ま、こんなどうでもいいネタを持ち出した理由は、週末をほとんど寝て過ごしたという些細な理由による…(涙)
ま、それはともかく昔の?いわゆる携帯電話時代には何度も助けられていたモバイルバッテリー、スマートフォンに替えたら全然充電出来なくて残念な思いをした方もいらっしゃるのではないだろうか?
実は自分もそんな一人でありまして、最近の大容量バッテリーを内蔵したスマートフォンは「普通の」USBケーブルでは充電出来ないようになっていたりするという事にようやく気が付いたのであった。結論から言うと…
「充電&通信切り替えモード付き」のケーブルを使うと充電出来たりする。
これ、そもそもの発端はUSBの規格として最大供給電流は500mAと定められた頃(15年位前だっけか?)に話はさかのぼる訳だが…
今のスマートフォンの充電器は5V2Aなんていう大電流(USB規格の実に4倍)なんてものが添付されてたりする訳だが(実際Nexus7がそうだった)、こいつをパソコンのUSBに接続した時にパソコン側のUSB廻りがどうなるかが保証出来ないのでこういう仕組みになったんではないかなぁ…と思っている。500mAまでは壊れないだろうけど、2A流したらさすがに壊れるかもしれない訳で(そもそもPC側に保護回路があるべき論はこの際ちと置いておく)。
で、機器側(スマートフォン側)の設計屋さんはこう考えた訳だ。「相手が充電器では無くパソコンの類だった場合(USBの規格に準拠している機器の場合)」は充電する際に何らかの制限を掛けてしまおうと。
スマートフォンってのはパソコンに繋ぐと外部メディアとして認識されたりする事から分かる通り、何かしらの通信をパソコン側と行って「相手がパソコン」という事を認識する事はそもそも出来る。この場合、相手側の最大供給電流は500mA以下の可能性があるので本気モードの充電はしない(細かく言うと、どれだけの電流を供給できるかがパソコン側から通知されるのだが、その値に従って充電回路をきっちり制御するのは面倒なので程々の充電・若しくは一切充電しない動作になるのかな?)。
これに対して、USBの通信は出来ないけれども5Vの電源だけが繋がった時はアダプターの類だと判断する(フルパワーで充電)ってのが一つの考え。もう一つは、さらにUSBの通信用に使っているD+D-という信号線がショートしてある場合のみフルパワーで充電ってのが最近のスマートフォンの充電仕様の主流らしい。
そんな訳で、手元にUSBの信号をロジックアナライザーという機械で測定する為の治具基板(ちょっとした中継端子)があるのでこれで実際に実験したところを貼っておこうと思ったんだが…K’s電器の携帯アクセサリーコーナーを帰りがけに覗いてみたら「充電&通信切り替えモード付き」のケーブルが普通に売っていたのでお買い上げ。このケーブルを充電モードにするとD+D-がショートする設定になります(多分)。
この結果…今までGALAXY SII LTEを充電出来なかったモバイルバッテリー「SANYO KBC-L27D(最大出力1A)」がきっちり充電出来るようになったのでありました。それから「SANYO KBC-D1」というごく初期のスティックタイプのモバイルブースターも充電モードに入るようにはなった。が…こちらは供給電流が少ない(最大出力500mA)だからなのか、しばらくすると充電モードから抜けてしまう。これは残念…(相当古いタイプらしく、最新版では充電出来るらしいです)。
ここまで読んで頂けたあなたにはここからが本番(笑)Nexus7も同じような充電廻りの挙動らしいので、車やらバイクやらに車載した時に本気モードで充電させる為にはD+D-をショートさせた充電用ケーブルを用意しておくのが良さそうです。500円程度なので買ってしまうも良し、自作ケーブルを作ってみるも良し。
早く週末に試してぇよ…(だから飲み過ぎんな…タコ!)