東京大学フィロムジカ交響楽団の定演に行ってきた

東京大学フィロムジカ交響楽団定期演奏会・武蔵野市民文化会館

この週末は東京にやってきた。土曜日から泊まりがけで来たものの寝坊&青春18きっぷ利用なので、実のところ夜に南千住の激安飲み屋で飲んだ位しかやった事が無いので記事は無し。

上野動物園のパンダはいつになったら見に行けるんだろうか…(涙)

で、翌日の今日はツイッターで団員の方の開催情報を聞きつけて、東京大学フィロムジカ交響楽団の定演にやってきたのであった。会場は武蔵野市民文化会館。最寄り駅は三鷹駅だったんだが時間的にちと余裕があったので、お隣の吉祥寺駅のアーケード街を散歩したりしつつ会場へ。三鷹駅の近くには横河電機の大きな工場があって、ここが本社工場との事です。何となく日立市と工場と駅の位置関係が似てますな。

何でまたはるばる東京までアマチュアオケの演奏会にやってくる気になったかというと、プログラムの曲目が気に入ったからというのが大きいです。

  • ワーグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲
  • ドヴォルザーク 交響詩「水の精」
  • ブラームス 交響曲第2番

特にサブメインの「水の精」を生で聴く機会ってのは滅多に無いので「これは聴かねば!」という事ではるばるやってきた次第でございます。ブラ2ももちろん大好きだしね。

演奏会の感想をブログで書くのはちと自分には荷が重すぎるんですが、それぞれの曲の自分なりの感想などを。

 

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

この曲は金管吹きにはたまらない一曲ですな。冒頭の導入部分が終わり、主題が始まってからの金管の重厚なハーモニーはワーグナーならでは。いやぁ羨ましい限りでした。また途中木管のちょっとコミカルな掛け合いの部分のクラリネットの方の上手さが印象的でした。ワーグナーの歌劇の前奏曲は比較的演奏時間が短いだけでなく、旋律がわかりやすい曲が多いので、クラシックを聴き始めの方にもお薦めです。

交響詩「水の精」

マイスタージンガーに続き、これまたトロンボーン大活躍の曲でした。ソロトロンボーン吹きのクリスチャン・リンドベルイのCD「トロンボーンの犯罪」の解説によると、「トロンボーンで旋律を吹く事・トロンボーンで16分音符を吹く事…等々」は犯罪という定義になってますので、1stトロンボーンの方は完全に犯罪者でしたな(笑)いやぁ…パンフレットのパート紹介でも触れられていましたが、今回の演奏会に向けての練習でトロンボーンパートは相当練習したんではないでしょうか?

序曲がモーツアルト、サブメインが軽めの組曲、メインがブラームスやらベートーベンだったりすると、吹く音符の数が泣きたくなる程少なかったりしますからねぇ(笑)昔良く、演奏会の開催費を音符の数で割って音符一つあたりの値段を出したりしてました。その時毎回悩むのが…

スラーで繋がった全音符は一つとして扱うべきか否か…それが問題だ!(アホ)

仕舞いには「tacetも音符なんじゃね?」とか言い出す始末だったりしてまして(笑)おっと話が脱線してしまいました。東京に足を運んでホント良かったです。トロンボーンの1stの方

Bravo!

ブラームス 交響曲第2番

先に言ってしまいますと、この曲もトロンボーンの皆さんにBravo!です。4楽章の最後の最後にバストロ・2nd・1stトロンボーンの見せ場が有るんですが、皆さんバッチリ決めてました。1stの方はアルト持ち替えだったので正直厳しいんじゃないかと思っていたら、最後はテナーバスのまんまでハイD決めてましたネ。実は会場の私の右前方にOBの方なのか、明らかにハイDを待ちかまえていた方がいらっしゃったんですが、決まった瞬間に後ろに仰け反っていました(笑)私も同じ気分でしたな。

そしてこの曲で一番凄いと思ったのは、何と言っても1stホルンの女性の方。1楽章・2楽章で歌舞伎とかなら「いよっ!待ってましたっ!」と掛け声が掛かりそうなソロが有るんですが、プレッシャーに潰されることなく吹き切ってしまいました。いやぁ…ホントに凄かった!

楽団の皆さん、素敵な演奏をどうも有り難うございます!

アンコール ワーグナー 歌劇「ローエングリン」第3幕への前奏曲

最後はこれまた豪快にローエングリン。のだめカンタービレのベト7ばりのベルアップで締めくくりでした。

そうそう、トロンボーンパートの皆さん…これは次回の演奏会のプログラムを

「モーツアルト・ガラコンサート」とかにする布石かも知れませんよっ!(笑)

MTM07&東京文化会館グッズなど

「Make:マグカップ・トロンボーンの歴史麻袋・トロンボーンしおり」

今回のMTM07巡り&上野散歩で買った物など。

マグカップはお馴染みMake:マグカップ。自宅での電子関連の読書や電子工作中にコーヒーでも飲んでみたくなる一品。

左下の藍染めは、MTM07の会場に出店されていた「かわうそ兄弟商會」さんの新書用ブックカバー。ご覧のように何やら数式が染め抜かれていますが、こちらは数学界の中でもっとも偉大で美しいと呼ばれることもある「オイラーの公式」で「θ = π」が成り立っている場合の「オイラーの等式」です。

オイラーの公式は、電気・電子回路の世界でも、交流での解析等の基礎となっている重要な公式でして、実際の生活の中でも実は使われてます。

試しにブックカバーに挟んでみている本は、ブルーバックスの「ゲーデル・不完全性定理」。「数学という学問自身が内包する完全な世界故」の矛盾や限界について書かれている本なはず。イマイチ自信が無いのは…まだ序章しか読んでいないから(汗)

実はこの本を読むきっかけというのが個人的には面白くって、会社の忘年会で見られないTV映画「天空の城ラピュタ」の「バルス」という滅びの言葉を、シータがパズーにどうやって伝えたのかを考えると、ゲーデルの不完全性定理に辿り着く!というHPを見たからだったりします。

…確かにどうやって伝えたんだろう…筆談ならOKなのか?それが駄目だとすると…おばあちゃんから滅びの言葉を受け継ぐ時にも問題が生じるはず…

…ま、理系人間はこんな感じに毎日楽しく生きてますと言うことで…(汗)

 下にある麻袋&右上のしおりは上野にある東京文化会館のグッズ売り場にて。自分のやっていたトロンボーンという楽器は物凄く単純な仕組みでして、長さを長くすると低い音が出て、短くすると高い音が出るという当たり前っぽく感じる仕組みを楽器にしたもの。その長さを右手の伸ばし方で変えるというアナログ極まりない楽器です。

クラシック界ではイマイチ地味な存在(交響曲に登場してきたのがベートーベンの運命以降)だったりするので、思わず買ってしまいました(笑)

学生時代のオーケストラの指揮者がここ「東京文化会館」を拠点に活動する「東京都交響楽団」出身だったこともあり、本番のトラ(応援の演奏者)の方の楽器、ハープやらコントラファゴットやらを受け取りに伺った事が何度もあるので、実は結構身近に感じているホールだったりしてます。

50周年、おめでとうございます!

晴れた日曜日は国立西洋美術館(ゴヤ展)~上野公園~秋葉原巡りなど

「浅草寺」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)

浅草の安宿で目覚めた朝はいい天気。実は東京モーターショーに行こうかとも思っていたのだが、結構な人出らしいので今年はパス。上野動物園のパンダを見ようかどうしようか悩みつつ、浅草寺にお参りして地下鉄で上野駅へ。晴れという事もあって、今朝の浅草寺は大賑わいでした。

上野駅に着いて、とりあえず上野動物園の入り口まで行ってみる事に。

ほうほう…東京文化のお隣の国立西洋美術館では「ゴヤ展」をやってるのね。科学博物館は「ノーベル賞110周年記念展」と「科学者展」かぁ…。科学博物館はこの前常設展をガッツリ見てしまったんだよなぁ…

…そんな事を考えながら乳母車の車列と共に上野動物園前へ到着。当然の事だが、乳母車のコンボイは上野動物園に吸い込まれていくのであった。。。

今回、パンダは家族連れに譲るかぁ…

「国立西洋美術館(ゴヤ展)」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)そんな訳で科学博物館に行こうかとも思ったが…美術系の芸術を冗談抜きに理解出来ない俺は意を決して国立西洋美術館の「ゴヤ展」に行ってみる事にした。苦手な分野に自ら突っ込んでみる事が必要な気がしたMTM07での体験もあるしね。

…約2時間半後…

むは~っ!正直言ってかなり疲れた。絵画鑑賞なんて基本的にした事ないのに、無理矢理「常設展」も全部見てしまったよ。。。最初に「ゴヤ展」の感想を言ってしまうと、貴族のパトロンとして描いていた時の「肖像画」と、それ以外(あくまでこの展覧会の絵だけですが)のデッサン画の内容が、芸術家としての表現の方向性が全く違う事に驚いた。別人だよねある意味。個人的にはどちらかというとデッサン画の世界にいる「ゴヤ」の表現の方が好きかな。

…こっ…この俺が…「美術」を語る日が来ようとは…(汗)

 常設展の方は時代背景とかがゴッチャになっているので正直言ってさらに難しい印象。それからこの「国立西洋美術館」の建物を世界遺産に!と言う話は…俺にはよく分からんかったな(汗)

慣れない美術館巡りの後は少々休憩。

【東京文化会館】 HIBIKI 「ホットコーヒー&パンダロール」【東京文化会館】 HIBIKI 店構え

 「国立西洋美術館」の対面にある東京文化で「ホットコーヒー&パンダロール」を。外のテラス席しかやっていなかったので、少々寒かったが屋外で頂きました。パンダロールは味的には「抹茶ロール」ですな。上野公園の銀杏を眺めつつ頂きました。

この後は創立50周年の東京文化会館のお土産コーナーで2つ程買い物をしまして、上野公園お散歩開始。

「初冬の上野公園」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)気温は低いですが、のんびりベンチに座って話し込むにはいい日差しですな(喜)。この後は何故か芸大の美術館にあるミュージアムショップ&レストランに初めて行ってみたりなんかして(どちらも見ただけですが…)、そのまま歩いてアメ横に向かっていたつもりが何故か鶯谷へ到着。

あのなぁ…方角が完全に逆だろうよ…(汗)

…仕方が無いので山手線で上野へ逆戻り。

【東京都アメ横】 みなとや 上野1号店 「特盛丼」アメ横の「みなとや」でちと遅めの昼飯、特盛丼&味噌汁を。地域柄、築地とアメ横の海鮮品は値段が安くて旨いですよね。ご馳走様でした!

「年末間近のアメ横」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)こちらは年末の大フィーバー直前のアメ横の様子。まだ空いている方ですな(笑)

「秋月電子」 (G1 M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6)最終的に辿り着いたのは秋葉原。ジャンク屋やら測定器屋やらを廻ります。ちなみに上の写真は用はなくとも秋葉原に来たなら必ず寄る「秋月電子」。秋葉原にある電子部品屋さんの超有名店です。写真撮ったのは恐らく初めて(笑)MTM07にみんな行っているのか、珍しく空いてましたよ。普通の休日は店の外の棚にまで電子工作オタクの同士達が溢れてます。

珍しく…本当に珍しく、秋葉原に来たのに仕事で必要なフラックス&洗浄剤だけを購入して帰宅モード。

俺って財布が固くなったのか…?

帰りの特急まで少々時間があったので上野駅近くのプロントでビールを飲んだりしまして…

「上野駅 青森マルシェ出張販売」たまたま上野駅で開催されていた青森物産展(青森マルシェ)にて、飲み物を入手。

「上野駅 青森マルシェ出張販売 戦利品(日本酒2種&スタミナ源のタレ)」何やら見覚えのある日本酒と、まさか上野駅で買える日が来るとは思ってもいなかった「スタミナ源のタレ」が「特急スーパーひたち」の折りたたみテーブル上に展開中。左2本はもちろん車内で飲み干しました。右の1本は、さすがにお持ち帰りです(笑)こんな感じに夜の21:30頃我が家に着きましたとさ。

いやぁ…それにしてもいい休日だったよ!皆さんありがとう。