妖怪…コナン…そして砂丘に鉄橋 ~春らしい日差しが戻った六日目編~

水木しげるロード「鬼太郎の像」道の駅「本庄」で迎えた朝は曇り空。テントを撤収して歯を磨いたりして、これから南下するという車中泊のおばちゃんとちと情報交換。ほうほう…京丹後に舟屋群なんてのが有るんですか。これは是非行ってみたいですな。

島根県と鳥取県の県境に位置する中海に浮かぶ小さな島をぐるっと廻って鳥取県入り。途中ちょうどいい感じな工事中の砂利道があったので、このバイクに本当にABSが装備されているのか試してみる事に。それではまずはリアブレーキから。躊躇無く思いっ切り踏み込んでみると…おぉっ!確かにロックしないで止まったよ!お次はフロントブレーキ…ちとビビリながらも砂利道の上でブレーキレバーをギューッと握り込んでみた所…

セーフ!(喜)

どうやらABS無しモデルをABS付きモデルと同じ値段で売りつけられた訳では無いらしいな(笑)この後は美浦関灯台に向かったつもりが何故か辿り着けず…橋を渡って鳥取県の境港市へ。ここ境港はゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるの生まれ故郷でして、その名も「水木しげるロード」なんてのもあったりする。NHKの朝の連ドラ「ゲゲゲの女房」で一気に知名度が上昇したんだったよな。そして水木しげるロードは冗談抜きに妖怪だらけの商店街。残念ながらどこも開店前の時間だったので街中にある妖怪達の像を見て回るだけで終わってしまったが、好きな方にはたまらない空間だと思うなぁ。

鳥取の道の駅「大栄」にて名探偵コナン像この後は海沿いを行く快適な国道9号を東へ。大山に向かおうかと思ったんだが、山の上の方が完全に雲に隠れてしまっている状態なので今回はパスだな。そんなこんなで更に東へ走りまして、辿り着いたのは道の駅「大栄」。ここに来たのは確か3回目位だと思うんだが…実はここ、今や日本中に存在する道の駅の第一号だったりするんだよね。それから回数を数えると凄まじい割合で日本の殺人事件現場に立ち会ってしまっていると言われる(笑)名探偵コナンの作者の生まれ育った町という事で、こちらもコナン関連の像が沢山あったりするので好きな方にはたまらないだろうなぁと思うのでこちらもお勧め。

鳥取砂丘どういう訳だか連続で漫画とアニメの世界に浸ったので、そろそろリアルな自然の世界へGo!こちらは鳥取県の誇る自然の世界のある意味代表格である鳥取砂丘。漫画とかアニメの世界もいいけれど、俺はこういうのがやっぱり好きなんだよね。それにこの風景を見ると誰だってあのセリフを思い浮かべるだろ?

「見ろ!人がゴ…(以下省略)」(お前…嘘つきだろ?)

幸いな事に鳥取砂丘は雨が早い時間から上がっていたようで、ダートの状態は…

「良」(Powered by JRA)

砂丘の小高い丘?まで登ってみたりなんかして、鳥取砂丘を堪能したのでありました。

そうそう、鳥取砂丘の砂を持って帰ると怒られますんで(笑)(水曜どうでしょう)

平日とはいえGW期間中という事で砂丘近くの飯処はみな行列が…そんな訳で更に東に進んでどこかの温泉で温泉に浸かった後で昼飯という事にしたのだが…カレンダー上は連休の合間の平日の水曜日という事で…

行く先々の立ち寄り湯がことごとく定休日という展開に…(涙)

「穏やかな日本海」でもまぁ…久しぶりに戻ってきた春の日差しが嬉しいのよっ!

珍しい地名「湯」ことごとく立ち寄り湯に振られ続けた俺だったが、この標識を見た瞬間に「もうすぐ絶対に温泉に入れるっ!」と確信したのであった。だって地名が「湯」なんだぜ!絶対にあるだろうよ(笑)

兵庫県七釜温泉 ゆーらく館

そんな訳で兵庫県にある七釜温泉「ゆーらく館」に無事到着。いや~この展開を待ってましたよっ。

~約1時間後~

ぷはぁ~っ!いい湯だったぜっ!(喜)

「新余部鉄橋と旧余部鉄橋の鉄骨」この後は海沿いの国道178号でさらに東へ…そして旧余部鉄橋の麓へ到着。橋の下に作られていた観音様にお参りをして、余部鉄橋の形見(鉄橋の切れ端)を買ってみたりしながら前回ここに来た時のことを思い起こす俺なのであった。

…あの時は確か旧余部鉄橋を列車が走る最後の夏だったようで、突然現れた結構な人出に驚いたんだっけか。当時はまだ鉄分不足な純粋なバイク乗りだったので「ふ~ん…」と一瞥して通り過ぎてしまったんだったよなぁ。

 今となっては…「マンモスくやピ~っ!」

でも…安全で便利な物に置き換えて行こうとする行為自体は誰にも責められないし、当然そうあるべきだよなぁ…などと感じた異分野の設計屋の端くれの俺だったりもする。旧余部鉄橋の赤い鉄骨と新しいコンクリート製の橋を同時に見上げながら…ちと考える俺。

ま、そんなこんなで余部鉄橋を後にしまして、国道178号を走って京都府の京丹後市入り。海岸線沿いをしばらく走ってみると…いい感じの場所にある東屋を発見!今夜はここが良さそうだという当たりをつけて、毎度の事ながらスーパーで買い出しをして…

サザエの刺身ちと高かったけれども、サザエの刺身があったのでコリコリとしたその味を楽しむ俺なのでありました。

フライパンの上だけど、焼いている訳じゃ無いのよ(笑)

2013_05_02ルートこちらは今日のGPSログ。明日は何処へ行くのやら(笑)

讃岐うどんとしまなみ海道、そして出雲大社へ ~お天気最高な五日目編~

道の駅「津田の松原」にて

五日目の朝はスカッと爽やかいい天気!いや~待ってたよこの春の日差しをっ!昨日濡れたまんまで撤収し、既に濡れてしまった物を運ぶには非常に不便な事を理解した完全防水のパニアケースに入れていた関係で設営した時にはビショビショだったのだ…。でもこの朝の日差しですっかり乾いてくれたよ。良かった良かった(喜)

それにしても西日本は軽自動車だらけだよな。冒頭の写真に写り込んだ自動車を見て頂ければ分かると思うけど、一人一台の土地柄だもんね。

この後撤収作業をしていたら…道の駅の掃除をしに来たおばちゃんに「ゴミは置いていき」と声を掛けられたのであった。四国で野宿する誰もが口にする&俺も確かにそう思う瞬間だったなぁ。お遍路さんを迎え入れる文化というか習慣があるからなのか、四国の方々はとにかく旅人に優しいんだよ。ありがとう四国の掃除のおばちゃん!

【香川県さぬき市】 こがね製麺所志度店 「かけうどん&ちくわ天&温泉たまご」【香川県さぬき市】 こがね製麺所志度店 店構え

こんな感じに道の駅とお別れしまして今日はしまなみ海道に向かう訳だが…遠路遙々「うどん県」に来たのなら、やらねばならない事がある。もちろん朝うどん!

流石に国道沿いの個人商店的なうどん屋さんはまだやっていなかったが、高速の志度ICに程近い「こがね製麺所志度店」が開店していたので朝うどんを。

かけうどん小にちくわ天を乗せ、ワカメや刻みネギをぶっかけてのお会計は…何と僅か270円。

しかも本日は「温泉たまご1個無料の日」とな…(爆)

そんなこんなで結構贅沢なかけうどんが完成!もちろん汁まで美味しく完食です。どうしても少々お高くなりがちな蕎麦と違って庶民的な値段というのがうどんのいい所だよなぁ…ご馳走様でしたっ!

この後は志度ICから四国北部を東西に結ぶ高速道路「高松自動車道」&「松山自動車道」をハシゴして…

これから走る「しまなみ海道」を望むこれから走る「しまなみ海道」を遠望。うっひょ~っ!天気いいではないですかっ!(喜)

瀬戸内海に点在する島々を橋で繋ぐしまなみ海道を最高の気分で楽しみまして(この道は徒歩&自転車&原チャリもOKです!)…広島県側の西瀬戸尾道ICから下道へ。実はこの先、岡山県の鴨方にある天文台(岡山天体物理観測所)近くでキャンプをして満天の星空を眺めるか…それとも日本海側へ向かって出雲大社方面に向かうかどうかで悩んだんだが…夜空そのものは見ていないにしても鴨方には去年行ったので、今回は日本海側へLet’s go!(俺の小学生時代の最終的な母校が鴨方にある六条院小学校だったりするもんで)。

「上下」という地名この後は広島県の瀬戸内沿いに位置する尾道から国道184号を使ってひたすら北上開始。この道も交通量が少ない快走路でして、今回のGWの東名を含めた渋滞0記録を更新中!こりゃ最高だっ!

広島県にある府中市(東京の府中市に住んでいた事があるので親近感があるのです)では「上下」という珍しい地名に驚いたり…

【島根県飯南町】 道の駅 頓原 「ワニフライ定食」雨が降ってきたのでたまたま立ち寄った広島県と島根県の県境に程近い山間部にある道の駅「頓原」では「ワニフライ定食」を頂いたりなどなど。ちなみにこのワニフライ定食、文字通り「ワニ」の肉を使っている訳ではなく、この地方では鮫(サメ)の事をワニと呼ぶそうな。そんな訳でこの定食の実体は「鮫フライ定食」なのでありました。

そう言えば栃木県の小山市周辺でも、鮫の事を「モロ」っていう全く別の名前で呼ぶんだったよな。内陸部の食材に対する名前の付け方ってのは歴史があって面白い。そりゃそうとこのワニフライ定食、刺身のボリューム感も結構あったりするので腹ペコライダーにも文句なしでお勧めですヨ!ご馳走様でした!

雨が上がったタイミングを見計らって、この後も国道184号で更に北上。そしてついに出雲市入りっ!

出雲大社 参道入り口実は今回、旅立つ前に「いい旅夢気分」を見ていて感じた事があるのだよ。以前キャンプツーリング中にここ出雲大社にお参りに来た事が有るのだが…全くもって効果を実感できない我が人生…

「消費者センターに訴えるぞゴルァ!」(2ちゃんねる風味&消費者センター無くなりそう…)

と常々思っていた俺なのだが、いい旅夢気分を見ながら大きな過ちを2つ程していた事を思い知らされた。

 

反省点その1:

俺は出雲大社の参道からちゃんとお参りした事が無い。かつて数回お参りした事があるんだが、毎回本殿近くの駐車場からのショートカットだった。。。だから効果が出なかったのか…

反省点その2・

神社ってのは「二拝二拍手一拝」ってなルール?位は俺も知っている。だけれども…出雲大社が「二拝四拍手一拝」なる変則的なルールだったという事を「いい旅夢気分」を見て初めて知ったのであった。。。だから効果が出なかったのか…

そんな訳で…

出雲大社の参道は珍しい下り坂こちらは出雲大社の参道。日本では非常に珍しい下り坂の参道。

出雲大社の参道その2こちらは本殿近くの参道。今も緩く規制されているが、真ん中の参道を歩く事を許されていたのはかつて皇族の方々だけであった。もちろん俺は左端を歩く。

…この豆知識みたいな解説…「いい旅夢気分」そのまんまだろっ!(爆)

実を言うと60年に一度の「平成の大遷宮」と呼ばれる新しい本殿が近々奉納?されるという事で、貴重なその準備期間に御仮殿なるものをお参り&この目で見てみたかったというのが真相だったりする。そう言えば今年、伊勢神宮も「式年遷宮」と呼ばれる20年に一度の年だったな。去年伊勢神宮にお参りした時、確かに新しい本殿が出来上がっていた。

出雲大社のシンボル、巨大しめ縄…そんな事を考えたりしながら出雲大社のシンボル的なスポットへ。それにしても…しめ縄デカイよなぁ…。

当然の事ながら、神を信じぬ無神教徒である我が身を呈して「二拝四拍手一拝」にて「縁結びの神様」に願いを込める俺なのであった。実際に願った具体的内容はこんな感じ…

「出会い系の神様。宜しく頼むぜっ!」(コラ~っ!)

出雲大社にキッチリ?お参りした後は、10キロ程先にある日御碕灯台へ。

日御碕灯台高台にある灯台は使い古した鉛筆みたいに小さくて何だかガッカリする事もあるけれど、この灯台は立派だね。う~ん…素晴らしい!

日御碕灯台のお次はシジミで有名な宍道湖北の湖畔を駆け抜けて…川?沿いの街並みがとても魅力的そうだった松江を抜けて中海沿いの道の駅「本庄」へ。特に問題無く使えそうな場所だったので、今宵の宿泊先はここに決定っ!

島根県の道の駅「本庄」にて

松江のスーパーで買い込んだ食材で晩餐開始。軽く飲みながら考えるのは明日の行き先。まだどうにでもリカバリー出来る日程なので、暗くなってしまっていた松江を散歩ってのは充分に有りな展開ではあるんだが…ま、次に来た時のお楽しみという事で。

全くもって無計画&効率無視な俺の人生なのでありました(笑)

でもね、こういう旅も楽しいもんなんだよ。君も来ないか?野宿の世界へっ!

2013_05_01ルートこちらは今日のGPSログ。実質的に日本3周目位に突入しているので、端っこ症候群を見事に克服しているのが良く分かるライン取りだなこりゃ(笑)

 

「中国+北陸自動車道」で「渋滞」なんてさようなら!

「安佐SA」で旨い一杯を頂いた後、走りながらちと色々考えまして…今回のツーリングの今後の方針を決意。よっしゃ!帰り道は…

「新潟経由」で渋滞知らずなGW終盤戦にしてやるぜっ!(アホ)

そんな訳で、先走り気味に紹介するのが今日一日分のGPSログ。

2010_05_03_ルート

こいつ、よく走るなぁ…まったく…(爆)

 

~~~~~~~~~ ひたすら「移動日」の思い出 ~~~~~~~~~

【北条町】 加西SA たこ焼き

兵庫県の「加西SA」で頂いたたこ焼き。たまに食べる「築地銀だこ」のたこ焼きを二回り程大きくしたような大粒?で、中身がとろっとろ。こういうB級グルメ的な物は、やっぱ地元で頂くのがいいですね。お店全体を仕切りながら「たこ焼き」をひっくり返してた、お店のお兄さんの威勢のいい声と手付き、関東人の俺には驚異的でしたよっ!

この後はひたすら走り続けまして…「茨木」から「彦根」までの区間の断続的な渋滞はひたすら「すり抜け」でこなしまして…きっと再稼働の準備中であろう福井県の「高速増殖炉もんじゅ」のある「若狭湾」をかすめ、石川県に入ったばかりの「加賀IC」で一般道に出たのが午後2時30分。首をポキポキ鳴らしながら思うのは…

あぁ…そう言えば昨日俺は「長崎」にいたんだっけか?(爆)

 

松任海浜温泉

国道8号を北上しながら休憩場所を探しますと…なにやら「松任海浜温泉」てのが良さそうなので、ちと国道を逸れて伺いました。全く前知識なしで伺った「松任海浜温泉」…なんじゃこりゃっ!てな位の巨大駐車場を携えた巨大温泉(銭湯?)です。大型バスの専用転回スペースまで有るって、どんだけ駐車場でかいんだか(笑)しっかしまぁ、440円でこの施設を使えるってのは地元の方々が羨ましい限りですな。

1時間程いい湯に浸かったあとは今日の寝床を探します。ツーリングマップルを見ると…う~む…このまま北に走るとすると…石川県と富山県の県境にある「三国山キャンプ場」ってのが良さそうだ。そんなこんなで、かつて何度も来た事のある金沢は華麗にバイパスしまして県境へ向かいま~す。

何とか「三国山キャンプ場」に辿り着きまして、急いでキャンプ用装備をパージして冷たい酒&晩飯を仕入れにスーパーに向かいます。…でもスーパー的な店が全く有りません…(涙)お隣富山県の「福岡ショッピングプラザ」まで行って、ようやく物資の調達完了。ふぅ。。。