2013夏ツーリング ~霞んだ空と佐多岬 内之浦からは宇宙へのカウントダウン編~

道の駅「桜島」の朝

道の駅「桜島」でお目覚め。九州が出発地のお仲間の皆さんははなからテントを持たずにマットだけの完全野宿スタイル。

雨の心配が無ければ確かにテント要らないな。クソ暑いし…

今回は桜島の南側を走って大隅半島方面へ。まずは桜島の眺望スポットでもある湯之平展望台へ。南岳やら鹿児島市内が見渡せる場所なんだが…

何もかもが霞んでるよ…

昨夜九州在住の方に教わったんだが、どうやら中国大陸から飛んできているPM2.5の影響との事。あまりにも酷い状況なので写真も撮らずに大隅半島の西側をひたすら南下。申し分無く天気はいいのになぁ…

佐多岬 「佐多岬灯台」地元の車と一緒にガンガン走って10時になる前に最南端の佐多岬に到着。何故か端っこ好きなバイク野郎共が誰一人としていないという猛暑日の最南端…とにかく暑い。。。そりゃそうとみんなどこに行ってんだ?もしかして北海道とかかぁ!?

夏は男は黙って佐多岬だろっ!(実はこの人も宗谷岬に行きたかったらしい…)

佐多岬にて記念写真久しぶりに三脚使って記念写真を撮ってみたりなんかして…駐車場ではアクエリアスを一気飲み。

もういい加減にしてくれっ!(暑さで若干おかしくなり始めている俺…)

この後のルートを全く考えていなかったので、ツーリングマップルを開いてちと検討。そうだなぁ…志布志の方に行ってみっか?そんな訳で途中錦江町からは国道448号を走って大隅半島の東側へ。

内之浦方面交通量の少ない快走路をひた走り、東側の海沿いに到着。内之浦方面を望む眺望スポットも霞が酷くて写真も残念な感じだなぁ…(汗)そう言えば内之浦といえば固体燃料ロケットの発射台があったよな確か。

内之浦ロケットセンター(内之浦宇宙空間観測所)入り口内之浦ロケットセンター(内之浦宇宙空間観測所)にやって来た所、真っ先に目に飛び込んできたのは「打ち上げ準備中の為 関係者以外立ち入り禁止!」の札。そう言えば近々イプシロンロケットの打ち上げだったよな。こりゃ通りがかっただけでお終いか?などと思いつつ受付に行ってみた。

俺 「あの…見学出来る場所とかってありますか?」

守衛さん 「ありますあります!バイクですね?バイクで入って見学出来ますよ!イプシロンロケットの発射準備も見れますよ!もうすぐ打ち上げですからねぇ!写真撮影どこでもOK!発射台が一番良く見えるのはですねぇ…(以下省略)」

とにかくやたらとフレンドリーな守衛さんなのでありました(笑)

内之浦ロケットセンター見学セット入場証と案内図にイプシロンロケットのパンフレット(打ち上げ予定日は手書きで修正してあった)を貰ったりなんかして打ち上げ準備完了。

内之浦ロケットセンター(内之浦宇宙空間観測所)全景こちらは施設の一番高台にある衛星ヶ丘からの内之浦ロケットセンター全景。左に写っているのが発射台。パラボラアンテナは送受信を行う関係もあって電波望遠鏡よりも造りがゴツいな。

内之浦ロケットセンター 「ミューロケット発射台」発射台はこの辺が一番大きく見えたかな。すでにイプシロンロケットが格納されている発射台からは色々と最終調整作業をしている放送が聞こえてくる。

日本のロケットの父「糸川英夫博士」と日本初の人工衛星「おおすみ」こちらは施設内にある日本のロケットの父「糸川英夫博士」の像と日本初の人工衛星「おおすみ」。おおすみって名前はもちろんここ大隅半島から名付けられたもの。

固体燃料ロケット「推進剤」宇宙グレードの電子部品

固体燃料ロケットの総本山という事で、付属の資料館には固体燃料ロケットに関する資料が盛りだくさん。ちなみに左の黄色っぽいのが推進剤。

液体燃料ロケット関連の展示は入り口の模型だけだったりするから見逃さないように(笑)

内之浦ロケットセンターを堪能した後は志布志湾をトレースして進んだんだが…とにかく暑い。あまりの暑さで完全にグロッキーモード突入の為、途中道の駅「大崎」で遅めの昼飯&温泉タイム。

【鹿児島県大崎町】 あすぱる大崎 「黒豚かつ丼」【鹿児島県大崎町】 あすぱる大崎

風呂上がりに「黒豚かつ丼」を頂いて、何とか復活したのでありました。いや~助かったよ本当に…

都井岬の夕日

志布志湾の南東に位置する都井岬では、今時東京でもこんなに空気汚くねぇよ…と言いたくもなる霞んだ夕暮れを眺めたりなんかして、最終的に小さなスーパーで晩飯の材料を買い込んで道の駅「南郷」で野営。

道の駅「南郷」にて(今夜はスイカ付き)酒よりも何よりも、とにかくスイカが旨かったのでありました。

…だから毎日毎日暑すぎるんだよ九州~~~っ!(汗)

2013_08_13ルートこちらは本日のGPSログ。明日どっちに向かうかは…ま、明日考えればいいでしょ(笑)

2013夏ツーリング ~生まれ故郷の竹田に荒城の月…そして阿蘇山&桜島編~

別府湾の朝日と漁船

あまりの暑さに買い込んだ焼酎の封も切らず、アクエリアスのペットボトルをゴクゴク飲んで過ごした別府湾の夜が明けた…

…とにかく暑すぎるんだよ九州っ~!(滝汗)

こりゃ湯布院まで上がっておいた方が良かったのかも…なんて思いつつ、別府湾の朝日を眺めながら撤収開始。

やまなみハイウェイ 別府側起点テントを撤収しながら海辺を散歩中の旅行者の方々とちとお喋りなんかした後で、いざ「やまなみハイウェイ」へ!こちらは別府側のやまなみハイウェイ起点。今日は天気も良さそうだし期待できそうですなこりゃ!(喜)

やまなみハイウェイ 「長者原」にてやまなみハイウェイを西に進むのと同時に標高を稼ぎつつ湯布院を駆け抜け、九重連山を東から臨む長者原へ。いや~天気も良いし涼しいし最高だなこりゃ!…と言いたい所だが、何だか遠景に違和感が。。。

晴れてて雲もあんまり無いはずなのに、なんでこんなに霞んでるんだ?

肉眼で見る遠景だけで無く、写真を撮る時に常用しているPLフィルターも全然効かないし…何じゃこりゃ?と思いつつ、一旦熊本県側へ入ってから国道57号経由で我らが生まれ故郷の大分県竹田市へ。

【大分県竹田市】 道の駅 菅生 「スイートコーン」竹田は阿蘇山からの湧き水が豊かな場所

竹田市の北西部に位置する菅生地区で名産のトウモロコシを朝飯代わりにかじりつつ、阿蘇山からの湧き水を飲んだりしながら竹田市のお隣「緒方町」へ。ここ緒方は婆ちゃんが住んでいたんだよね。それから俺の母ちゃんもここ育ち。

大分県緒方町 原尻の滝昔ガキの頃、夏休みの度に家族揃ってブルートレイン富士で帰省する度に釣りをしていたのがこちら原尻の滝。今でこそ「日本のナイアガラ」なんていうキャッチコピーで隣に道の駅まで出来ていたりするが、当時はとにかく静かな場所だったんだよな。

そして婆ちゃんの口癖は「ここは自殺の名所じゃ…」だったりしたのであった。

大分県緒方町 原尻の滝と女性…意味ありげな写真を無理して載せるなっ!(爆)

【岡山県竹田市】 岡城跡原尻の滝は岡城跡へ。小高い山並みを活かして築城された岡城は立地的にやたらと守りが堅かった事で有名であるのと同時に、歌曲「荒城の月」のモチーフとなった場所としても有名である。

【岡山県竹田市】 岡城跡 滝廉太郎銅像こちらは作曲者の滝廉太郎像。滝廉太郎は幼少時代を竹田で過ごした事から、この岡城跡を思い浮かべて作曲したと言われている。荒城の月は歌曲なので当然歌詞もある訳で、作詞したのは土井晩翠。「春高楼の花の宴」から始まるその歌詞は、仙台にある青葉城と会津若松にある鶴ヶ城をモチーフに作詞された。

実は青葉城と鶴ヶ城に何度かツーリングで立ち寄った時、それぞれの城内に荒城の月の詩碑があるのに気が付くまでその事実を知らない俺だったのだ…(汗)

背景を知ってからやって来た岡城跡は一味違うね…なんて思ってみたり。

岡城跡の絵巻風案内図竹田商店街 豊肥本線全線復旧を祝う横断幕

ちなみに岡城跡の城内案内パンフレットに相当する物は巻物形式。それから豊後竹田駅前の商店街には筑豊本線全線復旧祝いの横断幕が掲げられていた。去年の夏の阿蘇山周辺の水害も酷かったもんなぁ…

阿蘇山 「馬のりば」の馬竹田をぶらぶらした後は再びやまなみハイウェイに舞い戻って阿蘇山周辺へ。阿蘇山の登山口に程近い草千里の馬のりばでちと休憩。どうやら阿蘇山は火山性ガスが沢山発生しているので入山禁止になっている模様。今回はパスするつもりだったんである意味丁度良かったかもな。

【熊本県阿蘇町】 草千里グリーンパーク 「田舎だご汁定食」今までソフトクリームしか食った記憶しか無い馬のりば前のお店で、のんびりと「田舎だご汁定食」を頂きつつ今日&今後のルートを検討。熊本に抜けた後北上して島巡りってのも悪くは無いが、久々の九州なので先っぽ行っとくか。そうすると今日は…軽くワープをかまして桜島って感じかな?

鹿児島市内の西郷隆盛像そんな訳で熊本空港ICから九州自動車道経由で一気に鹿児島市内へ小ワープ。西郷さんに表敬訪問した後は、市内のスーパーで晩飯の材料やら酒やらを買い込んでドライブスルー形式の超お手軽フェリー「桜島フェリー」で桜島へ上陸。

15分の短い船旅 「桜島フェリー」僅か15分間の船旅&波の穏やかな鹿児島湾内なので車止めすらしません(笑)

道の駅 「桜島」にて

今宵の野営場所として、以前「小みかんソフトクリーム」を食べた道の駅「桜島」に到着。それではさつま揚げやら鶏肉の刺身やらで…乾杯!

~数時間後~

何だかケツが熱い気がするんだよね…芝生の上なのに何で?えっ?そうだよね。そんな事俺が気が付かない訳無いじゃん…桜島って活火山だもんね。噴火口すぐそばだもんね。お尻の下にはマグマだもんね…

…だから暑すぎるんだよ九州~~っ!(爆)

2013_08_12ルート

本日のGPSログはこちら。ようやく移動からツーリングっぽくなってきたな(笑)

2013夏ツーリング ~九州よ…とにかくお前は暑すぎる!編~

「道の駅 笠岡」すぐ近くのひまわり畑

昨日は車中泊の爺さんと午前様だった割には朝5時半にお目覚め。いや~旅に出ると自然に早起きに…

…って、単に暑くて寝ていられないだけだっつうの!(汗)

テントを畳んで撤収した後、お世話になった道の駅「笠岡ベイファーム」の目の前に広がるひまわり畑をお散歩など。

「道の駅 笠岡ベイファーム」にて

こんな感じに軒先にテントを張っていたんだが、散歩から戻ってきた時には何とすでに営業準備が始まっていた…危ねぇ危ねぇ…

ちなみにここ笠岡はカブトガニの生息地として有名でして、今回は時間の関係で立ち寄れなかったものの「カブトガニ博物館」とかあったりしますので皆様是非お立ち寄りを。

この後、当初は一般道経由で広島平和記念公園に行こうかとも思っていたんだが…昨日の爺さんとの会話を思い出してパス。かつての広島市民球場脇にあったバイク置き場がどうなってるのかも下調べしてないし、広島市内の駐輪場事情がどうなのかも知らないし。

平和への祈りは高速道路からという事にして、再び山陽道で西の方へワープ開始。

【広島県】 宮島SA 穴子丼途中宮島SAで朝飯代わりの穴子丼を頂いたりなんかして(正直言って微妙な残念感が…)更に西へ西へ。

北九州市めかり公園(門司城跡)展望台からの関門橋本州側最後のPAである「壇ノ浦PA」はさすがに入り口から渋滞していたので、そのまま関門橋を渡ってついに九州入りっ!

門司港ICですぐさま高速を降りまして…向かった先は「めかり公園(門司城跡)」。ここってとにかく眺めがいいんだよね。

めかり公園で一息ついた後、国道10号経由で俺の生まれ故郷の大分へ「故郷へ錦を飾る」意気込みで向かい始めたのはいいのだが…

…九州暑すぎる…もう帰りたい…(実話)

国道10号沿いのコンビニで噂の袋入りかき氷国道10号沿いのコンビニで噂の袋入りかき氷(紙皿に盛り付け編)

そんな絶望的なカンカン照りの日差しの下…つい最近ネットニュースで見た気がする「九州では一般的存在」らしい「袋入りかき氷」がまるで砂漠の中での蜃気楼のように俺の脳裏に浮かんでは消えるのであった…(熱中症には気を付けろ!)

「アレさえ手に入れれば俺だって…」(謎)

…んな訳で袋入りかき氷を無事購入。持参のシェラカップ&スプーンで食おうかとも思ったが、あっという間に溶けてしまう予感がしたので紙皿&プラスチック製スプーンも同時購入するという用意周到さ(笑)キッチンばさみで袋の頭をチョキチョキし、紙皿に盛って…完成っ!

いや~~~生き返るねこりゃっ!(喜)

ただ、どう言う訳か地元の方々の視線が何故かかき氷以上に冷たい…何でだ?お前らも普段からこの袋入りかき氷食ってるから普通に売られているんだろ?

…この後、九州の方からTwitter経由で食べ方のレクチャーを受けました。

1/3ほど袋から出して、かじるのが一般的だそうな…(爆)

やっちまったぜ…などと思いつつ「旅の恥はかき捨て」という都合の良い諺を思い出したりなんかして…途中長崎鼻に立ち寄りつつ…

大分県長崎鼻 「香々地灯台」こちらは大分にある長崎鼻の突端にある香々地灯台。何だかホヤとマントルを取っ払ったランタンの先端みたいに見えるのは俺だけか?

そして…大分県の誇る温泉街「別府」に到着。いや~久々に帰ってきたぜっ!我らが生まれ故郷の大分県よ!

【大分県別府市】 別府競輪場【大分県別府市】 競輪温泉

はっきり言ってどこの銭湯に入っても確実に温泉だったりする土地柄なので、ちとツーリングマップルをチェック…何々…競輪温泉とな?

ネタ的に丁度いいので今宵はこの銭湯(というか温泉)へ。別府競輪場の駐車場内にある銭湯でして、入湯料は100円です。

「兄ちゃん!もう少し早く来れば無料だったっち!」と湯船の中で地元の方々からレクチャーを受ける俺なのでありました(笑)今日は競輪の開催日だったそうでして、レース開催日の17時までは無料で入れるとの事。それにしてもいいお湯だったよ!(喜)

バイクの近くで涼んでいると、さっきまで一緒に湯船に浸かっていたおじさんが話し掛けてきた。

「ほぇ~水戸から来たと?…昨日出たと!?ここまで何キロあるね!?…」(…以下省略)

出先で良くあるいつもの会話を交わした訳だが、このおじさんからは有力な野宿ポイントの情報も頂いたのであった。どうやらここ別府の街のど真ん中にある海沿いの芝生のある公園でテントを張って寝泊まりしているバイク野郎&チャリダーが結構いる&誰も文句を言ったりしないとの事。今宵は湯布院の道の駅まで無理矢理走って寝ようと思っていた俺にとっては…

「万車券」クラスの大当たり車券ゲット!(喜)

別府の夕焼けそんな訳で、安心しきって別府市内のスーパーで買い物をしたり夕日を眺めたりして…競輪場のおじさんに教わった公園の隅っこにテントを設営。

別府の海辺にて公園の隅っことはいえここは別府のど真ん中(笑)日が暮れた後しばらくの間は散歩の方々&花火の方々で賑わっていたのはご愛敬。別府に観光にいらっしゃっている中国や韓国の方々、そして愛を語るカップルの方も多いので目立たないようにコッソリ乾杯!

…ま、明日は早く起きて撤収した方が良さそうだなこりゃ(笑)

2013_08_11ルートこちらは本日のGPSログ。とりあえず九州ツーリング前半の移動日は今日で終わりだな。