東海大学管弦楽団 ~時には昔の話をしようか~

「東海大学管弦楽団のお仲間」

金曜日、普通に仕事をしていたら携帯にメールが来ているのに気が付いた。何々…「東海大学管弦楽団10生(同期)の諸君。フィンランドから大先生が日本にお戻りになられている。大先生の御希望で急遽飲み会が開催される事になった。場所は横浜。今夜やるのでお前もブルックナー派かワーグナー派かを表明した上で…来い。」

あ゛?何が大先生だ。単にフィンランドに出稼ぎか何かに行ってるだけだろ?しかも今夜横浜で飲み会?あのなぁ…俺が今どこに住んでるのか知ってて言ってんのか?茨城県の北部の日立市だぞ!?それから俺はブラームス派だっ!まったく…

「納豆のお土産」

ま…そんなとっかかりでフィンランド野郎の為に納豆土産と共に19:30の特急で南下開始。そして横浜に到着したのが22時…

だから横浜は遠いっつうんだよっ!もう少し考えろやっ!(アホ揃いだよまったく…)

こんな感じに無事に飲み会に合流した所で遅ればせながら乾杯!

簡単に説明をしておくと、要するに学生時代に所属していた学生オケ「東海大学管弦楽団」の同期+αの飲み会ってな訳ですな。100名近かった人数のこのオーケストラのこの代の部長(団長)がトロンボーン吹きの俺。今回は来ていない几帳面なA型のクラリネット吹きが副部長で、フィンランド野郎はチェロ弾きでインスペクターという役回り。総合大学のオケだった事もあり各自の所属学部・学科がてんでバラバラな集団でして、ちょっと思い出しただけでも…電子工学科・数学科・原子力工学科・北欧文学科・国文学科・経済学科・建築科・英文科…と訳分からんよ(笑)

卒業後、市民オケの茅ヶ崎交響楽団で一緒にやっていた連中も中にはいるが、それ以外のメンツは卒業以来だったりするので…実に18年ぶりの再開とかなのか?

再会した瞬間こそ「うわぁ~久しぶり~!」とかそれっぽい事を言っていたりもするが、やたらと濃い付き合いとなった4年間を一緒に送ってきたお仲間なのであっという間に学生時代に戻りまして…この場にいない奴のネタやら先輩後輩のネタまでをも盛り込んでガンガン盛り上がるのであった(笑)別に陰口で盛り上がってた訳じゃ無い。だって本人が目の前にいてもお構いなしだから。ちなみにこんな感じ…

(俺)「うっせぇ「ラリお(ラリっているホルン吹きのあだ名)」は黙ってろ!」(爆)

色々と ネタはあるんだが…今回出たネタで個人的に思い出深いのは4年の春の時の新入生歓迎コンサート(新歓)かなぁ。

新入生を勧誘する為の学内での小さなコンサートな訳だが、時期的に春の演奏会の本番が近く、演奏会の曲をやってしまう訳にはいかないので小品を何曲かと「スター・ウォーズ メインタイトル」とシベリウスの交響詩「フィンランディア」を演奏したんだが…

「スター・ウォーズ メインタイトル」に関しては譜読みの時点で問題が。なんと…俺達トロンボーン吹きにはリズムが複雑すぎて楽譜が読めないのである(爆)米国の映画音楽の作曲家として超有名なジョン・ウイリアムズ作曲のこれまた超有名な曲なんだが、旋律の裏で刻んでいるリズムが3連符+5連符+訳の分からない休符の組合せでお手上げ状態に。

仕方が無いので…耳コピしました(実話)

一応クラシックをメインに演奏するオーケストラだったので、最後に有名&たいして練習しなくても何とかなりつつ盛り上がる曲としてフィンランドの大作曲家シベリウスのフィンランディア(映画「ダイ・ハード2」の曲と言えば伝わるかな?)を選んだんだが…

何と新歓本番であろうことか合奏崩壊の危機に見舞われたのであった…(汗)

おどろおどろしい導入部分から主題を経て、フィンランドの第二の国歌とも呼ばれるコラールの部分も無事に終了。が…最後の主題に戻る瞬間にチューバのアホが一拍早く入りやがって…トランペット・トロンボーン・ホルンの金管セクション全員が大パニック!何が起きたのか分からぬまま空しく数小節が過ぎ…

静から動へ転換する最大の見せ所の場面で誰一人吹けなかったという…(爆)

幸いティンパニの肝っ玉系女子(同期)が本来の譜面通りにフォルテッシモでリズムを刻んでくれたおかげで金管セクションの皆が我に返りまして…何とか合奏に復帰。

いや…正直言ってあの瞬間はマジで終わったと思ったよ…(汗)

 

フィンランドかぁ。遠い気もするが、俺達にしてみりゃたいした距離ではないのかもね。それから互いに異なるごった煮みたいな価値観を持ち寄りながら、それでも一緒に過ごしてきた時間はやはり素晴らしかったんだと思えるよ。皆さんこれからもお元気で!

それからフィンランド野郎。日本にもフィンランドを知ってる奴は結構いると伝えてくれ。サンタクロースにトーベヤンソンにムーミンにカレワラにシベリウスに…どっかの誰かさんに教えてもらった事ばかりだが(笑)そして…

スオミよ 平和の郷