日立さくらまつり in 2012 ~「桜はまだ蕾だが…祭りは祭りだっ!」編~

「日立風流物(遠景)」

お祭りとしては昨日の土曜日(7日)から始まった「日立さくらまつり」にやってきた。実はこの日立さくらまつり、純粋にお客の一人としてノンビリ参加するのは今年が初めてだったりするんだよね。去年は震災の影響で中止になってしまったこのお祭りだが、その前までは出店者?として日立市に引っ越してきた当初から参加していたので、このノンビリとした気分自体が新鮮だ。あまりに新鮮な光景だったので…

日立駅で電車を降り、最初に目に入った屋台で生ビールなどを…(笑)

桜の名所は日本全国多々有れど、何故か意外と桜以外の目玉商品?を持っていない中でここ日立さくらまつりの名物の一つがこの「日立風流物」。

お祭りの山車ってのは色々種類がある訳でして…山車同士をぶつけてその勇壮さを競ったり、奉納する寺社仏閣への一番乗りを競ったりするダイナミックなものが多い中、この「日立風流物」のデカさ&地味さと言ったら半端無い(笑)

冒頭の写真を見て頂くと分かるかと思うんだが、とにかく山車自体がやたらとデカイ。

山車の重量は何と5トン。実は国の重要有形民俗文化財&重要無形民俗文化財だったりもしてまして、珍しさ的にはお墨付きだったりもするらしい。

「日立風流物(演者の人形達)」単にデカイだけならそれまでなんだが…この巨大な山車何と「からくり仕立て」でして、江戸時代の人形劇が山車の上で繰り広げられます。山車の図体がアホみたいにデカイので見逃されがちではあるんだが、江戸時代の衣装をまとった人形達が山車の中に入った「30人」!程の人形操者によって無音劇を舞台上で繰り広げます。もちろん全てが人力です。

日立製作所のモーター駆動ではありません(笑)

劇の進行に伴って、外に向けて人形が弓矢を放つあたりが最大の見せ場…おいっ!そこのガキンチョ!

「ショボイと言うなっ!繊細と言えっ!」(爆)

ただまぁ、子供の時分にこの「日立風流物」を見たとしても、今の世の中的には確かに刺激としては微妙なのかもしれない。でも、ここ日立から旅立った後で振り返る日が来たその時には「こんなの他には無いっ!」と感じるんだと思うなぁ。中高年は「お~っ!」てな反応だったぜ?(笑)

この後は、「相馬野馬追」」を観たり(この模様は次記事にて)…「追加の酒」を飲んだり「ローズポーク焼き串」やら「常陸牛もつ煮」やら「巨大タコ焼き」やら「けんちんうどん」を頂きつつ日立駅方面へ移動。

「歩道橋から眺める日立平和通りの桜開花状況」そうそう、歩道橋から眺めた今日の平和通りの桜の開花状況。まだほとんど蕾です。こりゃ満開になるのは来週だぁねぇ。そう言えば来週末はエレキジャックフォーラムを見に秋葉原に行く予定なんだよなぁ…悩みどころだなぁ…。

試運転も兼ねて塩屋崎へ

「塩屋崎灯台と美空ひばりのみだれ髪の碑」

軽くバイクのメンテをしたので、福島県いわき市にある塩屋崎までひとっ走り。走り始めは微妙な天気だったが、茨城と福島の県境を越えた辺りから絶好のツーリング日和となって嬉しい限り。

メンテしたリア廻りに特に問題も無く塩屋崎灯台へ到着。残念ながら灯台への階段は立ち入り禁止となっていて登れないが、近づくと美空ひばりの「みだれ髪」が流れる石碑は健在。それにしてもここも絵になる灯台だよなぁ。そして平和だ。

缶コーヒーを飲み、営業再開した近くの土産物屋で「濃縮しじみ汁(何と濃縮率15倍!)」なんてものを買い込んで海岸線をさらに北上。灯台からすぐ近くの海沿いの一帯は平地部分の民家はことごとく津波の被害に遭っており、基礎部分だけが残る光景が広がっていて、豊間中学校の校庭は未だうず高く積み上げられたがれき置き場になったまま。

小名浜方面に戻って、高台にある三崎公園でボケ~ッとしたりなんかして帰宅開始。

「再建中の岡倉天心ゆかりの六角堂」こちらは北茨城市にある岡倉天心ゆかりの六角堂。海に迫り出した突端にあった事からこちらも津波で流されてしまった訳だが、再建作業がスタート中。そもそもが小さい建物なので工事自体に時間が掛かる訳では無いんだろうが…ピカピカな箱物を作り直しても意味が無いという事で、杉の大木を切り出したりなんかして本気モードで茨城大学が中心になって再建中。実はここ六角堂が茨城大学の所有だったという事をかの震災で初めて知った茨城県民は多い。もちろん俺もその一人。

近くの天心記念五浦美術館には横山大観の作品とかもあって日立に住む前に一度母を連れてドライブに来た事がある。正直言って個人的にはあんまり絵に対しての理解度が無いのだが…今度あらためて行ってみるのもいいな。そう言えば灯台下暗しというか何というか、吉田正音楽記念館にも行った事無いんだよな。今度行ってみっか。5Fに展望カフェなんてのもあるらしいし。

ああそうだよ。「馬鹿と煙と俺」は高い所が大好きなのさ(笑)

久々のGPSログはこちら。住んでいる家から福島県のいわきまでの距離ってのは片道80キロ程で、半日で行く行き先に丁度いいんだよね。

それにしても…ようやく春本番がやって来たっ!(喜)

2012_04_07_ルート

水戸芸術館 パイプオルガン復活記念コンサート

「水戸芸術館 パイプオルガン」

去年のクリスマスイブに参加した「水戸芸術館のパイプオルガン修繕工事見学ツアー」から四ヶ月、ついにパイプオルガン復活の日がやってきた。やたらと混みそうな予感がしたので水戸芸術館のシンボルタワー展望台からの眺めを楽しんだ後、11:45位にロビーに並べられた椅子に座って待っていたんだが…いやまぁお客さんの集まりっぷりが半端無い。

開演の時間には二階席?も含めてロビー全体が満員御礼状態に。後から知ったんだが…何と1600人程集結したらしい。

ひょぇ~っ!

「パイプオルガン制作者 松崎譲二氏」

冒頭はパイプオルガン修繕工事見学ツアーでも色々説明をして下さった「(株)マナオルゲルバウ」の代表 松崎譲二氏から被害の状況、修繕内容などの説明。前回の作業着姿もいかにも職人っぽくて良かったんですが、今日は晴れの舞台という事もあってスーツでビシッと決めていらっしゃいますな。そう言えば、手の怪我は無事に治られたようで何よりです。

「パイプオルガン奏者 浅井美紀氏」こちらは本日のパイプオルガン奏者「浅井美紀」さん。パイプオルガン修繕工事見学ツアーでパイプオルガンの演奏(操作)の仕方を多少なりとも理解したので、以前にも増して演奏している後ろ姿を興味深く拝見する事が出来ました。

本日のプログラムはこちら。

  • バッハ:トッカータ、アダージョとフーガ
  • バッハ:狩のカンカータ
  • フォーレ:シシリエンヌ
  • メシアン:栄光の身体~甦りし者たちの命に関する7つの短い幻影~から VI.栄光の身体の喜びと輝き

正直言ってまともに知ってる曲は一曲もありませんでしたが…堪能させて頂きました。最後のメシアンが結構聞きやすい曲だったのが意外と言えば意外。今度CD買って聴いてみよう。そして今回は「復活記念コンサート」という事で特別にアンコールが。

演奏が終わってすぐに席を立ってしまった皆さん…急がない方が人生は楽しいのよ(笑)

アンコールは皆さんお馴染みのこの二曲。

  • 瀧廉太郎:花
  • チャイコフスキー:くるみ割り人形から「トレパック」

でした。いやぁ…来て良かったよ。

「スズ75%・鉛25%」の「ハンダもどき」の合金がこの音奏でているんだぜっ!(笑)