梅雨明け最初のキャンプツーリング ~大文字キャンプ場編~

中尊寺ともう一ヶ所位は廻れるんではないかという当初の企みは、巨大ソフトクリームに心を奪われた関係で叶わなかったが…ま、いいんじゃねぇかな。また来ればいいだけの話だし。

公共施設が閉まる17時が迫ってきたので、今日泊まる予定の「大文字キャンプ場」に急いで移動開始。中尊寺の駐車場から15分程度の距離に無事キャンプ場を発見しました。複雑な道順という訳ではないんですが、山の中腹にある集落を抜ける部分で道を間違えると多分迷子になってしまうと思うので、明るい時間帯に到着するのがお勧めです。一応曲がり角に「大文字キャンプ場 →」とかの札はあるんですが、小さめなんで夜だと見落とすかもです。

利用手続きのために管理棟に行ってみると何やら張り紙が。利用する場合は電話をくれとな。書かれている番号に電話をすると、軽トラに乗った管理人さんが現れた。市営のキャンプ場のようでして、いかにも「書類」チックな用紙に住所と氏名を記入して、料金200円を支払いまして手続きが無事終了。ここで管理人さんが一言。「今日は誰もいないから、この部屋使ってもらって構わないから。」

えっ…誰もいないの?出会いを求めてキャンプ場に来たのになぁ…(涙)

まぁ気にしても仕方がない話なので取りあえず荷物を管理棟の部屋にぶっ込んで、ツーリングマップルで温泉を探しますと…近くに「舞鶴の湯」ってのがありますな。晩飯の買い出しついでに行きますか。

キャンプ場のある山を下りまして、少々走って「舞鶴の湯」に到着するも震災からの復旧工事中で営業して居らず(涙)
*9月中旬に営業再開の模様です。詳しくは「舞鶴の湯」公式HPをご参照下さい。

   

この後、ツーリングマップルに中尊寺近くに温泉マークを見掛けたので行ってみるものの発見できず、結局風呂は抜きにして晩飯&酒を買ってキャンプ場に戻ってきた。もしかしたらお仲間が増えているんでは?という淡い期待は見事に打ち砕かれ、小雨が舞ってきたので管理棟の軒先でひとり宴会開始。

   

岩手の酒と気仙沼産の鰹のタタキが今晩の主役。右は牛タン塩焼き調理中の図。

それでは…岩手に乾杯!

こんな感じに宴会をやり、テントは立てずにマットに寝袋を広げるだけで雨に濡れることなく寝られるというもはやキャンプと呼んでいいのか良く分からない環境でツーリングマップルを眺めながらお休みなさ~い。

それでは、昨晩から今日のGPSログを。

梅雨明け最初のキャンプツーリング ~世界遺産 平泉編~

昭和の空気をたっぷり吸った後は、平安時代の空気を吸いに平泉の中尊寺へ高速使って小ワープ。

結構大きなニュースになったので多くの方がご存じかと思うが、この平泉にある中尊寺をはじめとする5カ所がユネスコ世界遺産に登録された。で、この前のGWをはじめとして東北の各地に何度も足を運んでいる俺様であるからには、平泉の魅力について軽く語ってみたいと思う。

平泉っていう所はだなぁ…岩手県にあるらしくって…中尊寺ってのが何やら有名らしい。

実は…まだ行ったことがないのだ…(汗)

行ったことのない場所が世界遺産になったのに、そこに行かずにいられるほど大人な性格ではありません。そんな訳で、単なるミーハーな心でここ平泉にやってきたってのが今回のキャンプツーリングのそもそものきっかけだったりする(笑)

中尊寺に着いて、駐車場(バイクは一回50円)があったのでバイクを駐めまして、かなり暑いんでジャケットはバイクに置いて月見坂という参道を登っていきます。

お寺の参道って色々あると思うけど…山寺みたいなのは別格として、この参道は結構疲れる部類に入るかなぁ。足腰が弱ったお爺ちゃんやお婆ちゃんは、杖を用意しておいた方が良さそうだ。道自体が険しいんじゃなくて、ボディーブローのように効いてくる感じです。

ろくに下調べもせずにやってきたので今回現地で知ることになったんだが、そもそも中尊寺というのは大きなお寺が一つ「どん」と有る訳ではなく、中尊寺という名の本寺と17つのお寺の集合体?で中尊寺と呼ばれているそうだ。そんな訳で、参道を登っていくとお寺というかお堂のような建物がいくつもありまして、それぞれの入り口でお守りやら何やらを売っていたりします。野暮な話だが、会計的には独立してるのかな?さすがにそれじゃぁやっていけなさそうな気がするが(汗)

幾つかお寺というかお堂のような建物でお参りをすると、いよいよ大きな本寺に到着です。参道は平日だというのに結構な人出でして、スポーツ関係の夏合宿のついでに立ち寄ったと思われる学生達の姿も多い。そう言えば午前中の宮沢賢治博物館にも、スポーツの合宿っぽい格好の学生の姿が多かったな。

中尊寺の本寺をお参りをした後は、「讃衡蔵」という文化財収納施設と「金色堂」の見学です。この2カ所だけ有料(セットで800円)ですが、ここを見ないで帰ってしまうのはさすがにやめておいた方が無難です。是非見学して下さいませ。

中尊寺を見学した方のブログやHPを見るとこの2カ所だけ何故か全く面白くない写真が使われていたりしますが、それもそのはず建物内は全て撮影禁止です…(汗)

写真が撮れないとなると、言葉で伝えるしか無い…と書きかけて思いついた。別に頭の中に残っているイメージを絵にすることまでは禁止されてないよね。じゃぁ絵にすればいいじゃん。誰が?

えっ…俺が?絵を描くの…?やめておいた方がいい気がするんだが…(汗)

俺の絵のセンスの無さは折り紙付きで、あの可愛らしい顔と声なのに、絵を描かせるとその絵を見た子供が泣き出したという伝説を持っている「はいだしょうこ」に師事したんじゃないかってなくらいヒドイのが出来上がっちゃうと思うんだが…描いちゃった。思っていたより出来がいいので使ってしまおう。

絵を見て頂くとわかるように、讃衡蔵に入ると大きな大仏様が三体鎮座しています。一番左の大仏様は金色の塗装?が頭の部分だけ、真ん中の大仏様は胸から下の金色がかなり落ちてます。一番右の大仏様は肩から手に至る部分には初めから金色は無かったような雰囲気です。それから右の一体だけが背中に抱えている物が違い、壺を持っていました。

何っ?こんな絵じゃ全然イメージ出来ねぇだぁ?ちゃんと左下に大きさがわかるように俺の姿も描き込んであるだろう?それでも駄目だぁ?どうやら俺の絵との接し方が根本から間違ってるようだな。

「いいか。俺の絵は見るもんじゃねぇ………感じろ。」 (何故か上から目線)

ヨタ話はこの程度にして続きなどを。この他にも千手観音像や、沖縄のシーサーを思わせる風貌の馬?に乗った菩薩像など、俺みたいな門外漢でも凄いと思える展示?です。

実は金色堂も描こうとしたんだが…大仏の絵を描いた時に全身全霊をこめて描いてしまったからか、体力と気力の消耗が激しかったので今回は諦めた(嘘)

金色堂は、まばゆいばかりの金箔を貼り込んだ仕上がりですが屋根瓦の部分(木瓦)だけは木そのままです。極楽浄土を表現したとされるこの金色堂という空間には仏様がいくつも並んでいます。この金色堂、装飾品に舶来物の貝が使われていたりと、金が産出される地域だった事の当時の影響力の大きさを感じさせる場所でもありました。

こんな感じに平泉の全てを見たわけではありませんが、東北の観光地としては奇跡的と言っても間違いないくらいコンパクトなエリアに観光スポットが集中してます。青春18きっぷ利用者でも安い料金で使える平泉駅からのレンタサイクルや巡回バスがあるので、岩手県平泉へ是非一度繰り出してみて下さいっ!

こちらは当時の旅人代表とも言える「松尾芭蕉」像。松尾芭蕉はこの平泉に立ち寄っていまして、有名な句を詠んでいます。そろそろ8/19の「バイクの日」と「俳句の日」がバッティングする季節なんで…敵に塩を送るような真似は控えたいところではありますが(笑)記事の最後はやっぱり松尾芭蕉の俳句で〆。

松尾芭蕉が平泉を訪れて、遠い昔に想いを寄せて詠んだ一句。

「夏草や兵どもが夢の跡」

松尾芭蕉が金色堂を目にして詠んだ一句。

「五月雨の降り残してや光堂」

【岩手県花巻市】 マルカンデパート大食堂 「焼肉ラーメン&ソフトクリーム」

急いで平泉へ向けて移動している最中にふと思い出した。「マルカンデパート大食堂」に行ってねぇじゃん。巨大ソフトクリーム食べてねぇじゃん。全然駄目じゃん!

そんな訳で折角10キロほど走ったのに、またしても花巻方面に逆戻りしまして…無事マルカンデパートにある「大食堂」へ到着。ソフトクリームは食べると決めているが、昼飯はどうしようかなぁ。ま、ここまで来たんだから食べていくかな。いかにも昭和のデパートの食堂的な品揃えの中で目に留まったのは「焼肉ラーメン」。若干の不安を感じはするものの、食券売りのおばちゃんに「焼肉ラーメン」と「ソフトクリーム」を注文です。

自分の好きな席に座って、動きまくっているウェイター&ウェイトレスの方を捕まえて食券を渡す仕組みなんだが、とにかくこの食堂でかいんだよ。特に座席に個性を持たせることなく並んだ座席、総数560席だそうな。そう言えば昔の東京のデパートのレストランも、こんな雰囲気だったような気がするなぁ。

ラーメンとソフトクリームが同時に来てしまっては具合が悪いので、まずは「焼肉ラーメン」の食券をウェイトレスの方に渡しまして、花巻市内の風景を眺めながら待つこと5分ほどで到着。ほほぅ…これが「焼肉ラーメン」ですか。醤油ラーメンに焼肉載っけたってな感じですかね。結構ネギが多いですな。それではスープから頂きま~すっ。

むほほ、店内が昭和的ならラーメンも昭和っぽいですね。いい味出してる醤油スープです。お次はお肉&麺をズズっと頂きます。

んん?この焼肉…不思議なほどこのラーメンにマッチしているではないか…。このラーメン、俺好みだよ!旨いです。麺はさほど特徴がある訳ではないんですが、シンプルな醤油スープとちょっとした甘みを感じる焼き肉と合わせて食べるととってもいい。それにしても食堂の情景もラーメンの味も、昭和の雰囲気たっぷりですなぁ。当然の事ながら完食しまして、もう一度ウェイトレスの方を捕まえてソフトクリームの食券を手渡します。

待望のソフトクリーム、待つこと数分で運ばれてきました。

でかっ!しかもこれが140円って…花巻どうしちゃったの!?(驚)

廻りにも結構この巨大ソフトクリームを食べている人達がいまして、ペロペロ舐めるんではなく箸で食べ進めるのがお約束の模様。確かにスプーンが出てきたりはしないので、その食べ方でないと溶けちゃうね。それでは俺もお箸でパクパク頂きま~す。
半分ほど食べたところで周囲が溶けてきたので、箸で一皮むき?まして、さらに食べ進めます。最終的に、全部食べ終える頃には十分すぎるほど体が冷えますな(笑)

旅なり旅行なりでこの手のお店に行くのが嫌いな方にはお薦めできませんが、はまるタイプの方には絶対お薦めのスポットです。日本国内に代わりの場所を探し求めるのは不可能なんじゃないかと思わせられる雰囲気を漂わせるデパートの食堂ですヨ。ご馳走様でしたっ!

次に何を食べるかが楽しみになりますねぇ…もちろんソフトクリームは注文確定です(笑)