「代替輸送のバスで行く磐越西線の旅」編

出発したバスがまず向かったのは喜久田駅。普通電車の代替輸送と言うことで、会津若松駅直通ってな訳には行かないんだよな。
それにどうやら「磐越道」までもが通行止めになっているらしく、一般道以外の選択肢はそもそも存在しないらしい。「郡山→会津若松」の電車経由での距離は約65キロ程。時速60キロで進んだとしても1時間はかかる訳だが…当然このバス、そんなスピードでは走ってない訳でして(汗)何時間かかるんだろう。。。

会津若松の市内を抜け、喜久田駅付近に到着したのが18時42分。街中を走っている時にも路面以外の歩道などには結構な雪の量が積もっていたが、喜久田駅を出発して磐梯熱海駅方面に進み始める頃には路面上にも雪がかなり積もりはじめてきた。

こんな路面状況じゃぁ乗用車であっても俺は絶対運転したくないなぁ…と思いつつバスの車窓を眺めているんだが、土地勘が全く無い場所を走っている関係で現在地が全く分からない。しっかしすげぇ雪の量だなぁ…と思っていたら、一緒に乗っている駅員さんから説明が。「次の磐梯熱海駅では、バスにチェーンを付けますので20分程停車します。駅にはトイレと待合室もありますのでご利用下さい。」

「磐梯熱海駅正面」

こんな流れで会津若松駅へ19時6分に到着。写真のような状態の駅前に何とか無事にバスは到着しまして、ここで降りるお客さんだけではなく結構な人数が駅舎の中へ。皆さんトイレで用を足した後は、特に用は無いけれどホームに入って雪の様子を眺めたりしてました。下の写真の行き先表示板、一晩で埋まってしまいそうな雰囲気だ。。。

「磐梯熱海駅行き先表示板」

何となく切符を見せずにホームに入ってしまうことに罪悪感を感じたりしたんだが…

そもそもホームの外側に居ることの方が「異常事態」なんだっけ…(汗)

まだまだ時間があるのでバスの近くで駅舎の写真を撮っていたら、バスの荷物室をゴソゴソやっているバスの運転手さんの独り言を「家政婦は見た」状態で俺は聞いてしまったのだった。。。
(バスの運転手さん)

「何でこのバス「チェーン」積んでねぇのよっ!!(会津弁)」(爆)

やべっ…俺だけ聞いちゃった。。。この事を偶然一緒のバスに乗り合わせることになった皆さんに伝えたい所だが…チリの落盤事故でNASAの専門家が言っていた「危機にさらされた人間というのは「希望と絶望」のバランスがある程度はとれていないと駄目になってしまう…」と言う話を思い出した。

そんな訳で今後の我々の命運を左右しかねない「東スポの一面」級のネタではあったのだが…俺は黙ってバスの座席に着いたのであった。俺のこの判断は…好判断の一例として、きっと後世に語り継がれることであろう。そんな妄想を頭の中で繰り広げていたら…駅員さんが正直に説明してました(汗)そりゃ言うしか無いわな。

幸いな事にバスの営業所?からチェーンを持ってきてもらうのにさほど時間はかかりませんで、無事にチェーンを装着して19時31分に次の目的地「上戸駅」へ出発です。チェーンを装着した関係で雪の少ない路面に差し掛かるとガタゴト揺れる乗り心地に変わった大型バスですが、どうやらこの振動でヘッドライトの片側が切れたらしい。「何でこのタイミングで…」とバスの運転手さんが嘆いてました(汗)

それから一緒に乗っている駅員さんはこまめに駅?と連絡を取ってまして、話の内容から「俺達が乗れなかった満員電車」の方は、どうやら「猪苗代駅」で立ち往生している模様。それを聞いたバスの運転手さん「何人位のお客さんなの?」と駅員さんに聞きまして…「そうだなぁ…あの様子だと200人位かな。。。」との駅員さんの説明に「200人!?」と絶句してました。果たして「電車組」の皆さんはこれからどうなってしまうんでしょうか。。。

「上戸駅」でお客さんをおろした後は「猪苗代湖畔駅」へ。夏場のツーリングの時「冷凍ドリンク」を初めて買った見覚えのあるセブンイレブンで20時11分にお客さんを下ろしまして、電車組が足止めされているらしい「猪苗代駅」へ着いたのが20時33分。

ここまでは結構順調に進みまして、ただ今21時ちょうど。携帯のナビタイムで現在地を確認してみると…郡山と会津若松のちょうど真ん中といった所かな。意外と早く進んでるなぁ…と思っていたら、ついに誰もが恐れていた渋滞に突入。

前に全然進まないのと、反対車線を時折走っている乗用車は諦めてUターンしてきたような雰囲気でして、誰もが諦めモードに入った頃…対向車線から眩しい光がっ!「そうかぁ…除雪車待ちだったのかぁ…」と誰もが納得しようと思った瞬間に目にした光景は…

「除雪車が大型トラックを牽引」して行った…ええっ!?そんなのありなのか?(爆)

何だか無茶苦茶な事態になりつつあるのは確かだが、さっきの除雪車が「トラック」を除雪?してくれたおかげで21時25分に前進再開。

勾配の大きいエリアに入ると、チェーンが無くて坂道で立ち往生しているトラック多数。断続的に片側交互通行の状況に「何でチェーンしねぇかなぁ…」とぼやくバスの運転手さんですが…下手すりゃこのバスもああなる恐れがあった訳でして…(汗)

21時47分に「磐梯町駅」でお客さんを下ろした後は、県道7号に溢れる車の量から国道49号が渋滞してるんだろうとの駅員さんの判断で「道の駅 ばんだい」でトイレ休憩を。何やら県道7号は国道49号の抜け道的な存在だそうでして、郡山方面の車線側には大量のトラックと乗用車が連なってます。

雪に埋もれてしまいそうな道の駅で用を足した後は、いよいよ「会津若松駅」目がけて22時3分に出発したんですが。。。またしてもバスの運転手さんの嘆きが。

(バスの運転手さん)
「ハンドル重いな………あぁ…パワステ壊れた。。。」

次々と色んな問題が発生してしまうこのバス、これからは奇跡の生還を願ってこう呼ばせてもらうよ。

「はやぶさ(MUSES-C)」(爆)

不通になっている磐越道の磐梯河東IC前の道路を南下しようとするものの、大渋滞で全く進まず。当初予定していたホテルのチェックイン時間の23時にはどうやら辿り着けなさそうなので、電話でホテルの最終チェックイン時刻の25時に変更してもらうが…ホントに進むんかいな?。バスの全員が諦めムードな中、ちょっとずつ…ちょっとずつ前に進んで国道49号にようやく辿り着いたのが23時7分。2キロ進むのに1時間だ。ちょうどこの交差点から郡山方面が通行止めになっていた。だからあんなに対向車線側にトラックやら乗用車が来てた訳かぁ。

国道49号の対向車線側にもタイヤが空転してしまって動けないトラックが何台もいて、そこいら中で片側交互通行状態に。こりゃどうなっちまうんだ?と思っていたが、幸い低い方へ下る一方の車線を走っていたおかげでエンコしているトラックはこちら側の車線にはいませんで…およそ街中とは思えない雪の量になってしまっている「会津若松駅前」に、日付変わって0時11分になんとか無事到着。バスの運転手さんに駅員さん、ほんとに有難うございました。

「会津若松駅ロータリーの交番」

一応駅舎の中に入ってみたが、あんまり人はいないなぁ。ホームに入ってみると、雪に埋もれた電車が2両。はて、郡山で定員オーバーで乗り損なったあの電車は無事にここまで辿り着けたのだろうか?それから今回の代替輸送バスのGPSログがこちら。ログ取っといたおかげでどんな道を走ったのかが振り返れて良かったよ。

2010_12_25_代替輸送バスルート

最後は、場所によっては腰の高さを優に超えている雪道をかき分けてホテルへ移動。いやぁ…駅のすぐそばのホテルにしておいて助かったなこりゃ。「駅前フジグランドホテル」へチェックインしようとしたところ、チェックインカウンターにキャンセル待ちらしき人影が。あれっ?昼頃「じゃらん」で見た時は、色んなホテルに空きがありそうな雰囲気だったんだが。。。会津若松駅で足止め食らった人が多いんだろうか?

「鶴ヶ城」と「Dr.野口カップ」とつまみ

コンビニやら何やらは全て終わっているとの事で旅先なのに晩飯抜きが確定。ホテルの自販機コーナーで買った「鶴ヶ城」と「Dr.野口カップ」というワンカップをひっかけながら、携帯電話のjigブラウザでニュースやら2チャンネルの「磐越西線と会津若松」関連スレッドを読んでみると…今日は新潟からSLが来る日だったりしたらしい…げっ!しかもみんな帰れなくなっただと!?さっき見た駅のホームの特急電車がホテル代わりに提供されている?…おまけに積雪量が記録越え寸前らしい…

磐越道の通行止めだけでなく国道49号までもが通行止め。只見線も話にならないだろうし、喜多方方面も不通。日光方面へ伸びる「会津鉄道」なる路線もあるにはあるが…「会津鉄道」のホームページをチェックしたら「平常通り運行しております。」との事。ホームと同じ高さにまで雪が積もっている会津若松駅を実際に見ている事もあって、俺が下した結論は…

「ホームページを更新していない」に…「野口英世」全部っ!(爆)

西も東も北も南も全部駄目ってか?「八方ふさがり」って言葉はこの場所の為に出来たような雰囲気だな。

こりゃぁマジで明日帰れねぇかもしれねぇぞ…

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