小名浜港づくしの日曜日(その一) ~遊覧船&オールドカーミーティング~

「寂しい小名浜港」

ホテルに泊まっても何故か寝袋で目覚めた朝は、昨日も入った「さはこの湯」へ。朝8時からやっているのは嬉しい限り。気分良く朝風呂を楽しんだ後は小名浜漁港へ。

先日ニュースになっていたが、この港で水揚げされたカツオには築地市場で結局捨て値しか付かなかったそうだ、何とも残念な話である。そういう状況と言う事もあり、物理的な復旧工事は完了しているものの漁港に人影は殆ど無い。

これは見知らぬ誰かが引き起こしている問題では無く、我々自身が引き起こしている問題なのだと心に留めておきたい。

この後は目と鼻の先にある、昨日もやってきた「いわき・ら・ら・ミュウ」へ。昨日乗り損なった観光船の出港時刻を確認すると…おぉ!もうすぐ出港時刻ではないですかっ!もちろん「いわきデイクルーズの観光船」に乗船なのです。

「いわきデイクルーズ 遊覧船 ふぇにっくす」

こちらが今回乗り込む観光船「ふぇにっくす」。観光船だけれども双胴船だったりして、何だか速そうな船だ。

それでは「小名浜港内めぐり航路」に出発!

「遊覧船と言えばカモメにかっぱえびせん」観光船と言えば、カモメとかっぱえびせんてのはもはや定番の光景ですな(笑)

「石炭などの大規模埠頭が並ぶ小名浜港」小名浜港はかなり大きな埠頭をいくつも備えた港でして、石炭を始めとする鉱物類が大量に扱われている輸入港。そんな訳で港で良く見るコンテナ類はあんまり無く、雨ざらし状態の石炭やら何やらを平積みにしている光景が特徴的。どういう仕組みなのか一度近くで見てみたくなる大きなクレーン?のような物が。多分中を石炭が通るんだと思うんだけれど。

こんな感じに、のんびりと「いわきマリンタワー」のある三崎公園を眺めたりしながら1時間程の遊覧を楽しんだのでありました。

「遊覧船から眺めるアクアマリンふくしま」こちらは海側から眺めた、透明な外壁が特徴的なアクアマリンふくしま。はて、一体どんな水族館なんだろうか?船の上から眺めていても楽しみになってくるよ(喜)

「CBX1100がずらり」遊覧船を楽しんだ後、何やら駐輪場にバイクが沢山駐まっている。一応写真を撮っておこうと近づいてみて驚いた…

「CBX1000」

うげっ!これ全部「CBX1000」じゃねぇかっ!(驚)

このCBX1000、今なら作ろうなんて思わないであろう構造でして、バイクのガソリンタンクの下に直列六気筒エンジンを載せている。実は乗りにくいんじゃ無いのかってな位にエンジンがはみ出してまして、冬場は足に風が当たらなくって温かそうだけど、夏場は暑そうだよなぁ…それにしても皆さんキレイに乗ってますなぁ…

 俺のCB750もホイール銀色な筈なんだけど…色落ちしたのか黒いんだよね…(洗車しろ…)

「いわき・ら・ら・ミュウ」と「アクアマリンふくしま」の間にある「小名浜美食ホテル」前では「オールドカーミーティング2012」が開催されていて、文字通りクラシックカーがズラリ集結中。

「第4回南東北&北関東オールドカーミーティング2012」こう言うレトロ系な車(一番手前は古き良き時代の日産サニー)もあるし…

「ランボルギーニ・カウンタック」昔のポルシェやらスカイラインなどのスポーツカーの中には、ミニカーでは無くて本物のランボルギーニ・カウンタックまでもがあったりするのであった。ミュージアムとかでの展示では無く、普通にここまで乗ってやって来たんだから凄い光景だよな。

~この後は もちろんアクアマリンふくしまに行ったんだが、ちと長くなりすぎてしまうので別記事にて~

アクアマリンふくしまを堪能した後はちと遅めの昼飯を「いわき・ら・ら・ミュウ」で。

【福島県いわき市】 いわき・ら・ら・ミュウ 寿司正 「三色丼」【福島県いわき市】 いわき・ら・ら・ミュウ 寿司正 店構え

寿司正というお店で「カツオ丼」を食べようとしたら残念ながら売り切れとの事だったので「三色丼」を。イクラ・ホタテ・カニの身の三色丼でして、久々にカニの身をほぐしながら無言になるのでありました。

ま、一人で食べてて色々喋っていたら、それはそれでおかしい訳だが…(汗)

残念ながら近くの小名浜漁港の食材が使われている訳では無いんだが、「卵が先かニワトリが先か」的な展開に付き合うつもりはさらさら無いので、小名浜港を眺めながら美味しく頂いたのでありました。ご馳走様でしたっ!おまけ?のカニの味噌汁も旨かったです!お隣のカップルの食べていた寿司も旨そうだったな。

「小名浜美食ホテル ジュースバーdorieの厨房に飾られていたCB750 FOUR(K0)」【福島県いわき市】 小名浜美食ホテル 店構え

そう言えば小名浜美食ホテルのジュースバーdorieでキウイジュースを頼んだ時の事。厨房の棚の上に何故か飾られていたCB750 FOURのプラモデル?が目にとまったので写真を撮ったら、どうやらレジを担当されていた方の旦那さん(旦那さんはラーメンを作ってた)のものだったらしく…

「あれ…主人が本物売っちゃったから、ディアゴスティーニの付録で作ったものなんですよっ!」と声を掛けられたのであった。

厨房でお忙しい御主人とは全く接点がなかったが、きっと良い方だと思います。

CB750に乗る人に悪い人なんていないのよっ!(笑)

2012_06_03_ルート

今日のGPSログはこちら。最後は県道を開拓しながらのんびり帰るのでありました。次の記事は「アクアマリンふくしま」の記事になるんですが、この一帯は化石が発掘される地域と言う事もあって化石関連の博物館も結構多いので、近いうちに行ってみたいなぁと感じた週末なのでありました。

「五浦ハム・六角堂・勿来関跡・いわき・ら・ら・ミュウ・さはこの湯」をのんびりと

「北茨城市 六角堂の海岸」ここの所、平日は仕事の関係で毎日お隣福島県のいわき市に電車で通っているのだが、そろそろ常磐線の駅名を覚えてきたので改めてツーリングに行ってみる事にしたのであった。近所と言う事もあって11時に出発というお気楽ぶり。しかも久々に「ホテル」に泊まるので荷物も少なく準備も楽ちんだ。

【茨城県高萩市】 五浦ハム直売所【茨城県高萩市】 五浦ハム直売所 店構え

 国道245号から海の上を走れる国道6号バイパスを駆け抜けて、まずは茨城県高萩市にある五浦ハムの直売所へ。茨城県内のアントラーズの試合やら何やらの各種イベントで、モウモウと煙を上げながらハム焼きを売っている事で有名なお店の直売所。どんな物が売っているのか興味があったのでちと寄ってみた。

で、肝心の品揃えなんだが、冷蔵が必要なベーコン類が多くハムは少ないみたいなので、直接ハムを買いに行く方は事前に連絡して用意して貰った方が良さそうな雰囲気だった。

それから直売所の駐車場にはハチロクが沢山駐まっていた。トヨタの86じゃなくって、ナンバープレートの番号が86だらけ。「86-86」とかって、明らかに五浦ハムの従業員の方の車だろうなぁ…思わず笑っちまったよ。さすがに写真は撮れないのが残念だけれども(笑)

この後はツーリングマップルに載っていた高萩駅近くにあるローズポークのトンカツ屋「カツレツ亭」なる店で昼飯を食べようとしたのだがお店を発見出来ず。関東甲信越のツーリングマップルは2009年版だから移転しちゃったのかも。残念。

「北茨城市 六角堂」昼飯を食い損なったまま向かったのは、震災の津波で流されてしまった北茨城市にある六角堂へ。ご覧の通り見事に再建されました。岡倉天心はこの小さな空間で海を眺めつつ物思いにふけっていたと言うんだから、芸術家ってのはやる事がある意味贅沢だ。六角堂の中に入る事は出来ないが、冒頭の写真の景色を毎日眺めていたんだろう。

そうそう、再建を祝してなのか6月13日まで無料公開されているので、興味のある方は行ってみるといいかと思います。今の季節の海からの風が、ちょうど雰囲気的にもいいと思うので。

「勿来関跡」こちらは実は初めてやって来た茨城県と福島県の県境付近にある「勿来関跡」。勿来と書いて「なこそ」と読むんだが、正直初めて常磐道で「いわき勿来IC」ってのを見掛けた時は、何て読むんだこれ?って思ったよなぁ。それから、この近くは何度も通りがかっているんだが…俺が個人的に勿来と聞いて真っ先に思い浮かぶのは…

国道6号にある積載量オーバーのトラック検問所という風情の無さ…(爆)

勿来関っていうのは現在の関東と東北、古くは奥州との境界にあったらしいのだが、実際の場所は実を言うとはっきりしていないそうな。ま、現代人的にはここでいいんではないかな。質素な勿来関跡の入り口には源義家の像。

源義家かぁ…知ってるような…知らないような…正直に言うと…知らない…(アホ)

日本史などと固い事は言わないが、そろそろ日本の歴史に目を向けないとツーリング先で目にした物が一体何なのかが理解出来なくなりつつある今日この頃。

「詩歌の小径」この奥は「詩歌の小径」という石畳の道になっていまして、左右に勿来を歌った歌碑が12ヶ所程建ってます。それにしてもこの勿来の関公園として整備されている一帯は、散歩にちょうどいい場所だぁね。

「勿来関跡 小野小町 歌碑」

詩には多少なりとも接点がある俺だが、和歌?みたいなものは全く理解していないので…正直言って知ってる名前が出てきたのはこの小野小町のみ。

みるめ刈る 海女の往来の 湊路に 勿来の関を われすえなくに

一応そのまま書いてみましたが…意味が全く分かりません。ま、写真を見てもらうと現代文に訳した内容がまんま書いてあるんだが、一応御紹介を。

~現代文訳開始~

海松布刈る海人が往来する湊路に「勿来(来ないで)」なんていう関は据えていないのに、見る目(会う機会)離れてるじゃない。(最近会いに来てくれないのね)

~現代文訳終了~

現代文にしても意味が分からない部分があったので、脳内でさらに21世紀の文章(何となくメールをイメージ)して、超高性能な脳味噌でさらに現代化を図ってみた所…俺の脳味噌はある画期的な結論に達したのであった。この和歌を現代のメールに置き換えて考えると…ご無沙汰している飲み屋の女将さんからの来店催促のメールみたいなもんじゃねぇかっ!

「最近お見知りおきねぇ…」なんて風なちょっと棘のある、言葉の使い方的には間違ってる気もするメールを大先輩諸氏に見せて貰った事が何度か有るよ(笑)

…あっ…俺宛じゃ無いのよっ!?(無駄に焦るなよ…)

冗談はともかくとして、勿来というのは元々「来ないで」という意味だと知った事が、この「詩歌の小径」最大の収穫だったな。しかも枕詞でもあったのね。

【福島県いわき市】 いわき・ら・ら・ミュウ 入り口この後は国道6号を突っ走って、アクアマリンふくしまに隣接する巨大海産物販売所?「いわき・ら・ら・ミュウ」へ。ここはやっぱりデカイっ!そう言えば最近入館3000万人達成のニュースがあったよね。駐車場には家族連れの車が沢山やってきていて、駐車場の誘導の方もフル稼働中。小名浜の経済的な復興の起点は小名浜漁港であって欲しいと思うものの…どうやらここからになりそうだね。

さすがに魚を買っていく訳にはいかないので…遅めの昼飯を。

【福島県いわき市】  ふぇにっくす 「蒸しウニ丼」
【福島県いわき市】 ふぇにっくす 店構え

2Fにある「ふぇにっくす」というお店で蒸しウニ丼を頂きました。メインの品にサラダ&飲み物&デザートのバイキングが付いてくるので、特に家族連れに嬉しいお店かも。もちろん蒸しウニ丼のお味も文句なし。鮮度の関係で、海沿いで食べる生ウニ丼は北海道とかに行かないと実際結構お高いんですが、蒸しウニ丼はお値段手頃で量もあっていいですな。これは腹ペコバイク野郎にもおすすめです(笑)

そんなこんなで夕方も迫ってきたので、今日のお宿のある「いわき湯本温泉」へ移動開始。

「常磐線 湯本駅 駅構内の足湯」「常磐線 湯本駅 駅前ロータリーの足湯」

小名浜から約10キロ・いわき市街地からも10キロ程の場所に位置するいわき湯本温泉へやって来た。実は当初定期券を使って電車で来ようかとも思ったんだが…やはりどうしても東北というのは見所が分散しているので、バイクなり車でやってくるのが色々と便利そうだと言う事でバイクでやってきたのでありました。

多分、定期券で近いうちにやってくるとは思うけど(笑)

今回「大甕←→いわき」の定期券を持参しているので、常磐線の湯本駅構内をバイクのジャケットを着たおっさんが徘徊。流石は温泉街の駅、駅の構内にも足湯があったりするのね。そして駅のロータリーにはこれまた足湯完備。

今度仕事帰りにスーツ姿で楽しんでみっかぁ?(笑)

「福島県いわき市 さはこの湯」で、湯本駅から歩いて少々の距離にある銭湯「さはこの湯」へ。銭湯価格(220円)ではあるものの、もちろんれっきとした源泉掛け流しの温泉です。これは嬉しい!

結構早い時間ではあるが程良い人数で埋まっている湯船を堪能して、バイクで数分の場所にある今夜のお宿「エコホテルいわき湯本」へ到着。

「福島県いわき市 エコホテルいわき湯本」実はここに泊まるのは今回二度目でして、今回も激安の「寝袋持参980円コース」で宿泊。前回はこの34.5畳の空間に俺一人というまさかの展開となった訳だが今回はどうなる事やら(笑)

(注)普通のホテルの部屋(しかも相場的にかなり安い)もありますヨ。

【福島県いわき市】 ふくべ まずはビール【福島県いわき市】 ふくべ 店構え

そんな訳でホテルから歩いてすぐの場所にある居酒屋「ふくべ」で飲み始めるのでありました。カツオの刺身やら焼き鳥やら何やらを頂いたんですが、ここの焼き鳥は一串150円程度で巷の小さな焼き鳥の数倍の大きさがあって非常にジューシーなのでおすすめです。写真は…取り忘れちゃったなぁ…(笑)ま、また次回と言う事で。ご馳走様でした!また伺います!

2012_06_02_ルートGPSログはこちら。今回は100キロ程のお気楽ツーリングだったんだが、たまにはこういうのんびりしたツーリングもいいもんだね。のんびり酒も飲めたしネ!(喜)