お目当ては国道252号ツーリング ~「幻の青ばととうふ」と只見線編~

福島県柳津町近辺

梅雨入りしたのにサッパリ雨が降らないので当然キャンプツーリング。今回は今年のGW中は積雪の関係で通行止めだった国道252号目指してレッツゴー!

下道の国道349→118号をひたすら北上し、白河→南会津→会津若松を駆け抜けて…ようやくスタート地点へ到着。会津若松からはいよいよ国道252号へ。

この道は只見線と併走しながら進む道で、交通量も少なめなのでとっても気分が良いのでお勧めです。冒頭の写真はちと休憩した福島県柳津町。ホントに梅雨とは思えないお天気だ。

【福島県金山町】 玉梨とうふ茶屋 「幻の青ばととうふ」【福島県金山町】 玉梨とうふ茶屋 「おからドーナツ」

【福島県金山町】 玉梨とうふ茶屋 店構え

途中ちょっと国道400号に逸れまして、福島県金山町にある玉梨とうふ茶屋へ。こちらの名物は「幻の青ばととうふ」という青ばと豆、いわゆる枝豆で作った薄い緑色をした豆腐。

写真では普通に白く写ってますが…実物は薄い緑色なんですっ…(涙)

二丁分程もある大きな「幻の青ばととうふ」と揚げたての「おからドーナツ」を頂いたのでありました。いや~今回も旨かった。ご馳走様でした!

只見駅この後は只見川に掛かる只見線の鉄橋がことごとく水害で流されてしまったままの区間を走り(ちなみにこの水害のまさにその日、俺は会津若松から只見線に乗ろうとしていたのであった…「青春18きっぷでゆく只見線の旅…のはずが… ~新潟周遊の旅 前編~」)分断されてしまっている只見線西側の端っこ、只見駅へやって来た。意外とモダンな駅舎だな。

国道252号 六十里越峠只見駅から先はスノーシェッドの連続する山岳区間。グリグリ走って福島県と新潟県との県境にある六十里越峠へ。この辺りの日陰にはまだ雪が残ってるな。

「道の駅 ゆのたに」の片隅にて

小出の街中で晩飯の材料を買い込んで今宵のゲリラキャンプ地となる新潟県魚沼市の道の駅「ゆのたに」に日暮れ前に着いたのだが、何故か大勢の方々が山の上の方を眺めている。何か天体ショーでも始まるのかと思って聞いてみた所…ハンググライダーが高圧線に引っかかったらしい。

確かに山の上の電線に違和感の有る物体が…(汗)

無事救出されたという話を聞いてプチ宴会開始。今宵も焚き火台「笑’s B-6君」で一人焼き肉大会。それでは只見線の復活を願って…乾杯!

2013_06_08ルートこちらは今回のGPSログ。下道だけの時はこれ位が丁度いいんだよね。

梅雨入り前の東北ツーリング後編 ~美しい光景ばかりでは無いけれど~

岩手県野田村 玉川野営場

岩手県野田村の玉川野営場で迎えた朝。朝霧が凄いのでそこいら中ビッショリ濡れてはいるが、昨夜軽く?心配していた雨は降っていない模様。よっしゃ!

今回お世話になった玉川キャンプ場、広い芝生の敷地に釜殿の整った炊事場、そして簡易水洗トイレ完備と申し分無し。これで150円ってのは嬉しいね。

ただまぁ…今回も集金される事無くこの地を後にする訳であるが…(爆)

実は先週の精進湖湖畔のキャンプ場でも、たまたまトイレに行っていた時に集金の方がやって来たようで…金払っていないんだよなぁ…(汗) こう見えても俺、結構儲かって…(以下省略)

顔を洗ってテントを撤収し、地図を眺めながらちと考える。実を言うと、今回岩手県北部に遠路遙々やってきて「あまちゃん」のロケ地巡りってのは後付けサクサクな理由だったりしてまして…ホントの目的は宮古市にある本州最東端に位置する魹ヶ崎灯台攻略だったり。

ただ魹ヶ崎灯台攻略に向かってしまうと片道1時間の時間が確定するので、他を巡る時間的余裕は全く無くなるんだよなぁ。。。それでいいのか?お前さん?

くっ…目標変更!海岸沿いの今の姿を新しい相棒NC700Xに拝ませてやるっ!

そんな訳で決意も新たに南下開始。国道45号を軸に海沿いの県道を進む。

カンパネルラ田野畑駅

風光明媚なリアス式海岸ゆえ、かの震災では甚大な被害を受けた地域を進んでゆく。

そんな中、突如現れた三陸鉄道の「カンパネルラ田野畑駅」。何だか張り詰めていた心がふと緩んだ気がしたよ。鮮やかな桜に包まれた駅舎。近づいてよく見てみると…全国から寄せられた三陸鉄道へ…そして東北へのメッセージが刻み込まれている。なるほど…いい駅だ。

雑草が生えて緑になった被災地

今回海沿いの被災地を走って感じた事がある。それは見た目とっても優しい光景になったと言う事。前回来た時には肌色の大地と住宅の基礎部分の灰色ばかりが広がっていた。今は雑草が生い茂って緑色。…でもこの光景の優しさは、そこに戻れぬ方々の苦難の長さ故。そして戻らぬ方々の多さ故。

浄土ヶ浜 観光船船着き場この後は宮古市の浄土ヶ浜へ。ここも震災と津波により大きな被害を受けた場所。浄土ヶ浜ビジターセンターは未だ立ち入り禁止状態ではあったが、観光船乗り場へ下っていくスロープは完成間際。そして観光船は今日も元気に出航中だ。

そういえばJR東日本のポスター、ちょうどこの船着き場に吉永小百合と観光船のガイドさん達が並んでたんだよな。今日も皆さん元気に船の上だ。

宮古市ラッピングバス 魹ヶ崎灯台そろそろ次の場所へ向かおうと駐車場に戻ってきてみたら、何と路線バスに魹ヶ崎灯台が!本州最東端の地ってのはもっとゴリ押ししてもイイかもね。端っこ好きなバイク乗りが大量に釣れると思うよ(笑)

いやしかし…行き先悩んじゃうよなぁ…(←コイツも端っこ好き)

【岩手県宮古市】 すみよし 「生うに丼」【岩手県宮古市】 すみよし 店構え

ちょうどお昼時に宮古駅前に到着したので、すみよしという食堂で「生うに丼」を堪能。いやぁやっぱり旨いやね!そう言えば前回来た時もここで昼飯を食ったよなぁ(喜)

宮古駅でちと買い物をした後は更に南下開始。一応?魹ヶ崎灯台への入り口の様子を確かめに姉吉地区へ。

岩手県宮古市姉吉地区 大津浪記念碑

こちらは姉吉地区に建つ大津浪記念碑。震災後にたまたま読んだ畑村洋太郎氏の「失敗学のすすめ」でその存在を知り、震災後の盆休みにこれまたたまたま通りがかってその意味を個人的にまじまじと理解する事になった碑でもある。

「大津浪記念碑」

高き住居は児孫の和楽
想へ惨禍の大津浪
此処より下に家を建てるな

この碑は津波の恐ろしさを今日も伝え続けている。この碑の下に家が建つ日は、この地区に限ってやって来ないように思う。

岩手県宮古市姉吉地区 魹ヶ崎灯台入り口大津浪記念碑の下にある姉吉港は当時の滅茶苦茶な状態から見事に復活している。すぐ近くの姉吉キャンプ場もどこがキャンプ場なんだか正直分からずじまいだったが、駐車場に仮設トイレが設置してあって「姉吉キャンプ場仮設トイレ」と書かれていたんでどうやら使えるみたい。ただ水道設備は見あたらなかったので、泊まるなら水を持ってくる必要はありそうだ。

それから魹ヶ崎灯台への入り口部分は何故か放置気味で意外といえば意外。ま、上に登ってしまえばあんまり関係なさそうな雰囲気だからこれでいいのかな。それにしても姉吉キャンプ場が復活したみたいだから今度はここでキャンプ決定だなこりゃ。

陸前高田市 復元中の奇跡の一本松今回は普通の週末なのでとにかく帰らねばならない。そんな訳で宮古市を後にしてガンガン南下して陸前高田市へ。ちょうど「奇跡の一本松」の復元作業を行っている所だった。大津浪記念碑同様、未来へメッセージを届ける存在になってくれるといいと思うな。

陸前高田市 震災瓦礫は綺麗に無くなった個人的にはここにやってくる度にうず高く積み上げられていた震災瓦礫が綺麗さっぱり無くなっていた事が印象的。特に震災後すぐのGWツーリングで見た、積み上げられた無数の松の木の根っこは切なかったもんなぁ…

この後はあまり時間的余裕が無い事もあり、部分的に開通している三陸道をバイパス代わりに利用しながら石巻まで南下。

石ノ森漫画館石ノ森漫画館

こちら石ノ森漫画館も中州に位置していた事も有り甚大な被害を被った訳だが、関係者の方々の努力により無事再開。到着したのが17時過ぎだったので、見学は次回という事で。それから女川のカレーを食いたかったんだが…これまた次回だな。

ブルーインパルスの故郷 東松島写真の最後はこちら。航空自衛隊松島基地近くの国道45号沿いにあるブルーインパルスの実機。ブルーインパルスの所属基地でもある松島基地の被害も大変なものだったが、今年の3月末にようやく戻って来られたというNEWSを目にしたんだよな。

お帰りブルーインパルス!

2013_06_02ルート

こちらは今回のGPSログ。結局いわき中央まではひたすら下道を走った訳だが、南相馬~いわき間が分断されているのがとにかくもどかしい。それから以前は全線通る事の出来た気がする国道399号に途中通行止めの看板が立っていたので更に大回りに…通っちゃ駄目なのかな?

ま、今後とも楽しい場所にばかり連れて行く気はさらさら無いのでそこんとこ宜しくボロバイク…じゃなくってNC700Xちゃん。

そう言えばまだ名前付けてないんだよなぁ。ちなみにCB750は…

「Judy」ちゃんという名前だったんだよね(笑)

梅雨入り前の東北ツーリング前編 ~蕪島とあまちゃん聖地巡り~

岩木山SAにて

九州・四国、東海地方に続き関東地方も梅雨入りしたとのNEWSを耳にした俺はちと悩んだのであった。そもそも今週末は福島市内で行われる六魂祭に行こうと思っていたんだが…国道4号線を封鎖するという気合いの入った催しなので真面目にやらないと福島市内に辿り着けない予感が。。。

ブルーインパルスも来るらしい…行きたい…(正直な気持ち)

ちとあれこれ天秤にかけた結果、俺は俺なりにNC700Xと一緒に東北と向き合う事にした。実はこの時点でおおよそのルートが頭の中で完成したけれど…

もちろん今は内緒です(笑)

ま、関東地方は梅雨入りしたみたいなんだが東北は未だという事で進路は当然「北」。常磐道・磐越道・東北道をガンガン駆け抜けて…冒頭の写真は岩手県の岩手山SA。この先東北道を行くにしても八戸道を行くにしても、最後のガソリンスタンドがあるSAなので見覚えのある方は多いかもしれないな。それにしてもいい天気だよっ!

蕪島入り口そんなこんなで普通の週末に普通来るか?的な距離感の青森県八戸ICにワープ完了。まず向かった先は蕪島。以前来た時はいたって平和だったが…今は海猫の繁殖期真っ直中。そんな訳で…

蕪島 海猫だらけの境内境内に海猫多すぎだろっ!(爆)

海猫だらけの蕪島こちらは境内の先の岩場。もの凄い数の海猫が集結中。この島?はきっと、子育てしやすい環境なんだろう。

蕪島 木の根っこと海猫の親子この木の幹の割れ目は一等地っぽいよなぁ。いい場所を選んだね。ここなら確かに安心だ。

種市歴史民族資料館久慈駅前 駅前デパート

海猫に別れを告げた後はNHK朝の連ドラ「あまちゃん」の聖地(ロケ地)巡り開始。手始めに種市歴史民族資料館で「南部もぐり」の歴史を。ふむふむ…初期の南部潜りは何と手押しポンプで海中の潜水士に空気を送っていたそうな…

(‘jj’) ← 「じぇじぇっ!?(一応解説)」

【岩手県久慈市】 道の駅久慈 山海里 「鮭とイクラの親子丼&まめぶ汁」【岩手県久慈市】 道の駅久慈 山海里 店構え

北侍浜キャンプ場が7/1からOpenという事を確かめたりしつつ、遅めの昼飯は道の駅「久慈」にて「鮭とイクラの親子丼&まめぶ汁」などを。ドラマの中では微妙な存在として扱われていた「まめぶ汁」だが…

こりゃ確かに微妙かも…(笑)

 キノコやら芋やら何やらを食べている時は全く違和感無いんだが、小麦粉のモチ?を口にした瞬間に未だかつて無い違和感を感じるのは確か。和風な汁物に入っていた事の無い「黒砂糖」の風味が口の中に広がりつつ、クルミのコリコリ感が突如として現れるのである(笑)不味いんじゃ無くて旨いのは確かだけれどもネ。

三陸らしい風景お口直しに?「いかにも三陸海岸」らしい景色を眺めつつ…急遽決めた今宵の宿泊地へ。

岩手県野田村 玉川野営場久慈市の南側に位置する岩手県野田村の玉川野営場が今宵のお宿。霧雨が降ってきた事もあって東屋の軒下へテントを設営。

岩手県野田村 玉川野営場 東屋に設営こんな感じです…(すでにとっ散らかっている雰囲気が…)

玉川野営場での晩飯 北限の海女(日本酒)と地の物刺身玉川野営場での晩飯 岩手和牛ステーキ

この後は「北限の海女」などというミーハー極まりない酒と共に、スーパーで買った刺身やら岩手牛ステーキやらを堪能したのでありました。何だかんだ言って、焚き火台「笑’s B-6君」が今回も大活躍なのでありました。

実は今回NHK朝の連ドラ「あまちゃん」のロケ地の一番有名な一帯に行ってみたりしたんだけれども…写真の出来的に駄目駄目だったので写真の紹介は無しという事で。ま、毎朝15分とは言え毎日見られるから別にいいやぁね。

今回の朝ドラ、アキちゃんにユイちゃん、その家族と海女さん仲間と鉄道員達のドタバタっぷりが個人的にかなり気に入ってますです。もちろん嘘じゃぁ無い。

そうでなけりゃ、普通の週末にこんな所までわざわざ聖地巡礼に来たりはしないだろうさ(笑)

2013_06_01ルートこちらは今回のGPSログ。編集画面に収まりきらなかった関係でいわき以北のみ。それにしても全くお前って奴は…アキちゃんとユイちゃん、どっちがタイプなんだ?(笑)