小名浜港づくしの日曜日(その三) ~アクアマリンふくしま「バックヤードツアー」編~

「アクアマリンふくしま バックヤードツアー受付」

アクアマリンふくしまの屋内の見学コースの終わりには「バックヤードツアー」の受付がありまして、事前にこの存在を知っていた俺はもちろん迷わずエントリー。特に出発時間が決まっている訳では無く、程良い人数が集まったらとか、少人数でも時間がある程度経ったら出発とかの柔軟な運営らしい。それからこのツアーを案内して下さるのはボランティアの方です。当然水族館好きな地元の方々なので福島弁バリバリです(笑)

「アクアマリンふくしま 通路はどことなくホールの裏の雰囲気」今回は俺とご夫婦と案内のボランティアの方、計4人でバックヤードツアー開始。ちなみに1つ前の回が団体さんだったそうで前が詰まっているらしく、のんびり廻ることが出来たのでありました(喜)

で、こちらは水族館の裏側通路。コンクリート打ちっ放しの雰囲気は、コンサートホールの裏側みたいでゾクゾクしてきます。小さな楽屋で音出しした後、こういう空間を通ってステージに向かうんだよね。

ま、俺達トロンボーン吹きは実際に吹き始めるまで「あと40分」とかある訳ですが…(爆)

「アクアマリンふくしま 熱交換器と配管」話を元に戻しまして、ついに配管だらけのバックヤードへ突入!ガイドさんが指さしているのは熱交換器。車のラジエターのような構造になっていまして、適温に保たれた水槽の水(汚れた水)の熱を新しい水に受け渡す役割をしているそうです。水温管理が重要な事もあり、あらゆる配管で見掛けたのが印象的。それから圧力が掛からない配管には塩ビのパイプ(もちろん太い)が多用されていたのが意外と言えば意外だったな。

「アクアマリンふくしま 循環用モーター」こちらは水族館の「裏の心臓部」とも言えるポンプ室のひとつ。かの震災ではこのモーター類が水没し、動かなくなってしまったことにより沢山の魚が死んでしまう結果となったそうだ。写真では紹介しないが、数時間は運転出来るはずだった自家発電装置も水族館には備え付けられているのだが…肝心のモーター自体が海水に浸かってしまった状況と、恐らく津波で自らが動けなかったであろう水族館の皆さんの辛かった日々を今になってようやく理解したのであった。ちなみにモーターは東芝製。もちろん日立製だったら海水に浸かっても大丈夫だったんでは?なんて事を言いたい訳ではない。

俺の「目の付け所」を紹介してみたかっただけだ…(笑)

「アクアマリンふくしま チョウザメの飼育槽のチョウザメ」こちらはチョウザメの展示水槽の裏側。上からチョウザメを眺めていて思ったんだが、水族館というのは意外と上から眺められる展示って無い気が…基本的に横からばかりの展示に上からの眺めを上手く混ぜると面白くなりそうな気もするなぁ。

ま、多分既に試していて…釣り堀チックになるからやらないんだとは思いますが…(汗)

 ん?上からの眺めは普通の水槽に鏡でもディスプレイ追加とかでもいいんじゃねぇのかぁ?やっぱり行けそうな気がする…ド素人なのでありました(笑)

「アクアマリンふくしま 大型魚搬入用コンテナ」配管萌えな空間を存分に堪能したあとは、屋外にある水族館の魚の搬入口へ。NEWSとかで目にする事のある、水族館内へ大きな魚類を搬入する大きなコンテナがこれですか。ほうほう。最初に会ったトドも、こいつにきっと乗ったんだろうなぁ。

「トドは毎日18キロ以上のアジ・ホッケ・イカを食べる」ちなみに本日冒頭に出会ったトド「イチロー」は、アジ・ホッケ・イカを18キロ食べるらしい。。。

トド「イチロー君」へ告ぐ…ブログ始めんなよ。確実に俺よりお前の方がグルメだからさ…(爆)

「アクアマリンふくしま 屋外の配管」〆の写真はこちらの配管で。正直言います…俺…配管萌え野郎です。眼鏡フェチという噂も最近あるんだが…それはまぁ別の機会に。

こういう光景が好きな方、もちろん純粋にお魚好きな方、「アクアマリンふくしま」はいい場所ですので是非一度足を運んでみて下さい!

 

そうそう…これ書いていたら酔いが廻ってきたので、俺が何でこのブログを懲りずに書いているのかを少々。俺はとにかく知らない何処かへとにかく行ってみたいと思っている人間なので、何かの拍子に辿り着いたこのブログが、同じような好奇心の後押しを少しでも出来たならそれでいいと思ってる。ただそれだけ。

具体的な場所やら金額やら何やらは、行きたいと思ったのなら自分で改めて調べてくれ。ま、ブログに紹介している場所に俺は当然行ってるから色々知ってるけどね…

ふふふ…(何故か上から目線)

小名浜港づくしの日曜日(その二) ~アクアマリンふくしま見学編~

「アクアマリンふくしま」

そんな訳で、以前から気になっていた「アクアマリンふくしま」へやってきたのであった。青空が広がっていると申し分無いのだが…まぁ今回写真はオマケで魚が主役な筈なので細かい事は気にしない気にしない。

「トド」受付の近くにあったコインロッカーに、ジャケットやら何やら見学には要らなそうな物ををぶち込んで…見学開始っ!どうやらこの水族館は世の中の特殊な魚を展示するのではなく、一般的な魚(身近な魚)を展示飼育しているようでして、見た目的には地味な展示が多い。でも、トドは元気に泳ぎまくってた。思った以上に大きいのね。

「アクアマリンふくしまの潮目の海 イワシの群れ」

サンマの生態水槽(そもそもサンマを飼育しようと真面目に取り組んだ水族館は他に無いらしい)やら鰻の稚魚やら何やらを色々と見た後で、ここ「アクアマリンふくしま」の最大の売り&魅力でもある「潮目の海」の展示(大水槽)へ。

いわき沖というのは北はオホーツクからの寒流「親潮」と南はフィリピン沖からの「黒潮」が文字通りぶつかる「潮目」に位置していまして、年間を通して魚が集まる地域柄。その豊かな海の近くで起きたのが皆さんご存じの福島第一原子力発電所の事故である。

暫くぼけ~っとイワシの群れを眺めていたが…人間の事情とは関係無く海を泳ぎ続けている魚達に人生のロマンを感じる俺なのであった。

なんてったって…旨そうだしねぇ…(オイッ!)

「アクアマリンふくしま アフリカ・シーラカンス(剥製)」

写真はシーラカンスの剥製。舐める様に全周方向から見てみましたが、そもそもが結構でかいのね。写真を撮った魚以外にも、飼育が難しいとされているサンマやら、最近数が減ってしまって高騰が続いている鰻の稚魚「シラスウナギ」や南国の鮮やかな魚達など見所沢山です。

ただまぁ水族館は暗いので…まともに撮れなかったってのが正直なとこでして…(汗)

そんな訳で、興味のある方は是非一度アクアマリンふくしまに実際に行ってみて下さい。

「アクアマリンふくしまの釣り堀」「アクアマリンふくしまの釣り堀の脇には釣った魚の調理場がある」

この水族館、見学コースの最後に釣り堀があって、自分で釣った魚をフライにしてその場で食べられるあたりが一風変わっているよな。

この後は待望の「アクアマリンふくしま バックヤードツアー」に参加したりしたのだが、その様子は次の記事にて。

小名浜港づくしの日曜日(その一) ~遊覧船&オールドカーミーティング~

「寂しい小名浜港」

ホテルに泊まっても何故か寝袋で目覚めた朝は、昨日も入った「さはこの湯」へ。朝8時からやっているのは嬉しい限り。気分良く朝風呂を楽しんだ後は小名浜漁港へ。

先日ニュースになっていたが、この港で水揚げされたカツオには築地市場で結局捨て値しか付かなかったそうだ、何とも残念な話である。そういう状況と言う事もあり、物理的な復旧工事は完了しているものの漁港に人影は殆ど無い。

これは見知らぬ誰かが引き起こしている問題では無く、我々自身が引き起こしている問題なのだと心に留めておきたい。

この後は目と鼻の先にある、昨日もやってきた「いわき・ら・ら・ミュウ」へ。昨日乗り損なった観光船の出港時刻を確認すると…おぉ!もうすぐ出港時刻ではないですかっ!もちろん「いわきデイクルーズの観光船」に乗船なのです。

「いわきデイクルーズ 遊覧船 ふぇにっくす」

こちらが今回乗り込む観光船「ふぇにっくす」。観光船だけれども双胴船だったりして、何だか速そうな船だ。

それでは「小名浜港内めぐり航路」に出発!

「遊覧船と言えばカモメにかっぱえびせん」観光船と言えば、カモメとかっぱえびせんてのはもはや定番の光景ですな(笑)

「石炭などの大規模埠頭が並ぶ小名浜港」小名浜港はかなり大きな埠頭をいくつも備えた港でして、石炭を始めとする鉱物類が大量に扱われている輸入港。そんな訳で港で良く見るコンテナ類はあんまり無く、雨ざらし状態の石炭やら何やらを平積みにしている光景が特徴的。どういう仕組みなのか一度近くで見てみたくなる大きなクレーン?のような物が。多分中を石炭が通るんだと思うんだけれど。

こんな感じに、のんびりと「いわきマリンタワー」のある三崎公園を眺めたりしながら1時間程の遊覧を楽しんだのでありました。

「遊覧船から眺めるアクアマリンふくしま」こちらは海側から眺めた、透明な外壁が特徴的なアクアマリンふくしま。はて、一体どんな水族館なんだろうか?船の上から眺めていても楽しみになってくるよ(喜)

「CBX1100がずらり」遊覧船を楽しんだ後、何やら駐輪場にバイクが沢山駐まっている。一応写真を撮っておこうと近づいてみて驚いた…

「CBX1000」

うげっ!これ全部「CBX1000」じゃねぇかっ!(驚)

このCBX1000、今なら作ろうなんて思わないであろう構造でして、バイクのガソリンタンクの下に直列六気筒エンジンを載せている。実は乗りにくいんじゃ無いのかってな位にエンジンがはみ出してまして、冬場は足に風が当たらなくって温かそうだけど、夏場は暑そうだよなぁ…それにしても皆さんキレイに乗ってますなぁ…

 俺のCB750もホイール銀色な筈なんだけど…色落ちしたのか黒いんだよね…(洗車しろ…)

「いわき・ら・ら・ミュウ」と「アクアマリンふくしま」の間にある「小名浜美食ホテル」前では「オールドカーミーティング2012」が開催されていて、文字通りクラシックカーがズラリ集結中。

「第4回南東北&北関東オールドカーミーティング2012」こう言うレトロ系な車(一番手前は古き良き時代の日産サニー)もあるし…

「ランボルギーニ・カウンタック」昔のポルシェやらスカイラインなどのスポーツカーの中には、ミニカーでは無くて本物のランボルギーニ・カウンタックまでもがあったりするのであった。ミュージアムとかでの展示では無く、普通にここまで乗ってやって来たんだから凄い光景だよな。

~この後は もちろんアクアマリンふくしまに行ったんだが、ちと長くなりすぎてしまうので別記事にて~

アクアマリンふくしまを堪能した後はちと遅めの昼飯を「いわき・ら・ら・ミュウ」で。

【福島県いわき市】 いわき・ら・ら・ミュウ 寿司正 「三色丼」【福島県いわき市】 いわき・ら・ら・ミュウ 寿司正 店構え

寿司正というお店で「カツオ丼」を食べようとしたら残念ながら売り切れとの事だったので「三色丼」を。イクラ・ホタテ・カニの身の三色丼でして、久々にカニの身をほぐしながら無言になるのでありました。

ま、一人で食べてて色々喋っていたら、それはそれでおかしい訳だが…(汗)

残念ながら近くの小名浜漁港の食材が使われている訳では無いんだが、「卵が先かニワトリが先か」的な展開に付き合うつもりはさらさら無いので、小名浜港を眺めながら美味しく頂いたのでありました。ご馳走様でしたっ!おまけ?のカニの味噌汁も旨かったです!お隣のカップルの食べていた寿司も旨そうだったな。

「小名浜美食ホテル ジュースバーdorieの厨房に飾られていたCB750 FOUR(K0)」【福島県いわき市】 小名浜美食ホテル 店構え

そう言えば小名浜美食ホテルのジュースバーdorieでキウイジュースを頼んだ時の事。厨房の棚の上に何故か飾られていたCB750 FOURのプラモデル?が目にとまったので写真を撮ったら、どうやらレジを担当されていた方の旦那さん(旦那さんはラーメンを作ってた)のものだったらしく…

「あれ…主人が本物売っちゃったから、ディアゴスティーニの付録で作ったものなんですよっ!」と声を掛けられたのであった。

厨房でお忙しい御主人とは全く接点がなかったが、きっと良い方だと思います。

CB750に乗る人に悪い人なんていないのよっ!(笑)

2012_06_03_ルート

今日のGPSログはこちら。最後は県道を開拓しながらのんびり帰るのでありました。次の記事は「アクアマリンふくしま」の記事になるんですが、この一帯は化石が発掘される地域と言う事もあって化石関連の博物館も結構多いので、近いうちに行ってみたいなぁと感じた週末なのでありました。