和歌山デスティネーションキャンペーン ~世界遺産だらけの三日目編~

【和歌山県新宮市】 道の駅 熊野川にて

熊野川の畔でお目覚め。雨も止んで日が差してきたのでテントを干したりなんかして出発。三重県と和歌山県の県境を流れる熊野川なんだが、台風による被害が三重県側で特に酷いようでかなりの区間で復旧工事が行われていた。

快適な国道168号を北西方向に走って和歌山県の内陸攻め開始。和歌山県自体は初めてって訳では無いんだが、今まで行った事のあるのは海沿いと偶然通り掛かったニホンオオカミ像…と書こうとしたが、あれは奈良県だったらしいので内陸は全く行っていないに等しい状態。

熊野本宮大社 大鳥居そんな訳でまずは熊野本宮大社へ。木製の大きな鳥居が印象的。

熊野本宮大社 本宮本宮も立派。そして観光バスがまだ来ていない時間帯だったのでとっても静かで良かったな。そして駐車場でツーリングマップルを眺めたところ、近くに川湯温泉という温泉があるようなので行ってみる事に。

【和歌山県田辺市】 川湯温泉 大塔川川湯温泉は文字通り川沿いにある静かな温泉街。

【和歌山県田辺市】 川湯温泉公衆浴場 店構え【和歌山県田辺市】 川湯温泉公衆浴場 入り口

ひなびた感じの公衆浴場に入湯。250円也。

【和歌山県田辺市】 川湯温泉公衆浴場 浴場 先に入っていたお客さんが帰ったので湯船を撮影。当然の事ながら温泉です。風呂上がりに缶ジュースを飲みながら川辺でだら~っとしたりして…出発。ここから西に20キロ程行ったところに熊野古道の馬牛童子像ってのがあるらしいので国道311号で西へ向かったんだけど、天気が良くなった事も有りまして…

チョー気持ちいいっ!(死語)

【和歌山県田辺市】 熊野古道 馬牛童子像付近馬牛童子像へは麓の道の駅、熊野古道中辺路にバイクを停めて熊野古道を800メートル程登った先。まぁ古道自体の雰囲気がいいのでそんなに苦にはならないと思います。

【和歌山県田辺市】 熊野古道 馬牛童子像こちらが馬牛童子像。結構癒やし系。馬牛って位だから牛と馬に乗ってるんだろうなぁ…えっ同時に乗ってんの?

そうか!バイクもこうやって2台に乗ればパワーも2倍!(無理)

登って来た道を今度は下って道の駅へ。たまにはNEWSをチェックしないと単なる世捨て人になってしまうのでスマートフォンでチェック。どうやら横須賀の「護衛艦カレーナンバー1グランプリ」はあまりの大人気っぷりで大変な事になっているらしい…

ふふふ…(悪)

何々…宇都宮の餃子屋「正嗣」が全焼だとっ!?

おのれ…みんみん派の仕業である事に疑いの余地は無いっ!(正嗣派)

このまま西に進むと白浜に抜けてしまってありがちな展開になってしまうので、今度は国道311号を東へ。

チョー気持ちいいっ!(本日二回目)

熊野那智大社に行こうと思うんだが、行きと同じ道を走り続けるのは何だか勿体ないので途中から県道44号を選択。結果…

クルマで走るのは対向車が来た時にどうにもならなくなりそうな区間があまりにも長いのでお薦め出来ないのと、狭小区間が長すぎて結構疲れる展開に。時間も国道経由の3倍位掛かった気が。

熊野那智大社でもってやってきました熊野那智大社。県道でくたびれた上に結構な段数の階段を登ったので若干グロッキー。この組合せ、真夏だと危険。

熊野那智大社 八咫烏

熊野那智大社のゆるキャラ八咫烏。足が3本のトライク仕様。

青岸渡寺こちらはお隣の青岸渡寺。知名度的には熊野那智大社の方が有名だけれど、なかなかどうしてこちらも立派な社です。ちなみにここも世界遺産。

三重の塔と那智の滝三重の塔と那智の滝。あまりにも出来過ぎな光景に…

「ヒデキ、感激!!」(真面目にやるように)

ま、こういう場所は実際に自分の目で見てなんぼの世界なんで実際に行ってみて下さい。

県道経由でね…(悪)

【和歌山県太地町】 くじらの博物館この後は海沿いに出まして、クジラで有名な太地町へ。くじらの博物館の見学開始。

くじらの博物館 鯨ヒゲくじらの博物館 文楽人形に使われている鯨ヒゲ

クジラの髭は金属製のゼンマイが世の中に出てくる前はその弾力性を活かして各種からくり人形の動力として使われていたそうな。今でも文楽人形などに使われているとの事。なるほどなるほど。

くじらの博物館 古式捕鯨船模型くじらの博物館 捕鯨砲

左は古式捕鯨船の模型。昔の漁師さんはこれでクジラを追っかけていたのか。相当大変だったんでは無かろうか。そして右は捕鯨砲。現代の捕鯨船の先に搭載されてる奴だね。捕鯨関係のNEWSとかではこれを撃つ場面が大抵使われるから見た事のある方も多いはず。

【和歌山県太地町】 くじらの博物館 シロナガスクジラの骨格博物館と名乗っているだけの事はあり様々な展示物があるんだけれど、全部紹介ってな訳にはいかないので最後はこちらシロナガスクジラの骨格。かつて地球上に恐竜がいた時代も含めて最大の生物。圧倒的なデカさ。

【和歌山県太地町】 くじらの博物館 くじらショーにて飛び上がるくじら

博物館らしからぬ部分はクジラショーがあるところかな。見事なジャンプを披露するオキゴンドウ。

【和歌山県太地町】 梶取崎灯台【和歌山県太地町】 くじら供養碑

クジラ博物館の後は太地町の突端にある梶取崎へ。梶取埼灯台のあるこの場所はかつて捕鯨船にクジラの居場所を伝える事にも使われていたそうだ。

右はくじら供養碑。全国各地に熊やタヌキや鹿の供養碑があるように、そこに暮らす方々は日頃世話になっている動物たちに対して畏敬の念を抱いているものだ。

ご存じの方も多いと思うが、ここ太地町にはシーシェパードと名乗る人々がクジラ漁の時期になるとやって来て、あれこれ監視をしているそうだ。

主義主張は各自好きにすればいいと思うが、他人に対して威圧的な行為をしつつ○○を守れ!とか言っている人々の訳の分からない正義感にはここ数年日本人も含めて辟易している。

そんなこんなで太地町を後にして、国道42号を南下開始。この感じだと今日のねぐらは紀伊半島最南端の潮岬にあるキャンプ場が良さそうだ。

紀伊半島の道路には距離が書かれているそう言えば紀伊半島に来てからずっと疑問に感じていたのがこの道路上に書かれた横向きの数字。どうやら道端の距離ポストと同じ数字が書いてあるんだが何だこれ?と思っていたら、地元の方にTwitterで「防災用(津波発生時とか)」と教えて頂いた。なるほど、ヘリコプター用なのかな。これ有効なら紀伊半島に限らず関東の道路にも書いておけばいいような気もするな。

【和歌山県串本町】 橋杭岩

潮岬のちょっと北にある串本町では橋杭岩なる岩を眺め、町内のスーパーで晩飯の材料を購入。

潮岬 望楼の芝生キャンプ場はゴールデンウィークとお盆の頃のトップシーズン以外は予約不要&無料ということで、今宵も0円宿泊。

潮岬キャンプ場にて潮岬キャンプ場にて晩飯

一応地物にこだわってみてはいるものの、組合せ的には毎度変わらない晩飯(笑)

いや~それにしても和歌山ってバイクツーリング向きの場所かもしれないな。見所が程良く分散しているから程良く走れるし、道自体も走りやすいしと。さて、明日はどうすっかだな…

20140419ルート本日のGPSログはこちら。GPSロガーの電源を入れ忘れた区間有り(汗)ポータブルナビはバッテリー駆動で動いてしまうので気が付かなかったよ。

熊野古道に鬼ヶ城 ~小雨交じりの二日目編~

面白展望台

パールロード沿いにある面白展望台にてお目覚め。残念ながらポツポツと雨が降っている。そりゃそうと何で面白展望台って名前なんだろうか?

看板の「面白」部分が思いっ切り「後付け感」に満ちているんだが…(爆)

朝っぱらからどうでもいい疑問を頭に浮かべながら、南東に出っ張っている大王崎に行ってみる事に。

ガールズ&パンツァーの幟

途中本降りになってきたので大洗のコンビニでちと休憩(違います)

【三重県志摩市】 大王崎灯台大王崎の突端にある大王崎灯台は上まで登れる灯台なのでもちろん中へ。螺旋階段をのぼりまして…

大王崎灯台からの眺め灯台の上からの景色はこんな感じ。まぁ雨降ってるんで霞んでますな。大王崎灯台までの沿道には真珠屋さんが並んでいるんだが、朝早めの平日という事であんまり開店していなかった。

大王崎灯台カットモデル灯台にはミュージアムも併設されているので見学開始。入り口には大王崎灯台のカットモデルが鎮座。う~ん惜しい…階段部分だけで無く、もう少し上の方まで切っておいて欲しかった。。。

カットモデルと眼鏡にはちとうるさいバイク乗りです(つまりフェチ)

大王崎灯台ミュージアム 燈火部分(実機)色々な解説と展示がありますが、実際に使われていたフレネルレンズが光と共に回る展示は圧巻の一言。ただ、ガンダム世代なのでどうしてもジオン軍のモビルスーツのモノアイを連想してしまうのはご愛敬。

大王崎灯台 何故かイメージ写真大王崎灯台は東端に位置している事もあって日の出が美しいらしい。そう、この写真のように。あれっ…?

何故か小さく「写真はデジタル合成したイメージです。」と書かれているんですが…(汗)

この後は三重県の熊野灘のリアス式海岸を縫うように走ったり、山間部を抜けたりする国道260号で南西に向かって走ったんだが、道の走りやすさと景色は申し分無いものの雨に打たれているせいもあってやたらと寒い。

脇見をしたクルマ

集中力が落ちるとこのクルマのようになってしまうので気をつけないといけません。

【三重県紀北町】 道の駅 紀伊長島 「マンボウフライ定食」【三重県】 道の駅 紀伊長島

紀北町の道の駅、紀伊長島に着いたのがちょうどお昼時だったのでここで昼飯を。何やらマンボウが有名な土地柄だそうなので、マンボウフライ定食を頂きま~す。マンボウなんて食べたの初めてだな。味なんですが、特に脂っこいという訳でも無く白身魚のフライのようです。ただ食感が独特。白身魚のフライのように噛むと崩れる感じではなくって軽く噛み切るような感じとでも言いますか。

熱いお茶を頂いたりなんかして体を温めて再び出発。世界遺産でもある熊野古道の「ツヅラト峠道」が近いようなので行ってみる事に。

熊野古道 ツヅラト峠道熊野古道は文字通り「道」なので、ホントに歩いたら伊勢神宮まで歩く事になってしまう訳なので入り口部分だけですが、こういう場所は雨が降っている方が趣があっていいみたい。それにしてもちゃんと石を敷いた道を人力だけで何十キロも作ってしまうんだから凄い事だよな。

【三重県】 熊野古道 曽根次郎坂・太郎坂入り口こちらはもう少し西の方にある曽根次郎坂・太郎坂に向かう入り口付近。あまり訪れる人がいないのか石にコケが生えていていい雰囲気です。それに秋の落ち葉がそのまんま。

【三重県】 熊野古道 曽根次郎坂・太郎坂入り口からの眺めこちらは曽根次郎坂・太郎坂の入り口からの海の眺め。熊野灘はとにかく入り江が多いです。

この後は国道42号と国道311号を乗り継いで、熊野市中心部に程近い鬼ヶ城へ。

【三重県】 鬼ヶ城入り口入り口からして既に期待の出来る雰囲気だな(喜)何と言うか、直線的な自然の岩って山の上の方とかにしか無さそうな気がするんだが。

【三重県】 鬼ヶ城 千畳敷

【三重県】 鬼ヶ城 千畳敷ちとデカすぎて写真に収まりきらないんだけれど、千畳敷と呼ばれている場所。野外コンサートホールみたいな場所でして、フルオケが演奏会を出来る位の十分なスペースがありますな。

観客は海で立ち泳ぎになるけれど(笑)

【三重県】 鬼ヶ城 猿戻り千畳敷の先には猿戻りという物凄く魅力的なルートが岩場沿いに連なっているんだが、残念ながら台風による被害でこの先は通行止め。ま、次回だな。

そろそろ今宵のねぐらを考え出す時間帯なので作戦タイム。熊野市街で晩飯の材料を買って場所探しでもいいんだけれど…ゴールに辿り着く喜びを味わいたいので更に南下なのです。

【和歌山県】 新宮駅雨の中、和歌山県の新宮駅へ到着しました。住民は大歓迎ですぞっ!…何?言ってる事の意味が分からないだとっ!?

お前も社会人なら「たしなみの一つ」として「桃鉄」やり込んでおけやっ!(ツン)

 それに旅先の名物をあらかじめ自然に覚えられるしね(デレ)

…こんな感じに桃鉄の目的地の一つである新宮駅でゴール感をひとしきり味わった後は、ポータブルナビをイジイジ…(数分後)

うぉ~っ!スーパーの場所が近い店から順に表示されるではないですかっ!(文明開化の音)

そんなこんなで近場のスーパーに案内されて晩飯の食材を購入。ついでに近場の道の駅の検索をナビでしてみたりりして…

今宵のねぐらナビに導かれるがまま、ねぐらに到着なのでありますです!(爆)

刺身にさんま寿司等々肉もやし炒め

こんな感じに夜戦…ではなくってプチ宴会開始。酒を飲みながら明日行われる横須賀の「護衛艦カレーナンバー1グランプリ」が盛り上がっているのを知ってしまい、夜な夜なテントの中で地団駄を踏む俺なのであった。えっ?何ですか?

艦これ?いえ、知らない子ですね(赤城)

20140418ルート

本日のGPSログはこちら。三重県の南の海岸線ってのは、厳しさと優しさの両方の面を持っているよな。いいところだ。

いざ鹿島立ち! ~西の方へツーリング初日編~

鹿島立ち

ハローワークに手続きに行ったところ、最初の説明会が5月2日と意外なまでに遅い事が判明したので2週間程旅立つ事に。冒頭は鹿島神宮の北浦に再建された一之鳥居。

それではいざ!鹿島立ち!

海老名SA世の中的には平日なのですいている東関道→首都高→東名をガンガン走りまして、海老名SAにピットイン。ここはいっつも混んでいるので10年単位で来ていなかった気がするなぁ…TVとかでグルメの紹介とかを良く見るんだが、SAを観光するタイプの人間ではないのでガソリン入れてさようなら。

【静岡県藤岡市】 ななや藤枝店 「抹茶ジェラート No.1~No.7とその他」【静岡県藤岡市】 ななや藤枝店 店構え

この後も東名をビュンビュン飛ばして静岡県入り。毎度の展開だと静岡県入りすると「静岡県は東西にデカすぎるから静県と岡県に分割しろ!」とか思いながら走るんだが今回は焼津ICで下道へ。お茶っ葉のいい香りが充満している藤岡市の1国沿いにあるジェラート屋「ななや」にやって来た。何やら世界一濃い抹茶ジェラートなるものが有るらしい。

ショーケースを覗き込んでみると確かに色の濃さが違う抹茶ジェラートがNo.1~No.7まで並んでいる。No.7ってのが一番濃いそうな。俺みたいなミーハー野郎がNo.5とかの中途半端な物を注文するはず無い訳で…

【静岡県藤岡市】 ななや藤枝店 「抹茶ジェラート No.7」

抹茶ジェラートNo.7ですっ!(色が凄まじい…)

味なんですが、とにかく抹茶です。ハーゲンダッツの抹茶味なんて比較にならない程の抹茶感。とは言っても別に粉っぽい訳では無いので苦みを味わいながら楽しめますなこりゃ。

世界一濃い抹茶ジェラートを楽しんだ後は再び東名に乗りまして、豊川ICから渥美半島の北側を走る国道259号経由で伊良湖のフェリー乗り場へ。南側を走る国道42号ほどの開放感は無いなぁ。ただあっちはあっちで単調すぎて、眠くなったりするから世の中何かと難しい。

伊良湖フェリー乗り場特にフェリーの出航時刻を調べてやって来た訳では無いんだが、普通に乗船券を買ってフェリーに乗り込める丁度良いタイミングだったのは嬉しいところ。

伊勢丸と鳥羽丸港には今回乗り込む伊勢丸と鳥羽丸の二隻が揃い踏み状態。
伊勢丸に乗って出航伊勢丸の船上にて

16:30に伊良湖を出航。1時間程休憩している間に名古屋をパスして対岸の三重県鳥羽市まで行けるのと、何と言っても旅情があるのでこの手のフェリーはお気に入り。廃止にならなくって良かったよホントに。

野宿ツーリングにもハイテク化の波鳥羽では今回から使い始めたポータブルナビが威力を発揮…の筈が、道を選ぶ時にはいつもの癖でどうしてもタンクバッグのツーリングマップルを見てしまうと言う…ハイテクの波に上手く乗れない俺がいる(笑)

まぁ地域全体を見渡せるのはツーリングマップルの方が数枚上手なので使い分けだろうな。そもそも行き先が決まっていないから…

ナビに目的地の設定が出来ねぇし…(アホ)

すでに夕方なので鳥羽市内のスーパーで晩飯の材料を買い込んで、海岸沿いを抜けていくパールロードを志摩スペイン村方面に南下。

丁度良さそうな展望台トイレ付きの展望台があったので、今宵はここで寝る事に。

刺身に焼き肉と酒ってのが晩飯の基本肉とシイタケを焼く

テントを立てて、毎度の事ながらプチ宴会開始。地物の刺身に肉というのがツーリング中の晩飯&つまみの定番…というか基本的にこの組合せばっかりな気もするが…(笑)

伊勢うどんを茹でる伊勢うどん完成

今回は珍しく普段と違った食材を。伊勢神宮周辺でその「ふにゃふにゃ」っぷりが有名な名物の伊勢うどん&つゆを買っておいた。スーパーに何種類も並んでいるあたり、地元では普通に食べられている模様。まぁ茹でてつゆをぶっかけるだけなんですが…

…見事なまでに「ふにゃふにゃ」です…(萎)

20140417ルート

本日のGPSログはこちら。取りあえず西に来ましたってな感じだな(笑)