「五浦ハム・六角堂・勿来関跡・いわき・ら・ら・ミュウ・さはこの湯」をのんびりと

「北茨城市 六角堂の海岸」ここの所、平日は仕事の関係で毎日お隣福島県のいわき市に電車で通っているのだが、そろそろ常磐線の駅名を覚えてきたので改めてツーリングに行ってみる事にしたのであった。近所と言う事もあって11時に出発というお気楽ぶり。しかも久々に「ホテル」に泊まるので荷物も少なく準備も楽ちんだ。

【茨城県高萩市】 五浦ハム直売所【茨城県高萩市】 五浦ハム直売所 店構え

 国道245号から海の上を走れる国道6号バイパスを駆け抜けて、まずは茨城県高萩市にある五浦ハムの直売所へ。茨城県内のアントラーズの試合やら何やらの各種イベントで、モウモウと煙を上げながらハム焼きを売っている事で有名なお店の直売所。どんな物が売っているのか興味があったのでちと寄ってみた。

で、肝心の品揃えなんだが、冷蔵が必要なベーコン類が多くハムは少ないみたいなので、直接ハムを買いに行く方は事前に連絡して用意して貰った方が良さそうな雰囲気だった。

それから直売所の駐車場にはハチロクが沢山駐まっていた。トヨタの86じゃなくって、ナンバープレートの番号が86だらけ。「86-86」とかって、明らかに五浦ハムの従業員の方の車だろうなぁ…思わず笑っちまったよ。さすがに写真は撮れないのが残念だけれども(笑)

この後はツーリングマップルに載っていた高萩駅近くにあるローズポークのトンカツ屋「カツレツ亭」なる店で昼飯を食べようとしたのだがお店を発見出来ず。関東甲信越のツーリングマップルは2009年版だから移転しちゃったのかも。残念。

「北茨城市 六角堂」昼飯を食い損なったまま向かったのは、震災の津波で流されてしまった北茨城市にある六角堂へ。ご覧の通り見事に再建されました。岡倉天心はこの小さな空間で海を眺めつつ物思いにふけっていたと言うんだから、芸術家ってのはやる事がある意味贅沢だ。六角堂の中に入る事は出来ないが、冒頭の写真の景色を毎日眺めていたんだろう。

そうそう、再建を祝してなのか6月13日まで無料公開されているので、興味のある方は行ってみるといいかと思います。今の季節の海からの風が、ちょうど雰囲気的にもいいと思うので。

「勿来関跡」こちらは実は初めてやって来た茨城県と福島県の県境付近にある「勿来関跡」。勿来と書いて「なこそ」と読むんだが、正直初めて常磐道で「いわき勿来IC」ってのを見掛けた時は、何て読むんだこれ?って思ったよなぁ。それから、この近くは何度も通りがかっているんだが…俺が個人的に勿来と聞いて真っ先に思い浮かぶのは…

国道6号にある積載量オーバーのトラック検問所という風情の無さ…(爆)

勿来関っていうのは現在の関東と東北、古くは奥州との境界にあったらしいのだが、実際の場所は実を言うとはっきりしていないそうな。ま、現代人的にはここでいいんではないかな。質素な勿来関跡の入り口には源義家の像。

源義家かぁ…知ってるような…知らないような…正直に言うと…知らない…(アホ)

日本史などと固い事は言わないが、そろそろ日本の歴史に目を向けないとツーリング先で目にした物が一体何なのかが理解出来なくなりつつある今日この頃。

「詩歌の小径」この奥は「詩歌の小径」という石畳の道になっていまして、左右に勿来を歌った歌碑が12ヶ所程建ってます。それにしてもこの勿来の関公園として整備されている一帯は、散歩にちょうどいい場所だぁね。

「勿来関跡 小野小町 歌碑」

詩には多少なりとも接点がある俺だが、和歌?みたいなものは全く理解していないので…正直言って知ってる名前が出てきたのはこの小野小町のみ。

みるめ刈る 海女の往来の 湊路に 勿来の関を われすえなくに

一応そのまま書いてみましたが…意味が全く分かりません。ま、写真を見てもらうと現代文に訳した内容がまんま書いてあるんだが、一応御紹介を。

~現代文訳開始~

海松布刈る海人が往来する湊路に「勿来(来ないで)」なんていう関は据えていないのに、見る目(会う機会)離れてるじゃない。(最近会いに来てくれないのね)

~現代文訳終了~

現代文にしても意味が分からない部分があったので、脳内でさらに21世紀の文章(何となくメールをイメージ)して、超高性能な脳味噌でさらに現代化を図ってみた所…俺の脳味噌はある画期的な結論に達したのであった。この和歌を現代のメールに置き換えて考えると…ご無沙汰している飲み屋の女将さんからの来店催促のメールみたいなもんじゃねぇかっ!

「最近お見知りおきねぇ…」なんて風なちょっと棘のある、言葉の使い方的には間違ってる気もするメールを大先輩諸氏に見せて貰った事が何度か有るよ(笑)

…あっ…俺宛じゃ無いのよっ!?(無駄に焦るなよ…)

冗談はともかくとして、勿来というのは元々「来ないで」という意味だと知った事が、この「詩歌の小径」最大の収穫だったな。しかも枕詞でもあったのね。

【福島県いわき市】 いわき・ら・ら・ミュウ 入り口この後は国道6号を突っ走って、アクアマリンふくしまに隣接する巨大海産物販売所?「いわき・ら・ら・ミュウ」へ。ここはやっぱりデカイっ!そう言えば最近入館3000万人達成のニュースがあったよね。駐車場には家族連れの車が沢山やってきていて、駐車場の誘導の方もフル稼働中。小名浜の経済的な復興の起点は小名浜漁港であって欲しいと思うものの…どうやらここからになりそうだね。

さすがに魚を買っていく訳にはいかないので…遅めの昼飯を。

【福島県いわき市】  ふぇにっくす 「蒸しウニ丼」
【福島県いわき市】 ふぇにっくす 店構え

2Fにある「ふぇにっくす」というお店で蒸しウニ丼を頂きました。メインの品にサラダ&飲み物&デザートのバイキングが付いてくるので、特に家族連れに嬉しいお店かも。もちろん蒸しウニ丼のお味も文句なし。鮮度の関係で、海沿いで食べる生ウニ丼は北海道とかに行かないと実際結構お高いんですが、蒸しウニ丼はお値段手頃で量もあっていいですな。これは腹ペコバイク野郎にもおすすめです(笑)

そんなこんなで夕方も迫ってきたので、今日のお宿のある「いわき湯本温泉」へ移動開始。

「常磐線 湯本駅 駅構内の足湯」「常磐線 湯本駅 駅前ロータリーの足湯」

小名浜から約10キロ・いわき市街地からも10キロ程の場所に位置するいわき湯本温泉へやって来た。実は当初定期券を使って電車で来ようかとも思ったんだが…やはりどうしても東北というのは見所が分散しているので、バイクなり車でやってくるのが色々と便利そうだと言う事でバイクでやってきたのでありました。

多分、定期券で近いうちにやってくるとは思うけど(笑)

今回「大甕←→いわき」の定期券を持参しているので、常磐線の湯本駅構内をバイクのジャケットを着たおっさんが徘徊。流石は温泉街の駅、駅の構内にも足湯があったりするのね。そして駅のロータリーにはこれまた足湯完備。

今度仕事帰りにスーツ姿で楽しんでみっかぁ?(笑)

「福島県いわき市 さはこの湯」で、湯本駅から歩いて少々の距離にある銭湯「さはこの湯」へ。銭湯価格(220円)ではあるものの、もちろんれっきとした源泉掛け流しの温泉です。これは嬉しい!

結構早い時間ではあるが程良い人数で埋まっている湯船を堪能して、バイクで数分の場所にある今夜のお宿「エコホテルいわき湯本」へ到着。

「福島県いわき市 エコホテルいわき湯本」実はここに泊まるのは今回二度目でして、今回も激安の「寝袋持参980円コース」で宿泊。前回はこの34.5畳の空間に俺一人というまさかの展開となった訳だが今回はどうなる事やら(笑)

(注)普通のホテルの部屋(しかも相場的にかなり安い)もありますヨ。

【福島県いわき市】 ふくべ まずはビール【福島県いわき市】 ふくべ 店構え

そんな訳でホテルから歩いてすぐの場所にある居酒屋「ふくべ」で飲み始めるのでありました。カツオの刺身やら焼き鳥やら何やらを頂いたんですが、ここの焼き鳥は一串150円程度で巷の小さな焼き鳥の数倍の大きさがあって非常にジューシーなのでおすすめです。写真は…取り忘れちゃったなぁ…(笑)ま、また次回と言う事で。ご馳走様でした!また伺います!

2012_06_02_ルートGPSログはこちら。今回は100キロ程のお気楽ツーリングだったんだが、たまにはこういうのんびりしたツーリングもいいもんだね。のんびり酒も飲めたしネ!(喜)