「Maker Faire Tokyo 2012」に行ってきた

「大盛況のMFT2012会場」

会場を昨年までの東工大から日本科学未来館に変更して開催されたMFT(Maker Faire Tokyo 2012)の見学に行ってきた時の模様の紹介などを。

正直な事を最初に打ち明けてしまうと、12/1の会場の様子を12/1中にブログで紹介して出展者の方に対する力添えを少しでも出来れば…等と思っていたんだが…

会場のあまりの激混み具合に疲れ果て、夜は飲み屋に繰り出す事も無く果てました…(爆)

しかもこれを書いているのがほとぼりの冷めてきた頃合い(12/6)という事もあるので、昨年個人的に殿堂入りされた方々(もちろん今年も凄かった!)ではない方々の展示の御紹介を個人的にさせて頂きたいと思ってます。

お前なんぞが偉そうに言うなっ!との厳しい御意見は覚悟してますですHi…(汗)

「Mechanical Paper Model」予想を遙かに超えた人出の会場で、壁際で出展されている方の展示を見学開始。そして…後にも先にも今回個人的に最高に興味を感じたのがこちらの「Mechanical Paper Model」というペーパークラフト製二足歩行ロボット。動力源は模型飛行機などで使われている平ゴムです

こういうタイプの二足歩行ロボット自体はブリキのオモチャでも以前から存在しているので目新しくは無いのかもしれませんが、ロボットの胴体の中で廻っている歯車までもが何と紙製。設計にCADを使っているとの事でしたが、設計データを作ってどこかに丸投げすれば歩き出す訳でも無さそうな作り込み具合に惚れました。

「HTML5によるブラウザでのJJY受信」お次は「HTML5によるブラウザでのJJY受信」のデモ。JJY受信と聞いてもピンと来ない方が多いかもしれないが、要するに「電波時計」の電波の事です。この展示の何が凄いかと言いますと…アンテナはamazonの空き箱にグルグル巻いたエナメル線のみ。そしてその出力をパソコンのサウンドカードのマイク端子に「直に」ぶち込んでハードウェア的な準備は完了。

パソコン側で行うFFT→2値化→デコード部分は何と「ブラウザ上で全部実装」という恐るべき奴。これは凄いっ!「これ、amazonで売ればいいんじゃね?」と一緒に話を伺っていた方と提案してみたりしたのであった。

だって…エナメル線だけ送ってくるamazonの配送の箱って多分これだと思うし…(爆)

この後は一旦外に出てロッテリアのイチゴシェーキで20分ほど小休止。あまりに混みすぎててHPを失うスピードが早すぎるのよ…(老)

「あろえ氏作 ステレオスペクトラムアナライザ」会場に復帰後は、来場前から気になっていた展示探しを開始。そして中央のブースでようやく見つけました「ステレオスペクトラムアナライザ」!存在を知ったきっかけはツイッターで御本人と時折会話をさせて頂いた事だったりしてます。

秋月の300円液晶を表示器として使った作品なんだが、事前のYouTubeでの動作デモの美しさに俄然興味を惹かれたので是非見てみたかったんだよな。で…実機を拝見した印象は…

いい!(マジ感動)

表現の仕方が洗練されていると言うかなんというか…ガチ理系な奴が作ったら多分「横軸と縦軸にスケールを…」とかいうつまらない物になりそうなんだが、全く違う一品に仕上がってます。技術的にはLatticeのFPGA(リアルタイム処理は多分ロジックで構成…かな?)にソフトCPUコアと言う辺り(結構ニッチ)も見逃せないポイント。

「ニキシー管的アクリル表示パネル」

こちらは「ニキシー管的アクリル表示パネル」。表示させる数字を予め用意しているアプローチ自体はまさにニキシー管的。もう少し一枚一枚のアクリル板の暑さを薄くして、視野角を広げる事が出来たら「ニキシー管的」な懐かしみとテクノポップ系な雰囲気を同時に楽しめそう。

「KitMill CIP100(基板加工器)」3Dプリンタ系が気を吐く中、愚直に基板加工専用マシンとしてデモされていた「KitMill CIP100」も個人的に気になった。CNCを基板作成用に特化したマシンだね。もちろん内層を削れる訳はないんだが…これだけ細かいパターンを作り込めるとなると2層版の世界をホビーの世界を中心に変えられる存在なのかもしれない気もする。少品種少量生産の究極の姿(1枚作ればいいこと多いし…)を実現できる現実解の一つなのかもしれない気がしてきた。

「巨大水晶発振子」

最後はこちら「超巨大水晶発振子」。確かに底の部分と側面に電極が繋がっていて振動しているっぽい。振動モードはオーバートーンなのかな?等と有り得ないどうでもいい妄想を膨らませたものの…俺の個人的な結論としては…

やっぱMakeは何かが狂ってる…(笑)

そんなこんなで今年もMake楽しませて頂きました。出展者の皆様お疲れさまでした!

来年こそはヘルメットに「ゴニョゴニョ」で出展者側になってみたいなぁ…なんて思ってます(笑)

生まれ変わった東京駅とスロヴァキア切手展の見学など

東京駅丸の内北口ドーム

今日はMFT(Maker Faire Tokyo)2012の見学に遙々東京へやって来た訳だが、開場の時間までたっぷり時間があったので手始めに修復工事の終わった東京駅見学へ。もちろん赤レンガの外観も素晴らしいんだが、丸の内北口のドームが圧巻。この時代の建築デザインって純粋な意味での日本の文化では無いはずなのに、何故か当時の日本を強烈に感じるのが個人的に面白い。

PentaxQの魚眼レンズで撮ったんだけれども、今まであれこれ撮ってみた中で一番まともな写りかも。どうやら光が均一に廻っているこういう場所を撮るのが得意なレンズっぽい。

「逓信総合博物館 スロヴァキアの切手展入り口」

東京駅はまた改めて見学する事にして、何やらお客さんの少なさを気に病んでいらっしゃるらしい逓信総合博物館の「スロヴァキアの切手展」へ。東京駅の丸の内口から歩いてすぐなんだよね。

故 松前重義総長逓信総合博物館自体は以前ガッツリ見学をした事があるので、各種通信ケーブルが展示されている一角にある、卒業大学の初代総長の写真に挨拶だけをして会場へ。初代総長は無装荷ケーブルという長距離伝送に適したケーブルを考案した技術畑出身の方なのでありました。久しぶりだな…総長(コラッ!)

「逓信総合博物館 スロヴァキアの切手展会場」上から「スロヴァキアの切手展」の会場が見えたので写真を撮ってみたのだが…

確かにこれはお客さんが多いとは言えない状態かも…(汗)

スロヴァキアの切手展」の会場内は撮影禁止だったので写真は一枚も無いんだが、凹版印刷の繊細さには目を見張る物があった。スロヴァキアでは古くから凹版印刷の伝統があって、切手の印刷も凹版印刷を採用した事例が多いとの事。実は…と言うほどでも無いんだが、俺の生まれて初めての趣味らしきものが切手集めだったりしたから興味深く見学する事が出来たよ。それに会場の学芸員の方の解説も独り占めできてこれまた嬉しい限り。

ただ…聞いてる側の奴が若干酒臭かった可能性が…スミマセン学芸員さん…(爆)

スロヴァキアは芸術的な絵本でも有名な国だそうでして、会場の半分近くが実は絵本関連の展示。実際に手に取って見られるようになっているものも数多くあり、こちらをもっとPRすればお客さん沢山来そうだなぁ…とは思ったけれど、逓信総合博物館的にはそうもいかないのかな?なんて思ったりもしたなぁ。切手好きな皆様はもちろんの事、絵本好きな皆様、逓信総合博物館で12月24日(月・祝)まで開催されている「スロヴァキアの切手展~絵本の国のフォークロア&クリスマス~」に足を運んでみては如何でしょうか?

ん?正式名称には絵本の事入っているのか…これ書いててようやく気がついたよ…

そんなこんなでMFTの開場時刻が近づいてきたので新橋へ移動。日本科学未来館の周辺にも移動販売車がやって来るという事ではあったが…昼飯を「孤独のグルメ」っぽくキメる(笑)には新橋の方が都合がいいのでニュー新橋ビルへGo!

【東京都港区】 ニュー新橋ビル むさしや 「オムライス」【東京都港区】 ニュー新橋ビル むさしや 店構え

かつての職場のすぐ近くという事もあるのだが、サラリーマンが集う系の店を新橋で探すのはさほど困難では無い。

匂いで分かる(爆)

そんな訳で実はかなりの老舗なんだがそういう扱いを受けている気が全くしない「むさしや」へ。確か昔「ナポリタンの大盛」で死にそうになった気がするので、メニューにオススメと書いてある「オムライス」を注文。大して待つ事無く注文の品が到着。いやはや、一目見ただけで分かる十分なボリューム感だよこりゃ。新橋Loveですなぁ(笑)それでは頂きま~す。う~ん…味付けもまさに新橋サラリーマン仕様!完全に俺好みだ!そう言えば「孤独のグルメ」ではこう言う時に何か気の利いた一言を言うんだったよな。俺も一発言ってみっかぁ…

「これはまるで…味の年末ジャンボ宝くじやぁ!」(…違うだろっ!)

小名浜港と海王丸

小名浜に寄港中の海王丸

一日空けて今日は日曜日。晴天の今日は、小名浜港に寄港している帆船「海王丸」を見物にやってきた。本来の予定であれば最初の一枚は真っ白な帆を掲げた海王丸だったはずなのだが…

二日酔い&風邪のため願い叶わず…あぁ…(涙)

ま…過ぎてしまった時間は戻らないので…逆光でイメージ写真っぽく撮った海王丸を冒頭に。その昔、Konicaフィルムの広告がこんな感じだったよね?(…失敗写真野郎は黙ってろ…)

自宅の日立のアパートから常磐道をかっとんで小名浜に無事到着…と言いたい所なんだが、実は覆面パトカーをぶち抜いてしまった関係で赤色灯を廻されまして。追尾モードに入られた瞬間にバックミラーで気がついたので即減速したので無検挙ではありましたが…覆面パトカーが横に併走するなりスピーカーマイクで怒鳴られました…

「お前~っ!○%$#”!!!!」

と…(スンマソ…ホントに反省してます…) そんな訳で若干しょぼんとしつつ小名浜へ。

【福島県いわきラ・ラ・ミュウ】 太鼓演奏

若干凹んだ俺を迎えて下さったのはいわき・ら・ら・ミュウの前で行われていた和太鼓演奏。和楽器の演奏というのは雅楽はともかくとしてあんまりリズムが変化しないと思っていたので、これだけの長い曲(テンポその他が変わりまくり)を一糸乱れず楽譜も無しに演奏していた事に感動。拍手っ!

無料さんま焼きコーナー

こちらは無料さんま焼き場の様子。すごい旨そうだったんだけれども…レシート3枚のダンジョンをまだクリアしていなかったので…いわき・ら・ら・ミュウ店内?へ。

ちょうどお昼時だったという事もあり、海鮮系のお店の前には家族連れがあれこれ店を選び始めている姿がちらほら。手軽に食べられるイカ焼きとかのお店がここには無いのでどうしようかと思っていたら…

【福島県いわきラ・ラ・ミュウ】 STAR DUCK 「チーズバーガー」【福島県いわきラ・ラ・ミュウ】 STAR DUCK 店構え

STAR DUCKなるハンバーガーショップが新規開店しているのを発見。まだ店内も混んでいないみたいだったのでこちらで昼飯を。

チーズバーガーを頼んだ所、お持ち帰りセットになってしまっていたのはご愛敬(今考えると、外で食べても良かったかもですな…)、慣れない手つきで店内仕様に変更して頂きまして…ガブッ!

いい…(喜)

バンズを潰して食べる系の大ぶりなこの食感は、モスバーガーとかとも一味以上に違います。パリパリな外側とジューシーな内側と言いますか。是非一度食べてみて頂きたいです。ただ…

どう頑張っても「お上品」には食べられなさそうですが(笑)

 【福島県いわきラ・ラ・ミュウ】 岩ガキ【福島県いわきラ・ラ・ミュウ】 ずんだ餅

【福島県いわきラ・ラ・ミュウ】 ずんだ餅

 岩ガキを堪能したり、つきたての「ずんだ餅」を平らげたりなんかして…いよいよ海王丸へっ!

海王丸乗船口

海王丸への乗船光景はこんな感じ。何と言っても迎えて下さる海王丸の乗組員(訓練生)達の若さが眩しい。ぎこちなさもね(笑)

見学者で溢れる海王丸甲板

甲板の上は思いっ切り見学者で埋まってます。帆船てのはとにかくロープが多いやね。そして見学者の質問に応対する正装姿の訓練生達の見た目の違和感と言ったら…春先の入社したての若者達みたいだよ(笑)応対自体は全然違うけどね。

 

海王丸 木製甲板

ふと、「この木製の甲板はどれ位の頻度で掃除しているんですか?」と伺った所…「ほぼ毎日掃除してますっ!」とのこと。そして…「未だに椰子の実使ってるんですよ…」との事だった。訓練生達の口元が若干緩んでいた事にはココでは触れまい(笑)

美しい木製甲板に敬礼したくなるよホント。。。

海王丸メインマスト

そして海王丸のメインマスト。この船の全ての力がここに集まるのと同時に、ここから広がっていくようにも見える。

やっぱり俺は蜘蛛の巣のようなしなやかな網を張る事に興味は無い。これ位の図太いロープを真っ直ぐ張った同士で出会って話そうぜっ!

(注)ブログ作者酔ってますんで…そこんとこよろしく…