賀曽利氏は2012年のツーリングマップル東北の取材中

1個前の恥ずかしい記事を後にやりたいのが、この記事を書き始めた動機なのは確かなんだがね…

最近ちょっと疲れ気味なのかもしれないな。無理して言わなくてもいい事を言おうとしたり、無理して聞かなくてもいい事を聞こうとしているような気がする。

そして本題の「ツーリングマップル東北」。取材中の賀曽利氏も相当辛そうな気がするが、地図そのものの定義を決めている国土地理院の方々にも辛い判断をしなければならない時が来るんだろうな。

海に面した日本という国の地図に、真っ先に引かれるべきは海岸線。その海岸線の姿自体が変わってしまっている。どこまでが大地で、どこまでが海なのかを、誰かがどこかの時刻で定義しなければならない。

家と家族と想い出を流されてしまった方々に、地図の上からも消えましたと暗に言わなければならない日が恐らく近い将来やって来てくる。それが現実なのは確かだなんだろうが…想像することすらはばかられる悲しい現実。そして今日で3ヶ月。

酔っ払う前に…「茨城県日立市大みか町」を御紹介

私が今住んでいる環境を軽く御紹介しておきます。

今住んでいるアパートのすぐそばには日立製作所の「大甕工場」。各種プラント向けの製造装置を作っています。

すぐ近くの海沿いには完成した自動車を海外へ輸出する母港、「日立港」があります。今日は自動車輸出用の超大型タンカーが接岸していたので、日産&ベンツの物流網が復活したのかもしれません。

アパートから3キロ程南へ行った所は、日本の原子力開発の故郷とも言うべきエリア「東海村」になります。1999年のJCOの臨界事故では半径200メートル位の皆様に被爆を伴う御迷惑をお掛け致しました。今回の震災では「東海第二原子力発電所」も外部電源喪失を数時間経験したらしいですが、復旧したので幸い水素爆発はしませんでした。ただそれだけです。

うちのアパートから原発までは5キロ程。あなたの家からは…どれ位?

「失敗学のすすめ」をおすすめします

この前の日曜日、水戸の本屋で買った「失敗学のすすめ」。ちょうど半分読んだところなんだが、このタイミングで読んで良かったと思ってる。

~「東京電力福島第一原子力発電所に関する政府の事故調査・検証委員会」が7日、初会合を開き、事故原因や従来の原子力行政の問題点などの解明に着手した。 ~ との事。委員長名で「責任を問う為の調査ではない」等々の細かなこだわりを持った話が伝わってきた。

今まさに読んでいる「失敗学のすすめ」の著者が「東京電力福島第一原子力発電所に関する政府の事故調査・検証委員会」委員長の畑村洋太郎氏。ノンフィクション作家の柳田邦男氏も委員会に加わっていると言う事で、記録面にも不安は無いかな。

皆さんが「捨ててしまえ!」と「軽く」言う原子力発電所。

捨ててしまうにしても、今後50年程の作業期間と原子力関連の技術者が必要な事はご存知だろうか?もちろん知らないと思う。

日頃何気なく立ち寄る観光地、日々魅力を高めるべく日夜努力している事はご存知だろうか?もちろん知らないと思う。

我々は、知っている事よりも知らない事の方が多い。それに気付けた事を誇りに、寝坊しない様にしなければ…