今年の3/19(土)、北関東自動車道の全線開通のタイミングで企んでいた「茨城」「栃木」「群馬」「長野」を高速で一気乗り計画。かなり早い頃から長野の宿へ予約を入れていたんだが、当時週末が絡む出張が多くなっていた関係で断念。仮に出張が無かったとしても、前週に発生した震災でどのみちそれどころでは無かったわけではあるんだが。
2009年の春、当時の麻生政権により制定されたこの制度。バイクのツーリングの高速代だけで年間30万円近く払っていた俺としてはまさに現金を支給されたのと同じようなもんでして、北へ南へと存分に利用させて頂いた。高速道路の利用者が急激に増えた為に渋滞までもがもの凄く増えたりしたんだが、そこはバイクな訳でして「すり抜け」で何とかやり過ごした2年数ヶ月。そんな自分にとっては都合の良い制度…ついにこの週末でさよならだ。
そんな訳で、3月にやり損なった高速一気乗り計画をこの週末にやっておく事にした。茨城の人間にしてみれば餃子に焼きまんじゅうが身近になるであろうし、栃木・群馬の人間にしてみれば憧れの海のある「阿字ヶ浦」やら「大洗」あたりがきっと身近になる事だろう。
朝7:30に日立市のアパートを出発。最寄りのICは「日立南太田」ICなんだが、今回は「栃木・群馬県民憧れ」の海の近く「ひたち海浜公園」ICをスタート地点にしますかねぇ。
そんな訳で「ひたち海浜公園」ICから高速を走り出したのが朝8:10。友部JCTからは急激に交通量が増えまして、右も左も最後の1000円の想い出づくりに向かうであろう自動車だらけに。9:20に都賀JCTで東北道へ一時的に合流すると、これまた何じゃこりゃぁ?な交通量に。岩舟JCTから再度北関東道単独の区間に入っても交通量は減るどころか各インター毎に流入過多になりまして、10:00頃通過した一区間だけの関越道では、上信越道方面への分岐でまさかの渋滞が発生。
「お前らどこまで行く気なんだぁ~っ!」と連なる自動車を横目にすり抜けしまくって、渋滞こそ解消したもののアップアップ状態の上信越道を走り続けて更埴JCTへ到達したのが11:20。須坂長野東に到着したのが11:30過ぎ。異常な渋滞が無ければ330キロを3時間という感じだろうか。しかもこれだけ走って高速代が一台あたり1000円(もちろん明日までではあるけれども)。
これは北関東道の開通で、栃木と群馬だけでなく長野も確実に近くなったという印象だなぁ。日立から東名で静岡方面へ向かうと「牧ノ原」SAまでがおよそ350キロ。途中首都高を抜けて行かねばならない関係で連休等では深夜・早朝に都内を抜けてしまわないとアホみたいに時間が掛かるのは走った事のある方であればご存知の通り。
ただ…正直言ってこれは手放しでは喜べない。今回の北関東自動車道の全線開通はあんまり世の中に浸透していなかったからまだいいとは思うんだが、2年数ヶ月という時間は一時的と呼ぶにはあまりにも長すぎ、十分な効果を発揮したと呼ぶにはあまりにも短すぎた。
俺が原チャリで四国を一周した時にもお世話になった明石から四国へ渡る「たこフェリー」はぶっ潰れ、急激に立地条件の良くなった高速上のリニューアルされたSAは大賑わい。そして来週末からは…SAの出店がピンチだろうよ。そんなに簡単に、そこに住み、そこに暮らす人々の生活が変えられるとでも思っているのか俺達は?
まさに国をあげての狂想曲…ま、この曲に関しては、もうすぐ終わりがやってくるんだけれどもさ。
俺も含めて…世の中あまりにも日和見主義過ぎるんではなかろうか…等と思いつつ、前回キャンセルしたからには今回もちろんお世話になる宿「1166 バックパッカーズ」の前にバイクを駐めさせてもらったり(ギリギリ1台分しか有りません。期待する場合は宿へ事前連絡を!)して、行くと言ったからには行こうと思っていた「Book&Cafe ひふみよ」へ向かいます…