根の街「野辺地」からは右手に海を眺めながら進みます。この一帯はホタテの養殖が盛んだと思うんだが、大丈夫だったんだろうか。。。

青森市街まであと15キロ程の場所にある浅虫温泉に寄っていこうかとも思った(道の駅にくっついてる露天風呂からの眺めが最高にいいんだよねぇ)が、あんまりのんびりしていると青森から出られなくなってしまいそうなので今回は我慢我慢。次来たときにはヨロシクね。

こんな感じに青森市街にやって来たんだが、日本最長の国道4号の終点だから何かしら変わった標識でも有るんじゃないかと思ってゆっくり走ってみるものの何も無し。それから探し物を見つけに、過去何度も世話になった函館行きのフェリーが出る「青森フェリーターミナル」へ立ち寄ってみたものの…お目当ての物は発見できず。
仕方がないので青森ベイブリッジを渡ってもう一度市街地へ入って行くと、ようやく商店街でお目当ての物を発見!。

今の時刻はと言うと…10時ちょうどかぁ…これなら高速使わなくっても良さそうだな。それでは国道103号を使って十和田湖へ向けて山登り開始で~す。

いい天気の下、八甲田山へ向かってグリグリ走ります。途中から国道とは反対側の八甲田山の麓を抜ける県道40号へちと逸れまして、5キロ程進んだ先にある「八甲田雪中行軍遭難記念碑」へ。真冬の行軍で参加者210人のうち199人もの命が失われた悲劇の舞台。

駐車場から小高い丘を250メートル程登った所に記念碑はあるんだが、記念碑まではまだ1メートル近く雪が積もっているので、その上を歩いてゆかねばなりません。

「当時はこんなもんじゃ無かったんだろうなぁ…」と思いを馳せながら登って行くと徐々に記念碑が見えてきます。

小さな広場に立つ「後藤房之助伍長の像」。

見学を終えた後は、ふもとの「銅像茶屋」で一休み。「豚串焼」を頼んだところ焼き上がりまで5~6分掛かりますとの事なので先に缶コーヒーでも。

何にしようか眺めていると…「奥入瀬珈琲」なるものが目に止まったのでこちらをポチっとな。さっそく飲んでみましたが、某「エメマン派」と「微糖派」の争いのどちらの陣営に属すかというとサッパリ系と言うこともあって明らかに「微糖派」でしょうな。それはそうとこれは何かの製品のラベルを張り替えただけなんでしょうか?何というか、あんまり缶コーヒーでは口にしない気がするタイプのコーヒーです。

    

ベンチに座って缶コーヒーを飲みながらボケ~~~っとしていたら「豚串焼出来ましたよ~」と呼ばれまして、さっそくパクリ。おぉ、噛めば噛むほど甘い肉汁が滲んできてこりゃ旨い。朝飯代わりに丁度良かったです。ご馳走さまでした。

八甲田山を背にした後は、奥入瀬渓流沿いを抜けていきます。この一帯は散歩するのに最高な場所なんですが、最大の弱点はまともな駐車場が殆ど存在しない(多分整備も出来ない)事。

川沿いを歩くトレッキングに最高な場所の為、一度駐車場に入った自動車は数時間出てきません。確実に路駐を避ける為には、朝早くやってくるか、タクシー類で送ってきてもらう位しか対処法が有りません。

ただ道自体の幅は無茶苦茶細い訳ではないので、バイクで行って邪魔にならなそうな場所に停めるか、「奥入瀬渓流館」でレンタサイクルをやっているようなのでこちらを借りて巡ってみるのがいいかもしれません(今回、レンタサイクルらしき方々を結構見かけました)。

奥入瀬渓流を抜けると十和田湖へ。十和田湖といえば高村光太郎作の「乙女の像」なんですが、今回は名前だけの紹介ということで。今度十和田湖畔のキャンプ場に来た時に紹介します。今回のツーリングでこの湖畔で一晩泊まりたかったんだがなぁ。

    

十和田湖からは国道454号を走って東へ。青森県新郷村にある「道の駅 しんごう」で小休止。「牛乳ソフト」なるソフトクリームを頂きましたが、ソフトクリームの量がかなり多い部類に入ります。これは大歓迎ですな(笑)

この後は更に東に進みまして、東北のバイクツーリング記事で時折出てくる「キリストの墓」へ。

設備がどうのとか言う事ではなくて、信仰心そのものをミクロン単位でしか持っていない俺にとっては色んな意味で微妙な場所だったなぁ(汗)
そう言えば、何故かここの駐車場に停まっていた車のナンバーは「相模」やら「川崎」やら「大宮」と関東ナンバーばかりだったな。

「キリストの墓」の後は県道45号で岩手県方面へ近道をしつつ、岩手県境の街「三戸」へ。三戸城跡の桜が素晴らしいとのことで行ってみると、桜の素晴らしさもさることながら、立地的に最高な場所に城を建てたなぁという印象です。小山と呼ぶには少々大きな丘の上にお城が建っているような造りでして、地形そのものが大きな石垣のような役目を果たしているような構造です。

頂上部分の広場ではちょうど「春まつり」真っ直中でして、出店が沢山出ていたりと、お花見真っ盛り。バイクでなけりゃぁ俺も参加できるんだがなぁ…。俺も昼間から飲みてぇなぁ…。

酒の誘惑を何とか振り切った後は、国道4号で南下開始。程なく岩手県入りしまして、何か見所が無いかなぁと思っていると…二戸に差し掛かったところで「馬仙峡展望台」なる標識が目に飛び込んできた。

で、山道を4キロ程グリグリ登って行ってみたのがこちら。

何というか…水墨画に描くとしっくりきそうな風景が眼下に広がります。この「男神岩」もいいんですが、山間を流れる川と田んぼの風景自体が素晴らしい。

この後はひたすら国道4号を南へ走って行くんですが、国道の道路標識には左向きの矢印と共に今回の地震で津波の被害を受けた地名が次々と現れます。「久慈・宮古・釜石…」。職場の隣の席の方の故郷が久慈市だったり、長野の宿でお世話になった若女将の故郷が宮古市だったりと、我々は普段気が付いていないだけで、実は深く繋がっている関係なのかもしれません。

それから道路標識といえば、普段は「交通ルールを守りましょう」やら「早めのライト点灯を」だの、どうでもいい内容を垂れ流している印象のあった時折見掛ける電光掲示板だが、東北全域で「がんばろう!東北!」と表示されていた。「やりゃぁ出来んじゃねぇかっ!」と俺は思ったな。普段からこれくらい気の利いた事を流しとけっつうんだよ。

そんなこんなで途中「道の駅 石神の丘」でちと休憩。道の駅ってのは、結構ひらがな表記の場所が多いんですが、ここは硬派に漢字ですな。何となくフードコートを覗いてみると…「道の駅 石神の丘」で出すラーメンだからなのか「石神ラーメン」なるラーメンがあるではないか。。。

もしやあのラーメン王「石神」プロデュースのラーメンなのかっ!(それは違うかと…)

気が付いてしまった手前、ネタ的に食べずにはいられなくなりまして…食べました。

    

いわゆる一般的な醤油ラーメンでして、縮れた細麺にノリ、メンマ、刻みネギ、ホウレン草、ノリにナルトにチャーシューが載った一杯。チャーシューは食べていて、結構な存在感を感じました。これで480円ってのはこういう場所では嬉しい値段設定ですね。

ただなぁ…これで「ラーメン王」を名乗れるのであれば…

「ラーメン王に…俺はなるっ!」(C) ルフィ (だから違うんだって…)

「道の駅 石神の丘」を出た後、左手に見えるローカル線を電車が通りかからないかなぁ…と思っていたら、2両編成の列車がやってきた。おおっ!これが青春18きっぷでは乗れないという事で知っている「IGRいわて銀河鉄道」かぁ。乗れないと言われると乗りたくなるもんだよな(笑)ま、そりゃそうと…

ローカル線なのに早くてついて行けないんだが…さすがは銀河鉄道だ(笑)

この後は花巻の15キロ程手前(北側)の柴波町のホームセンターで、毎度の事ながらエンジンオイルを1リットル補給し、雨中走行で脂っ気が抜けてしまって異音がし始めていたチェーンに給油をしていたら日が暮れ始めた。地図をみて今晩の寝床を物色すると…花巻から東にちょっと向かった所にある「道の駅 とうわ」ってのがいけるんじゃないのかな?それにどうやら温泉もありそうだ(喜)

ちょうど今いるホームセンターの隣にスーパーがあるし、ここで今晩の材料&酒を買って向かいますか!

*個人的にキャンプツーリングだと急激に走行時間が減るんですが、日暮れ前にテントを建てたいと言うよりは、スーパーで地元ならではの旨そうな「つまみ探し」に時間を費やしてる事が大きいんだよな(笑)

晩飯の材料に、もちろん酒も買って、やって来ました「道の駅 とうわ」。「東和温泉」なる施設も併設されてます。

施設の前にはキャンプ道具を満載した10台位のハーレーがすでに到着済み。考える事は皆一緒ですな。

脱衣所に入ると、観光客と言うよりは作業着姿の方の姿が目立ちます。仕事の方はもちろん、ボランティアの方も沢山いる印象ですね。洗い場の数は結構多いんですが、もはやパンク寸前。幸い湯船は洗い場よりもさらに大きめなので、芋洗い状態で皆さんお湯に浸かってます。とは言え、もちろんみんな笑顔です。

いいお湯を頂いた後は、同じ敷地内にちょうど良さそうな場所を見つけたのでテントを張りまして…

今晩の地酒はこちら。 「月の輪の池に咲きたる夢の華」・「堀の井」・「蔵みこし」の3種類で~す。

それぞれ「月の輪酒造店」「掘の井酒造店」「桜顔酒造」という岩手のスーパーで普通に売ってる岩手のお酒です。

それでは…岩手に乾杯。

2011東北ツーリング四日目 ~秋田→男鹿半島→青森横断→十和田でようやくキャンプ~

「天然温泉こまち健康ランド」をちょっと遅めの8:30に出発。相変わらず雨まじりのどんよりとした空の朝だが、昨夜の暴風雨はどこへやら。

今回のツーリング、毎度の事ながら特に行き先を決めていないので今日はどこへ行こうか考えたんだが、雨に祟られ続けている今回のツーリングのゲン担ぎも兼ねて、過去行く度に良い天気に恵まれ続けている男鹿半島へ。

国道7号を北上し県道56号で海岸線を更に北上。海岸線と言う事もあって横風がかなり強い。

男鹿半島の付け根付近で「なぐごはいねぇかぁ~」でお馴染みの、巨大なまはげがお出迎え。まだ小雨混じりの天気ではあるが、向かう先の空は明るいではないかっ!さすがは男鹿半島、俺との相性バッチリだ。

この後は男鹿半島を海岸線沿いにアップダウンを交えて時計回りにぐるっと廻って、端っこの入道崎灯台へ到着。それにしてもこの一帯は、海を眺めながらくねくねな箱根路を走っているような贅沢さがありますな。

10:30過ぎに入道崎へ到着し、灯台の廻りをぐるっと散歩した後は売店へ。この日、風が強いのは昨日と同じなんですが、昨日の南風とは真逆の冷たい北風。やたらと寒いので、でっかい汁物「磯ラーメン」を朝飯代わりに頂きました。

    

一般的な醤油ラーメンの上に海草やイカ、カニが載った美味しい一杯。店内にあった石油ストーブで暖まらせてもらいながらご馳走様。お店の方にお客さんの入り具合を聞いてみた所、やっぱりあまり芳しくないとの事。「そんな事より、今日は日本中寒いから兄ちゃんきいつけてぇな!」と言われてしまった。それでは皆さんもお元気で!

この後は入道崎からそう遠くない、男鹿半島屈指の景勝地「八望台」へ。上の写真は手前が「二ノ目潟」でその先に日本海。とっても良い景色なんですが男鹿半島自体が渋滞とは無縁の存在故、こちらも快適なツーリングやドライブがてらに立ち寄れるかと思います。今回も何故か誰もいませんでした。

誰もいないので、のんびり考え事などをしながら行き先を考える事少々。そうだなぁ…これであと山形県入りすれば一応東北6県を巡った事にはなるんだなぁ。何か北海道の「ホクレン・フラッグ」を思い出すなぁ…あの旗欲しさにでっかい北海道を駆け巡ったもんだよ…

あ゛…

しまった~っ!気付くのが遅かった……(涙)

何と言う事だ。最初っから意識していればきっと今頃完成間近だった訳だが…さすがに今回はもう無理だよなぁ…でもなぁ…今やらないでいつやるんだろう…

ん?今日も入れるとあと4日。ちょっと勢いをつければ今からでも間に合うか?秋田県のはこれから走りながら探すとして…位置的に最初に青森県へもう一度行かねばなるまい。まぁ天気も良くなりつつあるし…今から始めっか!

こんな感じに?今後の大まかな予定が決まりまして、今日は再び青森県を目指して走る事に。個人的に男鹿半島は南側が好きなので、またしても南側をトレースして国道101号を北上開始。昨日の夜も走ったはずの国道7号を東へ東へ。ハチ公のふるさと大館の国道7号で、実は昨日の豪雨の中でも見掛けて興味津々だった「ロケット燃焼試験場」の標識の示す方面へ道を逸れてみたりはしたんだが結局辿り着けず。ま、今度ちゃんと場所を調べてもう一度来ますかね。

この後は、森の熊さんに出会わずにキャンプが出来そうな気がする太平洋側を目指して国道454号を東進。クソ寒いにも関わらず、やめときゃいいのに国道102号で標高1000メートル越えの極寒エリアを駆け抜けて…奥入瀬渓谷を抜けたエリアに到達。

見よ!このフォトショップで加工したかのような空と大地のコントラストを。さすがに今晩はテント暮らしをするつもりなんだが…おいおい、大丈夫なんだろうな?

この後は「道の駅 奥入瀬」というでっかい道の駅が問題無く使えそうな事が分かったので、十和田市内へ晩飯の材料の買い出しへ。その時良い具合に日帰り温泉らしきものも見つけたりして、完全に準備完了。十和田地方?ってのは、市街地から東側は平野が広がっているんですな。

十和田市内のスーパーで酒やら食材やらつまみやらを買い込んで、来た道を戻りながら最初に向かったのはこちら「十和田ポニー温泉」。宿泊施設に銭湯的な施設がくっついている日帰り温泉てな所ですが、洗い場も湯船も十分でかくてオマケ的な雰囲気は微塵もありません。温泉成分で床が結構滑るので、備え付けの人工芝?の上を歩くのが無難ですね。アルカリ性のお湯なのでかなりヌルヌルしてまして、最終的にお肌がすべすべになります。

今晩の野営地「道の駅 奥入瀬」が十分近いという事もあり、のんびり楽しませて頂きました。これで350円なんだから文句の付けようがありません。朝5時から営業しているとの事なので、朝風呂として立ち寄るのも良さそうです。またお世話になりたいと思います!

「道の駅 奥入瀬」に着いたあとは久々にテントを建てて晩飯兼晩酌開始。

    

酒とつまみのチーズやら何やらはこの写真以外にも色々ありますが、特徴的なものを御紹介。本日の地酒はまさにこちらが地元の「鳩正宗」。メインディッシュはやっぱりタマネギとバラ肉で御当地B級グルメを再現。それから右は「ねぶた漬け」。話が多少前後しますが、このねぶた漬け、酒の肴に最高ですな。

それではテントで飲みながら、テントの前室で今年最初の野宿飯を調理開始。タマネギを丸ごと1個分カットして、愛用の100円ショップで買った鋳物のフライパンで炒めます。ま、炒めると言っても地図を眺めながら酒を飲んでいるので全く手は掛かってません(笑)

タマネギがいい色合いになった頃合いで肉を投入。この時軽く上から塩・胡椒を気分的に振り掛けました。ま、あんまり細かい事は気にしないのはお約束。

タマネギの上にのせた肉にも火が通ってきたら、青森全域で焼き肉のタレといったらこれで決まりらしい「スタミナ源たれ」(実際、十和田市内のスーパーで一番目立つ所に大量陳列されていて驚いた)をぶっかけると…甘酸っぱい匂いがもの凄い勢いで立ち上りました。これは旨そうだっ!

そして…「十和田で作ったバラ焼き」が完成!それでは頂きま~す!

旨いのはもちろんなんですが、「スタミナ源たれ」が決め手になっている事は疑いの余地が無いですな。このタレ、とにかくリンゴ果汁の香りが凄まじく立っているタレでして、一般的な焼き肉のタレとは全くの別物。説明するのが難しいんだが…何というか「生」のタレという印象です。

…ま、こんな感じに久々のキャンプの夜は更けていくのでありました。

色々と考え事をするには、俺にはこれが一番なのかもしれないなぁ