JR東日本パスで電車三昧の旅! 『青森ベイエリア周遊券で市内観光』編 ~ねぶたの家ワ・ラッセ他~

この後は、外のベンチで少々涼んだりしつつ「ねぶたの家ワ・ラッセ」へ。文字通り8月初旬に行われるねぶた祭りのテーマパークのような場所でして、ねぶたの歴史やねぶたの実物を間近に見ることが出来ます。

   

ねぶた祭り自体の歴史は相当に古いそうだが、いまの躍動感溢れる立体的なねぶたが作られるようになったのは意外と最近からだそうでして、昭和30年頃から北川啓三という方が針金を使って細かい作り込みをしたのが元祖との事。

凄い迫力。

お祭りの熱気はお祭り当日でないと味わえないが、ねぶた自体をじっくり見るにはお祭りよりもこっちの方がいいのかも。触っちゃもちろん駄目ですが、触れる距離に実物のねぶたが置いてあります。

   

自販機にリンゴジュースがあったので飲んだりしまして、おみやげコーナーでは何と「スタミナ源のたれ」を発見!青森土産は色々あれど、リンゴ果汁が前面に出た、もの凄く特徴的な焼き肉のタレなんで買って帰っても後悔しないと思います。ただ、ビン入りなんで重いのが難点と言えば難点かな。

最後はちょっと離れた場所にある、三角形の姿が特徴的な青森県観光物産館「アスパム」へ。

展望台がある最上階へエレベーターで上りますと…360度の展望が開けます。GWに駆け抜けた青森ベイブリッジが良く見えますな。それに浅虫温泉方面も。スカッと晴れた日だったりすると、どこいら辺まで見えるんだろう。

   

展望台で津軽海峡に青森市街を一望した後は、「ほたてソフトクリーム」なる一品を頂きました。食べる前は「生臭かったらイヤだなぁ…」なんて思ってましたが、心配するほど「ほたて」の味は感じませんでした。ってか、そもそも生のほたてを醤油も何も付けずに食べたって、物凄く特徴的な味がする訳じゃぁ無いもんな(汗)

青森市内で行きたい場所は他にもあるが、そろそろ電車の時間が迫ってきたので買い出し開始。この後は今回の旅のメインと言っても過言ではない寝台特急「あけぼの」が待っているわけだが、往年の食堂車が無いのはやむを得ないにしても、車内販売が自動販売機を含め一切無いという事なので、酒につまみに食料に、ソフトドリンクまで必要とあらば自前で持ち込む必要がある。久々にやって来た青森駅前の商店街(かつて徹夜で北上し、朝っぱらから寿司を食べた事がある)で酒その他を調達して青森駅へ。

そんな訳で今回は半日だけだったけど、色々と楽しかったよ。青森市街、また来るからねっ!

JR東日本パスで電車三昧の旅! 『青森ベイエリア周遊券で市内観光』編 ~A‐FACTORY~

八甲田丸を見学した後は、A‐FACTORYという青森の各種農産物や民芸品を扱うおしゃれな空間へ。

青森へは北海道行きのフェリーに乗る関係で何度も来た事があるんだが、まともに街中を歩いているのは実は今回が初めてだったりする。それにしても海の見える空間ってのは、ちょっと今風にするだけで物凄くお洒落な空間に化けるよなぁ。このA‐FACTORYは去年の12月にオープンしたそうでして、地元の方もお洒落具合に驚いたんではなかろうか。

見せ方がうまいのか、農産物コーナーすらお洒落です。

平日なんで、程良く空いてます。冗談抜きに平日休み最高だよ!

A‐FACTORYにはアップルシードル醸造タンクもあったりします。材料が何であれ、酒は最高だ!(笑)

う~ん、青森の自然や温泉の魅力にばかり触れてきたからか、意外なまでのおしゃれ感にビックリしたりしたA‐FACTORY店内。

ぐるっと一通り見物した後は、奥の喫茶コーナーで休憩がてらにアップルジュースを頂きました。いやぁ…青森の新たな魅力発見だなこりゃ。

JR東日本パスで電車三昧の旅! 『青森ベイエリア周遊券で市内観光』編 ~八甲田丸~

青森駅に着いてまず向かった先は「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」。なんだかやたらと長い名前だが、要するに青函トンネルが完成するまで青森と函館を結んでいた青函連絡船「八甲田丸」が見学できる訳だ。

要するに…とか書きながら、何だか全く短くなっていない気がするんだが(汗)

受付で「青森ベイエリア周遊券」という「青函連絡船」&「ねぶたの家ワ・ラッセ」&「アスパム展望台観覧券」の3つがセット(1300円)になった入場券を買いまして、青函連絡船の船内を見学開始。

広い船内には当時の服?の展示などもあって若干博物館のような雰囲気もありますが、外の景色を見渡せる操舵室に入ると今まさに船の上にいるんだということを実感します。

   

操舵室の近くには無線室もあって、メインの無線のコンソールの他に、奥の机の上にはYAESUのHFのリグ(無線機)らしき物もありますな。
操舵室からは外に出られるようになっていて、船の煙突を展望台化した?煙突展望台なんて場所もあったりします。ただちょうどこの展望台に上ったタイミングで大粒の雨が降ってきたので、すぐに船内に引き上げです…(涙)

   

この青函連絡船、当然船ではありますが運営していたのは国鉄でして、切符や行き先表示板の展示物を見るといかにも「鉄道」系です。船の備品の手持ちライトやらテスターなんかも見物しまして、船の下の階へ下りて行くと車両甲板と呼ばれる鉄道車両が積載されている空間に辿り着きます。現在で言うところのカーフェリーで車が乗っている部分に電車を乗っけているようなイメージですね。

青函連絡船の廃止と同時に時間ごと封印されたかの様な船内。

元々なのか節電の為なのか、ちと暗すぎるのが写真を撮るにはちと痛い。それにしても郵便車両というのかな?何だかとっても懐かしい。昔住んでいた府中の府中本町駅だったか分倍河原駅だったかで良く見掛けたような気がする。それから貨物列車のお尻に必ずついていた気がする黒い車掌車。今になって改めて眺めてみると、やたらと短い車両っぷりが可愛らしくっていい感じ。

船体に車両を固定する方法は、船側のフックにワイヤーで固定して締め上げる感じはバイクを留める時に似てるかも。今でもトラックとかは同じようにきっちり固定するんだろうな。

そう言えば船側に用意された車両を受け止める為?の連結器、人の手同士が組むような昔の仕組みの連結器だったんだが、今晩乗る寝台特急「あけぼの」の客車も同じなのかな?多少緩さがある昔の連結器の方が、電気機関車で引っ張る時に一両ずつ引き出すような感じになるので、動き始めの最初のショックが少ないと聞いたことがあったような無かったような。

何故かコンクリートのひずみ計に興味を持ったりしつつ更に下の階へ。

こちらは船の駆動用のディーゼルエンジン。とにかくデカイ。全部で8基あるそうで、1基あたり1600馬力を発生。船体下の左右のスクリューをそれぞれ4基のエンジンで回していたそうな。F1カーとかのエンジンはどこか色気があったりするが、こういう無骨なエンジンもいいもんだぁね。

冒頭の写真は八甲田丸と引き込み線。それから冬の荒れた天候に備えてなんだと思うが、横浜港の氷川丸とかとは比較にならないくらい厳重に係留されている。今でも走り出そうとしてるのを無理矢理繋ぎ止めているようでもあるな。