祝!世界遺産暫定リスト入りの富岡製糸場 ~汽車は銀河を越え…何故か日本海編~

「赤城山キャンプ場にて」

赤城山キャンプ場で迎えた朝。大沼の周遊道路沿いにある駐車場には結構な車が駐まっていたので端っこにテントを張ったんだが、1本もペグを打たずにフライシートを荷物で伸ばしているという手抜きっぷりが朝になると良く分かるな(汗)ま、道の駅の隅っこにテント張った時もこんな感じなんだけど(笑)

時折降り始める大粒の雨に少々ゲンナリしつつ出撃準備開始。顔を洗って歯を磨いて用を足してコーヒー飲んで…出発で~す。

赤城神社にお参りをして、渋川伊香保ICから関越道へ。幸い連休のクルマの流れとは逆行しているので程良く空いてます。本当は上信越道の富岡ICまで行ってしまいたいところではあったが…今にもガソリンが無くなりそうだった関係で一個手前の吉井ICから国道254号へ(汗)

ほとんど空っぽのガソリンタンクにセルフのスタンドでガソリンを流し込み、タンクの冷たさを両足で楽しんだりなんかしつつ富岡製糸場へ到着。

市営の駐車場はほぼ満杯。ユネスコの世界遺産暫定リスト入りしたとは言え、産業遺産に属する地味な存在だったが故、あんまり観光地としての準備は出来ていないなぁ…ってのが正直な所。ただ世界遺産登録前の石見銀山も似たような感じだったから、このジャンルの世界遺産&世界遺産候補ってのは普通の注目度的には低くても仕方無いのかもね。

「富岡製糸場」市営駐車場の脇の歩道にバイクを駐めまして(これからアホなバイク乗りが沢山やってくると思うので、バイクも駐輪OKにして欲しいなぁ…)、少々散歩しつつ富岡製糸場へ到着。入り口でスタート時刻を待っている「ガイドツアー」の人気っぷりが半端無い。みんな富岡製糸場の事を実は詳しく知らないから聞きたくなるんだろうな(笑)

ま、俺ももちろん詳しくなんて知らない訳だが…(爆)

相当な頻度でボランティアの方が見学ツアーをやっているようなので、要所要所で解説のつまみ食いをする事にして見学開始。

「富岡製糸場 工場内」レンガ造りの工場は確かに美しく、保存状態も素晴らしい。ただ…工場というのは外観だけでなく中身が重要だと思うので、もう少し機械類を見易くする工夫をして頂けると嬉しいかも。一区画だけでいいのでビニールシートが無い場所を作って欲しいな。

そう言えば…仕事柄稼働中の工場の中に入る機会が結構あるからあんまり驚かない光景だったりもするんだが、一般的には異質な空間なのかもしれないな。見学されている皆さんが驚く顔を見ていると何だか嬉しくなるよ。

「富岡製糸場 座繰り実演」こちらは昔ながらの「座繰り実演」をされているブース。繭から細い糸を一本ずつ紡ぐ実演は昔から行われていたんだと思うが(皆さん地元のボランティアの方)、一週間前はこんな黒山の人だかりではなかったであろう事は容易に想像がつく。あれこれ質問攻めにされている実演のおばちゃんがとにかく嬉しそうだったよ。そう…とにかく嬉しそうだった。そして俺も何だか嬉しかったよ。普段であれば光のあたらない地味な世界に日が差している。お洒落な空間とは程遠いこの地味な世界こそが俺達のフィールド。

【群馬県富岡市】 おぎのや富岡店 「アイスあん最中」【群馬県富岡市】 おぎのや富岡店 店構え

 実は「零士サミット」なるものに参加しようとわざわざ今日を選んで富岡製糸場にやって来たんだが…革パンの下はすでに汗でぐっしょり&昼からでないと講演会?が始まらないらしいので…今回はパス!

この後、富岡製糸場入り口すぐそばにある釜飯で有名な「おぎのや」で飲み鉄な方お勧めの「アイスあん最中」なるデザートを頂いたのでありました。旨いんだけれど…いやぁ暑い暑い。。。

とは言うものの… バイクに戻る途中で色々つかまりまして…喫茶店では「銀河鉄道999コースター」。酒屋さんでは「銀河鉄道999限定酒&最中セット」。酒屋のおじさんに伺った「富岡市立美術博物館で行われた松本零士展」では硬券付きの記念品を貰ったりなんかして…

「銀河鉄道999グッズ数々」今、家で広げてみたらこんな状態…(爆)

機械の体こそ手に入れられなかったが…代わりに色々手に入れたのは確かだな。

そしてこの後、何となく日本海を見たくなって走り出したのはいいんだが…国道18号の腐りっぷりが半端無い。長野市街にちと立ち寄ろうとした俺の選択が完全に間違っていたわけだが…こんな事なら最初っから志賀高原越えルートにすべきだったよ。。。

…結局日本海に辿り着いたのは5時間後…あぁ…(涙)

「直江津港」そんなこんなでこちらは直江津港。佐渡島へ渡る船はここと新潟港から出ている訳だが、こちらから佐渡島へ渡った事はまだ無いな。

何も考えずにやって来てしまった日本海。今日の寝床を探していると…大潟キャンプ場なるものがあるらしいので海沿いに10キロほど移動。

「大潟キャンプ場にて」下が芝生という絶好の場所にも関わらず…今回も完全に手抜き設営。この後は風呂&晩飯の材料買い出しに繰り出します。

「鵜の浜人魚館(日帰り温泉)」今夜の風呂は「鵜の浜人魚館」。日本海の海岸線沿いに立地する天然温泉でして、温泉は結構塩辛い。いい風呂を頂いた後は近くのスーパーで買い出しをしまして…

「三連休最後の晩餐(ステーキに栃尾揚げなど)」朝からまともに飯を喰っていなかった事を思い出し…何と「ステーキ肉」まで購入(笑)たまにはいいだろ?それから新潟と言ったら忘れちゃならないのが「栃尾揚げ」。油揚げの分厚いバージョンなんだが、これが旨いんだ!皆さん新潟県に来た時には是非是非。

「ステーキ焼くの図」「岩塩プレートと焼き鳥」

フライパンで焼き上げた、レアな仕上がりのステーキやら砂肝の焼き鳥なんかを堪能しつつ夜は更けていくのでありました…

こちらは本日のGPSログ。軽く無茶出来るのが三連休の魅力だぁね(笑)

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久々の三連休…向かった先は… 「赤城の山も今宵限り…」編

【筑西市】 らーめん馬鹿 神屋「GOD-YA」 「風神麺(中盛り)」【筑西市】 らーめん馬鹿 神屋「GOD-YA」 店構え

今年は土曜日に祝日が多い関係で、かなり久々の三連休。満を持してのツーリングへ出発かと言えばそうでもなく…一応前日の夜にバイクに荷物は積み込んではいたが天気が今イチとの事なのでグダグダと酒を飲んで寝たら…

何と起きたら昼でした…あぁ…(涙)

今日は天気が悪いはずだからこのまま寝て過ごそうか?とも思ったが、昨夜の天気予報は何処へやら…何だか晴れ間も出てきているので出発する事に。明日、世界遺産への暫定リストへの登録に涌く富岡製糸場で「銀河鉄道999」絡みのイベントがある関係でそちらに是非行ってみたい事もあり、群馬県内の無料キャンプ場情報を「はちの巣」で調べてみると…赤城山のてっぺんにある県営赤城山キャンプ場ってのが良さそうだ。細かい場所までは良く分からんが、大沼をぐるっと一周すればあるんだろうしね。

そんな訳でキャンプ装備を積んだバイクで昼過ぎにようやく出発。さすがに全部下道で向かうと時間が掛かりすぎるので最寄りの日立南太田ICから常磐道に乗りまして…茨城県の西の端に位置する北関東道の桜川筑西ICまで小ワープ。

この後は国道50号をひたすら西に走りまして、茨城県と栃木県の県境間近に位置する「らーめん馬鹿 神屋」へ久々にやってきた。いわゆる「二郎系」のラーメン屋です。それにしても凄い店名だぁね(笑)

券売機の前でチャーシュー行っちゃうか!?なんて思ったりもしたが、最近小食なので「風神麺」をポチッとな。食券を店員さんに渡す時に中盛り(無料です)とニンニクOKを伝え、水を給水器からコップに注ぐんだが…

相変わらず水圧低いよね…(爆)

チロチロとしか流れない水を一杯ようやく溜めて飲み干しまして(とにかく暑いのよ…)、もう一杯溜めたコップを持って席に着く事5~6分で注文の一杯が到着。モヤシタワーが来ましたねぇ(喜)それでは毎度の事ながらスープから頂きま~す!

うん、見た目のジャンキーさとは違った醤油ベースの落ち着いたスープです。旨いっ!

ちなみに「雷神麺」てのもありまして、こちらは豚骨スープです。個人的な好みとしては風神の方が好みかな。麺は平打ちのやや縮れた太麺でして、もぐもぐ食べるタイプです。具は大量のモヤシに刻み玉ねぎにキャベツ、山のてっぺんにはニンニクと脇にチャーシューってなところですかね。見た目ほど脂っこい訳でもなく、塩辛いわけでもないので普通に楽しめます。ただニンニクを混ぜると突然強烈な味に豹変したりはしますが(笑)

さすがにスープはそれなりに残してご馳走様。いやぁ喰った喰った。

【栃木県小山市】 道の駅 思川 アイス工房カウベル 「フレッシュミルク&はとむぎ」【栃木県小山市】 道の駅 思川 アイス工房カウベル 店構え

ラーメンの後も国道50号を西に進んで栃木県入り。小山市の西のはずれにある道の駅「思川」でアイス休憩を。注文したのは「フレッシュミルク&はとむぎ」の二色盛り。この一帯は小麦や鳩麦の一大産地でして、はとむぎアイスが頂けるのはこのお店だけだそうです。

ま、暑い夏のツーリングでの風物詩といえば、やっぱりアイスとソフトクリームだ(喜)

クソ暑い最中を走っている関係で、バイク乗りはこの手のものが大好きです。だからSAとか道の駅ではいい歳をしたおっさん達がやたらとペロペロしてますが分かってやって下さいませ。しかも一度旨さを知ってしまうと、全国各地の御当地ものを見る度にペロペロしたくなるんだよね。そう言えば仕事で同僚と車で移動してた時も、SAとかに停まる度に俺がスーツ姿でペロペロやってたもんだから…あきれられた事があったなぁ…(笑)

この後は更に国道50号を西に向かいまして、佐野を過ぎ…太田を過ぎて足利へ。何となく足利学校のあたりを散歩したくなったので足利市内へ。

「鑁阿寺」日本最古の学校とされる「足利学校」は見学時間終了寸前だったので、鑁阿寺の境内を散歩。静かな時間の流れるいい場所だ。

「足利は藍染の店が多い」この界隈には藍染めのお店が沢山ありまして、お値段も手頃だったりする事に今回気が付いた。もちろんピンキリだとは思うんだが、このお店の入り口に掛かっているサイズでも2千円程。この夏、おしゃれな「すだれ」として使うと良さそうだ。

~足利散歩のあとはいよいよ群馬県入り~

赤城山の南側山麓を東西になぞる国道353号へ乗り換えて、途中「みはらしの湯」に入ろうと思ったんだが…先に晩飯の材料を買っておかないとスーパーが閉まりそうな時間帯になってしまったので渋川の近くのスーパーへまず移動。こりゃルート的に桐生近辺で買っておくべきだったなぁ(汗)

そんな訳で渋川市街のちと手前で小さなスーパーを発見したのでお買い物。小さいけれども程良い品揃えのお店でして、肉やら酒やらをお買い上げ。

一つだけのレジで前のお客さんの会計が終わるのを待っていると…俺の格好を何やら興味深げに眺めているおばちゃんに声を掛けられたのであった。

あなた…「ライダーマン」でしょっ!(爆)

若干感じた言葉の響きの違和感を俺はもちろん顔に出したりはせず、「確かに。私はいかにもライダーマンですが…何か?」的な受け答えをしていると、このおばちゃんが喋る喋る(笑)

どこから来たの?と言う問いに、毎度の事ながら「茨城県の水戸からです」と答えた所、どうやら昔、東京から「つくば」か「渋川」のどちらに終の棲家を構えるかで悩んだ方らしく、「つくばは凄い発展したでしょ。今でもあっちにしておけば良かったかなって思うのよ。それから水戸ってのは歴史のある場所でねぇ…その昔…(以下省略)」

買い物かごを提げたまんまで色々話をしまして(伺ったと言うべきか?(笑))、この近くの道はクネクネしていてバイクの事故が多いから気をつけてね(国道353号の事らしかった)と言われ、「いやぁ…どんな縁があるのか世の中分からないもんだねぇ…」なんて言われたのであった。俺もこんな所で「つくば」の話をするとは夢にも思わなかったよ。だって俺、来週つくばに泊まりがけで出掛ける予定だったりするしね(笑)

そんなこんなでスーパーで買い物をした後は再度赤城山の山麓を突っ走りまして…みはらしの湯で一っ風呂頂いた後に赤城山頂上へ。

完全に暗くなってしまっているのでキャンプ場の場所が今一良く分からなかったが…大沼を一周すると「ネイチャーストーブ」でたき火とかをしている場所は1ヶ所しか無かったので、今夜はここに投錨決定。穏やかな天候だったので1本もペグを打つ事無く手抜きな状態で晩餐開始。

「今夜の晩餐材料」それにしてもあの小さなスーパー、中々侮れない品揃えだったよな。地酒もあったしね。

それでは国定忠治の「赤城の山も今宵限り…」なんて名台詞を思い出したりなんかしながら…乾杯!

「岩塩プレート再び」「肉もやし炒めと日本酒 赤城の恵み」

久々の3連休という事で、岩塩プレートももちろん登場。冗談抜きにこれで肉焼くと何でも旨いよ。日本酒「赤城の恵」も旨かった。それにしても今日最大の収穫はあの一言だったよなぁ。俺、事ある毎に使わせて貰うよおばちゃん。

「ライダーマン」(爆)

ライダーマンって一体何なんだよ?(笑)と思いつつ、今日のGPSログはこちら。いやぁ家で寝てなくてホント良かったよ!

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さらば「ライダーハウス風来坊」(後編) ~蔵の街 喜多方・ネコ駅長「ばず」~

「小原酒造前にて」

五色沼を楽しんだ後は、今年も無料開放されている福島県内の観光有料道路「磐梯山ゴールドライン」「磐梯吾妻レークライン」「磐梯吾妻スカイライン」を楽しみたいところではあったが、今回はちと嗜好を変えまして「蔵の街 喜多方」へ。

ま、「ラーメンの街 喜多方」へはつい最近もやって来た気がするんだが…(笑)

【福島県喜多方市】 馬車の駅 地酒蔵 「天ぷらまんじゅう」【福島県喜多方市】 馬車の駅 地酒蔵 店構え

「馬車の駅 地酒蔵」にバイクを駐めさせて頂きまして、天ぷらまんじゅうを頂いたりなんかして散歩がてら蔵巡り開始。

ここ喜多方に初めて来た時は「蔵の街」として認識していたんだが…季節は流れ…完全にラーメンの街として眺めていたからある意味新鮮だ(笑)

ここ喜多方は会津若松と同様に旨い水が湧く事から、酒蔵や醤油蔵が数多く残っている。今日みたいな暑い日は冷たくって美味しいんだよね。冒頭の写真は水を飲む子供。

…そのまんまじゃねぇか…(汗)

「金忠」「豆○」

「小原酒造」

酒蔵に醤油屋さん、カフェももちろん蔵の中。散歩するのにちょうどいい街並みだぁね。会津平野のど真ん中という事もあり、坂が全く無い街なのでお年寄り連れでもきっと大丈夫。

【喜多方市】 まるや 「チャーシューメン」【喜多方市】 まるや 店構え

こんな感じに珍しく蔵の街を堪能する俺だったりするのだが…ブービートラップから逃れる事はやはり出来ずに…入店(笑)

今回は「まるや」へやって来たのでありました。お昼時では無かった事も有りさほど待つ事も無く席に座りまして、喜多方ラーメンと言えば定番のチャーシューメンを注文。水を飲みながら少々待っていると注文の一杯が到着です。それではスープから頂きま~す!

うん!喜多方ラーメンの王道を行ってるスープですな(喜)

どこか懐かしさを感じる醤油スープですが、東京ラーメンとは全く違う甘みの強さ。最は近これ位のあっさりスープが好みです(単に歳喰っただけ説もあったりするが…)。

麺はツルツルとした食感が特徴的な中細縮れ麺。具は刻みネギにメンマにナルトとチャーシューが6~7切れ。チャーシューはある程度噛み応えのあるタイプですが、もう少し味わいが感じられると個人的には嬉しいかも。それからスープ・麺共に量的にちと軽めな一杯なので、腹ペコ野郎は大盛を頼んだ方がいいかもしれませんな。もちろん完食してご馳走様!また伺いま~す。

結局喜多方をいつものようにラーメンで〆まして(笑)国道118号をのんびり帰るのでありました。

「芦ノ牧温泉駅 ネコ駅長のばす」途中「芦ノ牧温泉駅」で名誉駅長の「ばす」と御対面したり…

「国道118号 前方に積乱雲」

 前方にモクモクと迫ってくる積乱雲にちとビビったりしつつ…帰宅したのでありました。

今回はライダーハウス風来坊に泊まる事以外、予定をあれこれ決めてた訳では無いが…いい週末になったよ!そんな訳で、今日のGPSログはこちら。無料開放中の有料道路を全く走らないってのもある意味最高の贅沢だぁね(笑)

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