JR東日本パスで電車三昧の旅! 『青森ベイエリア周遊券で市内観光』編 ~八甲田丸~

青森駅に着いてまず向かった先は「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」。なんだかやたらと長い名前だが、要するに青函トンネルが完成するまで青森と函館を結んでいた青函連絡船「八甲田丸」が見学できる訳だ。

要するに…とか書きながら、何だか全く短くなっていない気がするんだが(汗)

受付で「青森ベイエリア周遊券」という「青函連絡船」&「ねぶたの家ワ・ラッセ」&「アスパム展望台観覧券」の3つがセット(1300円)になった入場券を買いまして、青函連絡船の船内を見学開始。

広い船内には当時の服?の展示などもあって若干博物館のような雰囲気もありますが、外の景色を見渡せる操舵室に入ると今まさに船の上にいるんだということを実感します。

   

操舵室の近くには無線室もあって、メインの無線のコンソールの他に、奥の机の上にはYAESUのHFのリグ(無線機)らしき物もありますな。
操舵室からは外に出られるようになっていて、船の煙突を展望台化した?煙突展望台なんて場所もあったりします。ただちょうどこの展望台に上ったタイミングで大粒の雨が降ってきたので、すぐに船内に引き上げです…(涙)

   

この青函連絡船、当然船ではありますが運営していたのは国鉄でして、切符や行き先表示板の展示物を見るといかにも「鉄道」系です。船の備品の手持ちライトやらテスターなんかも見物しまして、船の下の階へ下りて行くと車両甲板と呼ばれる鉄道車両が積載されている空間に辿り着きます。現在で言うところのカーフェリーで車が乗っている部分に電車を乗っけているようなイメージですね。

青函連絡船の廃止と同時に時間ごと封印されたかの様な船内。

元々なのか節電の為なのか、ちと暗すぎるのが写真を撮るにはちと痛い。それにしても郵便車両というのかな?何だかとっても懐かしい。昔住んでいた府中の府中本町駅だったか分倍河原駅だったかで良く見掛けたような気がする。それから貨物列車のお尻に必ずついていた気がする黒い車掌車。今になって改めて眺めてみると、やたらと短い車両っぷりが可愛らしくっていい感じ。

船体に車両を固定する方法は、船側のフックにワイヤーで固定して締め上げる感じはバイクを留める時に似てるかも。今でもトラックとかは同じようにきっちり固定するんだろうな。

そう言えば船側に用意された車両を受け止める為?の連結器、人の手同士が組むような昔の仕組みの連結器だったんだが、今晩乗る寝台特急「あけぼの」の客車も同じなのかな?多少緩さがある昔の連結器の方が、電気機関車で引っ張る時に一両ずつ引き出すような感じになるので、動き始めの最初のショックが少ないと聞いたことがあったような無かったような。

何故かコンクリートのひずみ計に興味を持ったりしつつ更に下の階へ。

こちらは船の駆動用のディーゼルエンジン。とにかくデカイ。全部で8基あるそうで、1基あたり1600馬力を発生。船体下の左右のスクリューをそれぞれ4基のエンジンで回していたそうな。F1カーとかのエンジンはどこか色気があったりするが、こういう無骨なエンジンもいいもんだぁね。

冒頭の写真は八甲田丸と引き込み線。それから冬の荒れた天候に備えてなんだと思うが、横浜港の氷川丸とかとは比較にならないくらい厳重に係留されている。今でも走り出そうとしてるのを無理矢理繋ぎ止めているようでもあるな。

JR東日本パスで電車三昧の旅! 『新青森駅 あおもり旬味館を堪能!』編

今回の青森の旅、巡る先は青森駅周辺なので最初は一番いい乗り継ぎの電車で青森駅へ行ってしまおうかと思っていた。事前にちょっと調べたところ、新青森駅の駅ビルが結構楽しいらしい。そんな訳で、一本遅い電車で青森へ移動する事にして新青森駅の駅ビル「あおもり旬味館」へ。

何を隠そうお目当てはこちら、「村上商店」の一杯100円で試飲が出来る日本酒の自販機。青森市の西田酒造「喜久泉」と黒石市の中村亀吉「亀吉」を頂きました。アルコール度数はそれぞれ15.5度と16度と日本酒としては結構高め。キリッとした飲み口でした。いやぁ…バイクと違って昼間っから酒飲み放題なのが幸せ一杯夢一杯(笑)

こちらは去年の秋頃、建設中に立ち寄った事のある新青森駅の駅舎。新しい稚内駅もそうだったけど、最近の新しい駅はガラス張りが多い気がするな。デザイン&採光性がいいからなんだと思うけど。

駅前広場?にミラーがあったので自分撮り。別に顔出しNG野郎では無いのだが、自分自身を撮る習慣が全く無いのでもしかしたらこのブログお初かな?バイクじゃない時は大体こんな格好で旅してます。愛用のドンケF-1Xに着替えやら何やらをぶち込んでひたすら散歩が基本。ちなみにこのミラー、凸ミラー?なので実物よりもスマートに写っているかも(笑)それにしても、そろそろ髪切った方がいいな。ただでさえ暑苦しい見てくれなのに、輪をかけて暑苦しいぞっ!

       

じつは「しじみソフト」なるものが有ると新幹線の車内誌で知ったんだが見つけられなかったので、あおもり旬味館の中にある「タマゴ家」にてリンゴソフトクリーム&プリンを購入。青森県の誇る名物「リンゴ」を使ったリンゴソフトクリームは甘酸っぱさ感が段違い。それっぽい味を人工的に作っている物とは全然別物で旨いです。プリンは実際には青森市内へ移動後に食べたんですが、タマゴの味の濃さが良かった!小さいけれど満足感があります。

   

青森市内を散歩しながら頂く事になる、柴田農園の「嶽きみドーナツ」も購入。「嶽(だけ)きみ」とはとうもろこしの事。これがなかなかどうして違和感なく旨いドーナツです。それから買う時に頂いた、おばちゃんの最高の笑顔と青森弁が素敵だった。

あおもり旬味館を一通り巡った後は、電車の時間まで「青森の語り部」という青森弁たっぷりの語りを堪能。青森弁に限らず、東北の言葉はやっぱり響き方が優しいよなぁ。時折何言ってるのか分からない事があるにしても許せちゃう、丸みを帯びた愛すべき言葉だ。

新青森から青森まで僅か一駅ですが、特急「つがる」の自由席へ乗車。特急ですが通過駅がある訳ではないので、乗車時間自体は文字通り隣駅まで数分間しかありません。

この数分間の乗車時間中、あおもり旬味館の「黒石や」で買っておいた「黒石やきそば」を急いで頂きました。噂には聞いていましたが…確かに「うどん寸前」のかなりの太麺でして、モグモグ噛まないと食べ進められません。これは特徴的で、もちろん旨い。気に入ったっ!今度食べに黒石に行きま~す!

そんなこんなで、特急「つがる」に揺られる事わずか5分程で青森駅へ到着!こちらは乗ってきた特急「つがる」と「青森ベイブリッジ」。2ヶ月程前のGWにバイクで来た場所ではあるが、こうして駅から眺めると全く違った場所に感じるのが楽しいな。

夕方までの短いひとときではありますが…青森を楽しませてもらうんで宜しくねっ!

JR東日本パスで電車三昧の旅! 『北上』編 ~日立発・上野経由・青森行き~

ついにやってきた「JR東日本パスで電車三昧の旅」当日。昨日は筑波宇宙センターで宇宙へ思いを馳せたりしたが、今日は東北新幹線「はやぶさ」で青森へ出発するのだ~っ!そんな訳で、遠足前の小学生の如く興奮したのか…前日ちと飲み過ぎまして…

乗り遅れると全ての予定が総崩れになる「スーパーひたち14号」へギリギリセーフで乗り込みました…(汗)あぶねぇあぶねぇ…

一応カレンダー上は平日なんでスーツ姿の方も乗っていますが、沿線の日立製作所の工場が休日シフトしている&自動車関連業界が木・金休みの関係か、今までのこの特急では考えられないほど私服のお客さんが目立ちます(もちろん俺自身も私服です)。そして勝田駅では震災で多大な被害を受けた「ひたちなか海浜鉄道湊線」のホームに車両が戻ってきているのが見えた。今日は青森に行ってくるよ~っ!近々乗りに行くんで待っててね。

そんなこんなで地磁気観測所の観測の関係で少々の区間で停電したりしつつ(笑)、毎度毎度の道中を過ごしまして上野駅へ無事到着。この後は別に山手線でも良かったんだが、単に先にやって来たから乗っただけの京浜東北線の車内はカレンダー通り平日のプチラッシュアワーだった…(汗)それにしてもこの車内、ネクタイ姿が全く無い…

そんなの当然だと思うかもしれないが…あまりに急激な変化は、国内のネクタイメーカーに恐らく致命的な一撃を与える事になるだろう。俺達はなかなかどうして繋がっていて、その繋がりが一瞬で途切れてしまった事から一気に歪んだ世界にな…

~話の途中ですが、このあたりで割愛させて頂きます~

東京駅に到着後は、東北新幹線のホームへ!東北方面への出張はあんまりないから新鮮な光景が広がります。そして折り返し運転の我らが「はやぶさ403号」入線後の東京駅東北新幹線ホーム上は「乗る人・乗らない人・見送りの人・撮り鉄の人・通りがかりの人…」の携帯やら一眼レフでの撮影やらで大フィーバー!印象的なのは先頭のロングノーズに群がっている訳ではなく、目の前の行き先表示器や、車体に貼られた「がんばろう日本!がんばろう東北!」ステッカーを一生懸命撮っていると言う事。

実はこの「はやぶさ」が入線してくる前、このホームには山形新幹線「つばさ」の回送列車がとまっていて、車両の側面に描かれたグラデーションの効いた「翼」のデザインと、その隣の「つなげよう、日本。」のマークを見た時はほんとにヤバかった。泣く寸前だったよ…(汗)

あぁ…このままでは本気で「吉永小百合」に惚れてしまう気がするよ…まさかの歳の差カップル誕生か?(は?)

そんなこんなで、東京駅で買った大船軒の「押寿し食べくらべ」と一番搾りと共に、「東北新幹線はやぶさ」と共に北上開始で~すっ!本来、神奈川県大船駅の「鯵の押寿し」として紹介したいけれども…やむをえまい。お酢が強めに効いたこの弁当、暑い今の時期のお昼ご飯としてピッタリでしたよっ。ご馳走様でしたっ!

ちょっと早めにGPSログを御紹介。JR東日本パスは2回特急&新幹線の指定席が取れるんですが…新幹線「はやぶさ」もOKってのはマジで太っ腹だっ!

新幹線はやぶさ…冗談抜きに速かった!(驚)

3時間少々の快適な新幹線の旅の後、新青森駅で撮ったのが冒頭の写真。新幹線はやぶさの写真は、しばらくの間は新青森で撮った方が良さそうだ。東京駅で撮るのはあまりの混雑でちと無理っぽい。