朝5時頃に目が覚めた。今日も天気が良さそうだなこりゃ。お湯を沸かしてコーヒー飲んで、テントを畳んで…歯を磨いて顔を洗ってと色々やって、朝6時過ぎに出発進行! 冒頭の写真は風間浦町から見えた津軽海峡の朝の景色。美しい。
津軽海峡を左手に、海沿いを走る国道279号(通称「はまなすライン」)を気分良く進んでいき、途中大畑町で薬研温泉方面へ。西の方から恐山に行こうとすると、どうしてもこの道になるよね。一本道だから。
まっすぐ恐山に行ってしまうのは勿体ないので、無料の温泉へ久々に寄っていくことに。
朝7時過ぎに現地に着いたんだが、誰もいない雰囲気。看板を見てみると、知らない間に混浴ではなく時間帯によって男湯・女湯と分ける方式に変わったらしい。男女の時間帯の情報はこちらのページをどうぞ。「薬研温泉 かっぱの湯」
これってでも、家族連れやカップルには厳しい変更だよなぁ。ま、有料の温泉に入れば良いだけといえばそうなんだけれども… 誰もいなかったので、風呂場も撮りました。あれれ?こんな雰囲気だったっけか?何か変わったような気もするが…昔を思い出せないなぁ…(汗)
写真の後は実際に朝風呂へ。ま、湯船に浸かっただけではありますが、朝風呂は気分がいいもんです。 身を清めた後は結構なクネクネ道をグリグリ登って恐山へ。写真は初めて恐山へ来た時には帰りがけに気がついた「三途の川」に掛かる橋。当時、反対側から橋を渡った挙げ句「ショボイ橋だなぁ…」なんて思ったりもしたが、幸い今日までこちら側の世にいたりしている(汗)この橋を渡ったのは家族旅行も含めると6回位かな。そうなんだよね。俺って同じ場所に何度でも行ける体質らしく、時折周囲にビックリされることがある。何でそんなに同じ所に行って飽きないの?ってな具合に。俺にしてみりゃ、同じデパートに何度も行くのだって大して変わんねぇんじゃねぇのか?と思ったりもするんだが…まぁいいか。
霊場として有名な恐山だが、いつでもイタコの口寄せをやっているわけではなく7月と10月の祭典の時だけなのでご注意を。 この恐山にある「恐山菩提寺」を取り巻く環境は、宗教的なものを大して信じない俺みたいな人間に対してすら地獄と極楽浄土の存在を意識させるような世界が現実に広がっている事がある意味恐ろしい。
最後の方に極楽浄土的な美しい砂浜を伴った湖があるんだもんなぁ。凄いところだよまったく。そう言えば今回もかっぱの湯に入ったばかりだったので入りはしなかったんだが、恐山の中にある温泉(小屋が建ってます)は、普通に入っていいそうなので興味のある方は入ってみてください。男湯・女湯・混浴で、計4ヶ所あるそうです。温泉がある事は昔から知っていたが、何か特別な施設だと思っていたよ(汗)
恐山参拝?の〆はこちら「霊場アイス(ヨモギ)」です。「良薬は口に苦し」なんてキャッチコピーが添えられてましたが、普通にさっぱりしつつも甘いアイスでした(笑)
恐山を後にして山道を下った後は、県道6号線で尻屋崎へ。この道も尻屋崎の近くでは海沿いを走るので、爽快感たっぷりですな。
ゲートを抜けて尻屋崎へ入り(尻屋崎全体が大きな放牧地なので、馬が逃げないようにゲートがあります)尻屋崎灯台の近くにいましたいました、寒立馬(かんだちめ)!
理由は良く分かりませんが、今日は密集隊形で草をむしゃむしゃとはんでいました。
基本的に温和しい馬なのですが、ある一線を越えて接近するとどこからともなく馬が駆け寄ってきて、体当たりしようとするので注意が必要です。馬の行動を良く見ていると、どうやら人間の子供に対しては警戒してないみたいだったなぁ。子供にカメラを持たせて写真撮ると傑作が出来るかも。ま、カメラを持った子供に対しては警戒心を持つのかもしれないので、いきなり接近戦はヤバイかもしれないが(汗)
寒立馬を観察しまくった後は国道338号を南下。
朝っぱらから直接的に1円も使っていなかったので…何と「ウニ丼の大盛り」を食べましたっ!
生きてて良かった…(マジ)
六ヶ所村を走りながらちと考える。俺の住んでいる茨城県の日立市のお隣、東海村には日本の原子力発電所の商用炉第1号機(廃炉「準備」中)があったり、隣の大洗には高速増殖炉の実験炉「常陽」(もんじゅは実証炉)があったりと、原子力関連施設が多い。
そしてここ六ヶ所村には、核燃料サイクルの中核を担う六ヶ所再処理工場が存在する。この再処理工場で使用済み核燃料からプルトニウムを取り出して、高速増殖炉用の燃料として再利用したり、MOX燃料としてプルサーマル発電に利用する事になっている。
ただまぁ…先がどうなるか分からないのは皆さん御存知の通り。原子力発電所の発電が止まれば、こんな施設ももういらないと言い出す人がいるのかもしれない。まぁ悪気があってそういう事を言っているんでは無いとは思うが、残念ながらそんなに単純な話では終われないのが現実の厳しさ。我々は明日以降の「ツケ」を増やすことは止められるかもしれないが…今までのツケを都合良く同時に消し去ることなんて出来はしない。
既に使ってしまった使用済み核燃料は大量に存在し、イギリス・フランスで再処理して送り返してもらったプルトニウムも国内に存在している。2010年時点での国内在庫としてのプルトニウムは約10トン。海外(英仏)保管分が約38トン。なんと日本は合計で48トンものプルトニウム保有国となっている。日本は核兵器を持っていると疑われない事自体がおかしな話だ。言い訳としてずっと、「燃料として使います…」と言い訳を続けてきたのが我らが日本。
これどうするよ?燃料として使わないのであれば、核兵器として利用しないことを何らかの形で国際社会に証明して見せなければならない。材料という意味では、我が国日本は長崎に落とされた原爆4800発相当のプルトニウムを国家として持っているわけだ。いらなくなったなら他国に輸出しろ!とか言い出さないでくれよな。日本がプルトニウムを輸出するなんて…悪夢以外の何者でもないだろ。
ま、難しい話はともかくとして、我々は原子力の力を既に甘受してしまっており、そのツケが十分すぎるほど貯まっている事実は良く理解した上で物事を考えないと駄目なんじゃないのか?放射性廃棄物の最終処分場が決まっていない現在、中間貯蔵という名の最終処分場になる事を恐れた六ヶ所村で受け入れ反対とかが決まったら、もうどうにもならなくなるだろうよ。
早い話、今までみんなで使っちまったのは確かなんだから…放射性廃棄物も含めて人頭割で「各県」で保管しろ!ってな辺りしか落とし所がなくなるんじゃないのか?福島の原発事故で、その電力を使わない人々が住む福島という土地に原子力発電所があるという矛盾に気がついたのであれば、それこそ関係の無い日本中からの核廃棄物を受け入れる義理が、今後六ヶ所村にあり続けるとでも思うのか?
今まで沢山「金」を貰ってきたから受け入れろってか?それは「今まで」の話だろ?お前らもつい最近までは、原子力由来の電力を存分に使ってきたんだろうよ?一体どこが違うって言うんだ?
これからは「脱核燃料サイクルだ!」と、六ヶ所村の方々が言っちゃいけない理由なんて無い。
脳内「青年の主張」を繰り広げつつ走り続けいていたら…去年三沢基地航空祭見物にやってきた三沢市であまりの暑さにふらふらになり、日陰のベンチでちと休憩。
実は…色々な意味で「オーバーヒート」寸前です…(汗)
一本100円の「ゆできみ」を無人野菜販売所で見つけ、食べたりしながらさらに南下。ちょっと考え過ぎな自分を戒めながらも、岩手県久慈市のキャンプ場「北侍浜野営場」に何とか辿り着いた。
北侍浜野営場の環境は相当に「良い」です。上の写真みたいな環境を、他で味わった事はありません。とにかく快適です(喜)
今晩のグルメ?を御紹介。
今日のGPSログはこちら。それにしても寒立馬、可愛らしかったなぁ。