土曜日は色々用事があって鹿嶋の母の家に戻っていたのだが、今日は首都圏外郭放水路の特別公開日という事で埼玉県の春日部市へやってきた。
この施設、そもそも洪水対策の巨大な調整池なんであるが何と言っても調圧水槽の見た目が神殿のような事で有名。こういうのは実際行って自分の目で見てみるのが一番なんだが、とにかくスケールがデカい。
こちらは柱に書かれた水位表示。ちなみにこの柱1本の重量は五百トンだそうな…もはや頭では理解出来ない巨大施設なのでありました。
今回の特別公開の目玉の一つである、調圧水槽から水を汲み上げ、江戸川に排水するための巨大ポンプを駆動するのがこちらの航空機用ガスタービンエンジン4基。
ジェットエンジンが4基建屋の中に備え付けられている関係で壁は防音壁になっている。確かに凄まじい音が充満しそうな空間だ。
…初号機とは呼ばないらしい…(当たり前)
エンジンを取り囲む赤いリンゴみたいなのは消火装置で、緊急時に炭酸ガスが放出されるとの事。
…緊急射出はしないらしい…(だからエヴァンゲリオンじゃねぇっての)
ここにあるジェットエンジンで駆動されるポンプは荏原製作所製。あんまり名前は有名ではないけれど、結構身近なところでも活躍しているポンプ関連の一流企業。まさに縁の下の力持ち。
こちらが今回の特別公開の目玉のもう一つであるインペラ(羽根車)。比較する物が無いので大きさが分かりにくいが直径3.7メートル。一基で毎秒50立方メートルの水を汲み上げるらしいのだが…四基で毎秒25mプール一杯分という例えの方が分かりやすいかも。
首都圏外郭放水路の見学の後は道の駅「しもつけ」にて「いちごのミルフィーユ」などを頂きつつ帰宅したのでありました。
首都圏外郭放水路を見学して感じたのは「受け身で有りながら攻めてる感じ」ってなところかな。川の堤防をかさ上げするのとは発想が違うし、かと言って水害を黙って見ているわけでは無く、現時点で人が持てる力でその被害を軽減しようとしている。縁の下の力持ちな皆様の活躍を今後も応援したいところだ。