2012年夏ツーリング ~うどんとフェリーと青空と…編~

瀬戸大橋記念公園にて

四泊目にして、ようやく雨の降らない夜を過ごせた。はっきり言ってあらゆる物がビショビショだったがかなり乾いたんで助かった。

香川県といえば沢山のうどん屋さんがある事で有名だが、さすがに朝早くからはやっていないだろうと半ばあきらめムードだったのだが…

【香川県】 こだわり麺や 「かけうどん&生卵&ちくわ」【香川県】 こだわり麺や 店構え

朝っぱらから営業しているお店を発見したのでもちろん入店。かけうどん中(2玉)に生卵とちくわのてんぷらをトッピング。

そのうちのんびりうどん屋巡りってのも良さそうだよな。そばと違って値段がべらぼうに安いしね。関西風の出汁にも満足です。ご馳走様でしたっ!

うどんをいただいた後は、瀬戸内海を見下ろすことのできる五色台スカイラインを堪能して海岸線に沿って進む県道16号線へ。はっきり言って無茶苦茶暑いが、夏はこれぐらいが丁度いい。

途中、道の駅で125ccのスクーターに乗っている徳島県美波町からやってきたおじさんと色々お話。美波町はNHKの朝の連ドラ「ウェルかめ」の舞台になった事を嬉しそうに話してたな。俺も見てたから砂浜の美しさは知ってるよ。それに…

倉科カナちゃんの美しさもねぇ(喜)

【徳島県鳴門市】 三谷製糖

そんなこんなで若干鼻の下を伸ばした状態で香川県東部の東かがわ市へ。三谷製糖の「和三盆」という看板を見て、何処かで聞いたことがあったような気がしたので記憶を辿ってみると…そうだ!長瀞のカキ氷屋さんで上にかけてた蜜が「和三盆」だった気が。せっかくなのでお店に入ってみると、お茶と和三盆を出してくれました。

【徳島県鳴門市】 三谷製糖 「和三盆」ぱっと見単なる砂糖菓子なんだが、とっても上品な甘さで普通に頂けます。原材料がサトウキビでは無いんだそうな。とっても気に入ったので母へのお土産にコーヒー紅茶用の顆粒になった物と、お供え的な雰囲気の物を購入。お盆だしね。

この後、道を確認しようとツーリングマップルを眺めていると…「道の駅 第九の里」などという気になる場所が。何じゃそりゃ?とも思ったが、10キロほどの距離なので行ってみる事に。

「道の駅 第九の里」実際に行ってみてようやく意味が分かった。第一次世界大戦中、現在の鳴門市に存在した坂東捕虜収容所にいたドイツ人捕虜達が、ベートーベンの交響曲第九番を日本初演したのがこの地との事。捕虜というと日々相当苦しいイメージを抱くが、ここの捕虜の皆さんは結構優遇されていたそうだ。確かにそうでなけりゃ第九の演奏会なんてやれないわな。

鳴門スカイライン展望台この後は鳴門スカイラインへ。写真は展望台からの眺め。瀬戸内海はとにかく島だらけ。そして天気が何より素晴らしい。

大鳴門橋こちらは淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋。橋の途中まで見学できるようになっているので行ってみますと…

大鳴門橋の遊歩道「渦の道」こんな風に足元に鳴門の渦を見物出来るようになってます。肝心の渦の写真なんですが、渦の見頃である満潮と干潮の時間のど真ん中に辿り着いてしまった為…

ありませんっ!(爆)

渦目当てで出かけるなら、時間帯はちゃんと選んだほうが良さそうだね(笑)

ここから大鳴門橋を走って淡路島経由で戻り始めてもいいのだが、そうするとどうしても大阪・京都方面の渋滞に巻き込まれてしまいそうなのでさらに南下。徳島港から和歌山港への渋滞知らずなフェリーにするのでありました。

【徳島港フェリー乗り場】 徳島らーめん生卵入りフェリー乗り場の喫茶室で「徳島らーめん生卵入り」を食べて待っていると…

「南海フェリー 徳島→和歌山」船体側面にキャラクターの描かれた「痛フェリー」が入港してきた(笑)

二時間程の船旅を楽しんで、和歌山港に入港した時はすでに夕暮れ模様。この後どうしたもんだかと考えたりもしたが、フェリーで昼寝して元気なこともあるので少々走ることに。途中、国体道路との交差点で和歌山ラーメンの有名店「井出商店」が目に入ったりもしたんだが、以前食べたことがあるので今回は通過。国道24号沿いの郊外型店舗のあまりの多さに少々驚いたりなんかしつつガンガン走りまして、23時まで営業しているという奈良県御所市の「かもきみの湯 」までやって来たのでありました。

和歌山県様、今度パンダを見にやって来るのでその時まで待っててね。

【奈良県御所市】 かもきみの湯 店構え

暗くて分かりにくいが、何だかオペラハウスのような豪勢な作りの温泉でして、風呂の種類も多種多様。かなり気に入ったので晩飯もこちらで頂いたのでありました。

【奈良県御所市】 かもきみの湯 「特選牛ステーキ&海老フライ定食」【奈良県御所市】 かもきみの湯 「宇治金時」

「特選牛ステーキ&海老フライ定食」と「宇治金時」。キャンプ中の毎日の晩飯「肉もやし炒め」とは格が違うのであります(笑)

道の駅「吉野路大淀iセンター」最終的に今夜の寝床は道の駅「吉野路大淀iセンター」に決定。今更テントを張るのもかったるいので、ベンチでごろ寝です。旅の基本て奴ですな(笑)ま、明日もこの調子の天気で頼みまっせ!

2012_08_16ルート本日のGPSログはこちら。ほぼ間違いなく渋滞しないので、大阪方面に用が無いのであればフェリーでショートカットはお勧めです。

2012年夏ツーリング ~湯郷鷺温泉館で完治の筈が…我が母校、六条院小学校&瀬戸大橋編~

【兵庫県たつの市】 道の駅 しんぐう にて

そんな訳で昨夜も雨に降られたの図…

いい加減にしろやっ!石原良純っ!(八つ当たり)

完全にビショビショな荷物&テントをバイクに積み込んで…出撃!今日の目的地は実の所あんまりない。ただ…俺の小学生時代の母校「六条院小学校」には行きたいな。出来たら鴨方の天文台にも行きたい。俺の星空への興味の生まれ故郷でもあるしね。

一度瀬戸内海へ出てしまえば分かりやすいとは思うんだが、折角なので内陸側の国道179&374号を疾走!いやぁ…ここはいい道だっ!ただ…

「パトラッシュ…何だか僕…左足がひどく痛いんだ…」(涙)

昨日姫路城で石段を踏み外した時にひねった左足首がとにかく痛い。特に一速から二速へギアチェンジする時に激痛が走る。仕方が無いので5速に入れっぱなしで半クラでスタートを決めたりなんかして…何とか辿り着いたのが岡山県美作市にある湯郷鷺温泉。

【岡山県美作市】 湯郷鷺温泉どうやらこちら「湯郷温泉」で、朝から営業(8時)しているのはここだけらしい。そんな訳で左足首の治療も兼ねて温泉を頂きま~す!早く直るといいな(喜)

~この後…捻挫した足首を1時間以上湯船に浸けた俺なのであった。その結果…~

「何じゃこりゃ~~~っ!!!」(太陽に吠えろのジーパン刑事風味)

あろう事か、左足首が腫れ上がっているではないか。。。しかも湯船に浸かっていた時には分からなかったが、体重を軽く掛けるだけで激痛が走るまでになっている…(涙)正直言って歩く事すらままならない。。。

1時間程休憩室で横になりながら考える。「今日はもう走れないな…」と。

もうここで宿取った方がいいかな?なんて思ったりしながらオリンピックのダイジェスト番組を見ていると…「…選手は痛み止めの注射を打って臨んでおります!」との解説が。

ん?…痛み止め?!

完全にびっこを引いている状態で湯郷鷺温泉を後にして、手で2速に入れた状態のバイクに跨がってやって来たのはドラッグストア。近くにあっホントに良かったよ。

「ZAG ZAG 美作店」お店の薬剤師の方に正直に事情を伝え、薦められたのがこちら。

治療薬恐らく市販薬の中では最強だろうという説明の元、貼り薬と飲み薬を購入。左足にパスタイムを張り、サリドンを通常の3倍飲んで待つ事20分程。

薬が効いて…キタ~っ!(喜)

まともにギアシフトは出来ないが、何とか「踵」でシフトアップ出来るようになったので出発です。それにしても…こんな展開は初めてだ。歳喰ったな俺も…(汗)

岡山の空岡山の空はこんな感じ。いい空だよね。いかにも夏だ!

後楽園からの岡山城そしてこの後は日本三名園の一つである後楽園へ。池が多い後楽園らしい写真を撮ろうとしたんだが、結果が宜しくないのでこの写真でお茶を濁します(笑)

「うめしそおろしぶっかけうどん」「うめしそおろしぶっかけうどん」のお店

「うめしそおろしぶっかけうどん」なるものを頂いて岡山城を見物。そう言えばお店のおばちゃんの岡山弁が懐かしかったな(喜)

「六条院小学校」倉敷の美観地区は渋滞が酷かったので華麗にパスしまして…俺の小学生時代の母校となる六条院小学校へ。変わってないな。

「光あふれる野の道を みんな仲良く一列で~♪」(校歌)

瀬戸大橋本当は天文台へ行って一晩過ごそうと思ったんだが、雲が多いのでまたの機会という事に。そんなこんなで四国に渡ってしまいます。写真は与島PAから瀬戸大橋の四国方面を臨む写真。

見た目のインパクト的には、本州側から与島PAまでの間が凄いんだけれども、さすがに高速道路上にバイクを停めて写真を撮って御披露出来る程厚顔な人間ではないのでこれにて御勘弁を。

この日は結局、香川県の瀬戸大橋記念公園で寝る事になるんだが、晩飯を喰わずに酒だけ飲んでいたので夜の紹介は無しという事で。

2012_08_15ルートこちらは今日のGPSログ。足痛いのが効いてるね(笑)

2012年夏ツーリング ~日本海から姫路城へ…編~

2012_08_14ルート

ツーリング三日目の朝も雨…あぁ。。。どうやら大阪方面が大雨に見舞われているようだったが、そこまで酷い雨では無いのが唯一の救い。今日の分も最初にGPSログを御紹介。

「シーサイド高浜 テント」ちなみに今回のお宿の朝の様子がこちら。さすがに3連チャンで雨に降られると、荷物やら何やらがビショビショです(涙)

雨の中テントを撤収して、何とかバイクに積み終わった所で雨が止むというありがちな展開に軽い眩暈を覚えつつ出発。

【京都府舞鶴市】 道の駅 舞鶴港とれとれセンター 「磯焼」【京都府舞鶴市】 道の駅 舞鶴港とれとれセンター 店構え

国道27号を気分良く西進していると…ついに京都府入り。舞鶴市の道の駅「舞鶴港とれとれセンター」なる日本海の海の幸が頂けそうな場所で朝飯を。

食堂や寿司屋は10:30~11:00開店だったので、魚屋兼焼き物屋?の「魚越」にて磯焼を。正直ちと量が多かった気もするが…

結局の所、大満足!(喜)

天気も徐々に良くなってきてるし、いい一日になりそうな気がするぞっ!そんなこんなで豪華な朝飯を頂いた後は、海上自衛隊の舞鶴基地に係留されている軍艦(だよね?)の圧倒的な威圧感を楽しんだりしつつ更に西へ。

「知恩寺」

気分良く海沿いを走り続けて、日本三景の一つとして名高い天橋立にやって来た。何だかんだ言って結構久しぶりだな。こちらは松の小径の入り口に位置する智恩寺。

お参りをして、軽く天橋立を散歩したんだが…まだ天気が今一なので山の上にまでは行かない事に。その代わりと言っては何だが…

【京都府天橋立文殊堂山門前】 文珠荘勘七茶屋 「智恵の餅・重太郎餅」【京都府天橋立文殊堂山門前】 文珠荘勘七茶屋 店構え

 名物「智恵の餅」と重太郎餅を頂いたのでありました。左が食べると「知恵を授かる」と言われている智恵の餅です。ん?

右側の重太郎餅と一緒に食べると効果が中和されるとかって…まさか無いよね?(爆)

上品な甘さを堪能した後は国道176号経由で内陸方面へ。この程良いクネクネ具合の道を走っていると、関西方面の方がこの一帯をツーリングに薦める理由が良く分かった気がする。とにかく走っていて楽しい道だよ(喜)

ツーリングマップル情報によると、道の駅「シルクのまち かや」にはSLの展示があるという事で寄ってみると…

道の駅「シルクのまち かや」道の駅「シルクのまち かや」

全景を上手く撮れなかったので小さめの写真だが、中々どうして立派な鉄道公園だ。廃線になった加悦鉄道の車両や施設を上手くまとめたSL広場だよ。それにほとんど全ての車両に実際に乗り込めるようになっているのがこれまた素晴らしい。特に子供達にはいい場所なんじゃないかな?

道の駅「シルクのまち かや」 巨大ピストンリング展示の中で気になったのがこちらのピストンリング。何なんだこのデカさはっ!蒸気機関車の前面左右にあるピストンに使われているらしいんだが…ガソリンエンジンのピストンリングみたいに複数枚使うんだろうな。原チャリのピストンリングは組み込もうとして失敗すると明後日の方向へすっ飛んでしまって泣いたりするもんだが…

さすがにコイツは飛ばないよな…ってか填めるの物凄く大変そうな気がするんだが…(汗)

この後は「酷道429号」を南下して兵庫県入り。

「姫路城修復工事TOP」兵庫と言えば姫路城…ってな訳でやって来ました。5年の歳月を掛けて天守閣の改修を始めたというNEWSを聞いて以来、行ってみたくて仕方の無かった姫路城の外観がこちら。

別名「白鷺城」とも呼ばれる姫路城は文字通り工事中。でもね、今しか見られない光景も沢山あるんだよ。いやぁ…入場時間に間に合って良かった良かった。

「姫路城修復工事」こちらが姫路城の天守閣の修繕現場。天守閣の外観部分はほぼ作業が終わったとの事で、瓦も新しいものに吹き替えられてますな。

「姫路城修復工事3」こちらは天守閣の一階下?に相当する部分。まだ漆喰を塗り終わっていないので麻の綱を使って表面積を稼いで、漆喰の食い付きを良くしている構造が良く分かります。

「姫路城修復工事5」ちなみに荒壁付けと言うそうな。なるほどなるほど。分かりやすい解説にも好印象。

「姫路城修復工事1」そして、今だからこそ見られる展示も多い。改修作業中だからこそ間近で見られる鬼瓦の代表格が勢揃い。これは凄いな。

「姫路城」改修作業中とは言え、お城全体の魅力自体は何ら失われていないんだよ?と言いたい石垣がこちら。素晴らしい光景だと思うよ。

その後色々写真を撮っていたら、石段を踏み外して…

「ゴキッ…」(左足)

石段を踏み外して左足を挫いてしまった俺。実はこの一件により、明日泣きを見る羽目になるのだが…もちろんそんな事は知らずに脳天気に過ごす俺なのであった。

この後スーパーで晩飯の材料を買い、姫路城からそれなりの距離にあるキャンプ場へ向かったのだが…

結局連続2ヶ所で不発…そんなの有りか?…(涙)

(注)色々確認してから具体的なキャンプ場の名前は出します。

最初に行ったキャンプ場…もしかしてテント1000張でも収容できるんじゃないかという広大さ&男女別のシャワーまで完備しているという立派さながら、一番肝心のトイレの場所が分からない。それにこの広大な敷地に豪華装備にも関わらず…

俺しかいない…全く人の気配がしないのだよ…

何だか「注文の多いレストラン」みたいに最終的に山猫に喰われそうな予感がしたのでここはパス。

その後、さほど距離の無いお寺さんの近くにあるっぽいキャンプ場に向かったのだが…

キャンプ場まで200メートル歩きとな。左足痛いし…そもそも駐車場に車が駐まっていないってのは…もしかして…

スミマセン…出直してきます…

そんなこんなで道の駅「しんぐう」へ逃げ込んだのが22:00頃。

「晩飯」ちと遅くなったけど、今夜は姫路城に乾杯だ!

明日は晴れてね。お願いだから…