「SLかわね路号」で行く 『大井川鐵道の旅』 ~千頭行き編~

雨が降る中、ついに大井川鐵道のSLの始発駅、金谷駅へやってきた。味のある切符売り場で、メールで予約しておいたSLの指定席券と「大井川全線フリーキップ」を購入。「大井川全線フリーキップ」は「大井川本線」全線と「寸又峡への路線バス」と「南アルプスあぷとライン」が2日間乗り放題という今回の旅にぴったりの切符。

普段を知らないので何とも言えないが…行楽シーズンにも関わらず地震の件もあってかSLに乗るお客さんは少ない印象。

冒頭の写真は金谷駅の改札。写真に写っているこちらを向いている駅員さんは車掌さんも兼任しているだけでなく、何とこの後SLの車内で「ハーモニカ奏者」になるのであった。

改札を抜けてまず目に飛び込んできたのは、今回乗る「SLかわね路号」を後ろからサポートする電気機関車「いぶき501」。大みかのアパートのご近所に沢山工場がある日立製作所製だそうでして、作られたのは昭和31年との事。博物館に展示されていそうな古めかしさではあるが…こうやってきちんとメンテされ、雨だろうが何だろうが普通に走っている方が幸せなんではないかな?17万キロを越え今も走り続けている俺のバイクも同じようにきっと幸せなはずだ。

ま…メンテはおろか洗車すらあんまりしてないんだが…(爆)

こちらは今回乗る客車の乗車口。

もちろん実際にやったら「滅茶苦茶」怒られるだろうが…一度でいいからこのデッキの手すりを両手で掴み、トチローの母さんからもらった帽子を被り、腰に「戦士の銃」を引っ提げた状態で星野鉄郎のように「走行中に」叫んでみたい…

「メ~~テル~~~っ!」(爆)

客車内の座席は年季を感じさせるものの、椅子?自体は意外と普通かな。頭上の網棚は文字通り「網棚」。もちろん禁煙ではあるが、窓の下に付いている灰皿が当時のまま残されていたりと雰囲気は十分。

ちなみに金谷駅はホームが短いため、先頭の蒸気機関車はホームからはみ出ている為に見えない為、記念撮影等はホーム上からでは出来ない状況でした。(客車が短いと撮れる場合もあるのかな?)

そして…11:48に金谷駅を定刻通りに出発ですっ!

心に染みる汽笛の後…「ガコン!」という強めの衝撃(多分、後ろから押す電気機関車と完璧な連携なんて出来ないからだと思います。他意はありません。)の後、ゆっくりと列車は走り出しました。

上の写真は走行中に「世界の車窓から」を目指して撮った一枚。俺にはもちろんSLの力強さがこの写真から読み取れるが、一般的には「心の目」で見ないと見えないかもしれないなぁ…(汗)

それからこのSL、一応「急行」と銘打ってはいるものの…全然急いで走ったりはしませんのでご安心を(笑)

のんびり走る列車内では冒頭の写真に登場した車掌さんによる車窓の案内放送やらハーモニカの演奏等々、日常よりもゆったりとした速度で時間が流れていきます…

実を言うと…車掌さんの奏でるハーモニカの1曲目、「線路は続くよどこまでも」を聴いた瞬間に洒落にならない位涙ぐんでしまった…

あっ!今のは「オフレコ」で…(汗)

そして…終着駅の千頭駅にて、今回の主役とようやく御対面。C10形8号機という名前の蒸気機関車です。

昭和5年(1930年)製とのことなので…何と81歳ですか。可動部分はもちろん部品交換や補修を受けていると思いますが、あの汽笛の歌口とかは当時のまんまだったりするのかな?

停まっている時ですら、まるで生きているかのような息遣いを感じられるのがSLの魅力なんでしょうな。これは何度でも乗ってみたくなりますよっ!

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