【水戸市エクセルみなみ】 支那そば 一本気 水戸店 「支那そば 塩 比内地鶏味たま付」

    

浄水場の見学の後は、ボロバイクのフロントベアリングを交換する専用工具を取りに鹿嶋へ電車で向かう。この前いわきのキャンプ場から帰ってきていた時に感じたフロント廻りからの振動は洒落にならない雰囲気があったので、ボロバイク自身で移動するのは回避した格好。

フロントのベアリングが一気に焼き付いて…地震の当日割れ目にはまって大転倒をかました大洗の国道51号でジャックナイフをかましたりしたら、2度とバイクになんて乗れない精神状態になりそうなので、ここはともかく「安全第一」。

大甕駅から水戸駅へ常磐線でやってきまして、震災の影響でオープンが遅れていた「エクセルみなみ」という駅ビルへ。個人的には優待券が使える「ビックカメラ」が水戸へやってくると言う事で期待が膨らんでいたのだが、どうやら「ラーメン街」的なものも出来たらしい事を水戸周辺のブロガーの皆様の記事で知ったのであった。出店した4軒の屋号を聞いて少々驚く。「なんつッ亭」と「らぁめん 大山」に関しては本店で、「つけめんTETSU 壱の木戸ichi-no-kido」は品川の系列店?で食べた事があるではないか。

こうなってくると、純粋に未訪問な「一本気」というお店にまずは伺ってみたいところであるが…おっ、名前の売れ方的に他の3店がずば抜けている事もあってか「一本気」だけは行列が出来ていないではないかっ(喜)

お店ご自慢の「比内地鶏つみれそば」は売り切れだったので、次にピンと来た「支那そば 塩 比内地鶏味たま付」をポチッとな。

調理場が良く見渡せるカウンター席に座りまして、何の気なしに調理行程を眺めてました。一番手前側の焼き台の上で、親子丼の具とかを仕上げているのは年長の女性。その奥でラーメンを作っているのは、茨大の学生バイトのような雰囲気の若い女性。少々たどたどしい接客は、それなりに年齢を重ねていらっしゃる御仁。チャーシューを切っているのは一番大柄な男性でして、お皿を洗っているのはバイト的な雰囲気を感じる華奢な青年。

はて…この中で店長さんは誰なんだろうか?と考え始めた頃合いで、注文の一杯が到着。

このビジュアルの塩ラーメン。旨い事確定な気がしますなっ。それではスープから…頂きま~す!

…こいつは旨い…ようこそ水戸へっ!大歓迎なのです!(喜)

塩ラーメンの中では鶏の旨みが多い部類ですね。う~ん…優しい味と言った無難な一言しか発する事の出来ない自分が辛いなぁ。スープの感想としては鶏ベースの優しい旨みが溢れてまして、麺は結構細かく縮れた細麺です。麺を啜るたんびにスープが絡んで口の中へ入ってくる印象ですね。

具は三つ葉にチャーシュー、メンマに味玉と刻みネギに小さな鶏肉団子と何かしらの練り物。一杯の旨さ的には一線を越えているので、是非神奈川県厚木市の「麺や食堂」のようにビジュアル&演出にも力を入れて、「水戸の」人気店になって欲しいです。

水戸のラーメン界に「維新の風」が吹いているのを感じるぜよっ! (←先週こいつ「長崎」に行ってました)

旨い一杯を頂きながら店内を観察し続けますと…やっぱりそうか…この店の店長さんは、「茨大の学生バイトのような雰囲気の若い女性」みたいですね。屈強そうな男性陣3人ともうひとりを引き連れてラーメン屋を切り盛りするバイタリティは相当なものだと感じました。率直な話「惚…

いやいやいや…(笑)

名だたる名店の「水戸支店」に囲まれて色々と大変だとは思いますが…4店舗一通り食べ終わった後、確実にもう一度食べたくなる味だと思いますので…もう少々お時間を下さいませ。

それはそうと…ようこそ我らが水戸へいらっしゃいました!もちろんまた食べに伺いますよっ!ご馳走様でした。

「水道フェア 2011」 ~日立市森山浄水場~

今回の震災で一週間程断水していたんだが、当時徐々に復旧していく水道の復旧具合をインターネットで調べていたら「2.導・送・配水管の管種別・口径別延長」なるpdfファイルが検索で引っかかったのが今回水道フェアに参加しようと思ったきっかけなのかもしれないな。

浄水場までの配管の種類に口径、距離なんかが記載された面白くも何ともない書類なんだが、自分の父がここに出てくる「ヒューム管」の強度設計をやっていた事もあり何となく親近感を持った。

そして月日は流れまして…森山浄水場の一般公開が週末行われる事を聞きつけたのでさっそく会場の森山浄水場へやって来た。意外な程近くにある事にちょっとびっくり。冒頭の写真はこの手のイベントに付きものの案内板。どうやら「祭り」らしい。高まる期待とは裏腹に、こんな天気の良い週末にこんな事をしていて良かったのだろうか?という疑問が湧かなかった訳ではない。行くべきところは他にもあったような気がするんだが…

会場に到着後、受付をするとおもむろに「ネギ・トマト・キュウリ・タマネギ・お米少々」が入った袋をごく自然に渡された。この後、50枚程の写真が展示されている「東北関東大震災報道写真展」を見学。報道写真というのはさすが無駄が無い。そして…やっぱり全部は見ていられなかった。

アンケートに答える度、ジュースや粗品を貰ったりしまして水道局の事務所の中へ。最初にやって来たのはこちら、利き酒ならぬ「利き水」コーナー。3種類の水が用意されていまして、「森山浄水場(日立市南部)」、「十王浄水場(日立市北部)」、「ミネラルウオーター(銘柄は失念)」の3種類が用意されているとの事。

小さな紙コップに水道局の方から水をお酌?して頂き、3種類を飲み比べ。ラーメンの食べ歩き的な事をやっていて、なおかつそれをネタにしてしまっている自分にとって正念場がやってきた。

果たして…「違いのわからない男」に違いはわかるのかっ!

この3種類の水、一つだけ毎日飲んでいる水の様な気がしたものがあった。…それは2番。二日酔いの朝に飲んでいる水道水と同じ気がするんだよね。あとの二つは正直良く分からんが…何となくミネラルウオーターっぽいのが3番で、水道水(十王浄水場)っぽいのが1番てな感じかな。

利き水の後は、20分程の水道の歴史のビデオを見まして(水道普及の最大の原動力は「コレラ」の蔓延防止だったらしい。)、浄水場の施設の見学に出発する時に、引率する水道局の方からさっきの利き水の正解が披露された。「1番が十王浄水場の水、2番がここ森山浄水場の水、3番がミネラルウオーターでした。」

まさかの正解…「来たぁ~~~~~っ!」(C)織田裕二

(注)実はこれを書きながら確率を考えた所、当てずっぽうに選んでも1/6の確率で当たる事に気が付いてしまった。やめときゃいいのに、こういう事を一々計算してしまうから理系の人間は煙たがられるような気がするよ…俺自身…この結果は知らない方が幸せだった(涙)

こちらは浄水場の最上部に位置する噴水。結構素敵な空間でして、出来る事なら日頃からくつろげる空間にして欲しい所ではあるが、さすがに安全第一の飲料水の製造現場と言う事で、いっつも公開ってな訳にはいかないのが残念だ。

そしてこの噴水、てっぺんに展望台がありまして…

日立市大みか町方面が見下ろせます。そして手前のプールの様な施設が、これから見学に行く浄水施設。森山浄水場では2系統の浄水設備があるとの事で、こっちが確か1系統だったかな?

ここからは実際の見学順ではなく、浄水場の浄水行程順に御紹介。こちらは福島県~茨城県を流れる久慈川から引いてきた原水を貯めているプール。この時点ではお世辞にもこの水を飲みたいとは思えないのが正直なところ。そう言えば、久慈川上流の鮎釣りが解禁になったそうだが、客入りは例年の4割程度らしい。鮎にしてみりゃ奇跡的に平和な年だったとして言い伝えが残るんではなかろうか(笑)

水道局の方の説明によると、一時期問題になっていた放射性ヨウ素と放射性セシウムに関しては、5/17(ちょっと記憶があいまいです)以降、検出されていないとの事でした。これを聞いた市民の皆さんの反応が実に印象的。「無くなったと言う事を、もっと積極的にPRして欲しい」と皆さん口にされてました。確かに検出された時は大ニュースになるけれど、無くなった事ってニュースにならないもんね。

こちらは沈殿槽だったかな。不純物が自然に下に溜まるのを待つ施設。正直言って、こちらの水もまだ結構汚れている印象。

沈殿槽で重力を利用した浄水を行った後は、擬集剤(ポリ塩化アルミニウム)という薬品の力を借りて水の中の微粒子を結合させて大きくしていくようです。微粒子を取り除くと急激にキレイな水になってきます。キレイな湖の水以上ってな感じかな。

この後は濾過池へ。このプールの下には砂が敷き詰められていまして、文字通り水を「濾過」するそうです。

3つあるタンクのうち、一番左は活性炭フィルターらしいです。仕組みは的には家庭用の浄水器と同じなんでしょうが、さすがにでかさが桁違い。

浄水場の見学をして感じたのは、家庭用の浄水器なんてそもそも水道水に対して必要なんだろうかという素朴な疑問。誠実なプロが日々作っている水道水、俺は信頼するに足ると思ったな。皆さん今後とも美味しい水の供給をよろしくお願いします!

ちなみに森山浄水場を見学していた時に背負っていたのがこちら。少しは俺もバックパッカーらしくなったかな?(笑)