納沙布岬は最東端 ~見えぬ霧の向こうに何を見る編~

霧多布岬キャンプ場にて(霧が凄い)霧多布岬キャンプ場でお目覚め。寒さもあるがとにかく地名の示すとおり霧が凄まじい。

モノポールテント昨日の夜、OFF車乗りの方と語り合っている最中に出来上がっていたのがこちらの遊牧民御用達のモノポールテント。栃木の茂木から来た皆さんでして、お話がてら中を覗かせて頂いたりなど。周囲をペグで留めてポールはホントに中心の1本だけ。家族用の大型テントと比べても大きいってのはあるが、かなり快適そう。畳むとシンプルな構成故に結構コンパクトになるそうで、ミニバンに積んでいた。

それから2stオフ車とキャンプ道具満載のベンリィという面白い組み合わせのお二人(ベンリィはお爺さん。)ともあれこれ会話して、昨夜色々語り合ったOFF車乗りの方にもお礼を言っていざ出発。まぁ方角的に納沙布岬方面だろうな。

日本最東端の駅 東根室駅道道142号をひたすら走ってまずは東根室駅へ。日本の端っこの駅シリーズで列車に乗ってやって来ていないのはここだけなんだよなぁ…。一度列車に乗ってやって来たいな…などと思いつつ納沙布岬へ。東西南北全てを海に囲まれているような半島は雨が降っているのと変わらぬ濃霧でおまけにクソ寒く…

納沙布岬納沙布岬からは北方領土はおろかまともに海すら見えないという展開…(涙)

納沙布岬から根室市街へ戻る時はおまけに強風まで吹き荒れまして、根室駅近くの喫茶店でエスカロップを食べようと思ったら定休日という…もはや何重なのかよく分からない多重苦状態。Twitterで札幌在住な方に「道東は北海道の中でも寒いのよ…」と言われ急いでデータ分析開始。

根室駅の近くで気温を確認すると…この一帯は気温12℃…北上すると気温が上がって19℃とからしい。そもそも天気が悪いのはこの辺りだけらしい…

ムッキ~~~っ!(直ちに北上開始)

【北海道根室】 道の駅スワン44ねむろ 「エスカロップ」そんな訳で、道の駅スワン44ねむろでようやくエスカロップ。風蓮湖を眺めながらバターライスにトンカツが乗っていて、上からデミグラスソースが掛かっているという根室の御当地グルメを頂きます。俺好きなんだよねこれ。

この一帯は湿原が多く、風蓮湖を大きく迂回する形で別海町で今回の北海道ツーリングでは泣かされっぱなしのオホーツク海と再びご対面。特段寒くは無いんだが…期待していた暖かさは皆無。なんで?

どうやら曇ってきた関係で気温が急降下中の模様…(石原良純君…顔貸してもらおうか…)

別海町にある「道の駅 おだいとう」でちと休憩。恐らく衛星写真とかで見た方が印象的な野付半島の入り口がもうすぐなんだが…何と雷雲ももうすぐ…うげっ!この雨雲にだけは捕まりたくないっ!

…回避策を検討中…

「総員に告ぐ。本艦は雷雲を避け、中標津に針路を取る。色々やっておくように!」(わ~い!)

中標津の屋根付きコインランドリーそんな訳で営業をやめたガソリンスタンドをコインランドリーに改装したのが明白なコインランドリーで洗濯開始。

「いや~嬉しいね。そろそろパンツを裏返しに履かないといけないタイミングだったから!」(艦内独占手記)

コインランドリーで洗濯を終えた後、受付時間の関係もありとりあえず緑ヶ丘森林公園キャンプ場へ。でもって設営。

緑ヶ丘森林公園キャンプ場にて実は今宵、中標津は気温10℃位になるということでバンガローを借りる気満々だったんだが…受付でそういう雰囲気を醸し出せなかった関係で撃沈。

「バイクですか!216円です!こちらにサインを!今日は雨が降らないはずだったのにねぇ…」(管理人さん)

その後マルエー温泉で体を清め、Twitterで教えて頂いた酒屋で狙った酒がまさかの売り切れという展開ながらも酒と食材はちゃんと手に入れてまして…

厚岸産の牡蠣乾杯!(爆)

厚岸産の牡蠣を焼く厚岸産の牡蠣を焼く

とにかく厚岸産の牡蠣が安かったので今宵は牡蠣祭り。ホタテはともかくカキは貝柱を切らないと開かないのかな?と思っていたけれども開く事が判明。焼き上がった牡蠣に醤油をぶっかけて乾杯!

旨いっ!(x6回位)

牡蠣の貝殻

牡蠣の殻を積み上げ、どこからともなく聞こえてくる松山千春の銀の雨を聞きながら就寝。

2014_06_22ルート 本日のGPSログはこちら。久々に周遊野郎の面目躍如だな。

愛国から幸福ゆき ~昭和の祈りをもう一度編~

ナウマン温泉キャンプ場にて

ナウマン温泉キャンプ場にてお目覚め。ようやく天気も落ち着いてきたな。さて今日はどうしようかと地図を見ながら考えていたら、またしてもNC700Xのおじさま二人組が「若いの!先行くぞ!気ぃ付けてなぁ~!」と出ていった(笑)

どうすっかな…まぁ取りあえずは帯広方面だなという事で撤収して出発。そう言えばヒッチハイクの若者はまだ寝ていた&おじさま二人組はセイコーマートで朝飯を食っていたらしく道に出てくる寸前のところで再び会ったのであった(笑)

そりゃそうと国道236号の流れもかなりのハイペースであっという間に一つ目の目的地に到着。

幸福駅幸福駅。願い事が書かれた紙が沢山貼られている光景は今も変わらず。一通り見学してお土産というか自分へのお守りというか何と言うかよく分からない物を購入。

愛国から幸福ゆきの切符キーホルダー昭和の最終兵器と呼ばれた「愛国から幸福ゆき切符」本日の日付入りキーホルダーバージョン。出雲大社が不発に終わっている以上、試せるものは全て試さねば…

(注)この場合、試すというよりは「祈る」の方が正確なのではないかと思われます

幸福駅に来たからには相方の愛国駅にも行かねばならない訳でして…

愛国駅ホームこちらは愛国駅。あれっ?こんなにモダンな場所だったっけ?まぁいいけど。ちとベンチで休憩をしていたら地元のお爺さんが登場。色々話をしていて判明したんだが、どうやらお爺さんは元強電屋さんらしく、この辺りの会社やら仕事やらについて色々と教えて下さった。

【北海道帯広市】 帯広市場食堂ふじ膳 「朝定食」【北海道帯広市】 帯広市場食堂ふじ膳 店構え

この後は帯広市場の中にある食道の朝飯がいいとのツーリングマップル情報を元に帯広市場を目指すものの、工業団地のような場所のどこかにあるらしく中々辿り着けず。半ば諦めた頃に帯広市場を無事発見。

ふじ膳と言う場外市場?の2階にあるお店で朝定食を。これで500円ってんだから確かに嬉しいお店だ。ご馳走様でしたっ!

この後実は「洞爺湖マンガフェスタ」で開催されるという「秘宝館ライブ」に行こうかどうしようか迷ったんだが…やっぱ東へ。各地をあちこち見て回ってきて「秘宝館がある場所は一般的に言う所の一流観光地」という感触を持っていただけに気になったんだが…正直思ってもみなかった2度目の札幌立ち寄りの後、またあっちに行くのはいくらなんでも節操が無い気がして断念。行きたかったけど。。。

国道38号経由で釧路方面へ。海沿いに出るとこれまた気温が急低下で防寒目的のカッパ&ゴアインナー装着。今回長めのツーリングでは珍しく革パンじゃなくてジーパンで来たんだけれど、暑い時の歩いて見学とかが無いんだから革パンの方が良かったかもなどと思ってみたり。

【北海道釧路市】 回転寿司 なごやか亭 生くじらやズワイガニなど【北海道釧路市】 回転寿司 なごやか亭 店構え

釧路市内では地元で人気の回転寿司店なごやか亭へ。佐渡島の回転寿司も安くて旨くて最高だったが、北海道の回転寿司も安くて旨いんだよね。生くじらやらズワイガニがひと皿160円ってのはやっぱり驚異的。そしてもちろん旨かった!

回転寿司の後はさらに東に走って厚岸へ。北海道の中でも飛び抜けて牡蠣の生産量が多い事で有名。そんな訳で…

【北海道厚岸町】 道の駅 厚岸 オイスターカフェ 「蒸しがき」【北海道厚岸町】 道の駅 厚岸 オイスターカフェ 店構え

道の駅 厚岸のオイスターカフェにて蒸しがきを。いや~身がプリプリしてて旨いね。これでビールが飲めれば最高なんだが…

そんなこんなで夕暮れ間近になってきたので今宵のねぐらを検討。ここからだと霧多布岬キャンプ場が良さそうだなと目星を付けてさらに東進。厚岸湖の南に飛び出た湿原エリアを抜ける道道123号を走って霧多布岬キャンプ場へ到着。

霧多布岬キャンプ場にてバンガローは有料だけれども、フリーサイトは利用者名簿に記入するだけの無料キャンプ場。夕方までは管理人さんがいて、有料だけれども洗濯機や乾燥機も利用出来るそうな。

そんな訳でテントを設営して近くの霧多布温泉ゆうゆへ。

【北海道浜中町】 霧多布温泉ゆうゆ 店構え北海道浜中町はモンキー・パンチの故郷

ここ浜中町はモンキー・パンチの故郷だそうでして、温泉入り口にもルパン三世のポスターが。

【北海道浜中町】 霧多布温泉ゆうゆ 峰不二子ま、入湯券券売機横の峰不二子バニーガールバージョンが最強だな(うふ)

宝島MAPとオイスター・ブラック本日の食材

キャンプ場に戻って道の駅 厚岸で買ったオイスターブラックなるビールを飲もうとしていたら、管理人さんに浜中町のルパン関連の情報が載っているパンフレットを頂いた。こういう取り組みって地味だけど効くよねきっと。そんな事を考えながらプチ宴会開始。お隣のオフ車乗りの方と気温10℃位の中あれこれお話。年齢が近い事もあって結構真面目な話もしたが、一番笑えたのは

「俺、羽毛のシュラフで連泊するとテントの中でハウスダストに苦しめられるんですよ…」の一言だったな(笑)

確かに朝になると結構羽毛が抜けるからねぇ(笑)それにしてもいい夜だったよ。ありがとう!

2014_06_21ルート本日のGPSログはこちら。海岸線を走る時は基本時計回り野郎なんで反時計回りってのは珍しいかもね。

襟裳の春は~♪ ~霧と無敵食堂と愉快な面々編~

温泉の森キャンプ場にて温泉の森キャンプ場にてお目覚め。雨とまではいかないが霧雨が凄い。のんびり今日の空模様のチェックをしていたら、NC700X仲間のお二人が先に出発。「若いの!先に襟裳岬に行ってるからな~っ!」

襟裳岬へ向かうお二人いや~俺より全然年上なのにお二人とも若いやね(笑)

待っていてもテントが干せるような状況にはならないので俺も撤収開始。まぁここまで来たら行き先は襟裳岬一択な訳でして。

結構長い間、目の前に競走馬運搬車がとっても安全運転で進んでいたんだが、あまりにも霧が凄くて追い越し禁止で無い場所でもぶち抜けず結果のんびり運転。

襟裳岬の駐輪場にてでまぁひたすら霧雨の中を南東に下り続けまして、襟裳岬だけ晴れなんて奇跡は起こらずに到着。

えり~もの~春は~何も無い春です~♪(C)森進一

ってかここそもそも春なのか?冬のような寒さなんだが。ちなみに先に出発したNC700Xのおじさま二人も到着済み。6台位のバイク野郎(全員おっさん)が来ていたんだが、あまりの霧の深さにあんまり散歩する気分になれないみたい。俺は俺で寒いと腰が痛いのであんまり出歩かず、トイレ休憩の後は何軒かあるお土産物屋さんの中の一軒「無敵食堂」へ。

昔ここに来た時はエンドレスで襟裳岬が流れていたような…などと思いつつ、軽くお土産物を物色してお目当ての奥の食堂へ。

【北海道えりも町】 無敵食堂 「えりもラーメン&つぶ丼セット」【北海道えりも町】 無敵食堂 店構え

何やらこの店の「えりもラーメン」が旨いという事なので「えりもラーメン&つぶ丼セット」。で食べてみての感想ですが…

旨いっ!(喜)

観光地で取りあえず腹を満たす系のラーメンでは無いですなこれは。細かい事は正直分からないですが、具は昆布と磯海苔が3種類にネギにツブ貝。塩ラーメンなのでスープの旨さも当然あるとは思いますが、載せている具の組合せが絶妙ってのもありそう。麺は普通と言えば普通なんだけど、塩ラーメンなのでこれでいいような。ドンブリはまぁ欲を言えばもっとデカい方がそりゃ嬉しいですが、ラーメンと一緒に出てくるのでこのサイズを超えるとラーメン食べ終わった後でってことになりそうなのでやっぱこのサイズかな?つぶ丼のつぶは少し濃い目の味付けなので丼物として美味しく頂けました。ご馳走様でした!

霧の向こうにNC700X襟裳岬は戻るか北東に進むかの二択しかない場所柄なので当然北東へ。そう言えば出発する間際にもう一台NC700Xがやって来た。いや~ほんと良く見るよ。長距離が楽な大型バイクの割にやたらと燃費良いから北海道向きってのはあるかもね。

黄金道路建設費用が黄金を敷き詰める程掛かった例えから呼ばれる黄金道路を抜けた辺りでようやく霧が晴れ、普通の曇り空に(汗)

こりゃ取りあえず温泉だなという事で、晩成温泉というちょっと珍しいヨード泉の温泉へ向かったのだが辿り着けず。色々考えるのが面倒なので分かりやすそうなナウマン温泉に目的地を変更して温泉を堪能。

風呂上がりに近場のキャンプ場を探してみると…何とこのナウマン温泉の裏手が無料キャンプ場という事が判明。はい、ここに決定です!

ナウマン公園キャンプ場にて15:30からのビールんな訳で近くのスーパーで買い出しをして、15:30にはすでにビールを飲んでいるの図。フライシートは…多分干しているつもりなんでは?(笑)

しばらく昼寝をして起きてみるとヒッチハイクで北海道を巡っているという沖縄からの青年が。そもそも彼はママチャリで北海道に来たそうなんだが森駅近くで走行中にフレーム分解の憂き目に遭い(相当錆びていたらしい)、結果的にヒッチハイクをしているそうな。あれっ?そう言えばさっき温泉に一緒に入ってなかったっけ?から始まり…中略…沖縄で安宿を経営している方だそうで一緒に何を話しても面白く二人で笑い転げていたら…

昨夜のお二人&ヒッチハイカーの若者&俺で宴会何と昨日のNC700Xのお二人も偶然ここに泊まるとかで4人で宴会開始と相成りました。いや~楽しい夜になったよ。皆さんありがとうございます!こういう時用のお客様用シェラカップも活躍したしね。

本日の食材ちなみに今回用意していた食材はこちら。イカ刺しと肉は食ったんだけど…何とホッケは宴会の後、寝ている間にキタキツネに食われたのでありました。。。

てめぇ!今度会ったらメットのしっぽにしてやっからなっ!(マジ)

2014_06_20ルート本日のGPSログはこちら。襟裳岬の北に神威岳ってのがあるんだけど、北海道って神威○って地名が多いよな。アイヌ語で「神の~」という意味らしいんだけれども。