梅雨明け最初のキャンプツーリング ~気仙沼 GANBAARE ギャラリー「縁」編~

猊鼻渓の舟下りを堪能した後は、GANBAAREなる会社の「気仙沼帆布」製品を求めて気仙沼へ移動開始。GWに東北を巡った時に太平洋沿岸部に全く近づかなかったのは、不要不急の車は通行を自粛しろと道路の電光掲示板に出ていたからというだけでなく、自分自身、心情的に行きたくないと感じていた事が大きい。遠慮したと言うよりは…逃げたと言ったほうが正確なのかもしれないな。

そして6月に気仙沼帆布を扱うギャラリー「縁」が開店したというニュースを見た。金・土・日だけの開店で、現時点ではインターネット通販には対応していない(職人さんのキャパが限界っぽい)など、要するに「行かなきゃ買えない」ってな話を耳にした瞬間に、俺は心に誓ったのである。

「ぜって~行く。何としてでも行く。」(誓)

そして今日、青空が広がり始めた爽快な国道284号を、ついに俺は気仙沼に向けて東進している。「限定品が欲しい」とかいうそれっぽい理由を引っさげて。

国道284号にもそれなりに大型ダンプ等が走っていたが、国道45号は資材を積んだトラックや重機を運んでいるトレーラーだらけの状態に。それと道路上の砂ぼこりが酷い。沿岸の海沿いは海霧で隠されていて見えないなぁ…もしかして…隠してくれてるのか?

目的地のギャラリー「縁」の住所はメモっていたので、最終的に携帯電話のナビタイムで探せばいいやと高をくくっていたのだが…どういう訳だか携帯電話のGPSが衛星を補足できず、おまけに番地の入力が出来ないエリアらしくてナビタイム上の地図では大雑把な場所しか表示されないではないか…(涙)

そんなわけで、おおよその場所は国道45号のセブンイレブンのある交差点から少し路地に入った場所っぽいので、ギャラリー「縁」を求めてローラー作戦開始。

30分程住宅街を探しまくったが結局見つけられず。一度スタートラインに戻ってjigブラウザでお店のホームページの地図を確認しようと最初に曲がったセブンイレブンのある交差点に戻ってきたら、この交差点にギャラリー「縁」があった…

最初に店の前を思いっきり通ってんじゃねぇかっ!(アホ)

やっとの思いで辿り着いたギャラリー「縁」、3名ほどの方がカウンター席でコーヒーを飲んでいて、小上がりの上ではご夫婦二人が作品の品定め中。しばらく小上がりに上がるのを遠慮して待っていた。

しばらく待っているとどうやら買う物が決まったらしく、ご夫婦が店員さんに一言。「このデザインの、10個在庫あります?」

えっ…気仙沼バッグを10個も買っちゃうの!?(驚)

会話の流れからして、どうやら親戚中に配るつもりらしい。入れ替わりで俺が品定めしている時にももう一家族やってきて、あっという間に小さなギャラリーが人で埋まってしまった。

長居が出来る状態ではなかったので、工具入れにちょうど良さそうな気仙沼の文字入りポーチをお買い上げ。会計しつつ、お忙しい中アイスコーヒーを頂いてしまったりなんかしてる間にもお客さん到着。それにしても大人気のお店だね。

気仙沼の皆さんの復興の歩みが、小さくとも確実なものになりますようにお祈り申し上げます。

お店の詳しい情報は公式HP「GANBAARE株式会社」をご参照下さい。8/5時点の情報で、金・土・日 11:00~16:00の営業です。ネット販売は今のところやってません。

えっ?欲しくなった? だったら気仙沼に行ってこいっ!

梅雨明け最初のキャンプツーリング ~猊鼻渓編~

朝目覚めるとガスって何も見えない天気ではあるものの、雨は降っていない様子。テントを立てていないので、あっという間に撤収作業が完了しまして、東に向けて出撃で~す。今日はまず、猊鼻渓に行って、以前ネットニュースで見た気仙沼の帆布の店に行って、登米のB級グルメ「油麩丼」を食べたりしつつ家に帰る予定なんですがどうなる事やら。

程良く空いている国道284号を駆け抜けて、以前来た時には時間的にあまりに早すぎて何もやっていなかった猊鼻渓に無事到着。

ちょっと坂を登った所にある無料駐車場にバイクを駐めて舟下りの乗り場に歩いていくと、乗船券売り場に凄い勢いでやってきて、大人4人分のチケットを買っている光景を目にした。はて、舟の出発時間は…8時30分ですか。今の時間はと言うと…8時28分じゃねぇかっ!

「大人一枚下さいっ!」

こんな感じに舟下りの始発?に慌ただしく乗り込んだ。舟の上にはゴザが敷いてあって、靴を脱いでリラックスした状態で見物できます。舟下りと銘打ってはいるものの、船着き場から上流側へ30分程上っていって「獅子ヶ鼻」という場所で舟を降りて見物した後、30分かけて下りてくるってのが実際のところ。でもまぁ川の流れ自体が緩やかだから、あんまり上り下りは関係ないんだけれども。

この舟の船頭さんは冒頭の写真の方。本物のお名前は失念してしまいましたが「板東英二」のあだ名で親しまれているようです。確かに雰囲気似てますネ(笑)行きは切り立った岩の名称の紹介などを織り交ぜながら、朝靄の中を舟は静かに進んでいきました。
ちなみに今回一緒に舟に乗っているご家族の方々は、昨日の夜中、つくばから高速で来られたそうでして、岩手県でまさかの「オール茨城」の船上となっております(笑)

何やら「紅の豚」に出てきた主人公のアジトみたいな場所では、うん玉と呼ばれる焼き物みたいな物を対岸に開いた穴に投げ入れられると願いが叶うそうでして、5個100円のうん玉を買って投げてみた。結果は…

対岸に届きすらしませんでした…(涙)

俺はとにかく球技が大の苦手なんだよ。ただ、1個目を投げるその瞬間まで苦手な事を忘れてたりするのは正直どうかと思うが…(汗)

帰りの舟は文字通り舟下りとなりまして、あんまり漕がなくてもいいからなのか船頭さんの駄洒落が増えてきます(笑)

そして中ほどの場所からは船頭さんの「猊鼻追分」の歌声が渓谷に響き渡ります。さっきまで駄洒落が飛び出していた口と同じ口から発せられているとは思えない歌声にみんなビックリでした。船頭になるには3ヶ月ほど練習すればなれるとおっしゃっていましたが、歌の練習とかもするのかなぁ。

そして今日は気分がいいからと「南部牛追唄」も歌って下さいました…泣けたなぁ…

いやぁ~上手いし、いい声してるよ「板東英二」さん!皆さんも是非この歌声を聞きに猊鼻渓へどうぞっ!

*猊鼻渓舟下りの公式HPはこちらです 「名勝げいび渓舟下り

梅雨明け最初のキャンプツーリング ~大文字キャンプ場編~

中尊寺ともう一ヶ所位は廻れるんではないかという当初の企みは、巨大ソフトクリームに心を奪われた関係で叶わなかったが…ま、いいんじゃねぇかな。また来ればいいだけの話だし。

公共施設が閉まる17時が迫ってきたので、今日泊まる予定の「大文字キャンプ場」に急いで移動開始。中尊寺の駐車場から15分程度の距離に無事キャンプ場を発見しました。複雑な道順という訳ではないんですが、山の中腹にある集落を抜ける部分で道を間違えると多分迷子になってしまうと思うので、明るい時間帯に到着するのがお勧めです。一応曲がり角に「大文字キャンプ場 →」とかの札はあるんですが、小さめなんで夜だと見落とすかもです。

利用手続きのために管理棟に行ってみると何やら張り紙が。利用する場合は電話をくれとな。書かれている番号に電話をすると、軽トラに乗った管理人さんが現れた。市営のキャンプ場のようでして、いかにも「書類」チックな用紙に住所と氏名を記入して、料金200円を支払いまして手続きが無事終了。ここで管理人さんが一言。「今日は誰もいないから、この部屋使ってもらって構わないから。」

えっ…誰もいないの?出会いを求めてキャンプ場に来たのになぁ…(涙)

まぁ気にしても仕方がない話なので取りあえず荷物を管理棟の部屋にぶっ込んで、ツーリングマップルで温泉を探しますと…近くに「舞鶴の湯」ってのがありますな。晩飯の買い出しついでに行きますか。

キャンプ場のある山を下りまして、少々走って「舞鶴の湯」に到着するも震災からの復旧工事中で営業して居らず(涙)
*9月中旬に営業再開の模様です。詳しくは「舞鶴の湯」公式HPをご参照下さい。

   

この後、ツーリングマップルに中尊寺近くに温泉マークを見掛けたので行ってみるものの発見できず、結局風呂は抜きにして晩飯&酒を買ってキャンプ場に戻ってきた。もしかしたらお仲間が増えているんでは?という淡い期待は見事に打ち砕かれ、小雨が舞ってきたので管理棟の軒先でひとり宴会開始。

   

岩手の酒と気仙沼産の鰹のタタキが今晩の主役。右は牛タン塩焼き調理中の図。

それでは…岩手に乾杯!

こんな感じに宴会をやり、テントは立てずにマットに寝袋を広げるだけで雨に濡れることなく寝られるというもはやキャンプと呼んでいいのか良く分からない環境でツーリングマップルを眺めながらお休みなさ~い。

それでは、昨晩から今日のGPSログを。