輪島のキャンプ場で目覚めた朝は雨交じり。こりゃまぁ今日一日は雨の覚悟で過ごすしか無いなぁ…と覚悟を決めて濡れたまんまのテントをリアに積み込みまして…カッパ装備で日本三大朝市の一つと呼ばれている輪島朝市へ。
とは言え輪島の袖ヶ浜キャンプ場と輪島朝市は目と鼻の先の距離でして、あっという間に到着です。
日本全国の都道府県を廻った事はあるものの、都市型?の国内旅行的な経験はあんまり無かったりするので、実を言うとこれまでに行った事のある日本三大朝市は去年の高山の朝市だけだったりする。そんな訳で輪島に来た事は何回かある(しかも今回の袖ヶ浜キャンプ場、以前にもシーズンオフの頃に流れ着いた事が有り実は2度目だったりする。泊まって思い出したよ。あの時はデジカメのメモリーカードを忘れてきた事にこの場で気がついて唖然としてたんだよなぁ(笑))
輪島の朝市は一般的な商店街の両脇に出店が出ているスタイルでして、店番?のお姉様方の年齢層も高山とあんまり変わらないかな。雨が降ってると店番も大変そうだ。
すぐ近くに漁港がある事も有り、一夜干しとかだけではなく、新鮮な海産物も多いです。写真のおばちゃんはでっかい魚をお客さんの相手をしつつガンガン捌いてます。海の女って感じですな。無造作にコンテナに入れられている鯛とかも三枚に下ろされてしまうのは時間の問題っぽい(笑)
輪島と言えば漆も有名と言う事もあり、輪島塗の箸のお店も多かったです。本格的な輪島塗のお椀とかだとどうしてもお値段張りますが、そうではないお箸類は250円程からと意外な安さでした。まぁこの手の物はピンキリだとは思いますが。
…と、これだけだとお姉様方の年齢もあり平穏な朝市っぽいが…実際に行ってみると全然穏やかではありません(笑)アルプス山脈から西側というのはいわゆる「関西圏」な訳でありまして、電気の周波数は60Hz、エスカレーターの左側が空いている地域柄。
お婆さん…ではなくて、お姉様方の呼び込みが半端無いのですっ!(笑)
バイク乗りの目立つ格好だった事も有り…左右から完全に狙い撃ち状態。
「ちょっとっ!そこのお兄ちゃん!買ってきなよっ!」 Powered by お姉様方
「いやぁ…バイクなんで持って帰れないんですよ…」
「クール宅急便で送ればいいが!」(爆)
気が弱いバイク乗りだとケツの毛まで抜かれそうな場所ですので、心して掛かりましょう(爆)
ちょっと早めの時間帯に輪島朝市にやってきて、一番商売繁盛していたように見えるのはこちらの「朝市のおばちゃんに野菜や果物を売り歩いているおばちゃん」だったりしたなぁ(笑)確かにこれはうまい商売だ。何回か目撃したが、時折物々交換していたね。こりゃいいやっ!
輪島朝市の真ん中辺りに位置する「朝市さかば」なるお店で「プチ刺身&ご飯セット」を。名前の通りそんなに贅沢な一品では無いですが、付け合わせ?の醤油は能登半島特産の魚醤油「いしり」だったりします。スルメイカの内臓を原料としたのが「いしり」で、イワシ・サバを原料としたのが「よしる」だそうです。
実はこれ書きながら知った情報でして、この地域でしか生産されていない一品だそうな。高い物では無かったから買っとけば良かったなぁ…。ま、次回は忘れずに買いますかね。はぁっ?通販だと?
冗談じゃねぇ。その地に実際に行って買うのが旨さの秘訣なのだよ(笑)
朝市には牛乳が付き物なのか何なのか分からんが、能登ミルクなんてのが目にとまったのでゴクゴク頂きました。朝の牛乳は最高だぁね。
そんなこんなで輪島朝市を後にしまして、本当は海岸線をもう少し細かく廻ったんだけれども…土砂降りでレンズが濡れていてまともに写真が撮れていなかったりするので機貝岩(はたごいわ)の紹介位でご容赦を。
能登半島の西側の北部一帯は「火曜サスペンス劇場」で犯人が逮捕される場面で使われる事の多い断崖絶壁が広がってます。正直行ってみないと分からない魅力的な場所ですので、何とか是非一度足を運んでみて下さい。行けない方は…「火曜サスペンス劇場」の最後の場面にご注目を(笑)
そしてようやく冒頭の写真「なぎさドライブウェイ」の地へ!能登有料道路の千里浜IC~今浜ICの西に位置する砂浜は日本で唯一の車道のある砂浜でして、文字通り砂浜を車(大型バスも)やバイクで走る事の出来る区間となっています。初めてここをこのバイクで走った時は逆の方向からでして、嬉しさのあまり波打ち際に近づきすぎて海の水をひっかぶったりしたものでありました(笑)
青空の下、ここを駆け抜けるイメージを持っていたりしたけれど…まぁ気分の良さはこの空模様でも文句なし。今回はサイドスタンドの下に敷く板も持ってきたから記念写真も撮れたしね。いやぁ来て良かったよ!去年の節電休日シフトの頃から気になってた場所に再訪出来て大満足なのだっ!
この後は雨に降られ続けて金沢市内へ。久々(原チャリで来た時以来だから…20年ぶり?)に兼六園を散歩しようかとも思ったが、GW真っ直中で金沢市内は大渋滞&バイクの駐輪場のあるNTT駐車場も満車&そもそもボロジャケット故に体が雨で濡れてしまって寒いので…今回は通過という事で。また来ますか。それにしても寒い。。。
金沢の環状線を再び戻りまして、国道359号で東進開始。とは言え、金沢市街をまさかの通過で完全にテンションが下がっている&雨に濡れてしまっていてクソ寒い=このままだと事故りそうな予感がするので温泉を探すのだが…無い。
ひたすら東に走り続けまして、時折ツーリングマップルを見ていると…かつて仕事で納品に来た事のある石動(いするぎ)駅近くに「タワー温泉」なるものを発見!もう何でもいいから風呂に浸からせてくれっ!
てな訳で、小矢部市にあるクロスランド小矢部なる施設に無事温泉施設?を発見!(実は結構大きな施設でして、最初辿り着いた時に温泉施設を見つけられなかった時には「あぁ!もう嫌だっ!」と思ったりしたのはここだけの秘密。石動駅方面の端っこにありますです)。
お年寄りだらけの温泉施設で何とか復活した後(いやぁ…ここが無かったら冗談抜きにやばかった…)、温泉の休憩所でそろそろ今夜の寝床を考えます。
高速使わずに家に帰るルートかぁ…選択肢自体あんまり無いし…ここしか無いな。
そんな訳で富山県の福光市街へ向かいまして、今晩の晩飯を調達&ガソリン満タンにして更に南下開始。目指せ五箇山なのですっ!(ちと寒そうだけれども…)
そんなこんなで五箇山には17時頃着いたのであるが…この後キャンプ場を求め彷徨う事に。。。
結論から言ってしまえば世界遺産の合掌造りの集落「相倉集落」の奥にキャンプ場があったのだが、まさか世界遺産の中にキャンプ場があるとは思っていなかったので、下流の方から向かってみたり(ここで車両進入禁止の看板の先が実はキャンプ場)、下の方まで行ってみて「五箇山合掌の里」で泊まっていいか聞いてみたり(今はキャンプは受け入れていないとの事でした)、覚悟を決めて更に南にある「道の駅 上平」で良さげな場所を物色したりして…日が暮れるのを待っていた。
で、暇だったので何となく携帯で「はちの巣」を見てみると…何っ!五箇山のキャンプ場は「世界遺産の奥」にあるんかいなっ!
そんな訳で19:30頃ようやく五箇山国民休養地相倉キャンプ場に到着&設営完了。はぁ…
サイトにいたのは、バイク乗りの方一人と家族連れ一組に俺でした。しかしまさか、こんな場所にキャンプ場があるとは…
ま、細かい事はともかく…石川県と富山県に乾杯!ホタルイカを堪能したりといい夜になったのでありました。
本日のGPSログはこちら。雨が降っていたのでイマイチ動き回れなかったのが残念ではあるが、輪島の朝市は楽しかったし、なぎさドライブウェイも久々に走れたし良しとしよう。明日は晴れてくれると嬉しいな!