「Make: Tokyo Meeting 07」に行ってきた(前編 「電子工作系」)

「MTM07 工房ヒゲキタ 手づくりプラネタリウム ドーム」

「MTM07 工房ヒゲキタ 手づくりプラネタリウム 内部」「MTM07 工房ヒゲキタ 手づくりプラネタリウム ボード」

今年も東工大で開催された「Make: Tokyo Meeting 07」(以後MTM07と呼びます)に行ってきた。電子工作系の出展が多いアマチュアが主役の大発表会なのだが、今回冒頭で紹介するのはこちらの手づくりプラネタリウム(工房ヒゲキタさん)。扇風機で空気を送ってドームを膨らませる手作り感満載のドームの中に、鍋に穴を開けて作った手づくり投影機。

電球の光を落として上映開始となる訳だが、普通のプラネタリウムではあり得ない「夜空の超高速回転」などで笑いを取りつつ進んで行きます。正直言ってこれだけなら栄えあるトップでの御紹介とはならなかったと思うんですが…この後の「影絵の3D」のインパクトがもの凄かったっ!

3D-TVのインパクトなんぞの比では無く、全周型のドームで3Dの影絵をやるもんだから自分の後ろ側にまで影絵が飛び出してくる印象です。ホントに手に取れそうな場所にスタートレックの宇宙船が迫ってきたり、T-REXにガブッと食べられたりと、とにかくアイデアが最高の展示でした。実際に見ないと凄さが分からないのが痛いところではありますが(汗)見た方は恐らく度肝を抜かれたのではと思います。全周ドームと赤・青の点光源と赤・青のいわゆる3Dメガネという何の変哲もない物の組み合わせで影絵をやると、ここまで凄い事になるのかっ!と脱帽です。そのうち本物のプラネタリウムでもやるとこ出てくるんではないでしょうか。

「MTM07 大人相手にソフトウェアのプレゼンをガチでキメる小学生」

お次もビックリ系のシーンの紹介。小学生2人が通路側に向いて座っているので、一瞬ワークショップか何かかと思ったんだが…

しょっ…小学生が、大人相手にアプリのデモをしているではないかっ!(驚)

しかも…完璧なまでに某キ○エンスの営業さんスタイルでの説明。。。

しばらく説明を聞いていたんだが怖い物知らず自信を持って説明している事もあり、時折発せられる大人による大人な質問にも全く動じることなく受け答えをしている。俺は彼の小さな背中に、あの人物の姿が浮かび上がっているのを確かにミタ。

スティーブ・ジョブズ…(合掌)

 撮った写真を全部ここに貼り込むには無理があるので、個人的に興味を惹かれた電子工作系の作品等を御紹介。

「MTM07 さらに大きくなったニキシー管オーディオ用スペアナ」こちらはご存知の方にはお馴染みの「ニキシー管」を使った展示をされているブース。オーディオのスペアナをニキシー管で作られた作品だが…

…でかっ!(驚)

ここまで圧倒的な存在感を放つまにで進化してました。凄いなこりゃ!

「MTM07 ボトル電子工作」

こちらはどこかの専門学校的な場所で教鞭を執られている方(お話を伺ったのに名前を失念致しました…申し訳ございません…)が出品されていた「ボトルシップ」ならぬ「ボトル電子工作」。発想力もさることながら、実際に作ってしまうのが凄まじい…老獪な技術者の力を見せつけられた感があります。

「MTM07 音声合成LSI AquesTalk pico (ATP3010F4)」

こちらはぱっと見何だか分からないかもしれないが、音声合成LSI。何が凄いかというと、28pinのDIPかつUART/I2C/SPI経由でローマ字読みのデータを送るだけで「結構なクオリティで喋って」しまう事。しかもお値段1000円程度を予定してるっていうんだからたまらない。来年のMTM08では、こいつを使って自作機器が喋りまくっている予感が今からしてます(笑)

「MTM07 Arduino用アクリルケース」こちらはArduino用アクリルケース。基板むき出しもそれはそれでイイもんだが、各種展示会とかではこういうケース(表面に透明アクリル板だけでも)に入れて展示すると、一気に栄えるんだよね。1個500円程だったと思うんで、こういうのはArduino使いには嬉しいんじゃないかな?色も選べるし。

もちろん俺なら、通常の3倍の性能を発揮する「赤」を選ぶと思うけど(笑)

 「MTM07 ローランド iModela」「MTM07 Egg-Bot(球体オブジェクト専用プロッタ)」

MTM07レポート?前編最後はこちら、これまた話題沸騰の「ローランド iModela」とブレイク祈願中との触れ込みの「Egg-Bot(球体オブジェクト専用プロッタ)」。

ご存じない方向けに簡単に説明しますと、iModelaってのは最大86㎜×55㎜×26㎜(X×Y×Z)の削りだし部品(もちろん携帯電話の根付けとかもOK。但しプラスチック系の柔らかい物ネ。)やら、応用で基板作成にも使える一台。工業用の大きな機械はもちろん昔から存在するんだが、ちょっと無理すれば買える7万円台で「ローランド」から発売された事が大きな話題となってます。ブースの方とちとお話をしたところ…「消耗品含め、全てを部品レベルでご購入頂いても、iModelaの完成品が出来上がるような部品供給体制を整える予定です!」との事でした。

実はこれ…買おうかどうしようか本気で悩んでいる一品なのです…(悩)

…実は同じ職場の方も悩んでいる最中だそうでして…買わせて使うという線も…(悪)

 お隣の写真はEgg-Bot(球体オブジェクト専用プロッタ)。何やら難しい名称ではありますが、早い話が丸い物(タマゴとか)に絵を描けるプロッタです。別にマジックでなければならない訳ではなく、軽いミニルーターとかならヘッド部分に載せられるとの事なので、後は発想次第なのかも知れません。

ここで紹介できなかった電子工作系の出展も含め、年々パワーアップしている事を実感できました。皆さん素晴らしい!

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