今週末も三連休 ~本州最東端のトドヶ崎攻略…そして三陸の街並みに想う…編~

道の駅「さんりく」の朝道の駅「さんりく」の隅っこでお目覚め。今のところ微妙な天気だが…まぁなんとかなるでしょう。

復旧工事中の三陸鉄道南リアス線顔を洗って歯を磨いてテントを撤収した後は国道45号を北上開始。ここからは国道と南リアス線が併走するので横目で見ながら走ったんだが…高架の部分にも重機が入っていたりして運行再開へ向かって走り出している印象だ。

南リアス線の釜石駅のジオラマ朝早かったのでまだ閉まっていたが、釜石駅の三陸鉄道南リアス線のジオラマをガラス越しにかぶり付き。う~ん…間近でのんびり眺めたかったなぁ…

ま…また来ますんで(笑)

今住んでいる日立市とここ釜石市、元々製鉄の街として発展してきた経緯もあって工場と市街地の距離感に似たような雰囲気を感じるんだよな。もちろん釜石の津波による被害は未だに酷いものがあるんだけれども。

この後は宮古市の南側に突き出した重茂半島へ。県道に入ってからは、はっきり言って「な~んにも無い」山道をひた走る事25キロ程。

【岩手県宮古市姉吉地区】 大津浪記念碑かの震災後、何度か訪れている姉吉地区の「大津波記念碑」。初めてここに来たのは震災後の最初の夏のツーリングだったよな。

大津波記念碑

高き住居は児孫に和楽

想え惨禍の大津波

此処より下に家を建てるな

経験は活かさねばならない。さりとて今を生きねばならない。悩みは尽きないな…

【岩手県宮古市姉吉地区】 平成の大津浪記念碑大津波記念碑の20メートルほど先に今回の震災による津波到達地点の真新しい碑が建っているのに気が付いた。ここだけでは無く、国道には「過去の津波到達地点」に加えて「東日本大震災2011/03/11による津波到達地点」という表示が増えている。ここまで津波が来たのか…

宮古市 「トドヶ崎入り口」そして姉吉地区をさらに下った海沿いには今日も変わらずトドヶ崎灯台への遊歩道入り口が。

行くぜ!今度こそっ!待ってろ本州最東端!

2011.3.11 津波到達地点2011.3.11 津波到達地点の高さ(実際はもっと高い)

トドヶ崎灯台への遊歩道に記された小さな津波到来地点の碑が左。そこからかなり下った場所で撮ったのが右の写真。この一帯を襲った津波の高さが良く分かる。しかもここは入り江の入り口…

一番それっぽいトドヶ崎灯台と本州最東端の碑の写真その後、軽く一時間程遊歩道を歩いてトドヶ崎灯台へ。

いや~ようやく来たよ。本州最東端!(喜)

トドヶ崎灯台と本州最東端の碑と一緒に記念写真三脚を持ってきて記念写真を撮ったりしたので一応御披露。

心配すんなよ。一般人の日頃の行いに興味を持つ奴なんて大していないんだからさ(笑)

【岩手県宮古市田老地区】 完成予想図

無事、トドヶ崎灯台を攻略したのでこの後どうしようかと思っていたんだが…以前訪問した時は雨模様でイメージと違った(写真的に)あまちゃんのロケ地でもある「久慈市」に移動開始。

…途中、田老地区で新しい街の完成予想図を見掛けてふと足を止めた…

初めて見た気がするな。こういう看板…

【岩手県久慈市】 小袖漁港にて

その後も北に向かって走り続け、朝の連ドラ「あまちゃん」のロケ地でもある岩手県小袖海岸へ。

いい天気だよっ!(喜)

【岩手県久慈市】 小袖海岸の階段

ここはドラマの中で何度もウニ採りで出て来た階段。

萌えるわぁ~(アホ)

【岩手県久慈市】 小袖漁港の灯台と共に

思い出の灯台と一緒に、5ヶ月で2万キロ走ったらしい愛車(ボロバイク)と共に記念の一枚。

あまちゃん終わっちゃうんだよねぇ…(涙)

久慈市郊外で炭ソフト今回トドヶ崎灯台がメインだったので、あまちゃんはあくまでもオマケ。久慈市内がちょうど秋祭りで全面通行止めだったので、あまちゃんの存在なんて全て忘れて東北道方面へ!

途中で頂いた炭ソフトがとにかく旨かった!(背景注意…)

道の駅「東和」にて

最終的には岩手県花巻市の道の駅「東和」にて、温泉&ゲリラキャンプを敢行したのでありました。

アイドルの写真を壁に貼ってるみたいで…昭和チックだろ?(アホ)

2013_09_22ルートこちらは今回のGPSログ。海沿いの地域は未だ悲しい姿のままではあるが…少しずつ着実に未来に向けた歩みを始めているのも確か。

妙な外野の声に焦る事は無い。あなた方の故郷のあるべき姿はあなた方御自身で作り上げて欲しい。そのお手伝いを遠くに暮らす者の一人として出来たら嬉しいかな。

今週末も三連休 ~北へ行くのね…ここも結構北なのに♪…編~

福島県川内村役場

先週に引き続き、今週も3連休がやって来た。どうやら先週とは違って天気も良さそうなので、冬になるとバイクで行けなくなってしまう東北北部にロックオン!

常磐道を北上し、いわき中央ICから国道399号で更に北へ。常磐道はまだ仙台まで繋がっていないとはいえ、本来であれば国道6号を併用してあっという間に南相馬市まで行けるのだが…。まぁ今回はそう言う事を色々感じ取りたいから東北道では無くってやっぱりこのルート。

冒頭の写真は川内村役場。すぐ近くに「かわうちの湯」という温泉施設があるんだが、残念ながら来春までリニューアル工事中。国道399号沿いの絶妙な場所にある事もあり何度かお世話になってます。それから大酒飲みの愛すべき詩人、草野心平が好きな方は「天山文庫」見学がお薦め。

なんてったって…書架が酒樽だからねぇ…(笑)

この後は国道399号すら通行規制が掛かるので、やむなく素直に西側へ大きく迂回するんだが…昔は国道399号に関しては規制掛かっていなかった気がするんだよなぁ…ホントに進んじゃいけないのだろうか?

迂回する道中感じたのは、かなり大がかりな除染作業(交通整理が必要な位の規模)が行われているという事だな。いつもこの道を通るのは夜に北から南に抜ける時に走る事が多かったので、昼間の様子を知る機会が今まで無かったよ。

この後は国道6号を目指して県道12号を一気に東に進みまして、南相馬市~相馬市を通って宮城県入り。

【宮城県亘理町】 海仙 「はらこめし定食」【宮城県亘理町】 海仙 店構え

仙台空港の南方約8キロ程の場所にある亘理町で昼飯を。ここ亘理町は太平洋に面した平野に位置し、大震災による津波の被害が甚大だった場所でもあるが、名物の「はらこ飯」が今年も始まったと聞きつけて、今回は「海仙」という海鮮レストランへやって来た。

かつて秋になると阿武隈川が遡上する鮭で埋め尽くされていた頃からの名物料理だそうでして、鮭の煮汁で炊き込んだ茶色いご飯の上に鮭の身とイクラが乗っかっているのが「はらこ飯」。

味は薄味で素朴なんだが…やっぱり旨い!

以前ここ亘理町に来た時は、さらに海沿いの「海鮮大海」というバラック小屋みたいな焼き物屋さんではらこ飯を頂いたんだが、お店の皆さんお元気だろうか。それからこの一帯は仙台平野の復興作業&常磐道の延伸作業の大型トラックがとにかく沢山行き交っているのが印象的。

この後はくしくも仙台平野の内陸部を守る堤防の役割を果たした仙台東部道路経由でさらに北東へ。仙台空港~多賀城~梨で有名な利府~石巻~油麩丼の旨い登米を高速経由で駆け抜けて、南三陸町から一般道へ。

海岸線沿いのかつての住宅地は今日も雑草が生い茂ったままではあるが、ちょっとした高台にはコンビニだけでは無く靴屋さんやら散髪屋さん、飲み屋さん等々が簡易的な佇まいではあるが営業を始めている。

色々な困難はあるにせよ…新しい一歩を踏み出しているような気がして、通りがかりの旅人なれど率直に嬉しい。

気仙沼で晩飯の材料を買い、陸前高田を走って…CB750が始動不能&ガソリンスタンドで立ちゴケをかました事で思い出深い岩手県の大船渡入り。断続的に整備されている三陸自動車道を走ったんだが快適快適。全線開通したら相当三陸が身近になりそうだ。復興道路として整備が加速しているようなので、結構早い時期に繋がるのかも。

これで常磐道も繋がると東北道のバックアップになると思うんだが…先は長いだろうな…

【岩手県大船渡市三陸町】 道の駅「さんりく」にて岩手j県産の里芋で芋煮

そんなこんなで最終的に流れ着いた道の駅「さんりく」にて晩飯。気仙沼のカツオやら、道の駅のトイレでこっそり剥いた岩手県産の里芋で芋煮を作ったりなんかしてのプチ宴会なのでありました。

いや~寒くなってきた事もあって鍋が旨いっ!(喜)

2013_09_21ルートこちらは今回のGPSログ。今日も喜ばしくない意味で注目を集める福島第一原子力発電所周辺と、津波の直接的な被害で一万人を越える犠牲者を出し、徐々に人々から忘れられつつある宮城県・岩手県沿岸部。どちらが幸せなんていう話をするつもりは毛頭無い。

ただ…忘れてしまうには少し早すぎはしないか?

三連休二日目…冷麺&横手焼きそば…〆は何故だか物理学

漁火パークから

3連休二日目は良い天気。冒頭の写真は御崎野営場から程近い漁火パークにて。気仙沼の南東に延びる唐桑半島の小高い山のてっぺんに位置してまして、270度程ぐるっと辺りを見渡せます。

ガソリンを給油しに一旦気仙沼市内へ戻ったりなんかして国道45号を北上開始。途中陸前高田で復元された奇跡の一本松を走りながら眺めて大船渡市の盛駅へ。

盛駅の大船渡線BRT震災の大きな被害により運行出来ない状態が続いているJR大船渡線は大船渡線BRTとして気仙沼駅~盛駅をバスで運行中。結構な台数が走っている印象だった。それにしても駅舎そのままの場所にバスが入ってくるからちとビックリしたよ。

宮古まで北上してトドヶ崎灯台も考えたものの…あまりにも前回とルートが被ってしまうので国道107号で内陸方面へ。ホントに行き先決めてないので気分次第&超適当(笑)

1時間半程気分良く田舎道を走ったところで北上川を越えて奥州市入り。ここからはお馴染みの国道4号を少々北上して北上市へ。もう少し北へ足を伸ばして花巻空港近くの宮沢賢治所縁の場所を見学しようかと思ったのだが…(以前通りがかった時は夕方で中には入れなかった)。あんまり北上すると明日高速一気乗りになってしまうので微妙に帰り道を意識しつつ更に西へ向かう事に。ただその前に…

【岩手県北上市】 焼肉・冷麺ヤマト 「人気盛りB(ミニ冷麺セット)」【岩手県北上市】 焼肉・冷麺ヤマト 店構え

この後横手市まであんまり店が無かった気がするので北上市内で昼飯を。焼肉屋で冷麺だけ食べようと思ったら、焼き肉とのセットがランチタイムで安かったので、結局昼間っから焼き肉&冷麺を頂いたのでありました。

キャンプツーリング中は毎晩焼き肉なんだけどねぇ…(笑)

引き続き国道107号を西へ向かい、少々水量の少ない錦秋湖を眺めながらJR北上線の温泉が駅舎にある一風変わった駅「ほっとゆだ駅」にてひとっ風呂。

信号機で次の列車までの時刻が分かるほっとゆだ駅・ほっとゆだ温泉

浴室に設置してある信号機の色で、次の列車までの時間の目安が分かるという最新設備が稼働中(笑)上りと下りの表示が無いけどいいのかな?と思ったんだが…湯上がりにやって来た列車を眺めて理由が分かった。単線の列車がすれ違う駅だから同時に両方やって来るのでこれでいいみたいだ。

いいお湯を頂いた後は再び西へ。国道の道端にパラソルと一緒にババヘラアイス売りのおばぁちゃん達が現れ始めたら秋田県入りした証拠だぁね(笑)

横手市へ到着した後は秋田ふるさと村へ。横手市内は昼間散歩するにはちょっとなぁ…という印象があるんだよね。

ま、夜は俺好みの赤提灯が大量にあるので見方が変わるとは思うんだけど…(爆)

【秋田県横手市】 出端屋 「横手やきそば」横手市 秋田ふるさと村

そんな訳で以前来た事のある場所ではあるが秋田ふるさと村の中にある出端屋で横手やきそばを。半熟の目玉焼きに付け合わせの福神漬けがシンボルマーク。もちろん旨い!

焼きそばを食べ終え、水を飲みながら今宵のキャンプ場所を検討開始。明日スカッと晴れてくれたら鳥海山もいいんだが…ガスっていたりすると何にも見えないんだよね(汗)そんな事を考えながらはちの巣でキャンプ場を探していたら、南に30キロ程行った場所に東山森林公園キャンプ場という無料キャンプ場があるらしい。ほうほう…秋田県・山形県・宮城県の県境近くですか。ここなら明日の天気次第で行き先選べるし丁度いいな。ここにしますか。

そんな訳で、横手市内で晩飯の材料を買い込んで東山森林公園キャンプ場へ。

東山森林公園キャンプ場にて 横手のスーパーで何故か三陸鉄道の商品が売られていたので「いぶりがっこ」と一緒に買ったりなんかしてプチ宴会。天気が悪いからなのか誰も来ないなぁ…と思っていたら、カブに乗った青年が到着。話をした瞬間に「こいつ理系…」と一瞬で分かる話し方(笑)社会人なのかと思って聞いてみたら大学院2年生だそうな。

専攻は物理学で研究内容は「摩擦」とな。やっぱりねぇ…(笑)

来春から働き始めるそうで、仕事内容はというと…回路設計とか言う謎の世界らしい。へぇ…

…ようこそ…泥沼の世界へっ!(爆)

小一時間程話をしていたら雨が本降りになってきたのでお互いのテントの中に撤収。お互い明日は晴れると嬉しいやね。

2013_07_14ルートこちらは本日のGPSログ。一般道をガンガン走れるのが東北の良さの一つだよね。