台風接近中の三連休二日目 ~白エビに海王丸、高周波文化ホールの謎が解けたっ!編~

道の駅「能生」にて

新潟県の道の駅「能生」にて迎えた朝は微妙な空模様。スマホで雨雲レーダーをチェックしてみると首都圏の大雨っぷりが凄まじい。

…今回さすがにヤバくね?…(汗)

どう考えても内陸側へ向かうと大雨にやられる事が確実っぽいので日本海側にへばり付く事がこの時点でほぼ確定。となると…富山方面かなぁ?

親不知の像そんな訳で国道8号線を南下開始。原チャリ時代を含めてこれで何度目だ?ってな立ち寄り頻度の親不知の像で休憩したりなんかしまして…

【新潟県糸魚川市】 道の駅 市振の関 「たら汁定食」新潟県と富山県の県境すぐ近くにある道の駅「市振の関」にて朝飯。名物の「たら汁定食」を注文してみたところ、タラが都合一匹入ったお椀の定食がやってきた。

…こりゃ文句なしに腹一杯になるね!(喜)

富山県射水市 道の駅「新湊」にてこの後も国道8号線をひた走り、富山県射水市の道の駅「新湊」にてちと休憩。気が早いが晩飯用に白エビの甘酢漬けを買ったりなんかして、近くにある海王丸パークへ移動。

富山県射水市の海王丸パークにて以前小名浜港に寄港した海王丸の先代の帆船でして、戦時中は黒く塗られて物資の輸送にも使われていたそうな。それにしてもいい天気になってくれて嬉しいよ!

海王丸 「航海の記録」こちらは海王丸の軌跡。全部合わせると地球約50周分だそうな。ひょぇ~っ!

海王丸 「甲板清掃要具」(ヤシの実)

こちらは甲板を磨くのに使うヤシの実。小名浜に寄港した新海王丸の若者が半笑いで「未だにヤシの実使ってるんですよ…」って言ってた奴だな(笑)なるほどなるほど…

富山県射水市 「謎だった高周波文化ホール」そして海王丸パークの近くにはかつて道路標識で見て以来謎だった「高周波文化ホール」があったのだった。何故故に高周波なのか?とずっと感じていたのだが、海王丸パークの近くにある工場の名前でその正体がようやく判明。

日本高周波鋼業という大きな工場があって、その名前が由来のホールだったのね。高周波で焼き入れしている工場って事なんだろう。

勝手に感じていた「高周波が響くホール」という事ではどうやら無いらしい(笑)

氷見線 「忍者ハットリくん列車」その後コロッケで有名な高岡にやって来たんだが、ここでコロッケを食ってしまうと台風がこちらに向かってやって来そうな気がしたので自粛(笑)氷見線の「忍者ハットリくん列車」を道端から眺めたりなんかしまして…

【富山県砺波市】 きときと寿司砺波店 色々【富山県砺波市】 きときと寿司砺波店 店構え

富山から富山県内で有名な回転寿司「きときと寿司」でかなり遅めの昼飯を。安くて旨いのでオススメです。食後のお茶をすすりつつ台風の進路予測と雨雲レーダーをチェック。今いる場所は富山から岐阜県内陸部方面に向かう国道41号沿いなんだが…どう考えても岐阜県で今宵を過ごすのはリスキー過ぎる&とっとと北の方に逃げないと巨大な雨雲に飲み込まれる事必死なので、急いで高速使って新潟方面へ逆戻り。

もはや何をしに来たのかさっぱり分からない状態…(爆)

道の駅「天領の里」にて

最終的に新潟市内から南西に60キロ程の場所にある道の駅「天領の里」にて野営。

今の所雨は降っていないが…台風の進路予測を確認すると、どうやら当初の予想よりも台風の進みが遅い模様。

うげっ…これじゃぁ帰り道で直撃コースじゃねぇかっ!(涙)

2013_09_15ルート

こちらは今回のGPSログ。台風を避けて日本海側にひたすら張り付いている一日だった事が良く分かる(笑)それにしても明日どうなっちゃうのよ…

秋の三連休一発目 ~イプシロンは宇宙へ…俺は日本海へLift Off!編~

茨城空港・1/1戦車(ガルパン)

今日からカレンダー通りの三連休。何やら台風が接近中ではあるが性懲りも無くキャンプツーリングを画策。どこに行こうかと思っていたらイプシロンの打ち上げが今日という事で、とりあえず打ち上げ時刻には筑波宇宙センターのパブリックビューイング会場に行く事が決定。さすがに2週連続のつくば行きだとダレるので…ガルパンの戦車が展示してあるらしい茨城空港に行ってみる事に。

あったよ…搭乗手続きカウンター前に段ボール製の1/1戦車が!(デカっ)

入会無料の茨城空港ファンクラブ「IBRマイエアポートクラブ会員」だとスタンプラリーに参加出来て、スタンプラリーをフルコンプするとオリジナル缶バッチが貰えるそうな。俺も一応会員だったんだけれども打ち上げ予定時間が迫ってきている関係で断念。こんな事ならもう少し早く家を出れば良かったなぁ…

そう言えば茨城空港を実際に使ったのは未だ一度だけなんだが、東京に出る事すらままならない震災十日後に仕事の関係で札幌に向けて無理矢理飛び立ったこともあり結構濃い思い出があったりするんだよな。

茨城空港・航空公園こちらは茨城空港に隣接した航空公園。ちゃんと整備されてからやって来たのは初めてだ。手前のRF-4EJ戦術偵察機のサメを模したカラーリングは子供の頃作ったプラモみたいで懐かしい。それからさすがにこの機体では無いだろうけど、震災当日お隣の百里基地から飛び立った偵察機が上空をゆっくりと旋回していたのを思い出すなぁ…

おっと…湿っぽいのはここまでだ。

筑波宇宙センター パブリックビューイング会場茨城空港を後にして、やって来たのは筑波宇宙センターのパブリックビューイング会場。実は筑波宇宙センター正門前の交差点(右折レーン上)であろう事かガス欠になり(大分前からそろそろヤバいんじゃないかとは思っていたんだが…)エンジンが止まるというハプニング。幸い後続車がいなかったので右折の信号を合図に歩道までバイクを押して行って、ガソリン携行缶の500ccをタンクに注いで何とか事なきを得たんだが…

こんな状態の俺が打ち上げの様子なんて見に行って良いのだろうか…(汗)

「いいんですっ!」(死語)

CB750の時はこう言う時に無理矢理チョークを引くと数キロは走ったもんだが…NC700Xにはそもそもチョークレバーが無いんだよなぁ。実は以前、赤城山に向かう途中のガソリンスタンド前でも同じような事態に陥り、エンジン停止した状態でクラッチ握って給油機の前に運良く滑り込んだんだったよ…(汗)

…ん?このバイクでガス欠って…結果的に運いいんじゃね?(こじつけ)

イプシロンロケット・カットモデルちと脱線したけれど筑波宇宙センターのパブリックビューイング会場へ話題を戻しますと、小学生を連れた家族の皆さんが60%位ってな感じかな?なかなか中継映像が流れ始めない事もあって多少騒然としてはいましたが(笑)、中継映像が流れ始めると自然に皆スクリーンの前へ集結。そして…打ち上げ10秒前からみんなでカウントダウン開始。

「…5…4…3…2…1…0 ~っ!」

…お盆休みに行ったばかりの鹿児島県内之浦ロケットセンターから、イプシロンロケットは無事宇宙に飛び立ったのでありました。搭載カメラからの映像を見たりしつつ…そろそろ俺も打ち上げ準備開始。気になる台風の進路をチェックすると、やっぱり今週末は日本海側が良さそうな気がするよなぁ…

今宵のねぐらは日本海側と言う事で…(まだ筑波にいるのに既に15時近いけど…)

【群馬県昭和村】 赤城高原SA 「二代目ブー次郎丼」

この後は北関東道をギュンギュン走りまして、関越道の赤城高原SAでちと遅めの昼飯?「二代目ブー次郎丼」をパクついたりしつつ更に北上。

無事日本海側に辿り着き、日本海側を金沢方面に向かう北陸自動車道を少々走りつつねぐら&スーパーを探していたら…結局、新潟県の道の駅「能生」に辿り着いたのでありました。何もここまで来なくっても良かった気がするんだけれどもね(笑)

新潟県の道の駅「能生」にて台風はまだ遠いし、今宵はイプシロンの打ち上げ成功に…乾杯!

2013_09_14ルートこちらは今回のGPSログ。相棒のNC700Xは典型的な「追い込み馬」っぽいな(爆)

KEK(高エネルギー加速器研究機構)の一般公開へ行ってきた

こもれび六斗の森キャンプ場

こもれび六斗の森キャンプ場ではぐっすり寝まして…目覚めた時間は何と朝8:30。

うげっ…百里基地の航空祭の線は完全に消えたよ…(涙)

そんな訳で仕方が無いというか、もう一つのお目当てのKEK(高エネルギー加速器研究機構)の一般公開へ向かう事に。

去年は大型加速器をメインに巡ったので、今年は地味目な施設巡りをしますかね。

コッククロフト・ウォルトン型加速器の巨大オイルコンデンサこちらは初期の加速器「コッククロフト・ウォルトン型加速器」に使われてる巨大なオイルコンデンサ・ユニット。0.01μFのオイルコンデンサが繋がっているんだが、とにかく雰囲気がレトロでいい。何だか萌えるよね…。萌えるよね?

萌えるよねっ?!(お仲間募集中)

現行の超伝導加速空洞溶接せずに膨らませる方法で試作中の超伝導加速空洞

左はILC(国際リニアコライダー)計画でも使われる予定の超伝導加速空洞。日本への誘致決定は予算的にも時期早々というニュースで意気消沈しているかと思いきや、画期的な製造方法を開発中。左側の超伝導加速空洞がお椀型のユニットを溶接して作っているのに対し、研究中の超伝導加速空洞は型にはめて内側から膨らます方法で性能と量産性の向上を狙っているらしい。解説をして頂いた方は恐らく研究者ではなくってエンジニアな方。「10年後にはこれが主流になってるかもね。」なんて柔らかな語り口ではあったが…

何となく目つきで分かるのよ…(爆)

クライオモジュールの解説去年は終了時間間際で駆け足状態での見学だったクライオモジュールもじっくり見学。一番下の細めなのが超伝導加速空洞本体で、その上にある太めの配管は液体ヘリウムの回収管。そして魔法瓶のような構造になっている管の内側部分は液体ヘリウムで満たされる。とにかくシステムとしては、冷却システムがキモとの事だった。

加速器を支える超低温冷却システム

加速器を支える超低温冷却システムの解説見学順序はちと前後するが、こちらは冷却を司るシステムの解説。いかにして極低温の液体ヘリウム(超伝導加速空洞を冷却する部分の温度は何と2K(マイナス271℃!))を巨大システム全体に行き渡らせるかを「熱く」語って頂きました。

試験運用中のクライオモジュールそしてこちらは試験運用中のクライオモジュール。まだ一本だけではあるが、性能の確認試験が進められている。実際に設置する国も何も現時点では決まっていないが、こいつを30キロ並べるってのはそれだけでロマンだよな。

パワー導波管こちらはクライオモジュールにエネルギーとなる電波を送る大パワー導波管の数々。何と言うか…頭では分かっているような気がしていても、この大きな空洞を高周波が通っていくのに都合が良いというのがやっぱり意外。そっち系を勉強しないといけないなぁ。

建設中のcERL(コンパクトERL)話は変わってこちらは建設中のcERL(コンパクトERL)。超伝導加速空洞を使ってコンパクトかつ強力な放射光を生成する事を目的にした施設。まだ電磁石だけしかないから整然としている。ここではレーザー測量器を使った設置の様子の技術的な解説が面白かった。何と言うか、地味な技術の高精度な積み上げで成り立っているんだよね。

BELLE検出器のセンサ部分BELLE検出器のセンサ部分にはモジュールが多数

こちらは小林・益川理論のノーベル物理学賞受賞で一気に脚光を浴びる事となった、CP対称性の破れを実際に検証するデータを収集したBelle検出器のセンサ部分。センサからの大量のデータを処理するモジュール(基板)が物凄い枚数装着されているのが分かる。ほぇ~。

今年は「ガリレオのロケ地」押しだった「BELLE検出器」最後はやっぱりBファクトリーのBELLE検出器本体。去年と見た感じあんまり変化は無いが、着々と性能アップの改修作業が行われている模様。…ってか、去年は思いっきり「ノーベル賞受賞を後押ししてきた研究施設!」としてアピールしていたんだが、今年は風向きが変わったのか…

人気ドラマ「ガリレオのロケ地!」と言う事を前面に出していた…(爆)

俺は結構好きだよそういう感覚(笑)そんな訳で、色んな意味で刺激を受けた週末となったのでありました。