無事に夏休みがやって来た。という訳で、猛暑の今年は避暑も兼ねて北海道か東北へ！といきたい所ではあるが…北海道へ渡るフェリーのキャンセル待ち行列に並ぶ気はしないし東北巡りは普通の週末でも何とかなりそうな気が…
んな訳で久々に我らが生まれ故郷の九州へ向かうことにしたのでありました。
それに九州にはいくつか聞きたい事があるしな…（珍しくマジ）
ロングツーリング用の荷物の準備を全くしていなかったので、あれこれ積み直ししまして…（今回は一週間程の行程なのでさすがに炭が必要な炭火焼きセットは荷物から降ろし、下着その他を三着分程搭載し直し。いや～この感じ久々だよっ！）
準備万端整ったのが朝9時。ちと遅めではあるが、九州方面ツーリングへ向けいざ出発！
ふっ。見せてもらおうか…九州の気温の高さとやらをっ！（後に後悔…）
毎度毎度の日立南太田ICから常磐道へ。関西方面へ向かうのであればこのまま首都高経由で東名ってのが王道ではあるんだが…お盆休みのピークに渋滞に嵌まるのは正直嬉しくないので、かなり遠回りではありそうだが北関東道＆上信越道＆中央道経由を選択。結果…
渋滞なんてラララ～ララララ～ァ…♪（喜）
荷物のパッキングで出遅れたことも幸いしてか、何と名神の京都南周辺でプチ渋滞＆土砂降りの夕立に出会っただけという平和な展開。しかも突然の大雨に逃げ込んだ高速の橋の下では…OFF車に乗った「眼鏡っ娘」と…
しばし歓談したのだよっ！（早くも今回の九州ツーリングでのハイライトが到来…）
京都を抜けてからはカンカン照り。途中給油がてら立ち寄ったサービスエリアのトイレでフルメッシュジャケットを水に濡らしたりなんかして涼をとりつつ更に西へ。そう言えばこの給水施設？上から水をぶっかけてくれると嬉しいんだけどなぁ（笑）
山陽道の瀬戸PAにて「瀬戸の日替わり定食」なんてものを頂いて更に西へ。日が傾いてきた事もありそろそろ今宵のねぐらを決めないとならないんだが…どこかいい場所は無いかなぁ…と思ってツーリングマップルを眺めていたら、時間的にもおあつらえ向きな場所を発見！ここでいいんではないかいな？
正直に言うとかつて住んでいた事のある岡山県鴨方町にある国立天文台の片隅でちと早めのペルセウス座流星群を寝ながら眺められたらいいなぁ…と思っていたんだが、うっすら雲が掛かっていたので広島県境近くの高速のIC近くにある道の駅へ。
近くのコンビニで地元の酒を買ったりして…乾杯！のんびり今日を振り返っていたりしていたら、車中泊な爺さんが登場。最初は「あんた水戸から来たんか！そりゃそうと、そういう小さなテントはどこで買えるんだ？」的な平和な話題で雑談スタート。
…あれこれ話をしているうちにこの爺さんの幼少時代が判明。7歳当時に原爆を投下された広島と共に生きてきたそうな。当時人が死んでいく場面を目の当たりにした自分にとって、2年半前の東北の大震災、映し出されるのは土台だけが残った住宅跡ばかり。東北では本当に人が死んだのか？と問われた。
…俺は俺なりに海岸線の街の現状を説明し、近々車で東北へ行ってみたいと言う爺さんに是非一度行ってみてくれと後押し。ちなみにこの爺さん、自らが黒い雨を浴び、地元の農産物を当然のように毎日食って生きてきたこともあってか福島第一原子力発電所の事故の放射線の影響についてはほとんど心配していないとの事だった。自分も友人も結局ピンピンしているのが理由の一つらしいが…
自分の母親が贅沢病の糖尿病で死んだ事を自慢していた（オイッ！）
それから広島平和記念式典に行った事はまだ無いとの事。原爆の日前後は家族親類の命日（文字通りこの世から一瞬で消えてしまった方々が多い為、正確な命日は確認のしようが無いとの事だった。ただ、戦争に従事していた方の家族には、小さな箱に入った石っころが遺骨の代わりとしてその後届けられたそうだ。）の為、家で親族が集まって静かに過ごす事の方が多いそうだ。なるほど…
今現在、原爆ドームと呼ばれている建物は今で言う物産館でたいそう華やかだった事、今爺さんは年金を20万円程貰っている事、道の駅が大好きな事、コンビニのポプラでは炊きたてのご飯が買える事等々話が弾んだのでありました。
話が弾んだとは言え、ほとんど俺は聞いてうなずいていただけな気もするけどネ（笑）
こちらは今日のGPSログ。結構走ったので今日は早めに寝ようと思っていたが…広島の爺さんと話し込んで結局午前様に（笑）ちなみに今日の走行距離は950キロ程。1000キロ走っても広島中心部に辿り着けるかどうかという感じなので実際結構遠回り。ただ、渋滞回避的にはこのルートの方が良さそうだ。
それにしても寝付きが悪い…爺さんに「はだしのゲン」を読み聞かせされたような状態だからなぁ…仕方無いかなぁ…
…実際は単にテントの中がクソ暑いだけ…あぁ…（汗）
