この一年を振り返って…(後編)

俺が飲んだ勢いでブログを書くと、ろくでもないものが出来上がることをまたしても証明してしまった形なので…

戒めの為…しばらく晒しました…(涙)

そんな訳で今日は飲む前に少々。ま、しらふで書いたからと言ってまともな内容になるかどうかは別問題ではあるんだが。

実の所、年末頃までは妙に涙もろくてこのまんま元に戻らないんじゃないかというような状態だったりもしたんだが、年が明けたら何故か元に戻った。まぁ無理して色々分析する必要は無いんだろうが、バイクに乗ってあれこれ考える時間が少々減ったのが理由かもしれないな。

バイクに乗らない方は特に良く分からないかもしれないが、渋滞やら市街地を走っている時はともかくとして、そもそもが走ってて気持ちがいい場所に出掛けることが多くなるので結構走りながらも暇になることも多い。特に走る距離が妙に多い俺みたいなのだと尚更。

そうなってくると走っている間中、あれやこれやと考えてしまう訳だ。そしてこの一年はどうしても余計なことまであれこれ考えてしまっていたような気がしている。

秋が終わって冬がやって来て自然と電車で出掛ける事が多くなってくると、ボケッと車窓を眺めているか、本を読んでいるか、そもそも無理して起きている必要も無いので寝てしまったりとお気楽極楽。

結果いい具合に精神的な冷却期間になったようで、以前に比べて最近ずいぶんと平穏な日々になってたりもする。

ここからは今回の震災で身内に直接的な不幸が無かったから言えるであろう事も多々あるんだが…

何というか…大きな振り子が突然振れ始めたような一年だった。自分の考えが正しいかどうかなんて事は実際の所どうでもよく、様々な立場、様々な環境、様々な地域に生きる方々の事を知るたびに、平面を通るはずの振り子の軌道がずれていく。

今、戻って来始めた振り子の軌道は昔とは全く違うのかもしれないが…やっぱり走り始める時期がやって来た。単に季節が…と言う意味だけではない。

今一度、全てを失った地に足を運び、その現実とその地で生きると決めた方々のこの一年の努力の結果に自ら触れ、身軽なバイク乗りの一人の感想として紹介していきたいと思っている。

 

…終戦後、我々の爺婆達は焼け野原だらけのこの国で、我々の父と母を抱えて生き抜いてきた。そして復興期には我々の父と母達は、文字通り復興と繁栄の直中にあった。むろん楽な道程だったとは思っていないが…後になって教科書に載ってしまうような事柄はどこか他人事で、むしろそういう時代に生きてみたかった…などと思っていたりもした。

…お前が若気の至りで望んだ世界が目の前にある。どうするつもりだ?

もちろん…俺達の力で再び造り直すだけだ。

(注)お前…酒臭いぞ…

この一年を振り返って…(酔った勢いなので多分…前編)

この一年を振り返って…ただ一つ言えるのは「我々はわがままだ」…と言う事かな。

今になって振り返ってみると、たまたま震災の頃に出張が多かったんだが…日本全国各地で目にする募金箱に涙した。これは掛け値のない正直な気持ち。そしてこれはその当時の気持ち。

その後、技術立国であるはずのこの国で、その象徴であると勝手に信じていた「茨城県つくば市」で、被災地からやって来た避難住民へ「スクリーニング検査をしろ」などと言う事が短期間であったにせよ起きたことに心底頭にきていたりする。

「震災瓦礫は放射能が不安だから受け入れられない」

「電気って元々足りてたよね」

「原子力村」

あぁそうかい。だったらお前らの一番近くにある東海原発の再稼働に近所に住んでいる一員として再稼働に賛成してやるよ。農産物も含め地産地消が今の流行だ。お前らが使う電力をお前らの一番近くで供給してやるよ。

1000年に一度ではなく2000年に一度の津波が来たらどうするかだぁ?

そんなこと知らねぇよ。そもそも1000年前ってお前らいつ頃なのか分かっているのか?平安時代 だぞ?

そんなリスクを俺達は計算に入れるのか?笑わせないでくれ「クソ野郎」

水戸偕楽園の「夜・梅・祭」

水戸偕楽園「夜・梅・祭 キャンドルディスプレイ」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

宇都宮で餃子を食べたあとは、バイクに乗って水戸にとんぼ返り。偕楽園に到着した時には日も暮れてまして、結構な寒さに。ただ、防寒対策した格好をしていると言う事もあり、バイクに乗っている時は結構寒かったりもするんだが偕楽園を散歩している時には寒くなかったりするので丁度いい。

梅の開花時期と言う事で、ここ偕楽園は梅まつり真っ最中。普段は昼間見物するのが基本なんだが、この日ばかりは夜が主役。大勢のお客さんで賑わっている偕楽園ですが、夕方到着した時にはすでに駐車場はアップアップ状態。最終的に偕楽園臨時駅前の駐車場の隅っこに警備員さんの誘導の元、バイクをねじ込ませて頂きました。クルマで時間的に遅く着く時間帯になってしまいそうな時は、思い切って路線バスか徒歩で偕楽園を目指した方が幸せそうですな。

冒頭の写真は「夜・梅・祭」のキャンドルディスプレイ。広大な梅園の芝生部分に並べられたキャンドルはボランティアの手によって一つ一つ点灯・管理されてまして、このエリアを担当していたのは小学生の低学年とおぼしきお二人。消えてしまったキャンドルを見つけては火を灯していた姿が印象的。

水戸偕楽園「夜・梅・祭 キャンドルディスプレイ」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)梅園に入って真っ先に見える一番大きなキャンドルディスプレイの今年のデザインは日本地図。高い所から全体を俯瞰できれば話は別なんでしょうが、最初は正直言って何のデザインなのか良く分からない。ただ、自分も含めてキャンドルの周りを歩いていると…「あっ…これは日本地図なのかっ!」と皆さんふと気がつくようでして、気が付いた後は自分の郷里、行った事のある場所の地域の話…そして東北の震災の話に会話が変わっていくのが印象的でした。

上の写真は日本地図のキャンドルディスプレイ。岩手・宮城・福島三県を北東の海上の位置相当から撮った一枚。最初の震源地辺りと言うと分かってもらえるかな?

消えてしまいそうな灯りを消さないよう、一つ一つのキャンドルに火を灯し続けるボランティアの皆さん

実を言うとこの水戸という地域は今回の震災の「地震」の影響を相当に受けた地域でして、ここ偕楽園も例外ではありませんでした。偕楽園自体色々な施設が地震によって損傷を受け、全面復旧を2月7日に向かえたばかり。

その一月後のイベントと言う事で皆さんヤキモキされていたのでは?と思ったりしますが、それ以上にヤキモキしていそうなのが梅の咲き具合。

水戸偕楽園「夜・梅・祭 梅開花状況」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

正直言って満開どころか2分咲きと言っていいのか?ってな咲き具合。こちらはまだ咲いている方ですが、他の梅は思いっ切り蕾のまんま。ま、こればっかりはお天気次第なので御勘弁の程を。近年希に見る開花の遅さだそうです。 水戸偕楽園「夜・梅・祭 お囃子」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

この後はお囃子を聴いたり…

水戸偕楽園「夜・梅・祭 お好み焼き」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

とっても大きな「お好み焼き」を食べたり(普通の2倍はあった気が)、牛串焼きを食べたり、甘酒を飲んだり、イカ焼きを食べたりなんかしまして…最後にチョコバナナを囓りつつ偕楽園からさようなら。

会場を後にする15分後の20時から「夜・梅・祭」にちなんだ花火大会が千波胡で始まることは分かっていたんだけれど…ちょっと色々考えたくなったんだよね。

色々思いを巡らせるのは電車の車内の方が良さそうに思えるのかもしれないが…俺の場合はバイクで走っている最中なんだよな。

あれからもうすぐ一年か…