電脳書房さんから「不幸箱」届く!

「電脳書房 不幸箱(外観)」

ネットで技術書を専門に扱っている非常に珍しい存在の「電脳書房」さん。過去に何度か買い物をさせて頂いた事があるのですが、新年早々「不幸箱」(2012円)なるものを数量限定で売り出していたので私も一つ購入。

どんな物が届くのか楽しみにしていた所、およそ古本が入っているとは思えない箱が到着。郵便局の方に「重いですよ…」と言われた箱は確かに重い(汗)

いっ…一応、オライリー本の大きさで大きさを想像して下さい。

「電脳書房 不幸箱(中身 その1)」中身の三分の二ほどがこちら。一番デカイ本は「pLATEX2ε for WINDOWS」。使えねぇすげぇ懐かしい!そういや卒論はMS-DOS上でTEXで書いたっけなぁ…卒論をコンパイルしてベクトルフォントを展開して印刷したもんだよ…

 認めたくないものだな…今さら使わないと言う事を…(C)シャア

他には「インド式プログラミングバイブルC言語入門」やら「就職試験の英語面接(CD付)」やら何やら微妙な本が多数。

英語面接の本をぱらぱらとめくってみた所、例題として…

「Descirbe a bad boss.(悪い上司について述べて下さい。)」

俺…英語しゃべれそうな気がするんだが…(爆)

何とか面白く読めそうな一冊と言えば、ハードカバーの「神経系の発生と分化」あたりか?理解は不可能っぽいが…

「アルゴリズム演習300選」なる使えそうな本も混じっているが、あまりにも各種言語固有の文法を回避しすぎているせいか、ぱっと見分かりやすいとは言えないのが悲しい所。でもちゃんと読めば新しい発見があるかもね。

他は…UNIXやLinuxやらの何となく微妙な本。

「電脳書房 不幸箱(中身 その2)」

こちらは残り三分の一。「X68000ベスト・プログラミング入門」は別格として、これまた微妙な本が揃ってます。唯一面白く読めそうな一冊は「NHKデータブック 世界の放送2006」あたりか?

「不正アクセスの手法と防御」とかも面白そうだが、2001年刊行という事であんまりマニアックな内容では無さそうな…。「実践UML」も何だかなぁ…と言った所かな。

そんな訳で、電脳書房さんありがとうございました。

今俺は…確かに不幸です(笑)

そうそう、電脳書房さんでは来たる1月28日(土)29日(日)の2日間、神奈川県座間市の小田急線相武台前駅より徒歩2分の場所にあるbar「aboab_o」にて16~20時まで「電脳書房技術書BAR」なる「技術書Bar 第一回」を開催されるそうです。

私自身、職業柄技術書も好きですが、それ以上に酒も好きなので行ってみようかなと思っています。技術書好きなお近くの皆さんもいかがでしょうか?

当日の品揃えは、もちろん不幸箱とは違うと思いますよ!(笑)

MTM07&東京文化会館グッズなど

「Make:マグカップ・トロンボーンの歴史麻袋・トロンボーンしおり」

今回のMTM07巡り&上野散歩で買った物など。

マグカップはお馴染みMake:マグカップ。自宅での電子関連の読書や電子工作中にコーヒーでも飲んでみたくなる一品。

左下の藍染めは、MTM07の会場に出店されていた「かわうそ兄弟商會」さんの新書用ブックカバー。ご覧のように何やら数式が染め抜かれていますが、こちらは数学界の中でもっとも偉大で美しいと呼ばれることもある「オイラーの公式」で「θ = π」が成り立っている場合の「オイラーの等式」です。

オイラーの公式は、電気・電子回路の世界でも、交流での解析等の基礎となっている重要な公式でして、実際の生活の中でも実は使われてます。

試しにブックカバーに挟んでみている本は、ブルーバックスの「ゲーデル・不完全性定理」。「数学という学問自身が内包する完全な世界故」の矛盾や限界について書かれている本なはず。イマイチ自信が無いのは…まだ序章しか読んでいないから(汗)

実はこの本を読むきっかけというのが個人的には面白くって、会社の忘年会で見られないTV映画「天空の城ラピュタ」の「バルス」という滅びの言葉を、シータがパズーにどうやって伝えたのかを考えると、ゲーデルの不完全性定理に辿り着く!というHPを見たからだったりします。

…確かにどうやって伝えたんだろう…筆談ならOKなのか?それが駄目だとすると…おばあちゃんから滅びの言葉を受け継ぐ時にも問題が生じるはず…

…ま、理系人間はこんな感じに毎日楽しく生きてますと言うことで…(汗)

 下にある麻袋&右上のしおりは上野にある東京文化会館のグッズ売り場にて。自分のやっていたトロンボーンという楽器は物凄く単純な仕組みでして、長さを長くすると低い音が出て、短くすると高い音が出るという当たり前っぽく感じる仕組みを楽器にしたもの。その長さを右手の伸ばし方で変えるというアナログ極まりない楽器です。

クラシック界ではイマイチ地味な存在(交響曲に登場してきたのがベートーベンの運命以降)だったりするので、思わず買ってしまいました(笑)

学生時代のオーケストラの指揮者がここ「東京文化会館」を拠点に活動する「東京都交響楽団」出身だったこともあり、本番のトラ(応援の演奏者)の方の楽器、ハープやらコントラファゴットやらを受け取りに伺った事が何度もあるので、実は結構身近に感じているホールだったりしてます。

50周年、おめでとうございます!

「Make: Tokyo Meeting 07」に行ってきた(後編 「ジャンル問わず系」)

「MTM07 タチコマ型ロボット?」MTM07は作る事、作った物で楽しむ事がテーマだったりするので、電子工作に限らず色々な種類の展示があります。冒頭の写真はどことなくタチコマっぽい、実際に乗って楽しめる乗り物。それにしても去年はさほど見かけなかった気がする家族連れやカップルが多数会場にいらしいてたのが印象的。人出自体もかなり多かったです。

「MTM07 かわうそ兄弟商會 数式やら何やらで染められた藍染各種」こちらは「かわうそ兄弟商會」さん出品の藍染各種。一般的な藍染とちょっと違うのは、各種元素記号やら有名な方程式やらがデザインに使われている事。女将さん曰く「私には、数式って言葉みたいに見えるんですよ。」との事。言われてみれば確かにそうかも知れないなぁ。皆欲しくなる魅力的な品々だったんですが、「数学における最も美しい定理」と呼ばれるオイラーの等式が染め抜かれた新書用のブックカバーを購入。MTM07に限らず、今回Getした品々は別記事にて御紹介予定中。

「MTM07 ペーパークラフト巨大ドム」

こちらは小学生の背丈以上はあろうかという大きさのペーパークラフト製「ドム」。CADでデータを作って制作されたそうでして、もはや紙では自重に耐えられない大きさの為、中にフレームが入ってます。凄いなぁ…と思って眺めていたら、制作者の方に話しかけられまして「最近、アメリカでこれより大きいガンダム作られちゃったんですよ…」との事。う~む。。。

「我々は一つの記録を失った。しかし、これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ! 」

~中略~

「目指せよ!「お台場のガンダム」越えを。ジーク・ジオン!」(爆)

「MTM07 ウダーの演奏」

こちらは「ウダー」という電子楽器を展示&演奏されていたブースにて。フランスの小さなボタン式のアコーディオンを彷彿とさせる構えで演奏されていました。メロディーライン&和音を奏でられる楽器にはやっぱり憧れますな。

欲しい…ウダーと「ウダーを演奏できるあの腕&指」が…(腕&指は非売品)

「MTM07 電子部品がアクセサリー」「MTM07 電子部品が万華鏡の中に」

こちらは電子部品をアクセサリにしているブース。違和感なくヒューズやLEDにコンデンサがアクセサリーになってます。そして同ブースにて覗かせて頂いて驚いたのは「電子部品万華鏡」。1/6w(だと思う…)のアキシャル抵抗やら水晶発振器やらコンデンサが万華鏡の中で踊っているんですが、確かにデザインとして美しい世界が広がっていました。

ちと長居をしてしまったのは…制作者の方が美人だったから…だけではございません…(汗)

 「MTM07 タマゴの殻がエンクロージャーのスピーカー」「MTM07 7気圧空気砲」

「MTM07 手芸のワークショップコーナー」「MTM07 腐食する電池」

 ちと早足になりますが、気に掛かった展示を御紹介。

左上は何と卵の殻をエンクロージャにしてしまったスピーカ-。展示されていた方が休憩中のタイミングだったので実際に聴く事は出来ませんでしたが…はて、どんな音がするんでしょうか?故「長岡鉄男」氏も気になっているに違いありません 。

お隣は7気圧の空気を充填してぶっ放す「空気キャノン砲」。発射の際にはもの凄い音が周囲に響き渡ります。いったい何に使うのか…?と言う野暮な質問はこのイベントでは御法度です(笑)

左下の写真は手芸関係のワークショップ会場。昨年よりも大きなスペースが用意されていたりして、こういう積み重ねが今年の幅広い層のお客さんが来場している理由の一つっぽいですね。

右下は「腐敗する電池」。いわゆる「ボルタの電池」を使ってちょっとした美術寄りのメッセージ性の強い展示だった訳なんですが…科学的な反応を使ったエネルギーの使い方ってのは、奥底に実は「使い捨て」的な本質的意味があるのかも知れない…などと感じてしまいました。美術系のアプローチの方の展示にも「はっ」とさせられる事が多かったです。

こんな具合に会場を廻りまして、夕暮れ迫る会場でMTMマグカップを買ってみたりしたりなんかしてMTM07会場を後にしました。

いやぁ…ホントに来て良かったよ!皆さん色々と刺激をありがとうございますっ!