見せてもらおうか…ほんとの星空とやらを ~つきだて花工房 星見会編~

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今週末は福島県伊達市の月舘町にある「つきだて花工房」へ青春18きっぷで向かうのである。何をしに行くかというと…話せば長くなるんだが。。。やはり話さなければ伝わるまい。。。

何となく「今度福島の夜空を眺めてみたいなぁ…」とツイッターでつぶやいてみたら「それなら丁度いいイベントの予定がありますよ!」と言われたのが2ヶ月程前。。。

…全然長くねぇだろっ!(爆)

9時半に福島駅で拾って頂く事になっているので選択肢は一つしか無い。常磐線の始発に乗り込んで、いわき経由の磐越東線で郡山→福島。そもそも朝起きられるのかどうかが最大の心配ではある。ちょっとした遅れで磐越東線に乗れなかったり大幅に遅れたりするのがちと心配だったりもするが…今回は万事上手く事が進みまして予定通りの朝9:30に福島駅に到着!

珍しい事もあるもんだ(笑)

つきだて花工房の金沢さんに白い2シーターのMT車でお出迎え頂きまして(笑)ビュンビュン走って会場となる「つきだて花工房」へ到着。

まだ全員集合という状態には程遠かったのですが、早々に芋煮会の開催準備開始。

川俣シャモ茎立ち菜(クキタチ菜)

芋煮会と銘打ってはいるものの「芋」は無かったりするのはご愛敬。今回の鍋の主役は川俣シャモ。茨城県民的にはシャモと言ったら奥久慈軍鶏だとは思うが、かつて道の駅 川俣で食べた川俣コロッケが旨かったのでもちろん期待している(笑)それから「茎立ち菜(クキタチ菜)」という菜っ葉?が御当地ものらしい。

保原名物「豆っこもちもち」各自適当にあれこれ調理を始める訳だが…何にも分からない俺は地味にゴボウのささがきに参戦したりして…これまた初めて見る「豆っこもちもち」なる団子を投入して…大鍋完成!

「いも煮(いも無しバージョン)」

おぉ!旨そうではあ~りませんかっ!(喜)

「いも煮」二本松の大福もち

川俣シャモ芋煮を堪能し始めた頃合いで参加者がグッと増加。二本松市にお店を構える大福の差し入れを美味しく頂いたりしつつ座談会モードへ突入(笑)

まったりとした時間を過ごした後は「月舘の農家のお話を聞く会」が開かれたのだが…この模様を正確に伝えるのはちと難しい。序盤こそ題名に沿っていた流れだったが…後半はおのろけ話多し(笑)

とは言え真面目な話をすると…農地の除染の難しさ&生産保証の難しさに尽きるかな。

除染という観点では、それぞれの木々・それぞれの場所で値がバラバラという事もあり、一律な除染作業が出来ないと言う事。

保証という意味では「あんぽ柿」という干し柿は地域の基幹産業だからほぼ100%の保証がなされているが、それ以外(茄子やらきゅうりやら何やら)は保証の対象外(0%では無いが…)という事。

そして同時に、福島産の食べ物は一切食べないとおっしゃる家族(親類)の方がいらっしゃるという事。

う~ん…なかなか難しいなぁ…

【福島県伊達市月舘町】 つきだて花工房 「夕食①」【福島県伊達市月舘町】 つきだて花工房 「夕食②」

【福島県伊達市月舘町】 つきだて花工房 「夕食③」【福島県伊達市月舘町】 つきだて花工房 「夕食④」

この後は、つきだて花工房の晩ご飯を皆さんで。少々ビールを頂いたりなんかしつつ美味しく頂いたのでありました。お洒落な料理にあれこれコメント出来るタイプの人間では無いので…皆美味しかったという事で御勘弁を(汗)

実は夕方に雨が降り始めてまして今夜の星見会は中止かなぁ…なんて雰囲気が漂っていたりもしたけれど、食事が終わって外を見ると…晴れてきたではあ~りませんかっ!

星空今回の星見会の空の案内役は国立天文台の大石雅寿先生。星見会の様子自体は暗かったので撮らなかったが、試しに三脚にG1&nFD50mmをセットしてシャッタースピード最長の60秒撮ってみたのがこちら。

ショボい…(汗)

とは言えもう少し周囲が暗い場所でバルブで長時間撮ればそれなりに写りそうな感じだな。ツーリングの夜に一度撮った事があるんだが、安いズームレンズで撮ったら鏡筒がガタついていて奇跡がグニャグニャだったんだよなぁ…(汗)

ビクセンの7倍x50mm双眼鏡実際の観測自体は三脚にセットした双眼鏡を皆さんで代わる代わる覗いたのでありました。7倍X50mmの双眼鏡を持ってきている方がいて見せて頂いたんだが…肉眼で見るよりも相当明るく見える。これ位ならツーリングでも持って行けるサイズだし、三脚も重いので無ければ持って行けるから丁度いいかも。キャンプの夜って結構時間に余裕があったりするから、ちと物色してみるかな。

「星見会 in つきだて花工房 座学編」星空を堪能した後は、国立天文台の大石雅寿先生による座学開始。Mitakaという国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトで開発されたフリーソフトを使った解説でして、宇宙のスケール感を理解出来る内容でした。どんな質問にもすらすら答えてしまうあたりがさすがです。大石先生有り難うございました。

MitakaはWindows用だけですが、ローカル環境に全てのデータをダウンロードした状態で動作するのでグリグリ動きますので皆さん是非体感してみて下さい。

宴会に持ち込んだ大量の酒広大な宇宙に思いを馳せた後は…もちろん宴会で〆。見よ!この持ち込まれた酒の数々を。まるで夜空に煌めく星の如く、それぞれが個性を持って輝いているではないか。若い酒…年老いた酒…ピンクの酒…水色の酒…感じるだろう…宇宙の広大さを…そして…(以下省略)

…どうでもいいけど…どんだけ飲む気なんだよっ!(爆)

「あみん」の「待つわ」でちと考える…

ツイッターでネタを目にして思い出したように聴いている「あみん」の「待つわ」でふと思ったんだが…

俺達はそもそも身分相応…というか自らの理解出来る範囲で効率化やら時間短縮やら何やらを進められているんだろうか?

俺自身はかつての専門だったLSIの設計専門の頃のように時間に対してカツカツでは無い(要するに今は違う事をやっている)。そして色々な面で出来もしないような内容を他人にふっかけているような気もする。

思い返すと…そういう時代だったと言えばそれまでかもしれないが…俺を技術屋として育ててくれたと思う方々は…皆さん俺の成長を「待って」下さった方々だった。内心は「こいつ…バカだな…」と思われた事も多かったと思うが、一通りの失敗をする事を許し、待っていてくれた気がするんだよな。

それに対して今の俺はどうだ?待てているか?待とうとしているか?

自分の積み上げてきた技術が急激に陳腐化するのはこの業界全体の定め。何故なら我々は我々が名付けた「ドッグ・イヤー」の世界を生きているのだから。

それを知った上で…それを覚悟した上で「待てる」かどうか…課題だな。

二年は長いか短いか ~故郷を持たぬ者が感じる故郷~

かの震災から2年が過ぎた。震災で命を落とされた方々のご冥福をお祈りしたい。

二年という年月は日立市に住む俺達にとっては十分に長い歳月だった。震災で一度身の回り全てがガタガタになったにせよ…今はもう日常どころか遠い未来の金儲けの話に気を回さなければ会社が生き残れない状態にまで回復している。

…そもそも今回の震災で大して直接的な被害を受けなかった地域が沢山ある。どちらかというとその地域の方々の方が多いだろう。別にそれを妬んでいる訳では無い。

東北を特別視する風潮が多いように感じる。故郷を失った東北、故郷に帰れない東北。聞こえはいい。響きはいい。だけれども…それを言っている方々が今回の震災で直接的な被害を受けていない方々であり、現地を訪れた事の無い方々であり、ぬくぬくな日常を送りつつ文句を垂れているだけな方々だとしたら一言言わせてもらいたい。

お前ら邪魔をするな!と。

前にも言ったが、誰しもがこれからの自分達の街のあり方について悩んでいる。瓦礫の町から真っ平らな平地にまでは戻った。ここから必要なのは街のグランドデザインだろう。

あれこれ口を出したくなるとは思うが…街のグランドデザインが固まるまではちと黙っていて欲しい。街のグランドデザインを固められないから金はあっても復興が進まないという側面も現地にはある。自らが住む町をどうデザインし、どういうリスクと共に生きていくかを第三者が偉そうにあれこれ口出すべきでは無いと感じる。スピードアップの後押しは有りだと思うけれども、二年という歳月を自分の尺度だけであれこれ考えてしまってはいけない気もしている。

亡くなった方々の未来を背負う我々に、出来る事をやろうじゃないか