CB750(RC42) パッド交換だけのはずがリアキャリパーごと交換(その後)

前回まさかのピンプラグ固着によりパッドを新品に交換したいだけなのにリアキャリパーごと交換という訳の分からない事態に陥ったボロバイクであるが、ヤフオクで格安の中古キャリーパーを購入したので、夕方に交換作業開始。

実は最初、マスターシリンダーに空気が入らないように、取り外すキャリパーからはブレーキフルードを抜かずにブレーキホースを外してみようか等と思ったりもしたが、こぼれたブレーキフルードでリアのスイングアームの塗装までもがボロボロになる確信めいたものを感じたので、真面目に旧キャリパーからフルードを抜きます。

どうせ空気が入ってしまうので、ブレーキフルードを抜く作業に全く魂は込めていませんで、キャリパーにビニールチューブを差し込んで、ブリーダーバルブのネジを緩めてブレーキペダルを手でピコピコ押してると抜けます。ちなみにマスターシリンダー内が空気だらけになった時点で圧力が掛けられなくなるので、この方法で全部抜くのは無理なんですが。
ブレーキフルードを抜き終わったら、車体に取り付けた状態でブレーキホースの固定ネジやキャリパーサポートとの固定ネジ類を軽く緩めておいた上で取り外します。まぁ実際にやってみれば分かりますが、キャリパーを外した後でブレーキホースの固定ネジを緩めようとしても力が入らないんで、再度取り付ける羽目になるかと(笑)

旧キャリパーとブレーキホースを分離した後は、新しいキャリパーにブレーキホースを仮組みして車体に取り付け後、本締めしてエア抜き開始で~す。

リアブレーキはキャリパーがシングルなので大して難しくはありませんで、ブレーキフルードを「こぼさない&泡立てない」ように気をつけながらタンクに注ぎ、ブレーキペダルを手で押して圧力を掛けている時だけブリーダーバルブのネジを緩めます。

この後、ブリーダーバルブのネジを締めた後でブレーキペダルをニュートラルの位置に戻し、ブレーキペダルを手で押して圧力を掛けている時だけブリーダーバルブのネジを緩め…を繰り返していきます。ま、ここいら辺は自分でやってる方に解説する意味なんて無い話ではありますな。

タンクのブレーキフルードが減っていきますんで、切らさないのがミソというか絶対条件です。空っぽになると空気が入ってしまって振り出しに戻る羽目になりますんで。

ある程度新しいフルードで満たされたら(新しいフルードの方が透明感があるのでおそらく見ていて判ると思います)、ブリーダーバルブのネジを締めたままでブレーキペダルをポンピングして圧力を掛けたりして、内部に残っている泡状の空気を動かしたりしながら同じ作業を進めていきます。

ビニールホースから小さな泡が出てこなくなり、手応えがカッチリしてきたら多分上手くいってますので、自分の気の済んだところで作業終了です(笑)

エア抜き作業自体は…多分15分も掛からないんじゃないですかねぇ?自分は遭遇したことがないんですが、キャリパー内やらホースの途中のどこかに大きめの泡が残ってしまう場合があるそうです。そういう可能性の有りそうな場合は、キャリーパーやブレーキホースにプラハンとかで振動を与えて泡が剥がれるようにするといいらしい。

そう言えば、ホントはブレーキペダルに何かを引っかけて一晩くらい圧力を掛けておくといいらしいと聞いたことがあるんだが。マスターシリンダー側の細かい泡が抜けやすくなるんだっけな?ま、こんな感じに無事交換作業が完了。

少しは問題が起きないと…記事的につまらんなぁ…(笑)

見学づくしの週末最終日 「黄門マルシェ(納豆定食)~鰻弁当」編

船の科学館を後にして、再びゆりかもめで新橋へ戻ります。本当はビッグサイトまで行って水上バスで浜松町に戻ってきたかったんだが、台風の影響で今日は全便欠航だそうだ。

新橋から有楽町へ電車で移動しまして、久々に銀座へ繰り出します。お目当ては、半年間の限定ながら銀座へ進出した茨城県のアンテナショップ「黄門マルシェ」で納豆定食が食べられるとの事なのだ。

茨城在住の俺がこの店で納豆定食を食べるのは若干「やらせ」「仕込み」「サクラ」の文字が頭の中をちらつかない訳でもないが、今日の俺の洗練された普段着であれば茨城県民であることがバレる事などまずねぇっぺ?

「黄門マルシェ」の場所は有楽町マリオンの時計台を左手に進んで行き、SONYビルの入り口の角を右に曲がるとその先です。詳しくは公式HP「黄門マルシェ~いばらき農園~」をご参照下さいませ。

店内は半分が各種農産物をはじめとした茨城県内の食品の数々に水戸黄門系グッズ売り場で、もう半分がカフェになっています。もちろん納豆も各種取り揃え。ハムなどの加工品も有りますが基本的には旬の食べ物を揃えていくようですので、冬場にはひたちなか市の誇る名産品「ほしいも」が段ボール箱入りで山積みされている光景が今から目に浮かびます(笑)

一通り店内を見て回ったので、いよいよ納豆定食を注文。かごの中から気に入った納豆を一種類選ぶシステムでして、納豆以外には「茨城産コシヒカリのご飯」と漬け物だけという潔さ。ただ、納豆を混ぜ混ぜする器が笠間焼きだったりするので、納豆に集中するお膳立てとしては申し分ない。(別料金で味噌汁やしらすを追加できるそうです)
ちなみに今回選んだ納豆は、おそらく誰もが手にしたくなるであろうルックスの「だるま納豆」のわら納豆1本包み。

注文後、予想としてはご飯を丼によそう手間くらいしか無いと思うんだが…何故か待ち時間があったのでカフェ内を観察(笑)

見よ!このおしゃれ感たっぷりな冊子「つくばスタイル」を。この手のお洒落な本は地域ごとに数あれど、表紙にさりげなく「農業」の文字をぶち込んであるのはそんなに多くないと思うぞ。

こちらは深田恭子が主演した映画「下妻観光物語」で一躍有名になった下妻の観光パンフレット。いいか、パクリじゃないぞ。リスペクトしたんだぞ。

そんなこんなで「納豆定食」が到着。わらに入った納豆を選んだ事もあり、納豆を取り出すまでが一苦労。上下のヒモを解きまして、わらにくっついてしまっている納豆を救出しつつ笠間焼きの器へ投入。お店お薦めの醤油を少々垂らしてかき混ぜ開始!
美味しい納豆のかき混ぜ回数には諸説色々有ったりするが、もしも400回とかの通常あり得ない回数かき混ぜたことが今までに一度もない方は、是非一度実際にやってみて味わって欲しい。とにかくフワフワな食感にびっくりすると思います。毎朝やるかは別として。

そんなこんなで程良く混ぜ終わったので、ご飯にぶっかけて…頂きま~すっ!

いやぁ…それにしても銀座で丼飯と納豆を食べる日がやってくるとは思わなかったよ(笑)お店の外の道路にはちょっとお洒落な人たちが歩いてたりする銀座で頂く納豆ご飯は最高です!

時折漬け物をかじったりしながら、もちろん完食。味噌汁やしらすを追加しても、もちろん美味しく頂けること間違いなしですな。ご馳走様でしたっ!

「黄門マルシェ」で納豆定食を堪能した後は、SONYビルで開かれていたイベント「3D沖縄美ら海水族館」へ。基本的にSONY製の3Dテレビを体感してもらうイベントなんだが、海を泳ぐ魚というのは3D映像向きなようでして、実際に海に潜って見ているかのようなリアリティーを感じられました。こりゃ凄かった。

そろそろ帰ろうと思って有楽町マリオンの時計台を見ると、あと1分で18:00。もちろんからくり時計が動くのを見届け終えてから上野駅へ。

   

そうそう、有楽町駅そばの百果園のメロンを忘れずに食べました。銀座っぽくない感じがいいんです。

昨日は鰻達の壮大なロマンに免じて食べずにおいて差し上げたんだが、上野駅の駅弁屋「匠」で今日の晩飯を物色していたら「当店自家製の「鰻弁当」がお薦めです!」と若い女性の店員さんに勧められたので即購入。ビールも買って、suicaでグリーン券の手続きもして、準備万端な状態で常磐線19:06発の普通電車「日立行き」で帰宅開始。

鰻弁当…ちょ~~~旨ぇぇぇっ!(喜)遠くマリアナ海溝の香りがするぜっ!(嘘)

…こんな感じに21:48に大甕駅に戻ってきました。来週も素敵な週末になりますように。

見学づくしの週末最終日 「船の科学館」編

本来の目的であった展示会を軽々と諦めた後は、かなり久しぶりに船の科学館へ。2011/9/30(金)をもってリニューアル準備の為いったん閉鎖されるとの事です。またこれに伴い、最終日まで料金200円(18歳以下は100円)での見学が出来るようになっていますので、夏休みの訪問先にいかがでしょうか。

またしても展示品の写真ばかりですが興味を惹かれた展示を御紹介。

何て呼ぶのか良く分からないんだが、打ち出し機?で叩いて作られたスクリューはその模様がとっても美しい。大きな構造物なのに描いているカーブはとっても繊細。コレクションとかしていそうな大金持ちがいる予感がするなぁ。

こちらは船舶用のジェットエンジン。船舶用と言ってもエンジンの中を海水が通ったりする訳ではないので仕組み的には飛行機用と変わらないみたいだが、飛行機よりも物理的な制約が少ないからなのか、全長がかなり長いのが印象的。

こちらは船舶用超伝導推進装置を使った「ヤマト1」という船のカットモデルと超伝導推進装置モデル。実はこれを見ていた時は「夢物語だなぁ…」と思っていたんだが、何とこの船実存した船でして、今は「神戸海洋博物館」に展示されているとの事。うわぁ…見てみてぇなぁ…。超伝導推進装置に至っては、実物が船の科学館の屋外に展示されていたらしいのだが…気が付かなかったよ…(涙)

トム・クランシーの小説「レッド・ オクトーバーを追え」に出てくる無音の推進装置「キャタピラードライブ」が実際に出来上がってた(もちろん無音じゃ無いだろうけど)って事なのね。

こちらは日本科学未来館で見た「しんかい6500」に使われている超高圧ポンプ。かな~り地味な一品だが、680気圧の水圧に打ち勝ってブローするのって、きっともの凄い事なんだと思う。

こちらはコンテナ船の内部構造。そう言えばコンテナを降ろす港の情報を踏まえ、積み替えが出来るだけ発生しないよう考慮する積み込みレイアウトソフトウェアを導入したところ、ハブ港での積み卸し効率がもの凄く上がったと言ってたなぁ。タモリ倶楽部かブラタモリのどっちかだったような気がする…確か横浜港の話だった気がするからブラタモリだったかな?

こちらは自動車運搬船のカットモデル。実はこの巨大な自動車運搬船、個人的に実物を見る機会が結構あります。近所の日立港が日産&ベンツの輸出入基地なので、この船が実際に接岸しています。へぇ~っ。中はこんな風になってるのか。

こちらは熊本藩が大名の参勤交代で使っていた船。風力なんて使わずに、完全に人力なのがある意味潔くて凄い。

この船の科学館、船と名の付く物なら何でも「もの凄い物量」で大型模型がありますんで、船好きにはたまらない場所かと思います。あんまりうまく撮れなかったんでアップはしませんが、1/50スケールの戦艦大和、もの凄い作り込みです。もちろん艦載機を満載した空母もあるし、現行の自衛隊の艦船模型も沢山あります。

船の科学館本館での見学の後は、屋外展示の「宗谷」そして廃船にされる雰囲気が濃厚な「青函連絡船 羊蹄丸」の見学へ向かうんですが、その前にミュージアムショップへ。ここなら売っているんじゃないかと思っていた一品が…やっぱりあったよっ!(喜) (注:撮影は自宅の壁にて)

船の掲げる旗(国際信号旗と言うらしい)の一覧が紹介された一品があるんじゃないかと思っていたら、やっぱりあったよ。ジブリの新作「コクリコ坂から」を映画館で見る事はまたしても無さそうな気がしている(何故か今まで一度も映画館でジブリ映画を見た事がない。でもTVで見て結局どの作品もみんな好きになるんだけれど…)が、TVの予告編やポスターに描かれている船の旗がずっと気になってたんだよな。

なるほど…A~Zを示す長方形の旗と、0~9を示す三角形の旗で出来ているらしい。そして「U」と「W」を組み合わせて「ご安航を祈る」。「U」と「W」に返答の「1」を加えて「あなたの協力を感謝する。ご安航を祈る」。だそうだ。

なんかこの精神いいなぁ…対価を求める事なく相手の幸せを祈る、ある意味一方的な片思い。

「U」と「W」の旗、シールを作ってバイクのどこかに貼っておこうかな?

ミュージアムショップで買い物をした後は南極観測船「宗谷」を見学。

この南極観測船「宗谷」は南極へ連れて行ったカラフト犬達との悲劇的な別れの舞台の母船であり、再会の舞台の母船でもあった。最近、日本各地で見学した博物館の展示が俺の中で繋がり始めていて実に楽しい。

こちらは宗谷が度々使用した「旗流信号」の解説。時代と共に旗の意味合いも変わりまして、この宗谷が現役だった頃は「W」「A」「Y」で「ご安航を祈る」だそうな。

羊蹄丸自体は展示内容的にあんまり見どころが無い気がするのは正直な所ではありますが、9/30以降廃船になる可能性がありますので、思い出のある方は是非!

~後日談~

青森と函館の「青函連絡船及び可動橋」が機械遺産に登録されました。日立製作所の水戸事業所にある「電気機関車ED15形」も。自分の目で見てきたものが評価されるのは、やっぱり幸せな気分になりますね。