のり一で激安な一杯を頂いた後は、ホテルに戻って私服に着替えまして街中へ。今日目をつけている銭湯は、鹿児島中央駅西口から歩いて5分少々の場所にある「みょうばん温泉」。駅から近い事もあり、青春18きっぷな方々にも利用者が多いとの事です。
駅を出て、真っ直ぐ進んで最初の大きな通りを左に曲がるとありますんで、旅行者にも分かりやすくていいかもです。
建屋自体は味があるという一線を越えてしまっていて「ボロ」い建物なのはご愛敬。360円を番台で払って(実は自販機で入浴券を買うシステムだった事に後から気が付いたが、番台のおばちゃんは笑顔で迎えてくれた)脱衣所へ。大好きな銭湯を前にして、ニヤケながらデイパックの中の入浴道具一式を探すのだが…
…無い…全部ホテルに忘れてきたらしい…(涙)
失意のまま、さっき見かけた自販機でタオルやら何やらの券を買おうとしていると番台のおばちゃんに「どうしたの?」と声を掛けられまして…全部忘れてきた事情を説明すると…お店のタオルと石けんを貸してくれました。
有難うございますっ!恩に着ます!
そんなこんなで洗い場へ。こちらもお世辞にも新しいとは言えない古さではありますが、良い意味で「場末の銭湯」を味わえます。それから石けんの泡立ちが悪いのは天然温泉の証ですな。
楕円形の湯船が上から3段繋がってまして、草津の湯畑のように下に行くと温度が低くなる仕組みになってます。最上部は結構熱く、一番下はぬるいです。やっぱり真ん中がちょうどいい感じですが、浅い作りの一番下の湯船に仰向けになって寝てしまうのも気分が良かったです。
こんな感じに1時間ほど銭湯を楽しみまして、番台のおばちゃんにタオルと石けんのお礼を言ってホテルへ戻ります。
そう言えば、鹿児島中央駅の東口にはこんな電光掲示板が。
九州新幹線全線開通まであと3日ですか。駅前では記念式典の準備らしき用意が進んでますな。それから鹿児島中央駅ってのは観覧車がくっついている珍しい駅でして、日が沈んでからの雰囲気は、駅と言うよりは何かのアミューズメント施設ってな感じです。
こちらは幕末~明治にかけての激動の時代を西郷隆盛らと共に生き抜いてきた大久保利通の銅像。当時もこんな風に前を見つめて颯爽と歩いていたんだろうなぁ。