何とか雨は降っていない函館の朝がやってきた。手始めに朝飯を食いに函館朝市へ。
行く店は決まってまして、きくよ食堂にて「元祖函館巴丼」。いや~北海道に来ましたねってな実感をお腹でも味わっていよいよ北海道ツーリング開始。昨日ビールを飲みながら水無海浜温泉の入浴時間情報を調べていたら、何と長潮なので昼間12時間程入れる模様。近くには強酸性のお湯が売りの恵山温泉旅館ってのも有るみたいなので、函館周辺の道南を濃い目に巡る事に決定。
途中道の駅 なとわ・えさんでちと休憩。やたらと寒いので3シーズンジャケットの下にゴアテックスインナーを装着して、ふと道の駅の壁に掛かっていた温度計を見ると12℃。霧が凄くて実質的に雨降っているのと変わらずウゲ~な展開。
函館の東側に飛び出た亀田半島は恵山岬の部分に道が無いので成り行き上、恵山温泉旅館に先に行く事に。
こちらが恵山温泉旅館。そう言えばツーリングマップル北海道2014版は温泉の営業時間の情報とかが全く無くなってしまっていて今一だな。ネットで自分で調べろって方針なのかな?ま、そりゃそうとpH2.1の強酸性で10円玉がピカピカになると聞いたんじゃ試さずにはいられないってのが人情な訳でして、お湯に浸けておいた結果がこちら。
一皮剥けたんじゃね?ってな具合に確かにピカピカに。確かにサンポール並だな(笑)
お次は亀田半島をぐるっとまわって水無海浜温泉へ。
水無海浜温泉は上から見るとこんな感じ。満潮だと完全に水没してしまうらしい。近くの駐車場に車を停めて温泉の様子を見に来ていたおじさんとちとお話などをして入湯。俺以外に誰もいない。
湯船からの眺めはこんな感じ。今回から防水スマートフォンになったので便利と言えば便利なんだが、画面が濡れると結局操作出来ないのが微妙ではある。一応ルール的に全裸での入浴は禁止となっていたので短パンをはいて入ったんだが、遅れてやって来た地元のおばちゃんは思いっ切り全裸だった…
何だかおばちゃんに負けたような気がして悔しかった…(アホ)
温泉で折角温まった体があっという間に冷えるお天気の下、道の駅 縄文ロマン南かやべにやって来た。北海道唯一の国宝「中空土偶」ってのがあるそうで、道の駅と言うよりは博物館的な建物。早速見学を始めた訳だが、出土品として展示されていた「つまみ付きナイフ」とかはキャンプツーリングで使えそうな代物。自作の石のナイフってのも話のネタ的にいいかもな。
たて穴式住居と自らのテント暮らしを比較してみたり…その穴どうやって開けたの?的な大珠を眺めたりなんかしまして…
中空土偶と御対面。ほぉ…これは思っていた以上にデカい。これを上手く焼き上げるのは大変だったんではなかろうか。そんな事を思いながらグルッと中空土偶を一廻りガン見。
手頃なおやつを買って食べたりなんかして北上再開。今日は森駅でいかめしを食って、東大沼野営場ってのがいいのではないかと漠然と思いつつツーリングマップルを眺めていると砂崎灯台ってのが途中にある事が判明。「途中砂地有り、スタック注意!」とか書かれてますが、まぁヤバそうだったら引き返すって事で。
一度砂崎灯台に向かってみるものの辿り着けず、ガソリンスタンドで給油がてら場所を教わり再出発。途中砂地なんてねぇじゃん!と思いつつ灯台に近づくと灯台周辺が砂地。あれっ?途中じゃなくて?
写真のアングル的にはこの辺がいいのでは?という事でバイクを降りて記念撮影。その結果…
…この2時間後、JAFに救助されました…(涙)
まさかこんな形でJAFにお世話になるとは思いもよらず(後ろからJAFの方に押して頂いて脱出)、そうこうしている間にも時は流れ…
森駅ではいかめし売り切れ。駅ロータリーの柴田商店でも売り切れ。あぁ…(報)
気を取り直して森駅近くのスーパーで晩飯の材料の買い出し開始。根野菜以外は北海道産(根野菜は茨城県産が多い)なのが小さな発見。物流の関係もありそうだな。
東大沼野営場に到着して、駐車場近くにテントを張ろうとしていたら奥の方にいた70代のキャンパーお2人に「そこの若いの!こっちで一緒に飲もうぜ!」と誘われる。
断る理由がありません(笑)
そんな訳で72歳と75歳のキャンパーのお二方と御一緒に宴会スタート。徳島からやって来た方(75歳)を苫小牧から迎えにきて(72歳)二晩目との事。このお二人、オフ会で出会ったってのがちとビックリ。キャンピングカーの趣味のページのオフ会で知り合ったらしい。
焚き火を囲んでの話題は…「70代の恋愛話」ってなんだそりゃっ!(笑)
夜も更けて最終的に俺がキャンプ用具の見張り役。寝るのはキャンピングカーって事らしい(笑)
振り返ってみれば結構充実していた一日なので、スーパーで買ったズワイガニを茹でてみたりなんかして過ごした実質的な北海道一夜目なのでありました。やっぱりカニは旨いね。
こちらは今回のGPSログ。いや~東大沼野営場はいい場所だね。
「えっ?砂に埋まった?何の話ですか?」(C)大泉洋