「青春18きっぷで長野旅行」 ~『さすがに長いぜ東海道本線…そして終点へ…』編~

北風吹きすさぶ金山駅で10分程電車を待って乗り込みますと…おお、始発駅での乗車ではなかったもののとりあえず座れました。今の所、行きも含めて全部席に座れている事だけは文句なく嬉しいな。

14:36の金山発 東海道本線 快速豊橋行きの車窓は、各駅の間に大きな工場があるあたりがいかにも太平洋ベルト地帯ってな感じだな。それからさすがは私鉄と客を奪い合っている区間の東海道線、スピードの出し方に気合いを感じつつ…15:26に豊橋へ到着。

豊橋駅では日本一美味いとまで言われる事があるらしいと聞いて興味津々だった駅弁の「稲荷寿し」と「大あんまき」を購入。しかもこの「稲荷寿司」は驚く事に、こちらの壺屋弁当部の登録商標らしい。今度、特許庁のHPで見てみよう。

【愛知県豊橋駅】 壺屋弁当部 店構え  【愛知県豊橋駅】 壺屋弁当部 「稲荷寿し」 包装紙

【愛知県豊橋駅】 藤田屋 豊橋駅構内店 店構え  【愛知県豊橋駅】 藤田屋 豊橋駅構内店 「知立名物 大あんまき」

そしてこれから…ついに東海道本線普通電車の旅「最大の泣き所区間」の「静岡県」へと向かうのだ。

どこが泣き所かというと運転本数が少ない上に、普通の期間ならば十分なのかもしれない3~6両編成の車両に「青春18きっぷ」系の方々がどうしても集中してしまう区間が静岡県の最東部「熱海」まで続いてしまうのだ。それに静岡県自体が異様に東西に長いから、いつまでも静岡県が続くんだよ(涙)

豊橋駅出発前から座れない状態のお客さんが多数発生する中、弁当を買っていたりと若干余裕をかましていた俺は何故だか幸い座れたのであった。こうなってくると、やる事はただ一つ。他人の視線が気になる満員状態に車内がなってしまう前に…急いでロングシートの席上で自分の足をテーブル代わりに「稲荷寿し」を頂きま~すっ!(爆)

【愛知県豊橋駅】 壺屋弁当部 「稲荷寿し」

駅弁として提供されている関係か、箱の中に衛生面を考えてビニールに包まれたような状態で7個の稲荷寿しが詰められてます。そして期待の味なんですが、お稲荷さんの中では甘い部類に入りますかね。揚げのジューシーさは確かにコンビニの弁当とかとは比較にならない程旨いです。

そう言えば、我らが茨城県の笠間市も「いなり寿司」が有名なんで、今度食べてみないといけませんな。ただなぁ…総菜屋さんが売り出してるんじゃなくって「寿司屋」さんが出してる関係でちと「びびっちゃう」んだよなぁ…

いなり寿司とはいえども…「廻らないお寿司」だぜ?(爆)

15:41の豊橋発 東海道本線 掛川行きは、少々遅れている飯田線のお客さんの到着を待って少々遅れて出発です。ま、これ位の遅れなら問題無いでしょう。浜名湖の鳥居を電車の窓越しに見物した後は、夕暮れ迫る16:13に浜松駅へ到着。通しでこの車両に乗っていた方々とは、この後も結構長い付き合いになるのであった。

向かいのホームにやってきた16:20の浜松発 東海道本線 熱海行きに乗り換えたところ…座っているメンツと位置関係までもが、何故かさっきの電車と大して変わっていなではないか…(笑)

俺自身はこの電車でも座れはしたが、3両→6両への乗り換えだったので車両によっては余裕があったのかもしれないが、一部座れなかった方は結局終点の熱海まで立っていたのを目撃した。こりゃ青春18切符のシーズンにローカル線に乗る時はキャンプ用の折りたたみ椅子を持って歩いた方がいいかも知れないなぁ…3本足に布だけの椅子なら小さくなるしね。

本来なら富士山が見える辺りではすっかり日が落ちてしまっていた事もあり、さすがに所々寝てしまってなんにも覚えていない区間が続発するが、かつて東海道線沿線住民だった頃に寝過ごして夜中に何度も来たことのあるエリアだったりするのでそんなに悔いはない。

真っ暗で窓からなんにも見えないあたり、あの頃とそっくりだよ…(爆)

さすがにお疲れモードになりつつ、19:02に熱海へ到着。いやぁ…これでようやく静岡県を突破できるよ!バイクで東名を走る時にもいつも感じるが、静岡県は「静県」と「岡県」に分割して欲しいなぁ…気分的に大分違うと思うよ。

そしてさすがに疲れたので、熱海→東京間はリッチにグリーン車へ。豊橋で買った「大あんまき」を食べたんだが、予想以上のボリューム感だった。あんこは黒あん・白あんどちらも味的にはアッサリしてまして、甘さで食べ飽きる事はありませんでした。それにしても2本も食べたから晩飯だなこりゃ。今までの出来事をポメラで入力したりしていたら、21:00ちょうどに東京駅着。はぁ…この時間で東京駅かぁ…これからあと150キロ(3時間近く)を普通電車で帰らねばならない。好きでやっているとは言え、一種の修行だなこりゃ。

東京駅からは山手線に乗り(何とここでも座れた)、21:18の上野発 常磐線 高萩方面への各駅停車としては最終電車となる高萩行きの座席に座ってようやく一安心。この電車が遅れたところで、家に着くのが遅くなるだけだからなぁ(喜)

ちょうど2時間30分間さらに電車に乗りまして、最寄り駅の大甕駅に23:48に無事着いたのでありました!

いやぁ長かった!それにしても地図を眺めれば眺める程、行ってみたい路線がどんどん出てくるなぁ(喜)

下は今回一緒に色々巡った切符。この切符に限らず色んな方にお世話になりました。有難うございました。

しっかしまぁ、今シーズン(2010冬ですが…)の「会津若松」珍道中は面白い体験だったなぁ。結果論ではあるが良い旅をさせてもらった気がするよ(笑)もちろん最後の長野も文句なしです。

2010-2011(冬) 青春18きっぷ

そしてこちらが今回のGPSログ。夜行を使わずに乗りまくりの2日目はやっぱり結構激しいなぁ(笑)

2011_01_09_10_ルート

そんなこんなで来週からは「バイク乗り」に戻ります…電車みたいに暖房が欲しいヨ…(笑)

「青春18きっぷで長野旅行」 ~『中央本線の西側半分』編~

10:24の松本発 中央本線 中津川行きで長~い電車の旅が本格スタートです。

塩尻駅を過ぎ…中央本線の西側へ入ってくると、ちょっとした渓谷のような地形の場所を中山道を寄り添うように進んで行き、倉本からは更に木曽川も加わってきます。バイクでこのあたりを走った事は有ったっけかな?このあたりなら春・夏・秋、どの季節も気分よく走れそうですな。冬場はちょっと凍結が怖そうな一帯ですが(汗)

途中、あまりの車内の気持ちよさにうたた寝しつつ、中央本線最後の乗り継ぎ駅となる中津川駅に12:28に無事到着。途中下車して色々見られる程の時間は無いので、トイレで用を足してすぐに電車へ乗り込みます。さっき乗っていた電車からの乗り換え組であらかた席が埋まった状態の車内へ初詣帰りの方々らしき皆さんが沢山乗ってきまして…13:13の中津川発 中央本線 快速名古屋行き行きが定刻通りに出発です。

ありゃぁ…ここで立っちゃうと終点の名古屋まで立ちっぱなしで大変なんじゃないかなぁ…と思っていたら、初詣帰りの皆さんは幸いな事に地元の方々の様でして、一駅毎に皆さん降りていかれました。本数が少ない電車に押しかけちゃうのは、青春18きっぷの期間が決まっているとはいえ、正直申し訳ないです。

この後は多治見を過ぎ、岐阜県と愛知県の県境のトンネルを抜けた所で急激に開けてきまして、一気に住宅街へと景色が変わりました。岐阜県と愛知県の県境ってのは劇的に風景が変わるのか。こりゃこの路線に限らずほかの道路とかでも注意して見てみたくなりました。

平野を駆け抜けていく快速電車を東海道線への乗り換えし易さの関係上、終点の名古屋の一つ手前の「金山駅」で定刻の14:23に降りました。

いやぁ…中央本線の西側に初めて乗りましたが、思った以上に風景に変化があって良い所ですね。

ここまでで結構な充足感ですが…まだあと500キロの行程が残ってます…(爆)

「青春18きっぷで長野旅行」 ~『榑木野 松本駅舎店 「そばがゆセット」』編~

【長野県松本市】 榑木野 松本駅舎店 「そばがゆセット」

【長野県松本市】 榑木野 松本駅舎店 店構え

真っ白に雪化粧した長野駅前に辿り着き、電車の運転状況を確認すると…ほうほう、特に問題無さそうですな。それでは予定通り「えっ?茨城県に帰るんじゃないの的スペシャル大回りツアー」を開始しますかね(笑)

長野市と日立市の位置関係は、直線で結ぶと桐生あたりが中間点とさほど遠い訳ではない。さすがに真っ直ぐ電車が走っている訳では無いが、普通に考えると横川経由で両毛線と水戸線を乗り継いでいくか中央本線で新宿廻りになるのであるが…

事前にちと調べた結果、中央本線で愛知県の名古屋市まで行き、東海道線→常磐線の普通列車を乗り継いでも、何とギリギリ同日中に茨城県日立市の最寄り駅「大甕駅」まで戻れる事が判明。冬の青春18きっぷ最後の一日に相応しいので…『所要時間「15時間26分」 乗車時間「13時間20分」』の旅にいざ出発で~す!

8:22の長野発 篠ノ井線 甲府行きに乗り込んで、まずは日本三大車窓?の一つと呼ばれているらしい姨捨駅へ。スイッチバックをして駅に入ってきた時に目にする善光寺平方面の光景は確かに美しい。夜景が特に良いと言われてるのもうなずける光景でした。今度は夜に来ますかね。

その後、今日唯一ノンビリと乗り換えできる松本駅へ定刻通り9:34に到着。こちらは雪で真っ白けだった長野駅前とはうって変わっての良い天気。これでもう少し遅い時間であれば、営業している蕎麦屋が何軒もあったろうに…と思いつつ駅前のロータリーに出てみると、何やら蕎麦打ちしているお店の軒先の看板に「モーニングセット(そばがゆセット)」等と書いてあるではないかっ(喜)

「そばがゆ」ってものを食べた事は一度もないが、多分旨いんだろうと言う事でもちろん入店。まぁここまで来てマクドナルドのモーニングセットやら牛丼屋の納豆定食を食べるよりは旅っぽくていいんではないかな。

お店の方に「そばがゆセット」を注文して待つ事5~6分、料理の単語しか見た事のなかった料理が到着しました。そばがゆと思われるメインのお粥に味噌汁、いかにも長野らしい野沢菜の漬け物にワカサギ?の甘露煮が2匹に、ざるそばに付いてくるのと同じく「つゆとネギ・ワサビ」付き。それでは頂きま~す。

まずはお粥だけを頂いてみた所…ほうほう、蕎麦の香りが立ってますな!それじゃぁ…ネギにワサビに蕎麦つゆも合うんだろうと少々加えて頂いてみますと…おおっ!こりゃいいですなぁ。まるで蕎麦を食べてるような気分になりますよ。

お粥を食べながら甘露煮や野沢菜をつまみつつ、味噌汁を飲みまして…お茶を頂きながらのんびり30分程過ごしました。これはそば粉か蕎麦の振り掛けかなにかを加えてお粥を作ればこんな感じに仕上がるんだろうか?是非休みの日ののんびりとした朝に頂きたいですな。

ご馳走様でした!機会があったらまた伺います!