そして…ねぶた祭りにやってきたっ!

「ねぶた祭り」

そんな訳でようやく「ねぶた祭」本番へ。昼間、観光遊覧船に乗った後も色々あったが…全部無視!(笑)

夜空に輝くねぶたは威勢が良く、そしてとにかく美しかった。実はもっとおとなしく、単に山車を引くだけだと個人的には思っていたんだが…

「ねぶた祭りはアグレッシブ」グルグルとねぶたを廻し始めたかと思うと…観客席間際まで勢いよく運んできて…

どーん!(驚)

うっひょ~っ!祭りだ祭りだっ!

「ねぶた祭りの太鼓」

8連奏の大太鼓。ど派手&腹に染み入る重低音!すげぇ!

「ねぶた祭り はねこの皆さん」

こちらはねぶた祭の第二の主役である「ハネト」の皆さん。

大太鼓の後ろを「らっせらー らっせらー」の掛け声と共に「ハネト」の皆さんが「らっせらっせらっせらー」と応えながら進んでゆく…実は「ハネト」としての参加を基本的に自由にしている事に、この祭りの神髄があるような気がするな。あくまでも祭りの格式は保ちつつ、祭りを傍観者としては終わらせないこの雰囲気!

「お前らも!来いよ!」と言われている気がしたよ。…次回はハネトで俺も参加だっ!

「キャンプ場での飲み」

写りは良くないが、青森ねぶた祭の無料キャンプ場にて。兄貴に無理を言って「岩塩プレート」の豚肉を食ってもらったが…

それ以降俺のストーブから何も食わなかった事実は素直に認めなければなるまい。。。(あれ固かったんだよなぁ…)

2012_08_05_ルートま、そりゃそうと翌日も色々あったんだが、今回はこれにて終了。ねぶた祭りに来るきっかけをくれた兄貴には冗談抜きに感謝している。

そうそう…青森なんてたかが600㎞(笑)テント持ってみんな来いや!

ねぶた祭りは夜の祭り 「気付いた時には後の祭り…編」

2012_08_03_04_ルート

何と二週連続で週末は各種研究機関の見学をするなどという文化的な生活を送ってきた俺。今週末はどうするかと言いますと…

今までのツケを払うべく、突っ走るに決まっているではないかいな(笑)

てな訳で、青森のねぶた祭の会場近くに臨時の無料キャンプ場があるから来ないか?と飲み鉄な方に言われた事をトリガーに青森へGo!

青森なんてたかが600㎞ちょい。俺様にしてみれば大した距離ではない事は明白なので…

念の為、軽く寝てから出発しました…(爆)

そんなこんなで仕事から帰宅後2時間程お昼寝?しまして、22時丁度に日立の高級アパートを出発。今回はGPSログを最初に御紹介。

【岩手県前沢市】 前沢SA 「前沢牛焼肉丼&豚汁」常磐道・磐越道・東北道をガンガン走りまして…午前2時頃に岩手県の前沢SAへ到着。実は晩飯をまだ食っていないので…

前沢牛焼肉丼&豚汁を食うのでありますっ!(ベタな展開&味噌汁付いちゃってるよ…)

飯と一緒にボロバイクに給油をしたりなんかしまして…八戸自動車道との分岐の手前にある「岩手山SA」にて再びガソリン給油。ここまで来れば青森まであと160㎞程だ。もうガス欠の心配はいらないね。(と言うか、この後高速道路上にガソリンスタンドが無い…特に足の短いバイクに乗ってるバイク野郎は気をつけた方がいい)

北海道ツーリングでフェリーに乗る時は十和田ICで高速を降りて十和田湖方面を抜けていくのが個人的な定番だったりするのだが、今回は朝からねぶた祭りを楽しみたい&出来たら事前に少し寝たいと言う事もあってそのまま高速使って弾丸ツーリングを決行。

徐々に白んでくる空の下、山間をクネクネと抜けていく高速道路を駆け抜けて…

20120804_050006思った以上に早い時間帯、朝5:00に青森のフェリー乗り場近くにある臨時無料キャンプ場に到着。おぉっ!アホなお仲間が沢山いるではないですかっ!

さて、何処にテントを張ろうかな?と思っていたら…

20120804_053638何と飲み鉄な兄貴降臨!あちらさんも驚いていたが…正直俺も驚いたよ。だって…

朝起きるの早くね?(笑)

ま、偶然出会ってしまった事もあり仕方無くお隣にテントを張りまして…しばし歓談。

一応今日の予定を社交辞令的に聞いてみると…なるほどなるほど。津軽鉄道に乗りに五所川原方面に向かうとな。そう言えば昨日からこちらのキャンプ場に兄貴は来ている訳だから、色々と見所を知っているだろうと「ねぶた祭の昼間の見所」を聞いてみた所…えっ。。。そうなの?

(兄貴) 「そもそも、ねぶた祭りってのは「夜の祭り」だからねぇ。」

(俺)   「そっ…そうですよね。」

…微妙に漂う「やっちまった」感…(爆)

 何だよ、少し考えればねぶた祭りが夜の祭りだって事ぐらい普通気が付くだろうよ…あぁ…。

ま、もうすでに青森まで来てしまっているのでポーカーフェイスで乗り切ります。この後は兄貴と一緒に青森駅近くの「青森まちなか温泉」で朝風呂を。いやぁ、こんな場所があったとは知らなかった。青森駅&銭湯とかをキーワードに検索掛けてもあんまり引っかからないと思うんだが、ここは朝6時から営業しているよ。こりゃ鉄な方には特にお勧めだ。

二人で朝風呂を頂いた後はそれぞれの道へ。兄貴は五所川原方面へ乗り鉄に、俺は春にバイクで来た時に見つけ損なった国道4号線の終点部分を探す旅に出まして…歩き回る事約5分程でついに見つけたのだっ!

「日本最長の国道4号線終点」こちらが国道4号線の終点。日本最長の国道の終点なのに…ショボかった…(涙)

【青森県青森市】 青森魚菜センター 「のっけ丼」【青森県青森市】 青森魚菜センター 店構え

朝風呂に向かう時に兄貴に教わった青森魚菜センターで朝飯を。少しずつあれこれ乗せていけるのはそれだけで楽しいね。どんぶり飯に市場のお店であれこれ少しずつ載っけていけるのは、釧路の「勝手丼」と同じスタイルだ。

ちなみに元祖?釧路の勝手丼誕生秘話としては、金を持っていない貧乏ライダー相手に少しずつ具を乗せてやったってのが始まりという嘘のようなホントの話だったりするのであります(笑)

「青森県立美術館 あおもり犬」朝飯を食い終わっても「ねぶた祭」が始まる時間にはまだまだ程遠いので…ビールを飲みつつ青森駅前から市営バスに乗り込んで青森県立美術館へ。青森の観光ガイドには必ず紹介されていて昔から気になっていた「あおもり犬」のオブジェの前へやってきた。おぉっ!こいつがそうなのかっ!とにかくデカイ。

「三内丸山遺跡」美術館のすぐ近くには日本有数の遺跡「三内丸山遺跡」があるのでこちらも見学。ちょうどボランティアツアーが始まる所だったので御一緒させて頂いた。6000年程前の縄文時代の遺跡という事で門外漢という事も手伝って正直あんまり期待していなかったのだが…

こいつは凄いっ!

「三内丸山遺跡 ボランティアガイドさん」今回案内をして下さったこちらのボランティアガイドさんの解説がこれまた素晴らしい。時に日本の考古学を突き放し、時に日本の考古学に対して愛情たっぷりというツンデレ具合(笑)冗談はともかくとして、その人を惹き付ける話しっぷり…もしかして元学芸員の方なのかもしれないな。素敵な解説をどうも有り難うございました!

「青森港遊覧船にて」そんなこんなで三内丸山遺跡から市営バスで再び青森市内へ。去年JR東日本パスでやって来た時には、正直ここはこの先大丈夫なんだろうか?ってな印象を受けた「青森県観光物産館アスパム」はまさにお祭りムード全開!観光遊覧船が出るという事なのでもちろん乗船なのであります。

少女の持つ「かっぱえびせん」とそれを追いかけるカモメ達。吹き抜ける潮風と響き渡るディーゼルエンジンの低い音がとにかく平和な昼下がり。

…そんな訳で、ねぶたは次の記事だよ…(笑)

「J-PARC 一般公開」 ~物質生命科学実験施設・ハドロン実験施設編~

「核破砕中性子源水銀ターゲット容器先端部(予備)」

実際の見学順序とはちと違ったりもするが、ここからは「物質生命科学実験施設・ハドロン実験施設」での見学の様子などを御紹介。

一つ前の記事「50GeV シンクロトロン」で光速の99.98%という凄まじい速度にまで加速された陽子。295㎞先の岐阜県神岡町にあるスーパーカミオカンデへ最終的にニュートリノとして打ち出されるラインが最近では有名ではあるのだが、もう一つの重要なライン(中性子を利用した各種観測)の心臓部とも言うべき装置がこちらの「核破砕中性子源水銀ターゲット容器(予備機)」。何だか近未来映画に出てくる宇宙船の部品のような巨大な構造物だな。ちなみに総ステンレス製だそうな。

この平べったい天狗の鼻のような部分には水銀(昔ながらの体温計の銀色の液体と言えば伝わりやすいかな?)が流れていて、凄まじいエネルギーを伴って飛んできた陽子ビームが水銀と衝突した結果、中性子がこの装置で生成される。

何だかさっぱり良く分からない方もいらっしゃるかと思うので、そもそも何でここまでして中性子を作り出す必要があるのかという根本的なお話を。(門外漢なので、色々間違っていたらスミマセン)

健康診断などで肺のレントゲン写真を撮ったりすると思うが、要するにあれの強力な奴だと思ってもらえればいいかな。レントゲン写真だと肉眼では見えるはずの無い人体の内部を写真として撮れる理由は、レントゲンの撮影で人体を通り抜けるX線を使っているから。空港の手荷物検査等で使われているのも同じくX線。カバンの中に妙な物を隠し持っていたりしてもすぐにバレてしまうよね?

ん?…「よね?」って…何だ?

(どうやらこの人、手荷物に間違って工具類を入れてしまい…没収された経験者らしい…)

X線だと人体は透過出来るが骨やら金属だったりするとX線が透過できない(しにくい)事を利用して映像化している訳だが、これを金属(だけでは無いけれど)相手にやろうとすると、X線よりもさらに透過性の高い「中性子」が必要となる訳だ。う~ん…これだとまだ分かりにくいかなぁ?

「非破壊検査解説」

そんな訳で、一般公開の会場で見掛けた非常に分かりやすい解説がこちら。

かの「シドニーオリンピック」で受け取った金メダルが本物であるかどうかを何と「表彰台の上」で実際に噛みちぎって確認した高橋尚子選手の手法が「破壊検査」。結果的にどうやら本物だったらしいのだが…丸い金メダルが歯形の形に割れてしまったという涙の結末が。

高橋尚子選手の取ったちと乱暴な手法に対して、対象物を壊す事無く中身を確認するのがいわゆる「非破壊検査」。透過性の高い中性子を用いる事によって、金メダルの丸さはそのままに金メダルの中を観測する事が出来る。この目的の為に中性子を作り出している訳だ。

何々…夏休みの自由研究の時期だから一応お断りを入れておいた方がいいんではないかってか?そうか…じゃぁ一応断っておくか。

「わんぱくでもいい…冗談が通じる人間に育って欲しい…」(C)丸太ハム

「J-PARC 物質・生命科学実験施設」

そんな訳でこちらは「物質生命科学実験施設」の内部の様子。右側の青い扇状の部分に「核破砕中性子源水銀ターゲット容器」があって、こちら側から中性子が各研究施設に向けて飛んでくる。それぞれの研究施設は分かりやすく色分けしてあるんだが…

とにかくデカイっ!(驚)

大きな施設の中には、観測する対象になる試料(小さい)と中性子を捉える為の巨大なセンサー群(デジカメ写真でいう所のセンサーに相当)が備わってます。凄いなこりゃっ!実際にこの施設で研究をされている研究者の方々から解説を伺ったりして有意義な時間を過ごす事が出来ました。皆さん有り難うございます!

「超電導磁石ミニカー」

「第二種超伝導体の分かりやすい解説」分かりやすい解説という意味で特に感銘を受けたのがこの超伝導磁石を解説されていたブース。J-PARCの研究対象自体が正直言って素人には中々分かりにくい中、超電導磁石を使ったおもちゃで子供達の気を惹いた(含む俺)後での解説は本当に分かりやすかったです。第二種超伝導体の持っている性質を実演で解説されていました。レンコンみたいに穴を持っている磁石ってのがあったのか…正直言って全く知らなかったよ…

「ピン止め効果を体感」こちらは第二種超伝導体の持っている「ピン止め効果」を体感する場面。なるほど…この特性って、リニアモーターカーとかでも有効そうだよね。

「核破砕中性子源水銀ターゲット容器(運用中)」そして話は変わって、こちらは冒頭でも紹介した現在運用系の「核破砕中性子源水銀ターゲット容器」。もちろん今まさに動いている訳ではなくって点検中です。この写真は三重の鉛ガラスで覆われた放射線管理区域の覗き窓から撮りました。

「マスタースレーブマニピュレーター」覗き窓の外側の様子がこちら。「核破砕中性子源水銀ターゲット容器」自体は先端部分も含めて普通のステンレス製ではあるが、高エネルギーの陽子が通過する事によって放射化する(前の記事続いて2度目の話になるが放射能に変化する)。

ターゲット容器の「先端部分」の放射化具合は具体的に言うと何と「10Sv/h」との事。最近我々が良く耳にする単位に換算すると…10000000μSv/hだ。もちろんそんな環境に人間が関われる訳ではない事はあらかじめ分かっているので、厚い壁で覆われたこの区画が存在している。

上の写真は高レベルの放射線源を隔離した上で遠隔操作する現役のマニピュレーターを操作する子供達。実は…後ろ姿とはいえこの写真は載せるの止めようかな?とも思ったが…やっぱり載せる事にした。

おそらく、子供を放射線から守る事に血道を上げている方々にしてみれば信じられない光景なんだとは思うが…(心配要らない。あなたのお子さんを此処に連れてこなければいいだけの話だ。別にこの写真を見たからと言ってあなたのお子さんがどうにかなったりはしない)。

今回J-PARCを見学して分かった事は、放射線から研究者を守る為の備えは昔からあるという事。そしてそれは即時廃炉という皆さんの主張にも必要な技術であろうという事。そして…研究施設としては震度5までしか想定していない(研究を持続するという意味で)という事。

正直言って、今日は「相馬野馬追」の開催日だったのでどちらに行こうかと悩んだのではあるが…御近所のJ-PARCの見学に来て良かったと思ってる。

反原発だとか何だとか色々あるんだろうけど…少なくとも俺自身は見知らぬものに対して盲目的な恐がり方は今後しないで済むと思うから。

【茨城県ひたちなか市】 ファッションクルーズ常陸牛本舗 「特選常陸牛サーロインステーキ御膳」【茨城県ひたちなか市】 ファッションクルーズ常陸牛本舗 店構え

 そんな訳で、夜は「特選常陸牛サーロインステーキ御膳」を奮発したのでありましたっ!

やっぱさぁ…このくだり…必要無くね?(爆)