微妙に腹が痛いという個人的事情により家でグダグダしていたのだが、何となく持ち直してきたので御近所の鹿島宇宙技術センターの施設一般公開に行く事に。
今でも高速バスの停留所的には「鹿島宇宙通信センター」だと思うけど、どうやら施設の名前が変わったらしい。
やや傾いている「施設一般公開」を目印に(海風だよ、一々いじるな)、この一帯なら当然存在する大駐車場にクルマを停めて見学開始。今ではVLBI(超長基線干渉計)の研究・観測がメインの施設となっているが、1960年代の創立当初は衛星中継の研究がメインだったとの事。そんな関係で1964年に開催された東京オリンピックの日本側中継地上基地がここだったそうな。
小さめの規模の施設なので「こっ…これは!」な展示は少ない気がしますが、工作教室から出て来た子供達が手にしていたのは…
…無線機じゃね?(あれ欲しいよぉぉ…)
大人なので施設の裏に子供達を連れていって強奪したりはしませんで、波の伝搬可視化装置をガン見して勝手に納得。魚の背骨みたいに繋がっててホントに波をそのまま可視化。なるほどね。
とにかくパラボラアンテナだらけの施設なんだが、一個一個が具体的に何をやっているかまでの解説までは無いので…
一個位、宇宙人との会話専用なんじゃね(疑惑)
壁に「だ~っ」と展示されていた鹿島VLBIニュースというトピックスみたいな奴、どれどれどんな事が書いてあるのかな?とたまたま覗き込んだ一枚が「不死鳥「はやぶさ」、通信機能の復活を34mアンテナで確認!!」という内容…完全に埋もれてる。
「これだけ金色の額縁か何かにしとけよ!」(マジ)
最近、相撲界に次いで電波界に進出したと噂のデーモン閣下のポケットティッシュを頂いたりなんかして、いよいよメインの34mアンテナ見学へ。
実はここ鹿島宇宙技術センター、通勤途中に通り掛かるルートの一つだったりしてこのアンテナ自体は何度も目にしているんだけど、基本的に水平線方向に向ける理由が無いからなのか真上を向いている状態しか見た事が無かったので、横を向いているだけでちとビックリ。
アンテナが回る基台部分をガン見していたら、ヘルメットを被って上まで登れるという事なのでヘルメット着用。「手すりは両手で保持!、左右確認の指差し確認の徹底!、高所作業では…」という安全確認の数々が走馬灯の如く我が脳裏を巡りまして…
「ご安全に!」(御近所の新日鉄住金仕込み)
パラボラアンテナの内部というか、現場チックな外階段を登ってパラボラアンテナの中心部外側に到着。
送受信ユニットはパラボラアンテナの出っ張っている部分にあるのでこの場所自体に特別な意味は無いけれど、雨水が溜まるのはまさにこの部分だろうから構造物としては大事な部分だろうな。
見学中の皆さんは地元の方々のようで(含む俺)、ひとしきり自宅の方を眺めた後は皆で海風に吹かれつつ職員の方の説明を聞く。
鹿島宇宙技術センターが出来た頃のこの辺りの様子(早い話が超ド田舎だったらしい)や当時の観測の様子(当時としては非常に珍しい、セシウム原子時計(超高精度)がたまたま?ここに存在した事が大きかったそうな)やら、現在は先行的な研究を行って、その後は国土地理院に引き継いでもらって…等々。完全に手を引いてしまうとその分野の研究グループから追い出されてしまうので、昔の研究も多少手伝ってます的な大人の発言がチラホラ(笑)
結構先端的な事やってるのね(驚)
色々話を伺って皆で質問とかしていたら、説明をしている方の携帯が鳴る。どうやらこういう内容だったらしい。
「そろそろパラボラアンテナ回す時間だから降りて来いや!」
一同爆笑した後で、パラボラアンテナから降りるのでありました(笑)
「別に危険性とかは無いんですけどねぇ…」とかいう説明者の方のぼやき(笑)と共に皆で下まで降りまして、結構な速度でグリグリ動くパラボラアンテナを眺めたのでありました。
最終的にスタンプラリーで全部スタンプを集めたので激レアと思われる「鹿島宇宙技術センタータオル」を頂き、アントラーズと甲府との試合前で盛り上がる鹿島サッカースタジアムの脇を通って帰宅。久々にテントを洗ったりという土曜日なのでありました。