さらば「ライダーハウス風来坊」(前編) ~五色沼編~

「ライダーハウス風来坊 俺・女将さん・若者」

夜中2時頃まで土砂降りだったんだが雨は止みまして…朝起きたら何と、時折晴れ間の覗くお天気ではないかいな!

待っていたのよこの展開をっ!(喜)

とは言うものの、こんな展開は予想していなかった事もあり…朝は「まったりムード」のまんまでコーヒーを頂いたりしながら宿の女将さん&新潟の若者と一緒に色々お話など。

「ライダーハウス風来坊 室内」「ライダーハウス風来坊 外観」

そうそう、夜に撮った写真だと全体像が分からなかったと思うので「ライダーハウス風来坊」を改めて御紹介。冬の間ワカサギ釣り小屋?として使っているハンドメイドの小屋をライダーハウスとして開放してます。室内の写真を良く見て頂くと分かると思うんですが、水道メーターの蓋?みたいなのを上手く組み込んだワカサギ釣り小屋なのであります。この時期蓋を開けてみても意味は無いですが…開きます。それから、ちょうど寝袋がはまるサイズの通路があったりしていい感じなのでありますです(笑)それから…この環境で何と一泊500円なのですよ。

そんなこんなで出発準備をしながら、宿の旦那さん(今日はフライフィッシングスクールへ出撃中)の「スノーモービル買って欲しいが故の金髪染め事件」の話やら、この時期は本来多かった修学旅行生が来なくなってしまっている話を伺ったりなんかしたりして、カッコウの鳴き声を聞きながらのんびりと過ごす3人なのでありました。

最後に持ってきた三脚を使って、女将さんと一緒に冒頭の記念写真を撮ったりなんかして出発で~す。それにしても…昼間は昼間で洗い物を運んだりなんなりで重労働なこの業界…

何で背が小さい方が多いんだろうか?(謎)

お気に入りになったという事だけでなく、自宅からの距離的にも絶妙なのでもちろんまた伺います。その時まで風来坊さんお元気で!

この後はすぐ近くの五色沼散策へ。前回来た時は観光客でごった返していた関係で断念したんだが…昨日の悪天候の関係もあってか新緑の季節だというのに空いているのでありました。ここは片道1時間程の散歩が楽しめるんだけれども…往復すると当然の事ながら2時間以上掛かります(笑)まぁこういう場所は実際に歩いてみるのが一番な訳でして写真を見ても良く分からないかとは思いますが…五つの沼がそれぞれ五色に輝く様子をご覧下さい。

それぞれの沼を説明できるほど詳しくないので「ダーっ」と行っちゃいます。

「五色沼その1」「五色沼その2」

「五色沼その3」「五色沼その4」

「五色沼その5」「五色沼その6」

「五色沼その7」「五色沼その8」

「五色沼その9」

 こんな感じです。ま、それぞれの写真と沼の名前が一致しないってのは分からんでも無いんだが…

五色沼の紹介が9枚の写真って…どう考えてもおかしくね?(爆)

ま、適当な人間ですのでこの辺はご容赦を(笑)こんな感じに2時間半程の散策を楽しんで駐車場に戻ってくると…よっしゃぁ!絶好のツーリング日和だぜっ!

「ツーリング日和になった五色沼駐車場」

~またしても長くなったので…後半に続く~

 

我行くは「ライダーハウス風来坊」(後編) ~猪苗代・山の駅食堂編~

「どんよりとした雲の立ち込める猪苗代からの磐梯山」

かわうちの湯を堪能したあとは国道288号を西に向かって突っ走りまして、田村市を抜け…郡山から国道49号に乗り換えて猪苗代入り。幸いな事に郡山を過ぎた辺りから雨は降っていなかったんだが、冒頭の写真のように低い雲が立ち込める猪苗代なのでありました。前に見えてる磐梯山も雲で隠れちゃってるね。

いつもならこのまま会津若松へ向かう訳だが、今回は国道115号&国道459号経由で裏磐梯入り。夕方の日差しが僅かに残るうちに本日の目的地「ライダーハウス風来坊」の場所を確認。何やら沢山の自動車と一台のハーレーらしきバイクが宿の前の駐車場に駐まってる。このバイクの方はライダーハウスに泊まる方なんだろうか?などと思いつつ晩飯へ。が…自分の犯した過ちにようやく気が付く事となる。

げっ…思いっ切りリゾート地のど真ん中だから、食堂的なものが見当たらないよ…(涙)

カッパを着た水も滴るいいおっさんが慣れないイタリア料理のお店に一人で入るなんてのは悪夢以外の何物でも無い訳でして…何処か丁度いい店は無いもんだろうかと来た道を戻っていると…山の駅食堂なるお土産物屋さん兼食堂らしきお店を発見!今夜はここで何か頂きますかね。

【福島県猪苗代町】 山の駅食堂 「トマトラーメン&餃子」【福島県猪苗代町】 山の駅食堂 店構え

会津名物のソースかつ丼も気になったんだが、それ以上に気になった「トマトラーメン」に餃子を注文。そして注文の品が出来上がるまで、お店のおじさんにあれこれ質問攻めにされるのでありました(笑)何やら400ccのバイクを最近知人から買ったらしく、ヘルメットに125ccがどうのこうのとあったりするが、それを被ってたら取り締まりの対象になるのか?とか、バイクは高速は幾らなんだ?とか、兄ちゃんのバイクは何cc?とか…やっぱ雨は嫌いか?等々…

あのなぁ…雨が好きな訳ねぇだろっ!(爆)

そんな会話をしていると、注文の一杯がやってきた。トマトラーメンねぇ…ビジュアル的にはもはやラーメンでは無い気もするが…一応スープから頂きま~すっ!

…ん?この味は…(すかさず麺もズルズル…)…旨いぞこれっ!(喜)

スープは完全にパスタのトマトソースでして、上にチーズも載っていたりするからすでにラーメンでは無い様な気もするが…麺は中細の縮れ麺という事できっちりラーメンだったりする。味付け玉子もしっかりしてる&トマトソースに合うのと、チャーシューも取り敢えず載せときました的な一品では無い旨さ。立地的に大したことないだろうとネタに走ったつもりだったが旨さにやられる俺なのであった。大ぶりな餃子も栃木県の小山方面で食べられるモッチリ系の一品でして、こちらもいい意味で完全に事前の予想を裏切られた!

これ喰いに裏磐梯に来るのは有りだと思うよ!麺好きな皆様方っ!

満足な一杯を食べ終わった頃には大雨が降ってきた。そしてさっきのおじさんが一言。「やっぱ雨は嫌いか?」

…だから雨が好きな訳ねぇっつうの!(爆)

こんな感じに楽しいやり取りを織り交ぜつつご馳走様。いやぁ…イタリア料理の店とかで「トマトソースに地中海の風を添えて」とかいう訳の分からない食い物を食わずに済んで助かったよ(あくまでも料理の名前は俺の勝手な想像)。こりゃ再訪決定です。ご馳走様でした!

飯のあとはいよいよライダーハウス風来坊へ。こちらのライダーハウスはペンション?に併設されているので、お代を払いに賑やかな声のする一階の食堂へ行ってみますと…

今日のペンションのお客さん達&新潟から来たというバイク乗りのお仲間がっ!この食堂で飲んでもいいそうなので、カッパやら荷物をライダーハウスにぶち込んで…ジーパンに履き替えたりなんかしまして当然俺も合流なのです(笑)

「ライダーハウス風来坊にて新潟からの若者と」こんな感じに新潟からやって来た若いバイク乗りの方と一緒に旨い生ビールやら焼酎やらを頂いたのでありました。それから何とこの方「平成元年生まれ」だそうな…

ちなみに写真の解説をしておきますと…右が俺で左が平成生まれの若者です…(大嘘)

一緒の食堂では岡本哲也さん率いるフライフィッシングスクールの参加者の皆様方(10名程)が、明日のスクールを前に釣りのポイントの考え方などを熱く語りつつ飲んでまして…

…最終的にはただの酔っ払いの釣りバカ集団状態に…(笑)

いやぁ…バイク乗りも釣り好きも、酒飲んだ時のノリって結構似てるんだよね。「俺はこんなに凄いんだぞっ!」ってな自慢話を披露する奴は殆どいなくって…大概は「俺…こんな恥ずかしい事やっちゃいました!」をとにかく自慢したがるんだよなぁ(笑)

フライフィッシングスクールの皆さんと一緒にゲラゲラ笑いながら、楽しい夜のひとときを過ごしたのでありました。そうそう、この笑いの渦に強烈なスパイスを加えていた「おやど風来坊」の女将さんの名古屋人気質も一見の価値ありですヨ(笑)

「ライダーハウス風来坊 ワカサギ釣り小屋を春~秋の間はライダーハウスに」程良く飲んだあと、俺と若者は同じ敷地内にあるライダーハウスへ移動。冬の間ワカサギ釣り用に使っている釣り小屋をライダーハウスとして活用し始めたそうでして、外は土砂降りでしたが室内は快適そのもの。

この後は平日は仕事でとある島に渡っているというバイク乗りの若者と二人で色々お話タイム。バイクの話やら写真の話やら…果ては地震の話に気象の話で、結局3時間近く語り合ったのでありました。

いやぁ…天候の関係で誰も居ないんでは?と覚悟していたからこの展開は嬉しいよ!

2012_07_07_ルートこちらは本日のGPSログ。ほんとに素晴らしい場所でライダーハウスを始めて下さった事に感謝。明日は晴れるといいなぁ…

我行くは「ライダーハウス風来坊」(前編) ~いわき石炭化石館・かわうちの湯編~

「いわき市石炭・化石館 恐竜の化石」

今週末は曇りなんではないかと思って、最近裏磐梯にオープンしたらしい「ライダーハウス風来坊」に予約を入れたのが確か水曜日。場所の良さ&名前の響きの良さ(昔のブログを読んで頂くと分かるかと思うが、俺はキャンプで無い時は会津若松の快活クラブに泊まる事が結構多い。)と一泊500円という北海道のライダーハウス風味なお値段に俄然興味が湧いての予約だったのだが…

今日…大雨っぽいよね?(涙)

読みの甘さを少々後悔しつつ…雨の国道6号をひたすら北上。昨日の夜に天気予報を見ながら屋根付きの博物館巡りを思いついたので、手始めにこちら「いわき石炭・化石館」にやってきたのでありました。いわき湯本駅の近くにあって、電車通勤中に気になっていた施設だったりするんだよね。

入館してみると大きな恐竜の化石達がお出迎え。地方都市の博物館とは思えない充実っぷりではないですかっ!全ての恐竜の化石がいわきで発見された化石では無いみたいんですが…そんな事はどうでも良くなる恐竜の化石の数々です。

「いわきは熱帯だったらしい」こちらはいわきで発掘されたゾウの化石。どうやらその昔、いわきは熱帯だったらしい。近くにスパリゾートハワイアンズが出来たのも、もしや歴史の必然なのか?なんて思ってみたりして。

そう言えばスパリゾートハワイアンズの入場券(職場の加入している福利厚生関連の割引があって何と一枚1000円なのです)を3枚買ったんだが…誰か俺と一緒にトロピカルな気分に浸ってみないか?

性別は問わないが…もちろん女性であってくれた方が嬉しいなぁ…(夢)

金の掛からない妄想は程々に…かつていわきのもう一つの顔であった「石炭」関連の展示ゾーンへGo!

「いわき市石炭・化石館 石炭の採掘現場にも温泉」完全に手作業で石炭の採掘を行っていた時代から、年代を追って進歩してゆく石炭の採掘の様子を知る事の出来る展示が数多くあります。我々の住む日本、石油は無いけど石炭は未だ全国各地の地下に大量に眠っているそうな。経済合理性的な意味合いで採掘を再開するのは当面難しそうだけれども、石油燃料が枯渇した世紀末的な世界がやってきたら掘るんだろうなぁ…などと思ってみたり。

それからいわきの炭鉱ってのは近くに温泉がある関係で、石炭採掘の作業環境的には劣悪な場所も多かったそうだ。炭鉱の中で温泉に浸かれる…なんていう生易しいものでは無く、湿度100%&温度30度超えという環境で作業していた方々は、20分に一回水風呂で体を冷やしながらの作業だったとの事…ぎょえっ!

これは…真夏のツーリングごときで「ひぃひぃ」言ってる場合では無いなぁ…(汗)

「ガス検出器」炭鉱というのは可燃性ガスとの闘いの場でもある。我々が日頃使っている「ガス」と名の付くものは皆匂いがある訳なんだが、あれは人為的に匂いを付けているから匂うのであって基本無臭だったりするから厄介だ。現代版のカナリアと言うべきガス検出器がこちら。結構古いような気がするんだが、心臓部のセンサーは何を使っていたんだろう?興味あるな。

こんな感じに「いわき石炭・化石館」を堪能した後は、いわき駅前から国道399号に乗って更に北上。

徐々に人々の記憶の中から消え去り始めている頃だと思うが…福島第一原子力発電所の事故に伴い国道6号線とJR常磐線は今もなお南北に分断されている。西側の立入禁止区域をかすめるように南北に貫いているのがこの国道399号。ただでさえ交通量の少ない国道に、対向車の姿はほとんど無い。

「荒れ果ててしまっている川内村の田畑」だがしかし…途中にある川内村にも少しずつ着実に人々の生活が戻ってきているのも確かである。この時期、本来青々とした稲が広がっているはずの田んぼは荒れ果ててしまっているのではあるが…

ツーリングマップル東北2012にも(休業中)と書かれていた「かわうちの湯」。雨に濡れっぱなしでげんなりしていた関係もあり全く期待していなかったんだが…視界に入った時に灯りが付いていたような気が。そんな訳で川内村役場の裏手に行ってみますと…

「暫定的に営業を再開したかわうちの湯」おおっ!「かわうちの湯」が営業再開しているではあ~りませんかっ!(喜)

空いている場所にバイクを停めようとしたら、スーツ姿&耳にイヤフォン&屈強そうな体つきの見た感じSPチックな方に声を掛けられる。

「お風呂に行かれるんですか?でしたらお風呂の前に停めてしまって大丈夫だと思いますよっ!どちらからお越しで?えっ!?茨城県の日立市から?それはそれはようこそこんな日に…。ゆっくりお風呂を楽しんでいって下さいね!」

…何だかんだで体よく駐車場の真ん中から追い返される俺なのであった…(謎)

まぁどっかのお偉いさんが来るんだろうと言う事で、大した興味を抱く事無くいざ風呂へ!

村民・村民以外の分け隔て無い200円の入湯料を支払いまして入館。受付の方に「いつ営業再開されたんですか?」と聞いてみた所…8月末までは暫定的な営業再開で、9月以降は建物の修理を行い、正式なグランドオープンは来年3月頃を予定しているとの事でした。暫定オープンの為3Fの食堂は閉鎖中&休業日も不定期な可能性がありますので、向かわれる方は事前情報を各自御確認下さい。ちなみに今月7月は日曜日が休業日との事でした。

雨に濡れた体をヌメヌメとしたいいお湯で暖めて、湯上がりのビール…ではなくコーヒー牛乳を片手に休憩室に行ってみたら、何やら窓に皆さん張り付いている。はて?誰か有名人でも来ているのかな?と思って窓際に俺も行ってみるのでありました。「どなたか来ているんですか?」と地元の方に聞いてみた所…「隣の土産物屋に野田総理が来てるっぺ。」と言われた。

「視察に訪れた野田首相」~確かに黒塗りの車が出ていったのでありました~

ま…そんな事よりもコーヒー牛乳でしょう!(爆)

風呂上がりのコーヒー牛乳を堪能した後は総理大臣の残り香を嗅ぎ?に「かわうちの湯」と同じ敷地内にある「あれ・これ市場」へ。

てっきり土産物屋なんだろうと思っていたんだが…今は臨時の地元の食材の食品放射能測定所になってました。(これ書く時に最初は放射線測定所と書こうと思ったんですが、測定器メーカーの記述通り放射能測定所と記載させて頂きました。体内に入る可能性があるものを測定すると言う意味では確かに放射能と記述すべきなのかもしれません。)

そんな訳で土産物を買おうと思っていた俺の目の前にはアロカの測定器(しかも結構でかい。空間放射線を遮断する為に、分厚い鉛で外側は出来ているみたいだ。)が二台と測定結果をプリントアウトするプリンターが並んでいまして、呆気にとられていたら測定係?の地元の方(お姉様3名&おじさま1名)の休憩に招かれまして…お茶とキュウリの浅漬けを頂いたりしながら色々とお話を伺ったのでありました。

土産物屋「あれ・これ市場」の営業再開の時期はまだ未定だそうですが…「再開した時にまた来てね!」というお言葉にはもちろん「はい!また来ます!」と返す俺。気分良くこの場を立ち去った…と言いたい所ではあるが…茶目っ気たっぷりなお姉様から掛けられた別れの言葉は…

「お兄ちゃ~ん!SPに捕まらないでねっ!」(爆)

全く…笑わせないでくれよっ!なんて思いながら「かわうちの湯」をあとにするのでありました。

「全村帰村宣言 かえる かわうち (川内村役場)」こちらは「全村帰村宣言」を早い時期から打ち出した川内村役場。今後も色々と難しい局面はあるかと思いますが、村民の皆さんが故郷にかえる日が来る事を微力ながら応援していきたいと思います。

この日の出来事は一つの記事にまとめられるだろうと思っていたんだが…やたらと長くなっている気がするので…ここで一旦区切ります(汗)