青春18きっぷで行く飯山線の旅! ~前編~

2012_01_08_ルート

 プロローグ

皆さん知っているだろうか…青春18きっぷでは、たとえJRであっても「JRバス」やら「JRタクシー?」には乗れないという「超」基本的なルールを

誰もが思う…「ここで私鉄が使えたなら…」とか、「ここで路線バスに乗れたなら…」ってな身勝手な妄想は、出発前に捨て去っておかねばならない

それを覚悟の上で出発駅(無人駅の場合は車掌さん)にて切符にスタンプを貰い、あらかじめ敷かれたレールの上を「世界一正確」と呼ばれているらしい鉄道の時刻表を片手に旅をする…

それが「青春18きっぷの旅」である

 プロローグ 終わり

2012年1月8日…AM5:16の始発に俺は…

前日酒を飲まなかった関係で…何とか無事に乗れた(爆)

…ま、慣れないドキュメンタリータッチはここまでだ(笑)

この後は勝田で小山行きへ乗り換え…小山からは両毛線で高崎へ移動。高崎駅到着後は「首からカメラをぶら下げている観光客丸出しモード」でお散歩開始(喜)

【高崎市】 高崎駅 駅弁売り場 「六郎の赤飯まんじゅう」【高崎市】 高崎駅 「六郎の赤飯まんじゅう」

高崎駅の駅弁で食べたいものNo.1と言えば「上州の朝がゆ」なんだが、今回も朝10時到着なので断念。その代わりと言っては何だが「六郎の赤飯まんじゅう」なる土日限定の紅白まんじゅうを駅弁売り場でゲット!限定&それなりの体積?の割には260円とお手頃なので貧乏系の鉄道旅のお茶請けとしても申し分ありませんな。

で、食べた感想なんですが…「ガワ」は和菓子の饅頭で中身はいわゆる「おこわ」です。何と言いますか…中華まんのあんこが日本版みたいな感じとでも言いますか。これは駅弁としてだけでなく、普通に流行りそうな予感がしますが…どうなんだろう。

「越後川口駅 ラッセル車」高崎からは上越線の水上行き・長岡行きへと乗り継いで、今回目的の路線である飯山線の北の入り口「越後川口駅」へ到着。ホームの近くにはやや小振りなラッセル車が出撃準備中でした。冬の間はフル稼働なんでしょうね。

「越後川口駅 国道17号」飯山線の出発時刻まで1時間程あるので駅前をちと散歩。とりあえず真っ直ぐ歩いてみた所国道17号線に到着。東京から260kmかぁ。遠いような近いような。多分バイクで走った事ある場所なはずですが、こんな雪景色のただ中を走った事など無いのでもちろん見覚えなんてありません(笑)

「越後川口駅 錦鯉」街中も雪だらけであんまり歩ける状況では無かったので、駅前のスーパーで酒を仕入れて越後川口駅へ舞い戻ります。駅の屋根の上もやっぱり雪だらけ。そしてどうやらこの一帯は錦鯉が有名らしい。駅舎の壁に錦鯉が書いてあったから分かったってのもありますが…

「越後川口駅 錦鯉の描かれたワンカップ」ワンカップにも描かれてたしねぇ…(爆)

「越後川口駅 飯山線 車内」飯山線、十日町行きの一両編成の車内はこんな感じ。片側に一人掛けの対面シートがあって反対側にはボックスシートと水郡線みたいな車両です。もしかして同じ車両なのかな?そして俺も含めてお客さんは5名程。先程の錦鯉ワンカップを引っかけながら雪だらけの車窓を楽しんでいたら、あっという間に十日町駅に到着。

「飯山線 十日町駅にて」乗ってきた列車と越後川口行きの列車が並んでいたのでパチリ。やっぱり俺には水郡線に見える。外側は結構ヤレているのに車内はピカピカなのが意外だった。

この駅では接続に90分程あるのでゆっくりしようとしていたら、これまた同じく青春18きっぷで飯山線に乗りに来たというちょっと年上の女性が「今日は終日、戸狩野沢温泉まで運休になっちゃうかも…」と言っているので、一緒に駅員さんに今日の見込みを聞きに行ってみる事に。あれっ?戸狩野沢温泉まで、昼間除雪の関係で運休するだけなんでは?

「え~っ…飯山線16:14発は本日運休で、代行バスの運行が決定しております。その後の見通しは立っておりません…」 By 駅員さん

ガーン…青春18きっぷが列車以外の旅に化けるの、これで3シーズン連続だよ…(涙&喜)

去年(厳密には一昨年)の冬は大雪の影響で「郡山駅から会津若松駅まで代行バスの旅」になったし、夏は大雨の影響で「福島県の野沢駅から新潟駅まで代行タクシーの旅」になったし。

誰だよ、青春18きっぷは普通列車にしか乗れないと最初に念を押した野郎は…(笑)

ま、バスの旅も悪くはないので十日町の街中をお散歩開始。十日町には駅前からT字型にアーケード街が延びてまして、総延長はかなりの距離がありました。

「十日町の雪下ろしは…流しそうめん?」街中では至る所で屋根の雪下ろしが行われていまして、こちらは夏の流しそうめんを彷彿とさせる仕掛けで雪をガンガン下ろしてました。何だかシステマチック。

「薬○印の新名物 開かずピン」こちらは十日町の街中で発見した、薬○印の新名物「開かずピンちゃん」。何々…「安全ピンでお気にいりの服に穴が!!なんてことありませんか?」だと?

…ねぇよ…(爆)

こんな感じに十日町の散歩を楽しんだ後は、定刻の16:14に青春18きっぷで何故かまたしてもバスで出発(笑)

「飯山線 代替輸送の車窓から」ちなみに代替バスの走る地域の道の豪雪っぷりといったら半端なかったよ。こりゃ毎日生活していくのが大変そうだ。

戸狩野沢温泉駅で、通常運行している長野方面行きの列車に乗り換えて、本日の宿のある飯山駅へ到着。部屋に荷物を放り込んだ後は当然のように赤提灯へ。

「飯山の赤提灯」

冷や奴に和辛子が添えられているのに驚いたりしたりなんかして、隣に座った知らない近所のおじさんと「EUの諸問題」について色々語り合ったりしながら夜は更けていくのでありました。

そりゃまぁそうと…明日は飯山線動くのか?

北茨城市の大津漁港にて「バトゥ・ノエル」

「大津港 バトゥ・ノエル クリスマスイルミネーションを施された漁船」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

水戸芸術館のパイプオルガン修繕工事見学ツアー見学の後は、大津漁港で行われる「バトゥ・ノエル(船のクリスマス)」へ向かう。

冒頭の写真は漁に出られない漁船へ、復興への願いを込めてクリスマスイルミネーションを施したこのイベントのメイン。電飾を施された漁船だけでなく、それをそっと受け止めている海原の輝きが素敵だ。

「アンコウ汁」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)「大津港 バトゥ・ノエル会場」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

大津港駅から歩いて16時に会場入りしたので、冷え切った体を温めるべく頂いたのがこの「アンコウ汁」。何と一杯100円だったので、帰りがけにももう一杯頂いてしまいました(喜)

潮風に吹かれる大津港はお祭り会場的な雰囲気。まだ手放しで喜びをあらわに出来ている訳では無いが、会場にいる出展者と参加者の皆さんに、確かな歩みを感じたのも確か。

「大津港 バトゥ・ノエル Jazz演奏会場」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

こちらは港のすぐそばの倉庫で行われた「天心ジャズフェスティバル」。1曲目は俺も大好きな「Fly me to the moon」。

私を月まで連れてって

漁港のおばさま達に強烈にプッシュされた(笑)「ホットワイン」を片手に演奏を楽しみました。

出店には北茨城市のお隣、高萩市からあの「五浦ハム焼き」もやってきていまして一本頂いたり、フランクフルトにかぶりついたりしながら点灯式式典へ。

「大津港 バトゥ・ノエル 点灯式ファンファーレ」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)何とこの場でファンファーレ・トランペットを目にするとは!てな驚きと共に漁船のライトアップ開始。

この後、CanonのEOSやらNikonのFシリーズやらがカーボン三脚と共に大量に並んでいる隅っこで、G1&ツーリング用小型三脚で撮ったのが冒頭の写真でありました(笑)

今はまだ色々と大変だとは思いますが…大津漁港が以前のような賑わいを取り戻す日がやってくる事を、同じ茨城県民の一人としてお祈り申し上げます。

それから来年になると思いますが、大津港の食堂に是非伺いたいと思っております!

【千代田区】 東京駅 斑鳩(いかるが) 「東京駅辛旨らー麺」

【千代田区】 東京駅 斑鳩(いかるが) 「東京駅辛旨らー麺」【千代田区】 東京駅 斑鳩(いかるが) 店構え

三鷹での演奏会を聞き終わった後は東京駅へ移動。三鷹&吉祥寺周辺は個人的に未開の地なので新店開拓という事も考えなかった訳では無いが、八重洲ブックセンターでちと本を買いたかったのと青春18きっぷ利用なので時間が読める上野駅に近づいておきたいという事もあり今回は回避。

そんな訳で東京駅まで中央線でやってきたのだが、実を言うと六厘舎Tokyoがこの時間なら空いているんでは?と行ってみたんだが…30分は優にかかりそうな行列が既に完成。ジャンクガレッジ 東京でニンニクを補給して鈍行列車の旅で臭いをばらまくのもどうかという事でこちらも回避。そしてやってきたのがこちら斑鳩。個人的な印象としては確か、尖った個性を売りにするのではなく愚直な旨さを提供している印象だったよな。

んで、幸い行列のまだ出来上がっていない券売機の前でちと考える。たしか左上ボタンは既に押したはず。そうなると…違うのがいいよなぁ…一杯1000円とちと値段は張るが「東京駅辛旨らー麺」にしてみっか!

店員さんに食券を渡して待つ事7分位で注文の一杯が到着。おっ、表面に苦手な辛い赤が浮かんでますな(汗)お手柔らかに頼みますよっ!それではスープから頂きま~す!

うむ…辛い…そして…旨いっ!(喜)

 これは冗談抜きに王道を行っているスープでしょうな。旨みの濃さをガンガン前面に出している訳でなく、もちろんニンニクパワーを前面に出している訳でも無い。かといって時代遅れなスープでもない。いや…旨いよホントに!

麺は博多系を彷彿とさせる白さのやや細めの中細平打ち麺。啜っている初めの頃は喉に辛さが直撃したが、食べ進めていくうちにマイルドになってくる。具は大きなチャーシュー2枚にビロ~ンと長いメンマ(微妙に全部繋がってました)、刻みネギに味玉1個&ノリ。若干高めの値段設定ですが、トッピングが全部載せ状態なので実はさほど高くは無いのかも知れませんね。

う~ん…東京ラーメンストリートで個人的に外国人にラーメンを勧めるとしたらこの店の一杯かもしれないなぁ。奇をてらわず、尚かつ今の日本のラーメンの代表として相応しい一杯かと。

ご馳走様でした。また伺いますっ!