諫早干拓地の真ん中にある野球場脇にてお目覚め。さて、今日はどうしようかな…と思っていたら、九州入りしてから色々と地元情報を教えて頂いている方から入電。何と近くを通るのでしたら案内しますよ!との事だった。もちろん御厚意に甘えさせて頂く事にして本日のルート検討開始。そうだなぁ…取りあえず風呂入りたいんだよね。
今の俺、確実に汗臭いし…(汗)
ツーリングマップルで温泉の営業時間を確認した所、武雄温泉に朝から営業している温泉がある模様。まずは武雄温泉だな。そんな訳で国道207号経由で有明海を右手に眺めながら北上開始。
ここは諫早湾の潮受け堤防水門。有明海をこの堤防でせき止めて、今回お世話になった諫早干拓地が有るわけだが、有明海の水産業に大きな影響が出ているとして問題になっている堤防でもある。今年12月までにこの堤防を試験開門し、影響の度合いを調査せよとの判決が確定(国側は当時の最高責任者が上告しなかった事により高裁判決が確定)している。
細かくあれこれ言える程の知識も何も無い俺ではあるが、かつて諫早に出張でやって来た時(諫早駅近くに滞在)に「試験開門反対!」の横断幕を見かけて以来気になっていた存在でもある。
同じ市内に干拓地を守りたい人々と有明海を守りたい人々がいる状況は複雑なんではないかなと思うんだよな。何と言うか…八ッ場ダムの問題とどこか似たようなやるせなさを感じてる。
潮受け堤防水門を過ぎると右手には文字通り有明海が広がっていく。名産の有明海苔の養殖場が広がる中…
国道沿いにやたらと作り込みの細かいフルーツを模したバス停が立ち並ぶ地域に突入。このイチゴも素晴らしい!
そんなこんなで鹿島市を一旦バイパス経由で抜け、武雄温泉に到着。ほうほう…何かいい感じだぞ。朝6:30~24:00まで営業しているってのも有り難い。それでは今回は「元湯」に入湯。あつ湯の方は44℃とな。
~入湯中~
むは~っ!気持ちよかったぜっ!下着やらTシャツやらも着替えたし…いよいよ行ってみっか?賛否両論吹き荒れる武雄市図書館に。実を言うと目的地という意味では今回の九州ツーリングで竹田・諫早の堤防、佐賀の鹿島と共に事前に行こうと思っていた珍しい場所でもある。
こちらが噂の武雄市図書館。温泉街からもすぐ近く。何が気になっているかと言えば業務委託した民間業者であるTUTAYAの個人情報の取り扱いがどうのこうのと言う小難しい話は正直どうでも良くって…そもそも本を借りやすい、読みやすい環境なのかと言う事なんだよな。
~図書館に入館。写真撮影禁止なので写真は無し~
率直に感想を言ってしまえば…「俺の町にはいらねぇな…」ってな感じかな。開館時間が増えたとか良い面も色々あるらしいけれども、入ってすぐ左手にあるTUTAYAのCD&DVDレンタル&販売コーナーがあるからなのか視聴覚資料は無いも同然。これまた図書館に入ってすぐ右手にあるTUTAYA(思いっ切り書店)の関係なのか雑誌のバックナンバーも無いみたいだし、個人的な最大の疑問は小学校の中学年~高学年向けのちょっと大人な児童書ですら俺にも手の届かない本棚の上の方に並んでいるという事。「手の届かない本はスタッフにお申し付け下さい」なんていう小さな張り紙があったりもするが、彼らにとっては背表紙すら見えないと思うよ。
図書館が基本的に何でも手にとってみて立ち読みできる施設である事に意味が無いと考えているのであれば、それこそ受付に端末だけ用意しておいて地下の倉庫から自動で配膳させる物流倉庫みたいな施設にしちまえばいい。そういうノウハウなら羽田あたりに大量にあるだろうよ。
それに何でコーヒー屋がドトールじゃなくってスタバなんだよっ!(←実はスタバが苦手)
まぁスタバかドトールかってのはともかくとして、館内の飲食スペース付近に限ってとはいえBGMが流れているのは正直違和感があるな。多少距離のある吹き抜けの2Fの閲覧スペースでも聞こえてくるし。
すぐ近くにある you me town (ゆめタウン)に図書館の出張所とTUTAYAとスタバを作ればそれで良かったんじゃね?と感じてしまった俺なのでありました。ただ…
「図書館戦争」のロケ地としては最高な見栄えだから是非登場して欲しいかも(若干…悪)
「噂の現場」訪問の後は佐賀県の鹿島市へ。何でここへ来てみたかったかと言うと、「茨城県鹿嶋市に住民票を移した時の納税課のおじさんとの話」に舞い戻るんだが…改めて書くには長すぎるので今回は軽く。要するに鹿島神宮を擁する茨城の鹿島が鹿島市になりたかった時、以前からある九州の鹿島市がOKを出さなかった事もあって「鹿嶋市」になった訳だ。同じく「府中市」は東京と広島にあったりもするので「ハテ?その違いは?」というのが素朴な疑問。
九州上陸以来色々と地元情報を頂いていた電子工作系の知り合いの艦これ提督と、鹿島市の祐徳稲荷神社にて合流。実際に合うのは初めてだったりしてます(笑)
日本三大稲荷の一つである祐徳稲荷神社はご覧の通り立派な神社。京都の伏見稲荷大社がある程度平面的な空間に鳥居がずらっと並んでいるのとは違って随分と立体的。何だか清水寺みたいですな。
上の本殿へお参りした後は二人で昼飯。寿し政というお寿司屋さんなんだが肉うどんが有名だそうでして、お盆の時期は仕入れの関係も有り肉うどんだけの提供と言う事で当然肉うどんセットを。お茶を啜りながらしばし歓談していると肉うどんセットが到着。それでは頂きま~す!
おぉ!なかなかどうして寿司屋のうどんが旨い!肉の甘みを感じる出汁もいいんだが、きしめんのような平打ち麺のモチモチ感がたまりません。唯一寿司屋である事を思い出させる巻き寿司をパクつきながらもちろん完食。こりゃいいや!
食事の後は引き続き歓談タイム。実はこの方と俺、かつて同じ頃に互いに神奈川に住んでいた事があって尚かつ同じ職業だったというんだから世の中狭い狭い(笑)
今回昼飯をご馳走して頂いたりと至れり尽くせりな時間を過ごさせて頂いた事に感謝です。ありがとうございました!とにかく連日暑いんでお体にはお気を付けて!
この後は高速経由で一気に佐世保へ。佐世保といったら横須賀と並ぶ軍港だよな。ただ、横須賀の方が海沿いの公園すぐ近くから船が見えたりするので、佐世保で船を見物するには双眼鏡があった方が楽しかったかも。
佐世保市内からは長崎県の西側の海をトレースする県道18号で九州最西端へ。
こちらは九州最西端の神崎鼻にある碑。最南端の佐多岬にも増して静かな場所だったな。
そしてこちらは平戸島の南端にある橋で結ばれた日本最西端の港「宮ノ浦漁港」。
はっきり言ってあまりの暑さに端っこなんてもうどうでも良くなっている俺…(汗)
最西端の宮ノ浦漁港から北上する途中でようやく日が沈み、大分過ごしやすくなってきたのであった。写真は平戸風力発電所での夕景。九州で眺める夕日は今回これで最後になりそうだ。
最終的に平戸島の北西に位置する生月島の入り口にある道の駅「生月大橋」にて野営。ちょうど花火大会だったようで、間近に大玉の花火が夜空を彩ったのでありました。
こちらは今日のGPSログ。明日からはそろそろ帰り道モードに突入だな。