『Make: Tokyo Meeting』 ~電子工作関連編~

『Make: Tokyo Meeting』 FPGA技術

グダグダな午前中を過ごして、ようやく本来の目的である『Make: Tokyo Meeting』の会場、東工大大岡山キャンパスへ到着。いやぁ、大学の敷地内ってのは何となく若さを感じられていいもんですね。

イベント全体の感想を先に書いてしまうと、電子関連の内容だけでなく色々な方面の内容に感化されました。学生・社会人・企業がごっちゃになった展示会等とは全く異なる荒削りなイベントでしたが、来て良かったなぁと思います。まぁ何と言っても、個人的に会場にいる人達全員と話が合いそうな雰囲気でしたから(笑)

最初の写真はつくばにあるFPGAカフェの出展。トラ技の読者なら思わず笑ってしまう情報誌が目をひきます。以前から気になっていたんですがお店はつくばにありまして、制作物をオープンソースにすると言う条件でリフロー炉等を借りられるとの事なので、まずはコーヒーでも飲みに行ってみたいと思ってます。

~ここからは色々なブースの気になった物など~

『Make: Tokyo Meeting』 個人向けチップ部品マウンター

こちらは個人向けのチップ部品マウンター。FPGAカフェの隣のブースだったので、実はFPGAカフェの展示品なのかもしれないけれど、今イチ仕切りが良く分からないユルさを誇るイベントだったので良く分からないです(笑)これは興味ありますね。位置決めとかはうまくいくのかな?

『Make: Tokyo Meeting』 ニキシー管のバーグラフ

こちらは「ニキシー管」という放電管で組み上げられたオーディオ用スペアナ表示器(だと思う)。FFTで周波数成分の演算をするあたりは最近の技術で、表示はレトロなデバイスを使っている事がキモですね。

古い技術のデバイスってのは自然な暖かみを感じますね。電圧駆動で表示の長さが変わるそうなので、個人的に一度使ってみたくなりました。

『Make: Tokyo Meeting』 ハンダ付け祭り

こちらは会場で行われていたワークショップの模様。今まさに「熱いハンダ付け祭り」が開催されている訳だが、興味の無い人には分からないだろうなぁ(笑)ま、派手さの裏側は、地味な作業の積み重ねだったりするのはどんな分野も同じだったりしますが。

『Make: Tokyo Meeting』 マルツパーツブース

こちらはマルツパーツのブース。ミズホのキットを彷彿とさせるSSB/CW受信機と「ジャンク箱」(笑)が気になりました。

今回の会場、「Arduino(AVR)」系のアプローチでハードは買ってきた物をベースにしてソフトで色々工夫する展示がかなり多く、こんなに盛り上がっているとは正直思っていませんでした。次世代?は「mbed」というARMの載ったシリーズらしい。職業柄、AHBやらAXIやらのARMコアのローカルバス廻りをはじめ全体の構成に関しては詳しいから俺も参戦してみっかな?

『Make: Tokyo Meeting』 電子工作系同人誌

電子工作系同人誌?

AVRマイコン入門やら、「2進数おしえます。」なる一冊も。読んでみたいような気もしますが…こちらの世界には今さら入れないなぁというのが個人的には正直な所(笑)

『Make: Tokyo Meeting』 オセロ・マシン

こちらは本物のオセロ盤を使ってコンピューターと対戦出来るオセロマシーン。そうそう、この手の発想こそが新しい。

ちょっとマシーンの調子が悪そうでしたが、その後うまく調整できたのかな?

『Make: Tokyo Meeting』 電動「でんじろう砲」

最後はこちら「電動式でんじろう砲」

理屈はともかく、発想力に完全にやられました(笑)

『Make: Tokyo Meeting』の「電子工作関連編」てなタイトルで紹介しましたが、実際の会場は剥き出しの基板が多数展示されている会場でして、個人的にピンと来たものでも写真では「ぱっと見」何だか分からないものが多い為紹介できませんでした(汗)展示されていた方々スミマセン。

「p板.comのワークサイズパッケージ」基板が上がってきた!

p板.com ワークサイズパッケージ基板 仕上がり(表)

p板.com ワークサイズパッケージ基板 仕上がり(裏)

素人ながら突貫工事的な配線設計を行った基板が上がってきたっ!

基板CAD上で見ていた時はどこか「バーチャル」な印象があるが、こうして目の前に現れるとやっぱり自分が作ったんだと言う感慨に浸れる事が嬉しいな(喜)

上下の写真を見て頂くと分かると思うんだが、素人が両面板で高密度?配線設計する時は縦と横の配線の役割を厳密にするのがやっぱり「キモ」っぽいですね。プロの基板設計の方にしてみれば「フッ…」てな感じなのかもしれませんが(汗)

『現時点の反省点』

1・いくら時間的に余裕が無かったとはいえ、裏面に実装する部品が一つも無いってのはどうかなぁ?(笑)

2・あれっ?…四隅に固定用の穴が無い気がするんですが…どうするおつもりで?(焦)

3・USBコネクタの固定用ドリル穴が空いてない気が…これって部品の「4層データ」→「2層データ」にコンバートした時に出ていたエラーを無視した結果なんでは…(涙)

…ま、出て来た問題を解決していくのが趣味ってもんですので(笑)こう言う課題が今後も出てくる事を今後も期待したいと思ってます…

でも…致命的なのは勘弁ねっ!(願)

今週末は「Make: Tokyo Meeting 06」を見に(感じに?)行きま~すっ!

今週末は「東京工業大学 大岡山キャンパス」にて開催される「Make: Tokyo Meeting」を見学する事に決~めたっ!

この催し物は、近年ハードウエア開発環境を用意するのに必要なイニシャル費用(個人的にはこの呼び方は安直すぎると思うが…)が色々な意味で必要なくなっている今日この頃、学生やら一般人やら趣味人が「電子工作っぽい」物を披露&販売するという展示会…ではなくて「Meeting」です。

「open software」という概念が定着しつつある今日、「open source hardware」という考え方に賛同できないような「せこい」ハードウェア(回路)設計者にだけは成り下がりたくはないものだ。過去の実績なんぞ、他人が簡単に真似できるものなのであれば全て公開してしまえばいい。どれだけショボイ事に自分自身がぶら下がっているのかを見直すいい機会だ。

…ま、難しい話はともかくとして、来年は…俺も出店側の予感(笑)